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 Ayalist 10月の日記(前半)

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10月1日

 今年も残すところ後三ヶ月(早!)となりました。
 高橋尚子さんのマラソン女子世界記録達成、長嶋監督の退任セレモニー、イチローのメジャー新人最多安打‥などなど、スポーツ界ではビッグな話題が次々と。

 今晩は「お月見」ですが、栃木はあいにくの雨。
♪ 雨ふりお月さん 雲のかげ〜 ですね(この歌、好きなんですよ)。

 10月の綾辻さん。
 IN・POCKETが16日(火)、KADOKAWAミステリが15日(月)に発売予定です。
 気がつけば、『最後の記憶』も連載1周年を迎えました。こちらの方が『暗黒館の殺人』よりも早くに本にまとまりそう。とはいえ、当初の予定より長い小説になりそうです。
『安楽椅子探偵の聖夜』DVDは、30日(火)が先行予約(特典付き)の締め切りです。

 児嶋都さんの新刊『おとめ地獄』(ソフトマジック)、綾辻さんが帯の推薦文を書かれているのですが、中身も凄いよ。この迫力は何なのだ〜!
 ギャグと恐怖は表裏一体。解説の高橋さんも書かれていたけど、先日の楳図かずおさんと岩井志麻子さんの対談で出てきた「追っかけられる側を書くとホラー、でも追っかける側を書くとギャグ」って言葉を思い出しました。
『殺人鬼』も、殺人鬼の視点で書いたら、すっごく楽しい小説‥にはならないか(笑)。

 エッセイ&対談の項に帯の推薦文の事、書きました。

 ありがたくもご好評いただいている日記の壁紙、最初に描いたのはこれ。

 でも、ほんとに書けなくなっちゃうと困るので、とりやめ。
 新たに描いたのは、お月見(ウサギの代わりに殺っちゃんがいますが(笑))。下の白っぽいものは、一応ススキのつもりなのですが(見えませんね)。

10月2日

【カミングアウト】 coming-out
 もともとは女性が社交界にデビューすることをいう。現在では同性愛者(レズビアン、ゲイ)であるということを表明する意味で使われることがある。また、 従来タブーとされてきたことを社会的に表明する時にも使われる。

 掲示板[915]で浅葱さん、たぼさん、こめっちさんが「カミングアウト」という言葉を使っていらしたんですけど、ニュアンスが良く分からなくて(すみません、古い人間で‥)。
 調べてみたら、上のような説明文に行き当たりました。でもこれだと、少々マイナスのイメージがあるような。

 私の周りを見渡すと「読書が趣味」という人は少ない(というか、いるのかどうかも分からない)ですね。ミステリファンの中で綾辻ファンは決してマイノリティではないと思うんだけど、そもそも、おおもとの母集合が少ないから、やっぱり「カミングアウト」という感じなのでしょうか。それとも単に「世間に表明する」という意味で使えばいいのかな?

 抜けるような青空。でも風が強いです。洗濯物がすぐに乾くので大変嬉しい(^^)。
 そして夜は、昨日姿を見せなかった月がくっきりと。十六夜(いざよい)の月も、また格別。

「創元推理21冬号」入手。詳細は、明日。

10月3日

 サイト一周年を祝って、「裸足のきみを僕が知ってる」(アルバム「しまうま」の一曲目)を歌う。
‥自分で自分に歌うってのが、侘しいですけどね。でもまあ、いいか。元気が出るから。

「創元推理21号」(昨日、って書いちゃった、ゴメン)は、第11回鮎川哲也賞、第8回創元推理短編賞、第8回創元推理評論賞の発表および選評が掲載されています。
 選考委員は、以下の通り(敬称略)。
鮎川哲也賞:鮎川哲也・笠井潔・島田荘司
短編賞  :綾辻行人・有栖川有栖・加納朋子
評論賞  :権田萬治・巽昌章・法月綸太郎

 私の注目は、もちろん短編賞。綾辻さんが選考委員を務めているから‥というのもありますが、もともと短編が好きなんですよね。
 過去2回しか受賞作が出たことがないという賞ですが、今回は氷上恭子さんの『とりのなきうた』が受賞。候補作5作とも水準以上の出来という中での、全会一致の決定だそうです。受賞作について綾辻さんは「満点とは云わないが、すこぶる上出来」と評価されています。
 ところで、応募作全体に対しての三氏の評に共通だったのが、「長過ぎる」という点。応募規定は「原稿用紙30〜100枚」なのですが、「実際にデビューした場合、商業誌でもらえる枚数はせいぜい四、五十枚」(加)、「内容さえ優れていれば四十枚の作品でも受賞できる」(有)、「もっと磨いて削って短くすることが可能ではないか」(綾)とコメントされています。

