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 Ayalist 12月の日記(前半)

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12月1日

 雅子様、無事ご出産、おめでとうございます。
 母子共にお健やかだそうで、良かったですね。
 今日行ったLAWSONには、早速「皇孫のご誕生を祝して」みたいな貼紙がありました。用意のいいこと。

「ない子にゃ苦労しない」とも云いますが、子供はね、面白いですよ。
 お腹の中にいる時は「自分の一部」という感覚もありますが、生まれた瞬間からもう「別人」ですからね。それが大変でもあり、面白くもあり。

 一方、昨日ジョージ・ハリスンが亡くなりました。
 ジョン・レノンが亡くなった時のことも良く覚えています。ショックで学校休んだ友だちがいましたっけ。あの事件があったのも12月でしたね、そういえば。
 確実に時代は流れていきます。

◆◇◆

 さてさて、本日ついに『安楽椅子探偵の聖夜』DVDがこの手に! わー! きゃー!

‥という訳で、今夜はゆっくり鑑賞しとうございます。
 詳細については、また明日〜。

 年末恒例企画(と今決めた(笑))「綾辻先生への応援メッセージ」掲示板を用意しました。トップページからリンクを張ってあります。注意書きをよく読んで、沢山の方のご参加、お待ちしております。よろしくね。
 日頃ROMオンリーの方も、この機会にいかがでしょうか。
 ちなみに、書き込みの締め切りは21日0:00(20日深夜)。綾辻先生ご本人にも「こういう掲示板を作りました」とお伝えする予定です(ただし、レスは期待しないで下さいね)。

 それから。「今年読んだおススメ本を教えて下さい」という企画も始めました。こちらは、通常の掲示板にどんどん書き込みして下さいね。
 新作・旧作を問いません。管理人自身が新刊をほとんど読まない人ですから(^^)。それから、ミステリ以外でもいいですよ。とにかく「自分が今年ハマった本」を教えて下さい。どうぞよろしく。

12月2日

 近所で事故多し。年末、皆さんも気を付けて下さいね。

 DVD、ボーナス映像、見ましたよん(^^)。
 出題編66分、解決編36分、ボーナス映像52分。原作者対談もたっぷり入ってます。嬉しいですねえ。

 ところで、先行予約の特典ですが、しおりが3枚、こんなんでした。

 緑を重ねると有栖さんの、赤を重ねると綾辻さんのメッセージが読めます。
 長男くんは「なにこれ、3D?」と、両目に緑と赤のしおりをあてていました。立体メガネだと思ったようで(笑)。
 私は、受験勉強で使った「チェックペン」を思い出しました(ははは)。

12月3日

 安楽椅子探偵のDVD、今回もゲスト解答者が4組登場します。
 その中の瀬名秀明さんの解答が、自分の推理過程にとっても似ていたので、妙に親近感が。「ビデオの最後に光がちらちら」や「片目の白熊(瀬名さんは「固め」と勘違いされたようですが)」に悩まされたのも同じだし。
 もっとも、瀬名さんは「イヤリング」に気付いた分、私より上手でしたけど。それでも綾辻さんに「50点」とあっさり切り捨てられていました
 ということは、私の解答はそれよりも下なのね。シロナガスがっくり<お、久しぶり(笑)。

 今回(第3弾)の基本トリックは、綾辻さんが思いつかれたのだそうです。でも、綾辻さんは「いいな」と思った案でも、すぐに「やっぱり大したことないかな」と引っ込めてしまう慎重派なのだとか。逆に有栖川さんは、いったん浮かんだアイディアは「折角だから、何とか活かそう」と奮闘するタイプ。
 綾辻さんに「楽天的ですねー」と云われ、有栖さんが一瞬沈黙する場面もありました。

 リーフレットに掲載されている書き下ろしエッセイについて、エッセイ&対談の項に書きました。
 有栖川さんがエッセイで書かれていたのですが、「人に親切にしたお礼に笛をもらった人間は、殺人事件に巻き込まれてひどい目に遭う」‥これ、全く同じことを掲示板でおっしゃってた人いましたよね。確か、青猫さんだったと思うんだけど。


