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 Ayalist 5月の日記(前半)

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5月1日

♪ 淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
  歩いても歩いても ぼくはもう 風にはなれない
(谷山浩子 「会いたくて」より)

 ちょっとブルーな気分だったので、最初は夜空の背景にしたのですが、ちっとも5月っぽくないので、空(?)を走る汽車の絵になりました(これだって、どこが5月?)。

 サイト運営って、走って行く汽車を遠くから眺めるのにちょっと似てるかなって思ったもので。
 サイトというより、インターネットが汽車なのかな、私にとっては。わーっと人や情報が走り去って行く‥そんな感じがします。
 私自身は、自分の足で歩いていくしかないようです。

 5月の綾辻さんは、盛り沢山です(落ち込んでなんかいられないぞ、気合!)。
 6日に梅田で、12日に新宿で、有栖川さんとの合同サイン会があります。13日は池袋で、有栖川さんとのトークショー。
 15日は『暗黒館』と『最後の記憶』二つの連載の他に、講談社文庫から『黄昏の囁き』が刊行されます。本の刊行は『フリークス』の文庫以来かな?楽しみです。
 次に出るのは‥『最後の記憶』の単行本でしょうか。『暗黒館』はさらに先みたい。『どんどん橋、落ちた』の文庫化(ノベルス化?)はもっとずっと先だなあ。

 サイン会、行きたいです。子供たちよ、熱など出すなよ(そして自分も)。
 もし行けたら、レポ書きます。

5月2日

 殊能さんのページで「さいたまんぞう」を見かけて大ウケ! 懐かしいですねえ、ご存じですか?「なぜか埼玉」って歌があってね、「右も〜左も〜全部〜埼玉〜♪」なんてふざけた歌詞でした。東急目蒲線の歌もありましたっけ。当時好きだった人が目蒲線沿線に住んでいたんで、余計に懐かしかったりして。

 トップにも書きましたように、5月15日、綾辻作品のネタバレOK掲示板スタートの予定です。ツリー型の掲示板になると思います。
 毎回一応、テーマを設けてやってみようと思います(それ以外の綾辻作品についても、もちろん書き込み可ですが)。第一回目のテーマは『十角館の殺人』(やっぱこれだろう)。
 未読の方、今から読んでも充分間に合います。図書館で借りるもよし、買うんだったら講談社から文庫で出ています。
 もう読みましたって方も、このお休み中、再読してみるのもいいかもね。
 ご期待下さい。

 マジねこさんのHP「マジねこの小道」と相互リンクさせていただきました。和歌のお部屋あり、絵本のお部屋あり‥優しく真摯な姿勢で作られたサイトにいつも元気づけられています。普段人殺しの話ばっかり読んでいるあなたも(笑)、気分を変えていらしてみてはいかがでしょう。

 サイト仮オープンから今月で8ヶ月になります。こういうファンサイトみたいのを運営すると、嬉しいことばかりじゃない(毀誉褒貶の「毀」や「貶」までもが耳に入ってくるとか、礼を欠いたメールを受け取るとか)って聞かされていたんで、始める前はある程度覚悟をしていました。ネットって、不特定多数相手に発信するものだから、まあそれもしょうがないかなって。
 でも、幸せなことに、そういう嫌な思いは今まで一度もしていません(昨年末のテレビ放映の後、掲示板がちょっと大変だったことくらいかな)。いや、ホントに。たまにいただくメールも、心暖まるものばかりで。
 Ayalistは心優しい皆さまに支えられて果報者です。どうもありがとうございます。
 これも殺っちゃんのご利益かしら(笑)。いや、綾辻さんのお陰ですね(^^)。

 明日から出かけます。次の更新は6日の予定です。

5月6日

 GWも終わってしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしたか。

 ちょっとネットから遠ざかっていた間に、テレビの「トゥナイト2」のホラーマンガ小特集(?)に綾辻さんの心の師・楳図かずおさんや『眼球綺譚』の児嶋都さんが出演していたり(見逃した〜うるうる)、KADOKAWAミステリのHPに、新しい情報がアップされていたり‥何かいろいろあってびっくり。

