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 Ayalist 1月の日記(前半)

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1月1〜5日

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 皆さんはお正月、どのように過ごされましたか?

 今月の綾辻さん、『暗黒館』は通常通り月半ばに読めます。もうじき連載一周年ですね。『最後の記憶』は今月は休載なのかな?
 17日発売の「小説すばる」には、有栖さんとの対談が。25日発売の「ミステリマガジン3月号」(早川書房)には、笠井潔さんとの対談が掲載されるそうです。
 それから! 14日の京大ミス研主催の「関ミス連 冬の大会」、今回は綾辻さん、我孫子武丸さん、法月綸太郎さん、麻耶雄嵩さんという超豪華な面々による講演会があります。詳しくはこちら。実は、今年のホスト役の京大ミス研がいろんな作家に講演を断られ、困り果てたところへ綾辻さんが助け船を出した結果、この夢のような顔合わせが実現したとか(笑)。まさしく「ひょうたんから駒」ですね。いや、「災い転じて福となる」か。場所は京都教育文化センター、入場料は1000円です。
 ちなみにmihoro、行きたいと思ってはおりますが‥。

 読書はとある大作に着手。読み終わるのはだいぶ先だと思いますが、期待以上に面白いです(ミステリとはちょっと違うかもしれないけど)。今年は何冊読めるかな?

1月6日

 綾辻さんが帯に推薦文を書いておられる、乙一さんの『石ノ目』(集英社)を読みました。4つのお話から成る短編集です。
 ミステリじゃないです(多分)。ホラーとも少し違うような気がします。でも、細かいジャンル分けなんかどうでもいいですね、この際。とっても良かった。心が透明になる気がしました。
 吉本ばななさんの初期の作品群に共通したものを感じるのは、「死」というモチーフを扱っていながらもどこか前向きだからでしょうか。逆境をも受け入れてしまう、空(あるいは神)のような心の広さ。デビュー作の『夏と花火と私の死体』の主人公もそうでしたね。
 年始に角川スニーカー文庫から出た新刊も、我孫子さんが日記の中で褒めてました。早く読みたいな。

 「ダ・ヴィンチ」2月号よりの情報(里見さん、ありがと)。『安楽椅子探偵』DVD(メディアファクトリー)は、一夜目・二夜目の2枚組で3月に発売されるらしいです。たぶん一昨年の秋放映された1作目と、昨年5月の2作目のことだと思いますが(出題編と解決編で2枚組ってことはないよね?ちょっと情報不足)。どうやら予定通り発売されるようですね。映像の特典もあるらしいですよ、乞うご期待。

 背景の日の丸が好評なようです(笑)。これって、日渡早紀さんの漫画の影響です。彼女の漫画のキャラは、盛り上がると背中に日の丸しょって登場するんだよね(あと落ち込むと「どーん」という効果音と共に背景が縦じまに青ざめるの)。先日実家に帰省した時、物置きの整理なんぞしていて、置いてあった漫画や文庫をついつい読みふけっていたもんで。

 とっくに仕事の始まってる方も多いかと思いますが、我が家の子供達は明後日まで冬休みです。宿題の書き初めをやらせなければ!
 書き初めといえば、一昨年からmihoroも子供に便乗して自分の年始の目標を書いて、冷蔵庫に貼ってます(笑)。一昨年は「さっさとやる」、去年は「笑顔」と書きました。今年は「ローン返済」かな(妙に現実的やなあ)。

1月7日

 森博嗣さんの日記に登場した「16年前のつくば万博の時に投函した、21世紀に届く手紙」、うちの実家にもしっかり届いておりました。実はmihoroはそのことをしっかり覚えてて、事前に母親に「勝手に開けないでね」と釘を刺しておいたほど。
 ところで、16年前っていうと、この文を読んでいる皆さんはお幾つだったのかな? まだ生まれていないなんて方もいらっしゃいますよね。ははは‥。
 さて、届いた手紙の文章を読んだ感想。
「私ってば、全然進歩してないや‥」
 当時の写真も一枚同封されていて、サークル(バスケをやっていました)の仲間と撮ったユニフォーム姿の写真が。「きゃあ、若い〜!」こっちは相当変わってましたね(笑)。