 来訪者50000人突破記念「霧越邸の部屋」。ちょっとしたリンク集を作ってみました。

12月4日

 すっかり忘れてました、12月の綾辻さん。

 IN・POCKETは14日(金)、KADOKAWAミステリは15日(土)発売。

 その前に、年末恒例のこの2冊が出ます。2002 本格ミステリ・ベスト10(原書房)このミステリーがすごい!2002年版(宝島社)です。前者は早ければ12月5日(水)に書店に並びそう。後者は、12月8日(土)発売。
 どちらにも、作家さんご本人が自分の来年の予定を書いた小文が掲載されます。綾辻さんも毎年載っているので、期待しましょう。
 今年は綾辻さん、新刊出なかったからなあ(文庫化、ノベルス化はあったけど)。本が出ていればベスト10の順位も気になるところなんだけど‥(来年以降に期待)。

 年末恒例のベスト10 物としては、6日(木)発売のダ・ヴィンチ「2001 BOOK OF THE YEAR 発表!」も個人的には要チェックですね。活字倶楽部の「2001 マイベストブック!」(作家アンケート掲載号、お、乙一さんのインタビューもあるのか)は来年1月25日発売予定。
 それから、週刊現代に「勝ちにいく麻雀」ホスト対決が掲載されています。毎週月曜発売、たぶん4回連続で載ると思います。

 殺っちゃん工房のカレンダー、更新しておきました。

 で、昨日は「週刊現代」の発売日でした。「勝ちにいく麻雀」、綾辻さん現在第2位。
 今までホスト役を務めてきた4人による「ホスト対決」、いわば特別版なのですが、ご本人のコメントが全く掲載されていないのが、残念であります。

「ところでmihoroさん、麻雀のルール、覚えたの?」
「‥うーん、あんまり‥」
 私の場合、いずれ書かれる(かもしれない)「綾辻行人の麻雀ミステリ」を理解できるように準備しておく、というのが目的ですから(笑)。

◆◇◆

 中古のCD2枚購入。
 ひとつは「A VERY SPECIAL CHRISTMAS」。1987年に発売された企画アルバムです。邦題は「クリスマス・エイド」。
 この中に収録されているスティングの「Gabriel's Message」が聴きたくて、折に触れて探していたのですよ。
 スティング、好きですねえ。ポリス時代の「見つめていたい」や、「Englishman in New York」「Shape of My Heart」なんか特に好き。「Shape〜」は映画『レオン』のエンディングに使われていて、すんごい良かった、泣けました。

 もう1枚は、スガシカオの「Sugarless」。
 「8月のセレナーデ」は私の今年のBest Song。この夏、ラジオで聴いたのが最初だったんだけど、すっかり惚れ込んでしまいました。曲もいいし、歌詞も面白い。優しさと背中合わせの身勝手さや冷たさが良く出てて、なんか自然体でいいなーって。
 smapに提供した「夜空ノムコウ」のセルフカバーも入ってて、これもすごくいいね。

 え? スガシカオは綾辻さんのカラオケの十八番だから、興味持ったんだろうって? いや、それはあんまり関係ない‥と思う‥(笑)。

12月5日

 北の方は雪が降っているのでしょうか。栃木もかなり冷え込んでいます。
 ネットをやっていると、普通だったら絶対接点がないような、遠方の人や世代の違う人とお知り合いになれるから、いいよね。
 このHPも、北は北海道から南は沖縄まで、色々な方が見ててくれるのかなあ‥と想像すると、不思議な気分です。

 本屋をめぐるも、「2002 本格ミステリ・ベスト10」は発見出来ず。

 で、本日のびっくり。「こんなに小さかったのか!

約200g、4300 円 →← 約250g、820 円

 左は『アイソパラメトリック』、右はノベルス版『どんどん橋、落ちた』です。
 量り売りじゃないんだから、重さで比べても意味なしですが(笑)。B5のノートぐらいの大きさの本を想像していたので、実物を見てびっくりしました。
 あと、予約もしていないのに本屋でお目にかかれるとは思ってなかったので、そちらもびっくり。

 「限定」と「BONUS TRACK」、この二つの言葉につい魔が差して、今日は我が家にトーマとドリカムが来ました。お陰でmihoroさんのお財布、すっからかん。
 ‥さあて、仕事しよ(笑)。
(何のことだか分からない方もいると思いますが‥要するに『アイソパラメトリック』と『DCT CLIPS V1』を買っちゃったのさ。まあ、20日早い、自分へのクリスマスプレゼントということで‥)

12月6日

 綾辻さんへの応援メッセージ、早速書き込みして下さった方々、どうもありがとうございました。
 まだまだ募集中ですので、皆さまよろしくお願いいたします。普段ROMオンリーの方も、この機会に綾辻さんへメッセージを!