 本日は大阪梅田でサイン会でしたね。会場に行かれた方々、いかがでしたか? 感想など掲示板に書き込んでいただけると、とっても嬉しいです(^^)。

 綾辻情報も幾つか追加です。
「幻想文学 60《特集・幻想ベストブック1993-2000》」(アトリエOCTA)という本(『このミス』みたいな大きさ、厚さの本)に、綾辻さんのコメントが掲載されていました。
 綾辻さんが選ばれたのは、
 1『死の泉』皆川博子
 2『夏と花火と私の死体』乙一
 3『妖都』津原泰水

 『死の泉』は最近文庫(ハヤカワ文庫)になりましたね。とある漫画家の方も「これは面白いよ〜」と推薦されていて、先日買って来たばかりでした。ふふふ、読むのが楽しみです。
 綾辻さん曰く、本格ミステリとも、幻想小説とも、多様な読み方が可能な傑作とか。ちなみに皆川さんは綾辻さんが「東京のお母ちゃん」と慕っている方。
 『夏と‥』(集英社文庫)については、若干16歳にしてこの作品をものにした才能の煌めきは眩しすぎると絶賛。私もこの作品大好きです。
 『妖都』(講談社)については、作者の熱気がすべての文章から妖しいほどに立ち昇ってきていて、圧倒されたとありました。津原さんの作品はe-NOVELSでも読めます。『蘆屋家の崩壊』(集英社、装幀が蒼くて素敵)も、綾辻さんが誉めていらした記憶があります。

 幻想小説‥綾辻さんご自身も良く使われる言葉で、谷山浩子さんの本の解説や、マンガ「動物のお医者さん」の解説の本文にも登場していましたっけ。綾辻さんの作品も「本格ミステリ」には違いないのですが、一方で幻想的(ホラーと称されることもあるが)な味わいもあって、そこがまた素晴らしいんですよね(^^)。

 KADOKAWAミステリのHPでは、ようやく横溝正史ミステリ大賞の審査員の先生方の今年の映像が見られるようになりました(第21回横溝正史ミステリ大賞結果速報のページ)。RealPlayerがない方はぜひ、この機会にダウンロードして、「喋る綾辻さん」を堪能して下さいませませ。

 さらに! 同HPですごい告知が。
「第22回横溝正史ミステリ大賞」の授賞式に1組3名以内5組を無料で招待して下さるんだって! 綾辻さんももちろん出席なさるだろうし、他にもきっと作家の方々が。こんな機会は滅多にありませんぜ。詳細(申し込み方法など)はここにありますが、一部抜粋しておきます(小さい字は私のひとり言ですので、気にしないでね)。

授賞式概要
正式名:第21回横溝正史ミステリ大賞授賞式
日 時:2001年5月25日(金)平日ですか‥ううう(涙)。
場 所:東京會舘(東京都千代田区丸の内)
※ 詳細は当選者の方に別途お知らせいたします
 時間は書いてないんですね。恐らく午後(それとも夜?)でしょうが。
■ 応募資格

当サイトのメンバー登録が済んでいる、乗車券をお持ちの方全員(新規登録可)
 登録はタダでできます。
・授賞式当日、確実に会場へお越しいただける方(中途入場/退出不可)
 遅刻もできませんね(あたり前田のクラッカー)。
・授賞式参加後、レポートを提出していただける方
 集めたレポートどうするんでしょう、角川さん(あ、HPに掲載するのか)。
■ 応募締め切り

2001年5月15日(火)23時59分
■ 当選者発表

2001年5月20日(日)※ 当ホームページで発表のうえ、各当選者にメールで連絡いたします
■ 応募上のご注意

応募はお一人様につき1回までです。複数回申込はできません
■ 参加上のご注意

・ご参加は1組につき3名様以内となります
・会場までの交通費、滞在費などは各自ご負担ください
・式典ですのでスーツなど、ある程度フォーマルな服装でご参加ください
 正装なんてここ何年したことないぞ、私。
・式当日、作家や関係者等に物品その他を渡すなどの行為はしないでください
 サインをねだるのはいいのか?(多分ダメ)
・会場では携帯電話、ポケットベルなどの電源をお切りください
・お手持ちのカメラ以外、機器類の持ち込みはご遠慮ください
 デジカメでの録画はいいのか?ビデオカメラは?(これだってカメラには違いない)
・写真撮影には特に注意を払い、必ず関係者の了解を得てから撮影してください
・20歳以下の方は、必ず保護者同伴でお越しください
 きゃあ、大人に同伴頼まなきゃ(mihoroさん大嘘つき)。
・式典中の中途入場および退出はお断りします
※ その他、式の運営を妨げたり他の方の迷惑となる発言や行為があった場合には、即座にご退場いただきますのでご了解ください
■ 参加レポートについて

