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 Ayalist 2月の日記(後半)

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2月16日

 安楽椅子探偵に関するお知らせを作りました。日記にも書いておきましょう。

◆◇◆

 残念ながら、私は関東在住なので、今回の安楽椅子探偵には参加できません。
 また「安楽椅子探偵専用掲示板」なるもの(ネットの掲示板上で意見を出し合って、大勢で解答を考える場)があるようですが、挑戦状は基本的に一人で受けて立つのがフェアだと、私は思います。

 なので、当サイトでは「安楽椅子探偵専用掲示板」は作りません、あしからず。

 通常掲示板でも、ネタバレ発言は慎んで下さい。感想くらいは書き込んでもいいですけど、参加出来ずに悔しい思いをしている沢山のファンが全国にいることをお忘れなく。
 規定を破る書き込みがあった場合、遠慮なく削除させていただきます。

◆◇◆

 前回(第3弾)は全国ネットだったので、解決編放映後、通常掲示板への書き込み(ネタバレあり)を解禁にしました。
 ところが、番組への苦情(この解答では納得出来ない!とか)や批判を滔々と述べる方がいらして、正直云って参りました。
(あの時は、常連さんの中にもイヤな思いをした方がいらっしゃるのではないかと‥管理人として不行届きだったと、反省しきり)

 解決編放映後、(誰かにビデオを借りるとかして)管理人が番組を見ることが出来た場合、もしかしたら、「こころおきなく。」(ネタバレOKの掲示板)を一時的に「安楽椅子探偵ネタバレOKの掲示板」にするかもしれませんが‥その時は楽しく語り合いましょうね。

◆◇◆

 前回の壁紙(「悪魔の絵本の歌」の)、少し直しました。歌詞と違ってる部分が気になって‥(ピンクで描くのはピアノじゃなくって、あなたの声でした。私としたことが〜)

2月17日(その1)

 日記の文章部分を白字にしたのは初めての試み。びっくりしました?

「この背景、何の歌の絵だか分からない」に、100カノッサ!(賭けてどうする)
  一応、ヒロコな素材の一環なのですが‥描いた本人が楽しかったので、まあいいか。

 浩子さんのコンサートが、大阪と札幌であります(大阪は何と、入場無料!)。詳細は、こちらに。大阪の方の申し込みは、締め切りが「20日必着」なので、応募したい人は急ぎましょう。

◆◇◆

 二日ほど前の新聞に、見開き2ページで「真冬のミステリージャック2002」という広告が載っていましたが、ご覧になりました?
 協賛出版社(講談社・光文社・双葉社・祥伝社・徳間書店・原書房・二見書房)から選りすぐられたミステリーの数々。これら対象書籍の帯にある応募券を送ると、賞品も当たります(PS2より5000円の図書カードが欲しいな)。
 全国約700の書店で一ヶ月間開催されます(栃木は一店鋪しかない‥(泣))。

 推理作家協会の現理事長、逢坂剛さんが「ミステリー界の今」と題した文章を寄せられています。
「小説を読むためには、それなりのエネルギーが必要だが(確かに)、頭を活性化させる最も手軽でお金のかからない方法が読書だ」「若い世代の活字離れと云われるが、メールが浸透している状況を見ると、活字に抵抗感を持っているわけではない、きっかけさえあれば読書に還って来るのではないか」なんてことが書かれていました。
 一昨年の本格ミステリ作家クラブの設立に関しては「”冒険系と本格系の対立”などと一部で揶揄されたが(そうだったのか)、実際は作家同志の交流も活発で、いい刺激になっている」とありました。

 ただ、「長引く経済不況に加えて、図書館・古書店の問題も抱え、厳しい状況に置かれている」の部分は、一言云わせてほしいなあ。
 本が「売れない」ことより「読まれない」ことの方が問題だと思うんです。「小説なんて読まない」っていう人、周りに沢山いますもん。図書館の利用者の多くは、月に何冊(いや、何十冊)も読む読書家の人で、そういう人は、良いと思った本はちゃんと買います。
 むしろ、読まない人にいかにして読んでもらうか、それが最重要課題なのでは? そのためには、本が安く(あるいはタダで)手に入る古書店や図書館の存在は貴重だと思います。
 まずは読んでもらうこと。それがやがては売り上げ増加に繋がると‥甘いかな?