 今日も「2002 本格ミステリ・ベスト10」には出会えず。
 ぶんか社の「絶対ミステリーが好き!」は、綾辻さんの項だけ立ち読みしてきました。

 「ダ・ヴィンチ」のBOOK OF THE YEARは、宮部みゆきさんの『模倣犯』が1位。
 綾辻さんは「My Favorite Writer」と「ファッションセンスがいい作家」でランクインしてましたっけ(立ち読みなのでうろ覚え)。
 各出版社による「来年の隠し玉」、角川書店が『最後の記憶』を筆頭で挙げていましたねー(ふふふ)。綾辻さんは来年、作家15 周年。それを飾るに相応しい、初の長編ホラーです。どんな本になることやら‥そしていつ出版されることやら(来年中というのは確かでしょう)。

 文庫化の際、活字を組み直さずそのまま縮小したという『すべてがEになる』(森博嗣・幻冬舎文庫)、写真もなかなか綺麗で、親本に劣るのはオマケがないことくらい。
『アヤツジ・ユキト1987-1995』(講談社文庫)は、親本に比べて写真は荒いし、活字の組み方はイマイチ(と私は思う)だし。幻冬舎に負けてますよ、講談社さん。
(講談社文庫の活字って、好きじゃないんだよなあ、私。もっとも、年とって老眼になったあかつきには「小さい活字じゃ、眼が疲れて読めないよ〜」って思うのかも(笑))

12月7日

「2002 本格ミステリ・ベスト10」(原書房)、やっと入手。

 ベスト10 の内容については、実際に本を見ていただくとして。綾辻さんはというと、ため息ついたり(P117)、空を飛んでたり(P175)‥。

 昨年の「ミステリ作家の近況エッセイ」というコーナーが、「ミステリ作家の近況、予定、そして野望」に変わっております(笑)。内容はそのままなんだけどね。
 明日発売予定の「このミス」にも同様の企画「私の隠し玉」があるので、エッセイの項はそちらを読んでから書こうと思います。

 アンケート回答の肩書きが相変わらず面白いですねー。たいていの方は「小説家」「作家」なのですが、ちょっと変わったところを紹介。

「たぶん、作家」(北森鴻さん)
「推理作家(但し冬眠中)」(剣持鷹士さん)
「少年探偵団にはいりたかった」(村松恒雄さん)
 そしてトリを飾る極め付け。
「第一回本格ミステリ大賞受賞者(自慢)」(倉知淳さん)
 倉知さん、去年は「おたくじゃないってば」でしたよね。こりゃ来年も楽しみだ。

 わあ、大矢さんも投票に参加されたのですね。大矢さんの肩書き「なまもの!」も、ネットをやらない人にとっては、謎でしょうね(笑)。

 装幀大賞、ダ・ヴィンチの方は『スカイ・クロラ』(私もあれは秀逸だと思う。買ってないけどねー(笑))でしたが、こちらは『ミステリ・オペラ』ですか。
「法月さんもノミネートされるように、いっぱい本を出しま賞」なんて賞まで作っちゃって、京極さんも喜国さんもお茶目だこと(笑)。

12月8日

 貫井さんに続いて二階堂さんの日記でも紹介されていましたね、鮎川哲也さんの『黒いトランク』。
 来年1月、光文社文庫から「鮎川哲也コレクション(5)」として刊行されます。

 ところでこの作品、初刊行は講談社、その後昭和45年に大改稿されて角川文庫になったものの、現在は絶版となっていました。今回は20年ぶりの復刊、しかも45年版で削除された部分を一部復活させた完全版でお目見えするそうです。さらには、芦辺拓さんによるトリック解読付き。至れり尽せり。
 これはぜひ読んでみたいな(わくわく)。

 それから、こちらもかなり前から、あちらこちらで名前だけは良く耳にしていた、笠井潔さんの『オイディプス症候群』(矢吹駆シリーズ第五弾)。来年3月ついに発売だそうです。
 それに先駆けて1月からはe-NOVELSで先行販売されるとか。ファンの方は「待ってました!」なのではないでしょうか。