 で、受賞作の氷上恭子『とりのなきうた』、読了。
 昭和25年という時代設定のもと、3人の書簡のみで構成された物語。
 病床にある少女が、日常を綴って兄へと宛てた手紙から始まる物語は、一転して不可解な事件の勃発、さらには意外な結末へと展開していきます。短編とは思えない読みごたえ。もう一度じっくり読み直してみたいと思わせる力作でした。
 ただ、古風な文体は、確かによく書けていると思うのですが、京極さんの小説を読み慣れた目で見ちゃうと「惜しい、もう一息!」と云わざるをえないかな。特に少女の書簡の文章にそれを感じました。
 ところで、雑誌掲載に際して題名を『禽の亡歌』から『とりのなきうた』に改題。これは編集部の意向なのでしょうか? 私としてはこの改題、全く解せません。
 題名は作品の顔。この物語の顔としては、漢字の『禽の亡歌』が相応しいと思います。読みが難しすぎると云うのならルビをふればいいのに。文中に出てくる鳥を「とり」ではなく「禽」と表現しているだけに余計、そう感じました。

 コラムとエッセイ&対談の項、更新。

10月4日

 昨日、「安楽椅子探偵」DVDに関するメールが届きました(前回、HP上の先行予約で購入した人には、同じものが送られてきたと思います)。一部をここで紹介しておきます。

人気本格推理ドラマDVD『安楽椅子探偵』シリーズ 第3弾
綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状(3)
『安楽椅子探偵の聖夜〜消えたテディ・ベアの謎〜』11月30日発売!

第3弾の特徴その1
ファン生唾もの!極秘資料の一部を入手!!
ボーナストラックに原作者の「創作ノート」の一部を収録

第3弾の特徴その2
前回に引き続き、リーフレットに原作者書き下ろしのエッセイがついてくる!

第3弾の特徴その3
ボーナストラックに豪華ゲスト解答者
瀬名秀明(作家)、室井佑月(作家)、香山リカ(精神科医)、他

綾辻行人+有栖川有栖公認「安楽椅子探偵ホームページ」も併せてご覧ください。
〜10月5日までのアクセス先
http://www.modd.com/Davinchi/anraku.html
10月6日〜のアクセス先
http://www.mf-davinci.com

@LAWSONでネット予約キャンペーンスタート
予約特典は、原作者の「直筆のコメントとサイン」を印刷した「3タイプのしおり」
締め切りは10月30日(火)

今すぐ右記のURLをチェック!    http://www.at-lawson.com

 安楽椅子探偵のHPから予約した場合(特典など)については、6日以降にここの日記でもお知らせしますね。

 秋の夜長、ゆっくり読書を‥と思うだけで、実際はぐーぐー寝てるこのていたらく(笑)。
 本日も幼稚園にて「ソフトバレーボール」なるものをやったお陰で、膝、痣だらけ。あー疲れた。また夜よく寝られそう(ははは)。

10月5日

 私の本棚を見渡したら、定価で購入した小説のハードカバーは、綾辻さんのものを除くと、わずか1冊しかないことが判明(笑/しかもミステリじゃないし)。
 小説以外の本だったら、沢山あるんですけどね。
 で、昨日は故あって、栄えある(?)2冊目を購入。読み終わるのは大分先になりそうですが。

 明日、急に実家の方へ行く用事が出来まして、朝5時起きの予定です(って、その時間は普段でもたいてい起きてるけど‥)。
 何だか毎日予定が入って、忙しいなあ。やりたいことがいっぱいあるのになあ。

10月6日

 倉知淳『日曜の夜は出たくない』(創元推理文庫)読了。
 倉知さんの実質的なデビュー作(佐々木淳名義では、これより前に短編が1本あります)。猫丸千敗(なんだこの変換は(笑))‥じゃない、猫丸先輩が探偵役を務める連作短編集です。
 デビュー作ながらも語り口は達者。キャラクタも活き活きしています。ただ、猫丸先輩の推理は「おー、そうだったのか!」と溜飲が下がるというよりは、「まあ、そういう見方もできるわな」という感じ、すなわち論理的な部分が少々弱い気もしますが‥。
 それでも読ませてしまうのですから、上手いですね。「約束」の猫丸先輩の問題の処理の仕方が特に好きでした。
 そして、何と云っても7つの短編が終わった後の章が‥!!。人によっては、文字どおり「蛇足」と感じるかもしれませんが、本格としてフェアかどうかとか云う前に、嬉しいじゃないですか、こういう遊び心。
 おバカなことを真面目な顔して一生懸命にやっちゃう人、好きなんですよね(と云うと、倉知さんに怒られてしまうかもしれませんが)。
 ラストも納得。本編中一番引っ掛かっていたことが、どういう形にしろ解決したので。