2月17日(その2)

 「銀河通信」も大好きな歌です。でも、私の中では、あの歌の主人公は女の子なんだよね>かえるさん。
 自己満足の背景、ちょっと手直し。月が増えたの、分かりました?

 「こころおきなく。」いよいよゲーム『YAKATA』の登場です。最近やっていないので、モンスター図鑑は未だ完成せず。

2月18日

 鮎川哲也『黒いトランク』(創元推理文庫)読了。
 多くの推理作家たちから「名作」と謳われているにもかかわらず、なかなか店頭でお目にかかれなかった本書。このたび光文社と東京創元社から相次いで文庫化されました。
 鮎川さんは版が変わる度にかなり加筆・削除・訂正をされるそうなので、初版バージョンの光文社文庫版と、決定版と銘打った創元推理文庫版、両者を読み比べてみるのも一興かと。

 貨物駅に届いた黒いトランクの中から発見された男の屍体。トランクの送り主の自殺で事件は終決するかと思いきや、思いがけない証言から背後に潜む容疑者が浮かび上がり‥。
 あちこちの地名が出てきたり、時刻表が出てきたり、慣れない私は少々面喰らいましたが、落ち着いて整理してみれば物語自体はシンプルです。余計なものは何もない。
 最初に大きな謎が提示され、それを主人公が少しずつ、少しずつ突き崩していって真相に迫っていきます。気をてらったところはどこにもなく、実に論理的。
 何といっても、最後まで残るトランクの謎が魅力ありましたね。古さを全く感じさせないのもさすが。とても読みやすかったです。

 巻末に北村さん、有栖川さん、戸川編集長の鼎談が収録されているのですが、かーなーりーマニアック(笑)。有栖さんは「わたしが世界で一番好きなミステリかも」とおっしゃっていました。アリスファンにとって『黒いトランク』は必読書かもね。
 それからもう一つ。この小説が書かれたのは昭和二十年代半ば、京極堂シリーズ既読の人にとってはお馴染みの時代です。主人公の鬼貫警部が旧友と語るシーンでは、つい木場修を思い出してしまった私でした。

◆◇◆

 長男くんが昨晩より吐き気でダウン、長女さんも学校で熱を出して早退してきました。風邪の災厄がついに我が家に上陸(ふえ〜ん)。

2月19日

 理性ではなんとか納得できでも、感情的にどうにも相容れない、ということが、たま〜にあります。
 世の中いろんな人がいて、いろんな意見がありますから、それは致し方ないことなのですが。どうにも悶々としてやり切れない。

 えー‥「わけのわからぬ愚痴は書かない」がモットーの当日記ですが、本日は少々脱線しております、すみません。とある作家さんのサイトの日記を読んで、ちょっとね。

 日本各地で大雪のようですが、栃木は春のような陽気(妖気じゃないってば、ことえりさん)、でも風が強い〜。玄関脇に置いておいた内職のでっかい段ボール箱が道まで吹き飛ばされていて、焦りました。

2月20日

 我が家の子供たち、何とか元気になりました。今回の風邪は、復活が早くて助かった(まだ、油断はできないけど)。
 健康第一。

「とか弁・よ直し・ヤツ退治」
 正すべき言葉遣いのポイント、なのだそうです。
「○○とか」「××なんですよぉ」の濫用、あらたまった場で出て来る「ヤツ(こういうヤツもございます、のように)」。皆さん、身に覚えありませんか?私は、ありますね〜(笑)。日記を書き始めてから特に、自分の語彙の貧弱さや言葉遣いの乱れに気がつくようになりました。
「とか」はついつい使っちゃうなあ。「ヤツ」は、書く時さすがに抵抗あったけど、カタカナで書けばイメージ和らぐかなと、結局そのまま使っちゃったし。
 あれ?もしかして「使う」じゃなくて「遣う」が正しいのかな? ううむ、日本語って難しい‥。