◆◇◆

「2002年版 このミステリーがすごい!」(宝島社)、本日発売。
 昨日の原書房版とは、ずいぶんとベスト10の顔ぶれが違いますね。これは「ミステリー」と「本格ミステリ」の差なのかな。
「私の隠し玉」、内容についてはエッセイ&対談の項に。

 ところで最近、ミステリーの漫画雑誌が増えてきたような気がします(その分ホラーが減ってきたような‥)。マンガは好きですけど、ミステリ小説が次々と漫画化されることについては、正直いって「いいのかなあ?」と疑問に思う部分もあったりして。
 それはさておき、「ミステリーDX」1月号(角川書店)に「安楽椅子探偵、原作者お二人へのQ&A」が載っていると聞き、早速読んできました。ほんの一言かと思ったら、3ページにわたって掲載されていて、嬉しかったです。内容については、こちらに。
 で。それを読む前に、雑誌の最初の方にあった次号予告を何気なく見たら‥あらま、びっくり。「例のお仕事」とは、このことだったのですね〜。
 前後編200P、『緋色の囁き』が漫画化されます。作画はお馴染み、児嶋都さん。
 映画より前に漫画が読めるとは思いませんでした。「ミステリーDX」次号発売は1月5日(予定)。お楽しみに。

 るいさんからの頂き物、ギャラリー別館に飾りました。いつもステキなイラスト、ありがとうございます。

12月9日

 江國香織さんの新刊『東京タワー』のキャッチコピーがいいですね。
 これは小説の中の一節なのでしょうか?

「恋はするものじゃなく おちるものだ」

 恋って落とし穴みたいですよね(色気のない例えですが)。落ちるし、ハマるし、落ちると周りが見えなくなるし(笑)。

 子供たちの拾ってきた捨て猫「せん」と「ちひろ」が、里親が決まってもらわれていきました。ほっと肩の荷が下りた気分。寂しくなっちゃったけどね。

12月10日

 恋には落ちても、掲示板は落ちないでほしい(涙)。
 応援メッセージの掲示板が、繋がりにくかった時間帯があったようです。
 これに懲りずに書き込み、よろしくお願いいたします。

 でっかいスチールラックと文庫本収納ケースを買って、本棚にしました。パソコン周りに増殖していた文庫の山を、残らず収納‥したら、予想を上回る量にびっくり。
 読み終わった端から古本屋に売っちゃってた時期もあったんですけど、何年かして再読したくなることがままあるので、最近はなるべく手許に残しておくよう努めてるんですよね。しかし本って、重いよなあ。
 ちなみにこの本棚、納戸に設置。自分の部屋がないもので、納戸の一角を私物置き場にしている私(わびしい‥)。

 以前掲示板でちょこっと話題になった『Killer X』の作者「クイーン兄弟」。
 そのコンビの正体がクイズになっているのですが、締め切りが来年2月なのに、片方の人は「このミス」の中でしっかり「自分です」とバラしちゃってますね、いいのでしょうか(笑)。
 もっとも今回は写真である程度分かっちゃうか。スキー場の写真だしね。

 あ、今日は「週刊現代」の発売日でしたね。綾辻さん、頑張ってます。最終結果はいかに?

12月11日

 鮎川哲也さんの生年を調べてみたけど「不詳」らしいです。大正3、4、5、6、8年(西暦1914、15、16、17、19年)様々な説があるそうな。
 著作は現在、283作確認されているそうです(そんなにたくさん!)。

 おや、来年は、横溝正史生誕100周年なんですね。何か企画があるのでしょうか。

 そういえば先月から、読んだ本のことについて全然書いてなかったですね。忘れてました(もっとも「霧越邸の部屋」を作成するために読み始めた『霧越邸殺人事件』に、一ケ月ほどどっぷりつかってて、他の本に手が伸びなかったのですが)。
 横溝正史『人面瘡』(角川文庫)、短編集です。先日漫画化された「蝙蝠と蛞蝓」の原作が読みたかったもんで。
 なんといっても、金田一耕助のキャラクタがいいですね。飄々としていて、暖かみがあります。これは小説全体にも云えることで、事件そのものは陰惨でも、文体が暖かいのですらっと読めてしまうんですよね。
 横溝正史ミステリ大賞の選評で綾辻さんが「本格ミステリにはやはり“品格”が必要だと思う」とおっしゃっていましたっけ。横溝作品には、確かに「品格」があります。