当日の様子や感想などを以下の形式にまとめて提出してください(1グループ1通以上)
原稿形態:レポート1通につき200文字以上400文字以内のテキストデータ
 私が書いたら400字なんかにゃ収まらないぞ、ぜったい。
※ ワープロあるいはパソコンなどのテキストデータとします
※ 写真を添付する場合は2点以内(大きさは自由。但しフロッピー1枚に入る容量)
 綾辻さんの写真ばっかだったら、やっぱまずいんでしょうね。
提出方法:
上記データをフロッピーディスクにて郵送(手書き原稿、メールや他のメディアは不可)
 フロッピー‥うちのMacはフロッピー入らないんだよね。FDDも持ってないし。うへえ。
※1通のレポートにつき、すべてのデータを1枚のディスクに収めてください
※ グループの参加者それぞれがレポートを提出する場合は各々1通ずつ1枚のディスクに収めてください
※ データを圧縮しないでください
宛先:〒102-8177 東京都千代田区富士見2-13-3
    株式会社角川書店
     横溝正史ミステリ大賞授賞式レポート 係
締め切り:
2001年6月15日(金)必着
備 考 :
※ 形式および内容の不適切なレポートは掲載できませんのでご注意ください
※ ご提出いただいたレポートのフロッピーディスクは返却いたしますが、あらかじめコピーなどをお取りください
※ ご提出いただいたレポートの文章および写真のデータについてはすべての著作権を角川書店が有し、掲載にあたって修正や削除などを行うことがありますのでご了承ください

 ああ、平日じゃなければなあ‥(涙)。

5月7日

 梅田でのサイン会情報、ありがとうございました!
 思うに、DVDの普及率自体がまだそれほどでもないんでしょうね。あと「サイン会」と聞いてアイドルや人気ミュージシャンのそれを思い浮かべちゃうと、ちょっと違うかもしれない‥。
 でも「ニコニコしていた綾辻さん」というのを聞いて、なんだか嬉しいです。ハードを持っていないのにソフト買う人がこれだけいるっていうのも、すごいことだよね。

 加納朋子さんの『魔法飛行』(創元推理文庫)読了。
 デビュー作の『ななつのこ』同様、短大生の駒子が主人公の連作短編(いや、中編かな?)集です。小さな物語にはそれぞれ、駒子の身近に起こった謎が書かれていて、それを解き明かしてゆくというのが主な流れなのですが、それとは別に大きな「?」があるんですよね。それが一気に収束する四編目が特に心に残りました。うん、すごかった。

 人類よりも先に宇宙飛行を経験したライカ犬のエピソードが登場しますが、これで思い出すのが映画「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」。大好きな作品です(お金がたまったらDVDを買うぞ!)。
 イングマルという名の少年が主人公で、母親や飼い犬の死を乗り越えて成長していくというのが主な物語。彼は辛いことがあるたび「それでも、宇宙に実験のために飛ばされて、二度と帰って来られなかったライカ犬よりは、まだましさ」と自分をなぐさめるのです。
 ところでこの映画、母と妹と3人でビデオ鑑賞したことがあったのですが、母や妹の感想ときたら「イングマル少年はなんであんなに女の子にモテるんだろう」とか「男の子っていうのは、母親の手には余るものなんだ」とかだったので、私はびっくり。彼女たちは、大人の女の視点で映画を見ていたんですね(実際大人の女なんだから、当たり前なのですが)。一方、私は「どうしてイングマルの母親は、彼のことをもっと分かってあげないんだろう」とか「男の子になりたいっていうサガ(女の子の名)の気持ち、すごく良く分かる」と、まるっきり子供の視点で映画を見ていたという。わはは。

