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 Ayalist 5月の日記(後半)

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5月16日

 なんじゃこのにぎやかな背景は(笑)。
 3日がかりで凝って作ったわりにはイマイチかな。歌の内容は全部詰め込んでみたのですが‥。
「ドッペル玄関」は「みんなの歌」みたいにアニメを作ってみたいです(無理だけど)。動画はイントロから最後まで全部、頭の中に出来上がっているんだけどね。
 頭の中の映像を、そっくりそのままアウトプットできたら、どんなに楽でしょう(笑)。

 みんなの歌といえば、「まっくら森の歌」「恋するニワトリ」はテレビで見たことあるのですが、「しっぽのきもち」「おはようクレヨン」はなくって。どんなアニメだったのかな、気になります。

『暗黒館の殺人』は連載第24回。喜国雅彦さんの挿し絵はぜひ、ノベルスに収録希望。
 昔はノベルスという媒体には挿し絵が付きものだったんですって。それをなくした最初の講談社ノベルスが『十角館の殺人』だったとか。確かにあの小説の挿し絵は、難しいな(笑)。
 KADOKAWAミステリ、今月から綾辻さんの「今月の決意」が読めなくて、たいそう寂しいです。今月号にはミステリー’zが紹介されていましたね。あと「今月の書店めぐり」、古処さんの新刊『ルール』が褒めてありましたよ。実里さん、読んだかな。

5月17日

 本日、本格ミステリ大賞の公開開票式。綾辻さんも出席されているのでしょうか?

 さて、ぎりぎり間に合いました。候補作5作読了。
『ミステリ・オペラ』の感想は明日に回して、僭越ながら私の選評を書いてみようかな。

 推薦作『黒祠の島』

 何をもって本格ミステリと見なすか。私は「伏線の巧妙さと、真相が見えた時にもたらされる驚きの大きさ」を判断基準とした。
『たったひとつの』は、最終章の収束の仕方は見事だが、各章の出来にばらつきがあるように感じた。『グラン・ギニョール城』は、黄金期の本格への愛情が微笑ましく、構成もたいそう凝っているが、伏線が今一歩物足りない。『鏡の中は日曜日』は、既存作品へのオマージュにひねりのあるところが著者らしいが、プロットに一箇所ひっかかりを感じた。『ミステリ・オペラ』は、著者ならではの壮大な物語だったが、従来の本格という枠組みに収まりきらない部分に魅力を感じた。
 オーソドックスだが、私の思う「本格らしさ」を味わわせてくれた『黒祠の島』に一票を投じたい
(って、会員でも何でもないくせに(笑))。

 ちなみに、私の大賞予想は『ミステリ・オペラ』。今回はそんなに票がばらけないのではと思うんだけど、どうでしょうか。
 綾辻さんは投票したのかな。身内の作品が候補作なので、客観的判断が下せるか心もとないとおっしゃっていましたが。
 どの作品を選ぶかも興味あるけど、綾辻さんの『鏡の中は日曜日』評もたいそう気になるんだよね。これ、聞いてみたいなあ。

◆◇◆

 関ミス連の日程が決定したようです。今回は阪大
 春の〜って書いてあったけど、関ミス連は夏と冬ではなかったのかな、なんて。
  日 時:6月15日(土)10:00 〜
  ゲスト:篠田真由美・近藤史恵

5月18日

 山田正紀さん、本格ミステリ大賞受賞、おめでとうございます!(ぱちぱち)
 開票式の詳細は、貫井さんの日記でどうぞ。

 では改めて、山田正紀『ミステリ・オペラ』(早川書房)の感想を。
 著者ならではの壮大な物語、まさに「オペラ」です。まず、これだけ長大な物語を飽きさせずに読ませてしまう筆力に、脱帽。
 暗号、ダイイングメッセージ、密室、見立て殺人、入れ替り‥ありとあらゆる「探偵小説」の要素が、これでもかこれでもかと出てきて、それらが終盤次から次へと解決してゆく様は圧巻です。様々な謎や、文中「あれっ」と思った箇所がひとつ残らず解決するからすごい。歴史との絡みも深みがあっていいですね。
 しかしながら私が一番魅力を感じたのは、従来の「本格ミステリ」という枠組みに収まりきらない、幻想的な部分。ロマンを感じさせます。
「この世には探偵小説でしか語れない真実というものがある」は、名言。