 太田忠司『建売秘密基地 中島家』(幻冬舎文庫)、これは『〜山崎家』の方が面白かったな、私は。
 西原理恵子・ゲッツ板谷・鴨志田穣『鳥頭紀行〜くりくり編』(角川書店)、坊主になったり結婚式を挙げたり(すごい企画だ)‥サイバラさんの漫画はどんどん雑になってきているような気がしますが(笑)、やっぱり面白いし真理がある。子育ての話をぜひ読んでみたいな。
 わかつきめぐみ『言の葉遊学』(白泉社)、日本語って美しい。大切に伝えていかなきゃ、いけません。
 アート・サプライ編『推理力』(双葉社)、探しまくった本ですね(笑)。まだ途中。
 北之坂柾雪『匣庭の偶殺魔』(角川スニーカー文庫)、なかなか読み終わらない、うう。

12月12日

 ギャラリー別館に、ちかさんのクリスマスイラストをアップしました。
 精力的に活動しているちかさん、どんどん新しいイラストが見られて私は幸せです。ありがとうございました。

 昨日は幼稚園のおゆうぎ会、次男くん頑張りました。
 無事に終わってほっとしてます。ダンナが出張中なので私がビデオを撮ったり、かたわら役員としてのお手伝い仕事もあったり、いろいろ大変でしたけどね。

 北海道は記録的な大雪のようですね。北からアクセスして下さっている皆さん、お元気でお過ごしですか。
 宇都宮も、昨日の最低気温はマイナス3度(なんだそれしき、と云われそうですが)、きりりと寒くなってきました。

◆◇◆

 年末企画の一つ「お薦めの本」、沢山の書き込みありがとうございました。
 皆さん、好きな本への思いがこもっていて、読んでいてとても楽しかったです。巷の「このミス」なんかより、ずーっと(笑)。今後の読書の参考にさせていただきます。
 皆さんもこれを機に、今まで読んだことの無かった作者やジャンルに挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。

 これからもAyalistが、綾辻さんの作品を好きな人、ミステリを好きな人、本が好きな人‥多くの人の交流の場になってくれればと思います。よろしくね。

 そういえば、掲示板でも良く話題になる、宮部みゆきさん。『模倣犯』が早くも映画化決定。来年6月全国東宝系にて公開予定だそうです。
 映画と云えば‥『緋色の囁き』はどうなっているのでしょうか。とんと話を聞きませんが‥。

12月13日

 勇んで本屋ヘ行くも「週刊文春」ミステリーベスト10は来週の号でした‥。

 過去のミステリランキングや幾つかの賞の受賞結果の一覧を製作中。とはいえ、こうしたベスト10に果たしてどれほどの意味があるのか、疑問に思わないでもないのですが。
 先日の『模倣犯』新聞広告には、早速「三冠達成!!」と大きく書かれていました。三冠とは「このミス1位」「ダ・ヴィンチ1位」「毎日出版文化賞特別賞受賞」ですって(最後のはランキングじゃないじゃん(笑))。
 こういう「箔」が付くと、売りやすいんでしょうね。「ベスト10で1位だったから、とりあえず読んでおくか」と本を買う人がいるんだろうな。
 いえ、それは決して悪いことではないと思います。きっかけは何だっていいと思う。でも、「みんなが読んでるから、流行に乗り遅れないように」読んでるだけだとしたら、ちょっと哀しいなあ。

 今発売中の「週刊現代」に、「15分であなたも知ってるつもり!『ハリー・ポッター』全図解」という記事が載っていて、すっごく腹が立ちました。
 「ぶ厚い本の前に二の足を踏んでいた、忙しいあなたに朗報です」と、あらすじやキャラの相関図なんかが書いてあって。ちらっと見たところ「これ、ネタバレでは?」と思えるような記述もあります。
 そうまでして流行に乗りたいとは、私は思いませんけどね。これじゃ、作者の苦労が水の泡って感じ。なんだか「売れ過ぎるのも善し悪し」って思えちゃう一件でした。

