当日は五月晴れ。境内にあった桜（なのかしら？）が綺麗でした。　　

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■陽明門（ようめいもん）■

　有名な門です（こちら）。高さ111メートル、正面の長さが7メートル。「江戸初期の彫刻・飾り金物・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが集約、その出来栄えは一日中ながめていても飽きないので「日暮らし門」とも呼ばれる」そうな。
　よく見ると様々な彫刻体があるのが分かります（こちら）。その数、508体。
　ちなみに、東照宮の建物に刻まれた彫刻の総数は5173体（数えた人がいるんかい！）。門やら壁やら、あらゆるところにありまして、ほんとに見ていて飽きないです。手入れも良くされているので色もカラフル。人物・霊獣（龍や鳳凰など）・動物（三猿や眠り猫は有名）・花鳥（例えばこんな）・地紋(一定の図形が 繰り返される文様)‥その種類の多さは「思いついたもの全部彫りました」って感じ（笑）。
　12本の柱には、グリ紋と呼ばれる渦巻状の地紋が彫られています（知りませんでした）。有名な「魔除けの逆柱(さかさばしら)」は、門をくぐり終わる左側の柱、グリ紋の向きがこの柱だけ異なっています（それも知りませんでした） 。本社の拝殿と本殿にも逆柱は1本ずつあるんだって。
　グリ紋それ自体に魔除けの意味があるという説もあれば、「家を建てるときは瓦3枚残す」の考え方ではないかという説も。どういうことかというと、建物は完成した瞬間から崩壊が始まるので、それなら1か所だけ仕様を違えて建物は未完成ということにして、長持ちするよう願った、というわけですね。 　

■三猿（さんざる）■

　有名な「見ザル、言わザル、聞かザル」。神厩舎の長押（なげし）にあります。この三匹だけじゃなくて、彫刻は左から右へ8面あって、猿の一生を描きながら人の生き方を伝えているそうな（こんな感じ）。
　神厩舎とは、神様に仕える神馬（しんめ）の勤務場所（勤務って‥ただ餌をはむはむ食べてるだけだったけど（笑））。勤務時間は午前10時から午後2時まで。雨や雪の日はお休み。神馬は雄の白馬で、現在2頭が飼育されています（ちょっとぼけた写真だけど、真っ白で、たてがみなんかサラサラで、すんごく綺麗でしたよ）。
　猿は馬を病気から守るとされ、室町時代までは猿を馬屋で飼う習慣がありました。それで厩舎に猿の絵なんですね。

■眠り猫■

　名匠、左甚五郎の作と伝えられる国宝の「眠り猫」。東回廊の奥社参道入り口にあります。
　有名なわりには、実物はえらく小さいので「あれ‥？」って拍子抜けするかも（実際はこんな感じ）。

■奥社宝塔（おくしゃほうとう）■

　石段を延々昇って（疲れ果ててるうちの子たち（笑））、たどりついた先にあるのが「奥社宝塔」。宝塔に納められているのは家康公の神柩（しんきゅう/ひつぎですね）。 建立以来、一度も開けられたことがないんだって（開けてみたい〜（笑））。
　宝塔は最初は木造、後に石造りになり、さらに天和3年(1683)の大地震で破損したものを5代将軍綱吉が現在の唐銅（からかね/金・銀・銅の合金）製に造り替えました。高さ5メートルの宝塔が8角9段の石の上に乗っている形。

　宝塔の傍らに「叶杉（かのうすぎ）」があります。祈ると願いが叶うんだって。
　樹の幹に小銭がいっぱい埋め込まれていました（笑）。日本人ってどこでもお賽銭あげちゃうのね〜。神社仏閣の池とかって、絶対小銭が沈んでるもんね。
　都庁前に作った小さな池にたくさんお賽銭が集まっちゃって、どうしたもんだか困ったって話、聞いたことあります。いかにも日本人らしい風習ですね。

■鳴龍（なきりゅう）■

　薬師堂（または本地堂）の内陣天井に描かれているのが、有名な鳴竜（撮影禁止でした）。縦6メートル、横15メートルの竜の絵です。ギョロ目で、ちょっとユーモラス。元の絵は狩野永真安信の筆によるものでしたが、堂とともに焼失したため堅山南風画伯の手で復元されました。
　竜の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような鳴き声が聞こえます‥って、「カアァァン‥」と響く音が微妙に震えるって程度なんですけど。でも確かに「コロコロ」って鈴を転がすような音でしたよ。

　最後にこんな写真を。これ、入り口付近にあった看板です。「へえ〜、東照宮って夜間はライトアップされるんだ」と思ったら違いました（笑）。
　日光のお堂を型取ったさっぽろ雪まつりの雪像ですって。細かいところまで良く出来てますね〜。

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