10月7日

 下手な期待は、しない方がいいですね(反省)。マイペースでのんびり行きましょう。
 元々、自分のために始めたサイトであります。
 綾辻さんに関する情報を整理するという意味で。いわば、覚え書きみたいなものでしょうか。

 そんなHPにおつき合い下さっている皆さま、どうもありがとね(^^)。

 さてさて、今日も「サイト1周年記念画像」を作るべく、勉強(とほほ)。

10月8日

 7割くらい出来たかな、「サイト1周年記念画像」。
 森博嗣さんのサイトのポップ・アニメ(kumaさん作)もFlashヴァージョンになったことですし、いよいよ当サイトでも‥

 というわけで、今度お見せする予定の絵は、Flash5で作成しております。
 プラグインをお持ちでない方は、この機会にこちらからダウンロードしてみてはいかがでしょうか(もちろん無料です/ファイルサイズ470K)。

「習うより慣れよ」を身を持って実践している毎日です。
 しかし‥「シンボルをライブラリからインスタンスとして配置」とか云われたって分かんないよ(笑)。説明は日本語で書いてよ頼むから(ため息)。

 出来上がりのセンスはイマイチだけど(まだ始めたばっかだから、許してね)、内容で頑張るぞ、というわけで、ちょっとしたクイズ形式になってます。賞品は特に用意していませんが、答えの分かった方は、掲示板にどんどん書き込んじゃって下さいね。

10月9日

 すみません、トップ画像が重くて‥。
 少しの間ここに置かせてね>特別予告編。

 昨日の日記に書いたように、クイズが隠されています。

「特別予告編の中の、白い文字で書かれた文章は、綾辻さん及びその作品に対する様々な方たちのコメントです。
 それぞれ、誰のコメントだか分かりますか? 登場人物は、12名です」

 ちなみに、薄い青色の文字は、綾辻さんご自身のコメント。あちらこちらから抜き出してきたのでした。

 分かった方は、掲示板にてどうぞ(え、全然分かんないって? すみません‥)。

10月10日

 この間までは今日が「体育の日」でお休みだったんですけどね。
 ハッピーマンデー(でしたっけ?)にまだ慣れない私。三連休もいいけど‥。

 車を車検に出しています。5日ほどかかる予定、代車なし。
 外出の頼みの綱は自転車ですが、あいにく今日は雨です。
 これは‥家で読書に勤しみなさいという神の声か?(笑)
(え?家事に勤しみなさいだって? 聞こえないふり‥)

 昨日の予告編、ご好評いただいたようで、嬉しいです。作ったかいがありました。
 Flash って、いろんなことが出来るみたい。ジグソーパズルとか(うわあ)。いろんな作例を見ると、それはそれは綺麗なものが‥。
 もっと勉強して、皆さまに楽しんでいただけるものを作りたいです。
 でもって、いつまでもトップに置いてはおけないので、記念館と予告編の項に移しました。
 クイズの答えも書いてあります(アヤツジスト一同、正座してお待ちしましょう(笑))。

 予告編も、今後はFlashで作成する予定。まだまだ作ってない綾辻作品、沢山あるもんね。

 リンクの項にかえるさんのページを追加。

 ここで改めて、当サイトのリンクについて書いておきますね。
 Ayalistはリンクフリーですが、前もってメールか掲示板にてご一報いただけると嬉しいです。基本的に、リンクしていただいたサイトには、こちらからもリンクを張らせていただいてます。
 作家さんや読書と全く関係ないサイトでも、全然OKですよ。どうぞよろしくお願いします。

10月11日

 もう二ケ月も前の出来事となってしまった「SF大会」で話題となっていた、山田正紀さんの新本格トラベル・ミステリ(!)が今月出版されました。
『篠婆 骨の街の殺人』(講談社ノベルス)がそれ。「タイム」の方もそのうち出版されるのかな。
 ミステリとしてもSFとしても壊れていると著者ご本人がおっしゃっていた、西澤保彦さんの『異邦人 fusion』(集英社)も、店頭に並んでいます。西澤さんは『夏の夜会』(光文社カッパ・ノベルス)も出てますね。
 森博嗣さんは、今月は「穴」で新刊がないらしい。その代わり、11・12月で6冊(!!)出版される予定です。結局『アイソパラメトリック』は予約しませんでした、私。4300円は高すぎ〜。