12月14日

 今はなき「FOCUS」の見出し風に、本日の出来事を。

暗黒館休載で明日の角川に望みつなぐアヤツジスト年末の憂鬱

お目当ては本格ミステリ作家クラブ通信ジャーロの表紙は桃色

山田正紀×笠井潔対談興味深いが立ち読みにはちと敷居が高し

五冊買えってことですか編集部の商魂に喝北村薫氏座布団一枚

ミステリ幼年期から老年期まで久々の山口雅也氏は納得の解説

メフィスト作家競作密室本封印装幀で狙うは十年後の古本価値

まだあるぞまだあるぞウロボロス枚数多くて綾辻君も出番多し

さあ読むぞ光文社文庫来月八日鮎川哲也氏の黒いトランク復刊

森・瀬名・麻耶‥島田荘司氏の企画本の謳い文句は本格最先端

来月28日いよいよ屍鬼文庫化宮部みゆき氏の解説は楽しみだ

風来のシレン企画本ビックリの壷綾辻さんが出てたら教えてね

 ミステリランキングのページ、出来ました(Step4に置きました。日記の上の方からもリンクしてます)。慌ただしく作ったので、きっと間違いがあると思います。見つけた方は教えて下さると、管理人とっても助かります。

12月15日

忙しいのに何故ネットに繋いでサイトめぐりしているのだ自分(まだ昨日の余韻が(笑))。

 行きつけの本屋に「週刊小説」が置いてありました。書棚に並んでるのなんて初めて見たよ。しかし、よりによって来月から休刊とは‥。
 でもご安心を。来年3月「J-NOVELS」として生まれ変わるそうです。有栖川さんや太田忠司さんや、今までの執筆陣って結構豪華だったので、今後にも期待。

 今日はミステリークルーズの日ですね。原作者の西澤さんは「ウロボロス」の中でも大層慇懃な物云いで、思わず「うんうん、こんな感じ(^^)」と頷いていた私。
 ミステリークルーズ、もしかして綾辻さんも参加してたりして? 森さんは参加の予定だったと記憶してるんですけど。他にもミステリ作家、行った人いるのかな。

 昨日書いた『屍鬼』の文庫化の件ですが、なんと! 全5巻らしいです。
 確かに(上)(下)じゃなくて(1)(2)って書いてあったもんな。単行本のあの厚さ(しかも上下2段)を文庫化したら、すんごいサイコロ本になっちゃうんじゃないかと危惧していたのですが、そうか5冊か。しかしこの伏線には気付きませんでしたね(笑)。

 2002年はピンクでいくのかGIALLOの表紙(でも背表紙は黄色のまんま)。
 泡坂妻夫さんが江戸川乱歩邸を訪れた際のレポートが載っていて、それがとても良かったです。
 10年前に乱歩邸に行ってみませんかと誘われた時、泡坂さんは「畏多い」と辞退されたのだそうです。ところが、今年になって土蔵で新たな発見があり、今度は「奇術道具を見に行きませんか」と云われた途端、くるりと態度が変わったのだとか(笑)。
 乱歩さんは和本の奇術書や道具も蒐集されていたのですね。乱歩愛用の手品道具を使って、片っ端から実演される泡坂さん、もうすっごく嬉しそう(^^)。
 エッセイの最後「表札には今でも「平井太郎」の文字が。亡くなられて三十数年経つのに、今でも愛され続けている乱歩。それこそ本当のマジックだ」と書かれていたのが、とても心に残りました。
 あと、写真に安楽椅子探偵のマスクみたいのが写ってたのが、妙に気になりました(笑)。

 第2回本格ミステリ大賞ですが、候補作を決めるアンケートを実施している段階のようです。
 候補作は、単にアンケート結果の上位を取るのではなく、委員による協議を経て決定します。今年の委員は我孫子武丸さん、末國善己さん、千街晶之さん、野間美由紀さん、法月綸太郎さんの5名。
 お、我孫子さんが入っているのか。昨年の候補作には異議ありだった我孫子さん(投票が字数オーバーで無効だったのも確信犯か?)ですから、今年は納得のいく候補作となるといいですね(ごった日記の更新、楽しみにしてます)。

 メフィスト掲載の貫井さんと佳多山大地さんの「RALLY」(往復書簡ならぬメールのやり取りで自作を解くというコーナー)についても書こうと思ったけど、長くなったのでまた明日。

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