 いただいた年始のイラスト2つ、アップしました。
 ちかさん、るいさん、いつもありがとう(^^)。

1月8日

 関ミス連 冬の大会のことを「綾辻ニュース」にずーっと書き忘れてました。すみません、今日アップしときました。

 この冬初めての雪(栃木では)は20cmくらい積もりました。雪の中、ノーマルタイヤで出かけた命知らずの私(はい、チェーンを一人でつけられません)。決死の覚悟で運転し、行き着いた先は最寄りのマクドナルド。
 バリューセットのタダ券の有効期限が今日だったもんで(笑)。幸い、大通りはほとんど雪がとけていたので、大丈夫でした。

 今夜は冷え込んでるので、明日はバリバリに凍ってそう。

1月9日

 殺っちゃん、ついに外科医です。病院は『殺人鬼II』で経験済みですね。

 ところで、外科医の登場するテレビドラマは数多くありますが、一番印象に残っているのは『振り返れば奴がいる』。三谷幸喜さんにしては珍しくシリアスなドラマでしたが(シチュエーション・コメディーが彼の本分ですから)、緊迫感があって、役者もハマってて、面白かった。放映されたのは何年前になるのかな?
 三谷さんのドラマは『古畑任三郎』『王様のレストラン』など、好きなものが多いです。コメディの部分よりもむしろ、人間観察の鋭さ、セリフの妙に感心させられます。人生観が前向きなところも好き。
 でも最近テレビ見てないなあ。ネット始めてからテレビを見る時間はがたっと減りました。今年はまたドラマでも見ようかな。

1月10日

 いっつも、間際にならないとやらない性格で、自分で呆れるほど。実は今日から次男が幼稚園に通い始めたのですが(最近は3歳になった時点で、4月を待たずに入園できる幼稚園が多い)、袋を縫ったり名前を書いたり、調査票に記入したり‥全部昨日一晩でやりました(笑)。まったく、どうして前もって出来ないんでしょうね。お陰で昨晩は更新出来ず。

 さあ、子供も幼稚園に行ったし、これから日中は自由の身(仕事はありますが)。サイトの未完成の部分も徐々に手を入れていこうと思ってます。先月は綾辻さん自身の活動が活発で、そっちを追っかけるので精一杯だったからなあ(云い訳)。

1月11日

 探していた乙一さんの『失踪HOLIDAY』(角川スニーカー文庫)をやっと見つけて買ってきました。あとがきがついてて、これがとても面白い(というか、かわいい)。本文読む前からニコニコしています。

 若竹七海さんの『ぼくのミステリな日常』を読了。構成が上手いと思いました。連作短編っていうのかな?短編が集まって一つの物語を成すっていうのは好きです(だからホントは一気に読むべきでした。若竹さん、ゴメンなさい)。
 私って、構成とか装幀とか、小説の外側の部分に目を向けちゃう性質なんですよね。あと順番にもこだわる方かも。京極堂も云ってたけど、順番って肝要だと思います。だから短編集であっても、ちゃんと本の最初から読むようにしてます(昔はバラバラに読んだりもしてたけど)。『ぼくの‥』なんて、絶対最初から順番に読むべきです(断言)。それから執筆順。特にシリーズ物は必ず刊行順に読むようにしてます(意外と皆さん、手に入った順とか、何となく気に入った順に読んじゃったりしてるんですね。びっくりしました)。

 14日の講演会、ちょっと行けそうもなくなってしまいました。来月上京する予定が出来たもので。そう頻繁に家をあけられない主婦の哀しさ(ああ)。残念ですが、もともとタイムテーブル見る限り、日帰りはキツそうだったし。やっぱ京都は遠いです。
 行かれる方々、楽しんできて下さいね(でも実はまだ迷ってます。mihoroの行く確率は5%ってとこでしょうか)。

1月12日

 未完になっているサイトのあちこちに手を入れる作業を始めました。ちょっとずつではありますが、より充実したデータベースを目指して。大量にたまった積ん読本や綾辻作品の再読(昔読んだままで感想の項を書きたくないので)もこなしたいし、やりたいことがいっぱい。

 昨年暮れからずーっとBGMは「名探偵コナン テーマ曲集」。お気に入りの曲がぎっしり詰まってて嬉しい。今のオープニングテーマ曲が流れると、うちの末っ子はテレビでコナン君がやってるようなパラパラを踊り始めるんだけど、どう見ても阿波踊りです(笑)。