 こうやって並べて書くと、ますます綾辻さんの新刊が待たれますね(いえ、どうぞ、マイペースで‥)。

 Photoshop LE というソフトを使っているのですが、先月パソコン修理後に再インストールしたら、何だか知らんけど使えるフォントの数が減っちゃったんですね。
 元のフォント数に戻すにはどうしたらいいんでしょうか? もし分かる方いらしたら、教えて下さい〜(他力本願)。サポートセンターで調べたけど、答えが見つからなくてねえ。お願いします。

10月12日

 ぜひとも買ってくださーい>mihoroさん

 とある掲示板上で、著者直々にお勧めいただきまして(ネットって、こういうことがあるんですよねー)。「定価で買ったハードカバーの新刊小説(綾辻さんを除く)」第2号となった本(説明長すぎ)、読了しました〜。

 貫井徳郎『神のふたつの貌』(文藝春秋)
 神の救いとは何か。神の存在は何処にあるのか。
 キリスト教に絡めたテーマは深遠ですが、あくまでそれは舞台装置(だと思う)。静かに、しかし飽きさせることなく物語は進んで行きます。
 静謐な中にぞっとするほど容赦ない面を併せ持っている‥そんな印象を持ちました。私は、キリスト教の信者ではありませんが、長いことミッション系の学校に通っていたので、読んでいて辛い部分もあったし、逆に考えさせられる部分も多かったように思います。
 とある「仕掛け」については、さんざん身構えて予測していたにもかかわらず、ある箇所を読んだ時に「ええっ!」と声を上げ、本を持ったまま部屋をうろうろ歩き回ってしまったことを、ここに告白しておきましょう(笑)。
 それにしても、こういう理由で人を殺されたら‥戦慄を覚えました。「著者渾身の作」とのうたい文句は伊達じゃないです。すごいよすごいよ。

 誕生日のお祝のお言葉&メール、ありがとうございました。いくつになっても嬉しいものです(ふふふ)。去年も同じことを云ったと思うけど、「年とともに自由になる」を座右の銘にして、日々精進していきますね。

10月13日

 マリクさんの書き込みで初めて知りました。島田荘司さんって10月12日生まれだったんですね〜。鹿賀丈史と真田広之は知ってたんだけど(男ばっかり!)。
 ‥あ、ともさかりえも同じ誕生日でしたか。おや、キャノンの創業者、御手洗毅さんという方が亡くなった日でもあるらしい(一瞬、御手洗潔に見えてびっくり)。

 フォントの問題、お陰さまで解決しました。Yasさん、どうもありがとうございました。
 トップページ、「Ayalist」ってタイトル部分を書くのに使っていたフォントがリストア後なくなっちゃったんですよね。わー、気に入ってたのになあ、前の画像をコピーするか、フォントを変えるしかないか‥ってしょげてたところだったので、無事解決して嬉しかったです。
 ううむ、訊いてみるもんだなあ。

 乙一さんの新刊が出ています。『死にぞこないの青』(幻冬舎文庫)、タイトルからしていい感じ(^^)。お、太田忠司さんの『建売秘密基地中島家』(幻冬舎文庫)も。前作の『3LDK要塞 山崎家』は、千秋さんのお気に入りではなかったでしたっけ?

10月14日

 mihoroさん、ハマっております(笑)。
 予告編『十角館の殺人』Flash バージョン、できました〜(^^)。見てね。

 パソコン周りに本が増殖して、大変なことになっております(笑)。本棚が欲しい、というか、ただの棚でもいいな。カタログを見て、しばし熟考。
 昔は、ある程度期間が経ったら纏めてBOOK OFFに売っちゃってたんですけど、また読み返したくなることがままあるもんで、最近はなるべく手放さないように努めてます。努めてますけど‥うーむ。

10月15日

 おっと、久しぶりに見てみたら、こんなものが(^^)。
 ここで、綾辻さんのお話が、ほんのちょこっとだけ聴けます。
 題して「わたしのお気に入りの京都」。そういえば、昨年春の「Title」という雑誌の鼎談でも、同じようなことをおっしゃってたなあ。

『死にぞこないの青』乙一(幻冬舎文庫)読了。
 けっこう大きい活字だなあ、なんてぱらぱらと本をめくっているつもりが、どんどんひきこまれ、一気に読んでしまいました。
 残酷だけど透明。ぞっとするけど暖かい。まさしく乙一ワールド全開です。絶対的大人として君臨してしまう先生の存在が、恐ろしかったです。
 かつて私も主人公と同じような思いをしたことがあるだけに(先生に‥ではなかったけど)、ひと事ではなかったです。「アオ」は見えなかったけどね、私には。

 コラムに読了本、追加。そして「ミステリのリアリティ」について、ちょこっと書きました。

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