 Ayalistの常連さんは読書家が多いので、若い人でも言葉遣いが比較的きちんとしている印象を受けますね。

 さあ、今度の背景はなーんだ?>浩子ファンの皆様。
(「会いたくて」の背景は、気に入ったので自分のプロフィールのページに使用)

2月21日

 昨晩アクセスしてつながらなかった皆さま、どうもすみませんでした。ジオシティーズの不具合だったようです。

 京極夏彦『続巷説百物語』(角川書店)読了。
 昨年いったん読み始めたものの、読み終わるのがもったいなくて、途中で保留になっていた曰く付きの本書。今回改めて最初から通して読みました。今は、夢から醒めてしまったような淋しさで一杯です。
 御行の又市、山猫廻しのおぎんを初めとした一味の仕掛けの数々が、山岡百介の視点で語られます。ダ・ヴィンチのインタビュー(2001年7月)の中で京極さんは、「一巻、二巻」というような続き物がお嫌いで、この小説も単独で楽しめるようにしたというようなことをおっしゃっていましたが、私としてはやはり『巷説百物語』から順番に読んでほしいと思います。
 登場人物の過去が明らかになったり、思わぬ人物や出来事が実は密接に絡んでいたり。少々荒技と感じる部分もありましたが、一気に読ませられてしまいます。キャラクター小説寄りの構造にしたと云うだけあって、人物それぞれが実に魅力的。心に残る場面がいくつもありました。
 三冊目『後巷説百物語』刊行の予定もあるので、楽しみです。

2月22日

 おお、2002年2月22日だ! うかれて掲示板に書き込みをしている、おばかな私。

 さだまさしファンの裁判長、いいと思いますけどね。殊能さんはお嫌だそうですが。
「償い」という歌は、曲は聴いたことないけど歌詞は良く知っています。何でかって?歌詞集を持っているから。
 『さだまさし時のほとりで』(新潮文庫)。日本語が素敵です。エッセイも面白いしね(でも絶版?)。『夢のかたみに』『旅のさなかに』と、全部で3冊ありました。
 ちなみに、文春文庫の『噺歌集』も持っています。でも、さださんのCDは持っていないんだよね(笑)。

 今日は「にゃんにゃんにゃん(2・2・2)」で「猫の日」でもあるのかな。我が家の猫はこたつで丸くなる(笑)。
 コラムに読書感想を追加しました。

2月23日

 近藤史恵『凍える島』(東京創元社/とっくに文庫化されてます)読了。
 第4回鮎川哲也賞受賞作(1993年)。ちなみにこの年、同賞の予選通過作には、西澤保彦さんや貫井徳郎さんのお名前も見られます。

 本格ではお馴染みの「孤島もの」。その設定に惹かれて読み始めました。
 まろやかな文体がとても心地よいです。主人公の心理描写も自然(終盤以外は)。「コオヒイ」「セエタア」などの妙な(?)カタカナ表記は好きになれないけれど、新人の第一作とは思えない、手慣れた感じがしました。
 ただ、この結末は‥。結末自体は「こういうのも、ありかな」と思えるんだけど、それまでの記述からすると、あまりに唐突な感じで、読み終わった時に納得しきれない部分が残りました。

2月24日

 昨日は、夜に自治会の集まりがあって、それを終えて帰ってきたら、昼間はぴんぴん元気だった次男くんが発熱、ダウンしてました。
 熱は高いわお腹も痛いと云い出すわ‥ばたばたと看病してて、気がついたら朝でした。というわけで、更新遅れてごめんね。