1月13日

 ここ数日あちこちの古本屋廻りをしています。海外の古典を読んでみようかと思っていろいろ探しているのですが、あまり数が揃ってないですね。
 代わりに、というわけではないですが、昔沢山読んだ星新一さんの本を何点か買ってきました。先日実家に帰った時、物置きを漁ったのですが、どうも処分してしまったらしくて見つからない(『ボッコちゃん』だけは栃木に持って来ていたのですが)。
 星新一さんのショートショートはとっても好き。というか私の場合、一番沢山著作を読んだのが星さんかも(全作ではないですが。全作読んでる作家は綾辻さんと我孫子さんかな)。当時の新潮文庫は今よりずっと活字も小さくて、でもそういう本にすっかり馴染んでしまったせいでしょうか、最近の講談社文庫の大きい活字は、なんだか間延びして見えてしまうmihoroです。

1月14日

 ちょっとプライベートでごたごたあったのと、サイトの直しが手を広げ過ぎて収拾つかなくなったのと(笑、少しずつやらなきゃダメですね)、読んでた本にハマって途中で止めらなくなっちゃったのと、そんなわけで3日ぶりの更新です。

 今日は京都で講演会のある日。超豪華なゲスト4人を迎えて、どんな話が繰り広げられているのやら‥。結局私、今回は行けませんでした。またの機会を楽しみに待ちましょう。

 リンクのページ、手直ししています。明日はアップできるかな。相互リンクとさせていただいた方、後ほどメールしますね。

1月15日

 本屋Tにて。
私「予約してたインポケット、入ってますか?」
店員「ちょっと待って下さいね‥(ごそごそ)‥あれ?(端末で調べ始める)17日に入荷します」
私「えっ」‥またかよ
 講談社文庫の新刊も並んでなかったし。皆さんのところではどうでしたか。

 2月13日、祥伝社より小野不由美さんの本格ミステリ『黒祠の島』(新書版)が発売されます。綾辻さんの奥様が書かれる本格ミステリ!ならばその前にちょっと予習を‥というわけで、読みました、『屍鬼』。凶器になりそうなほどぶ厚い(笑)上下巻。掲示板でも評判良かったし。
 上巻の半ばまでは、面白いながらもわりと淡々と読んでたんですけどね。ここ3、4日ばかりは、もう止まらない。没頭しました。いやあ、凄いですよ(他に形容詞を知らないのか>自分)。
「未だに土葬の風習の残る閉鎖的な村社会で、次々と村人が死んでゆく」という大まかな筋とその「敵」の正体は、読む前から知っていたんですが。村人の死の他にも謎が出て来るあたりから先の展開が読めなくなってきて、どうなるんだろうとどきどきしながら読んでました。最初の頃の不可解な出来事のひとつひとつが、敵の正体が明らかになることによって、一気に説明がつくようになる。そしてそれから戦いが‥。
 この小説を書き終えた小野さんに綾辻さんがかけた言葉が「キングは落ちた?」だったそうです。確かにキングにも同じモチーフを扱った小説(『呪われた町』でしたっけ?)がありました。でも『屍鬼』は、日本ならではの共同体「村」の描写がすごくリアルで、よりいっそう恐怖が身近に感じられました。実際栃木でも、近隣のM町は未だに土葬だって噂だし、主人の生まれ育ったK町には「弔組」がしっかり残ってるし。
 沢山の登場人物の一人一人が見事に書き分けられていることにも感心しましたし(小野さんは200人分くらいの人物表を作ったらしい)、「屍鬼」の設定が実に良く考えられている。彼らはあくまで、マイノリティ。だから単なる勧善懲悪の話じゃないんです。怖いけど、哀しくて切ない。自分が外場村の人間だったらいったいどんな行動を取るんだろうって、考えちゃいました。

 これは、2月の新刊も俄然楽しみになって来ました。「因習に満ちた孤島で連続殺人が」という設定で、しかも「驚愕のラスト」らしいですから。

 青猫さんからの問題(?)、考えてみました。
 艾勒里‥エラリイ、阿嘉莎‥アガサ、陸路‥ルルウ、歐路芝‥オルツィ、凡斯‥ポウ。ということは、愛倫坡‥ヴァンなんだけど、ほんとかな?
「島田組長」は、笑ってしまいますね。

 
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