 いくつになっても大人になりきれないmihoroです(でも小さい子には好かれるみたい)。

 本日ダ・ヴィンチ発売。我孫子武丸・田中啓文・牧野修、この3氏によるオムニバス『三人のゴーストハンター』がいよいよ本になります。集英社より5月25日発売予定。それに先駆けてのインタビュー記事が載っていました。うーむ、そろそろ我孫子飯店のごった日記も更新されるころかにゃ‥(ほぼ一ケ月に一回のペースなり)。
 来月号はDVDについての特集記事があるようです。もちろん安楽椅子探偵も取り上げられています。まだまだPR活動は続く模様‥綾辻さんも大変だなあ。

5月8〜11日 間違って消してしまった。あちゃあ。

5月12日

 mihoroは、でじかめ修行の旅に出て来ます。皆さま、お元気で‥(涙)。

‥というのは冗談ですが。
 デジカメで撮った画像が、ほとんど暗くて使えません。
 ああ、私はやっぱり古い人間なのね〜(悔)。

 サイン会会場の新宿は意外と近かった(片道2時間)。新幹線で東京に出て、そこから行くのとあんまり変わらなかったかも(乗り換えの時間を入れると)。
 ところで、昨日の日記には「14:30には帰る」ようなことを書きましたが、気が付いたらサイン会終了まで会場にいました(笑)。

 レポはもうじきアップします。明日はトークショー(mihoroさん遊び人。ダンナ思いっきり口数少なくなってます。危うし)。

5月13日

 そっか、『黄昏の囁き』はこういう表紙なのか。私の予想大ハズレ(サーカスっぽい扮装をした人形か、もしくはウサギのお面をかぶったやつかと思いました)。
 囁きシリーズは、ひとつひとつが独立したお話なので、黄昏から読んでも大丈夫ですよ。15日発売です。

 本日トークショー、行ってまいりました。レポートはもう少し待っててね(気持ちは高揚、身体は疲労、通常モードに戻るのはまだ時間がかかりそう)。

 まみやさんも掲示板に書かれていたように、綾辻さん、めちゃめちゃ記憶力いいと思います。
「『暗黒館』も、長く書いてると、どこに何を書いたか忘れちゃって‥」なんておっしゃっていましたが、もしかしてあれは、作り話なのでは。
 すごく頭の良い方。鋭い方です。

 私ごときがこうしたHPを作ることすら、とんでもなくおこがましいことのような気がしてきましたが、一方、目標が高いほどファイトがわいて来るのも事実。

 自分なりに頑張ろうと思いました。このHP全部が、私なりの熱烈な(けれどぎごちない)ファンレターかラヴレターのようなものですから‥(浩子ファン、気付いたかな?)。

5月14日

 まるで締め切り前の作家のごとく、原稿書きに追われる私(笑)。

「こころおきなく。」ちょっとオープン遅れてごめんなさい。明日の朝までには必ず。

 ええい、疲れた時には綾辻さんのサインを見て元気を出そう!

5月15日

「『暗黒館』の連載は、本になるまで読まないことにします」
 って、作者ご本人に宣言しちゃったもんだから(笑)、mihoro、今月から「IN・POCKET買うだけの人」になります。
 まあいいや、『最後の記憶』が読めるもーんって思ってたら、

‥今月休載(涙)。

 でも『黄昏の囁き』は買いました。あとがき、今回は結構前向きだよね。
 青息吐息だろうが無謀だろうが、結果としてきちんと小説のお仕事、順調に進んでいるし。雰囲気が少し明るく感じるのはそのせいでしょうか。なんか嬉しい(^^)。

 ご存じない方のために。綾辻さんは、ご自分の本に必ず「あとがき」を付けます。ノベルス化、文庫化の折にはまた新たなあとがきを書き下ろして。内容は、その本に関することや、ちょっとした近況など。
 そういえば、Ayalistが始まって以来、初めてのあとがきだなあ(ということは、初めての本の刊行ということか)。感無量。

 レポを書いたついで(?)に、京大講演会の時の「安楽椅子探偵」に関する部分を直しました。あと「著書リスト」「綾辻惹句」に『黄昏の囁き』を追加。あ、美術の項もひとつ追加。その他のお仕事もちょっと直しました。

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