モロッコ料理オフ 2005/3/14
有栖川ファンの間で恒例になっている「国名シリーズ料理オフ」。有栖川さんの国名シリーズ刊行を祝って、本の題名にちなんだ料理を食べる、そういうオフ会です。
たまたま上京する予定があったmihoroさん、ずうずうしくも集まりに混ぜていただきました。有栖川作品は未読の方が多いのですが（おいおい）、とりあえず『モロッコ水晶の謎』だけは頑張って読破。
過去のオフ会の話を聞くと‥
「スウェーデン‥バイキング料理、かな」
「ペルシャは、量が多かった」
「イギリスは、お店の内装がヴィクトリア調って感じで、格調高いの。（‥料理は？）」
「スイスのチーズフォンデュが一番美味しかったなあ」
さて、今回挑戦するのは「モロッコ料理」です。どきどき。どんな料理なんでしょうか。
（写真はお店のサイトのとかを無断使用してます。転載不可と書いてなかったので‥すんません）
選んだメニューは「おまかせコース」。サラダ／スープ／アントレ／メインディッシュ2品／デザート とあります。
まずはサラダ。薄くスライスした大根やきゅうりがお皿の周りに、中央には細かく切って火を通したにんじん、じゃがいも、豆などが。香辛料は思ったほどきつくなく、というかとても薄味。干しぶどうが入っているせいか、微妙な甘さが不思議な味わいです。
次はスープ。「海老のスープです」と云われたような気がするんだけど、真っ赤なトマトスープ。底にとろけるチーズが入っていました。
メニューに「アントレ」とあるのは、前菜という意味のようですね。左写真の右下にある三角のが、それ。チキンのブリワットというようです。春巻きみたいな皮でチキンを包んで揚げたもの。写真にも写っていますが、付いてきたソースがまたもや薄味で何なんだかよく分からない（笑）。
もう一種、細長い形で中にチーズが入ったものもありました。
メインのお料理は「タジン」。右写真のような、とんがり帽子のフタが付いたテラコッタ製の鍋で作られるモロッコ伝統料理。3種類ありました。これらの煮込み料理を、ナンみたいなパンと一緒に食べるのです。
1. 鶏肉と卵（「モロッコ風親子煮」と命名（笑））。上に千切りのにんじん（一緒に煮てある？）がどっさり乗っています。ちなみに、にんじんを指して「これ紅ショウガ？」と云い、みんなの失笑を買ったのは私です（笑）。鶏肉は唐辛子が効いてて、この日食べた料理の中では一番メリハリがあったかも。
2. 一口大の羊肉の上にタマネギどっさり。周りは卵とじゃがいも。右の写真がまさしくそれです。「モロッコ風おでん」（卵の味のしみ具合が‥）と命名（笑）。いや味はおでんと全く違いますが。
3. 一口大の牛肉の上にタマネギどっさり。トッピングはプルーン（「これ椎茸？プルーン？」と、食べる前にみな逡巡）。周りはぶつ切りのにんじん。
どの料理も、お肉はやわらかくてくせがなく、野菜は豊富で味は薄味。一言で云うと「素朴」って感じでしょうか。このあたりでかなりお腹が一杯。
しかしまだメインディッシュは続きます。私は見るのも聞くのも初めてだった「クスクス」。パスタのみじん切りみたいのが皿に山盛り。その上と側面に野菜がごてごてと飾り付けてありました。もそもそもそ、うーん、味が薄いなあ。でも添え付けの唐辛子ペースト（種入り！）を付けると、辛すぎて唐辛子の味しかしません。加減が難しい。
デザートはクレープみたいな左写真のこれ。甘いリンゴジャムが入っているのかな、「うちで焼いたホットケーキみたい」とは云い得て妙の感想でした。
ちなみに食事中の飲み物は、モロッコ産のビールを。これまた薄味だったようですね。私は帰りに車を運転しなくてはならないため、ウーロン茶を注文。モロッコの烏龍茶は‥普通のウーロン茶でした（笑）。
最後に、話の種にとコーヒーを注文。うーむ、コーヒーはコーヒー（やっぱり薄味）なんだけど、この香りは‥
「シナモン？」「豆が生っぽい感じだよね」「きな粉かな」「ウスターソースみたいな」「そうそう、お好み焼きとかたこ焼きとかの匂い」
どんなコーヒーじゃ（笑）、気になった方は、ぜひ自分の舌で確かめてみて下さいな。
モロッコ料理の説明については、ここのサイトにもお世話になりました。
感想「食べられる料理でよかったね」それはモロッコ人に失礼では（笑）。モロッコ料理＝タマネギとにんじんと干しぶどう、そんな印象でした。
「次の国名シリーズは、どこの国かな」「有栖川先生に「ぜひ、料理の美味しい国にして下さい！」って云おう」
そんなことを云われた日にゃ、有栖川さん、困るだろうなあ（笑）。