2月25日

 リンク先で良くお目にかかる「本好きへの100の質問」、私も挑戦してみました。結果はこちらに。100問答えるのは、思ったよりしんどかったです。

 ともっぺさんの「ふわふらやじろべえ」が、殺っちゃん工房の素材を使って下さいました。ありがとうございました。ともっぺさんの読書記録やBBS、本を選ぶ時よく参考にさせていただいています。
 殺っちゃんや殺子さん、他所で活躍している姿を見るのは、嬉しくもあり恥ずかしくもあり。

2月26日

 100の質問、反響大きかったですね。やったかいがありました。
 他にも「ミステリにまつわる100問」とか「活字好きに100コのQuestion」とか、いろいろあるようです。まみやさんmarikunさんひいろさんのHPにも、それぞれの管理人さんの回答が。皆さんの個性や考え方が垣間見えて、面白いです。
 私の回答は、管理人プロフィールのページに置いておきましょう。

◆◇◆

 表紙の少女が「買って」と囁きかけてきて‥というのは半分本当。吉田良さんの少女人形が装幀に使われていて、思わず本を手にとってしまいました。
 高橋克彦『幻少女』(角川文庫)読了。
 27の掌編(ごく短い物語)から成る作品集。テレビドラマ「世にも奇妙な物語」のテイストでした。怖いものあり、奇妙なものあり、暖かいものあり‥といった按配。
 一人称の語り口が実に上手いです。欲をいえば、女性が主人公の物語も読んでみたかったな。
 特に心に残ったのは「恋の天使」「明日の夢」「廃虚の天使」「心霊写真」「桜の挨拶」「雪明かりの夜」。ラストで「おっ」と思わせられる物語が好きです。

2月27日

 月日の経つのの早いこと、もう2月も残りわずかです。
 白梅、紅梅、ちらほら咲いているのを見かけるようになりました。今年に入ってから暖かい日が続いている関東地方、もう日射しは春って感じ。
 花粉症の発症で春を感じている方も多いのでは?どうぞお大事に。

『ミステリを書く!』の姉妹編ともいえる『ホラーを書く!』(インタビュー集)が5月に文庫化される予定だとか(小学館文庫)。
 ゲストには、綾辻さんの「東京のお母ちゃん」こと皆川博子さんや、綾辻さんの「業界内姉上」こと篠田節子さんが。綾辻さんの奥様の小野不由美さんも。家族総出だね(笑)。

 明日は横溝正史ミステリ大賞の選考会が行われます。結果はKADOKAWAミステリのHPで発表になります。選評も、雑誌よりHPの方が早く読めるかも。
 選考委員の寸評の動画、今年もあるといいな。

 横溝正史といえば、「サスペリアミステリー」に児嶋都さんによる『貸しボート十三号』漫画化作品が載っています。雑誌の冒頭には、ダリオ・アルジェントの新作映画『スリープレス』の紹介もあったよ。

2月28日

 私が一番注目している文学賞、「本格ミステリ大賞」。今後の日程が発表になりました。
 5月 7日 投票締め切り
 5月17日 公開開票
 6月22日 授賞式

 候補作をもう一度書いておきましょうか。

 『鏡の中は日曜日』殊能将之(講談社)
 『グラン・ギニョール城』芦辺拓(原書房)
 『黒祠の島』小野不由美(祥伝社)
 『たったひとつの』斎藤肇(原書房)
 『ミステリ・オペラ』山田正紀(早川書房)

 今年は、賞が決まるまでに5作読了したいなーと思っているのですが‥。

◆◇◆

 テレビはワールドカップ・サッカーの話題でもちきり、オリンピックは早くも過去のこととなりつつあるようですが、今大会、メダルこそ少なかったものの、入賞者の数は過去最高だったとききました。
 相変わらずのメダル偏重の報道、何とかならんかねあれは。

 国ごとにメダルの数を競うってのも、意味ないよなあ。出場してる選手の数も違うのに。そもそも、スポーツに国の威信や政治的思惑が絡んでくるのは、いかがなものでしょうか。一生懸命やってる選手がかわいそう。

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