 この本の装幀は、原書房の「2002本格ミステリ・ベスト10」で装幀大賞に選ばれました(画・生頼載義さん)。確かにすごい、小説の全てがこの一枚の絵に盛り込まれています。

 Ayalist、80000Hit突破。皆さんありがとうございます。m(_ _)m
 たまには企画ものをやろうかな‥(未定)。

5月19日

 ミステリランキングの項にデータを追加しました。

 先日ご紹介したクラフト・エヴィング商會の『じつはわたくし、こういうものです』展が開催されています。行ってみたいけど、東京は遠い‥。

日 時:5月3日(金)〜5月31日(金)
    10:00〜22:00(最終日19:00まで)
会 場:青山ブックセンター本店ギャラリースペース
 (渋谷区神宮前5−53−67 コスモス青山ガーデンフロアB2F)
問い合わせ: 03-5485-5511

 お、横溝正史展も。角川じゃなくて光文社なのね。

「生誕100年・横溝正史」展

期 間:5月13日(月)〜10月10日(木) (土・日・祝日は休館)
    10:00〜17:00(入館は16:30まで)
場 所:ミステリー文学資料館(東京都豊島区池袋 光文社ビル内)
料 金:300円

 ところで、「航海日誌」というページを作られているみゅうさんって、こちらの掲示板にいらして下さるmewさんですか?(上記の情報は、そちらからいただきました。ありがとうございます)。

5月20日

 最近気になるもの、その3。国分(くにぶ)智英美さんのイラスト。
 先月、林真理子さんの新装幀の文庫本(角川文庫)がずらっと書店に並んでいたのですが、その表紙のイラストがとても素敵だったんです。
 お洒落で、カラフルで、可愛くて。
 こういうイラストが描けるようになりたいです。

◆◇◆

 BOOK OFFの値段のシールって、4種類あるのご存じでした?(うちのダンナが教えてくれました)
 仕入れた時期によって、次の4種類のシールが貼られます。
『緑(春)・青(夏)・赤(秋)・黒(冬)』
←これは青ですね。
 このシールが目印になり、次のシールの季節になっても残っているものや、数の多いものが100円コーナーへ行くんですって。
 確か1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月って区切りだったと思います。ということは、季節の変わり目(例えば3月の終わり)だったら、翌月まで待った方が安く買えるかもってことかな。
 もっとも、本当に欲しい本はその場で買っちゃわないと。次に行った時になくなってて、悔しい思いをするのはイヤですものね。

 でもBOOK OFF、結構いいかげんな面も。100円の棚に「250円」とかって値札がついてる本が入ってることがちょくちょくあって。こちらは当然100円だと思って選んでますから、レジで会計した時に「あれっ?」っと気づくわけです。その場で文句を云うと、人によっては100円にしてくれます(ダメな場合も)。
 たかが200〜300円、と思われるかもしれませんが、私は真剣(笑)。
 作家さんには「書店で買ってよ〜」と云われちゃうかな。でもしょうがない、こちらにも財政事情っつーもんがありますから。

5月21日

 気紛れなトップページですみません。しかもまた浩子さんネタですみません。
 一瞬サイト名を「草の仮面」に変えようかと思ったくらい(笑)。これはHP管理人の心情を綴った歌かもしれない(そうか?)。
♪ ここであなたを いつも待ってる‥

『ミステリ・オペラ』には過去の名作の名前や登場人物が出てきていましたね。「鬼を貫くだか鬼の面だかいう名前の刑事」は可笑しかったー。虚無への供物って言葉も出てきてたし。
 ところで「小城魚太郎(『ミステリ・オペラ』に登場する探偵小説作家)」と聞いて、あなたは何を思い浮かべましたか? 私は真っ先に『迷路館の殺人』、堀之内和広の筆名でした。綾辻さんのエッセイに登場する、ブラウン巽さんこと巽昌章さんの京大ミス研時代の筆名も小城魚太郎。さらに遡ると、中島河太郎さんの別名だったり、小栗虫太郎さんの『黒死館殺人事件』に出てくる名前だったり(未読ですが)‥色々といわくがある名のようですね。

 長男くん、一昨日遊びに行った「こども総合科学館」に愛用のたまごっちを袋ごと置き忘れて、なくしてしまいました。あーあ。

 世間はワールドカップで盛り上がっているようですが、我が家はサッカーとは無縁。でも日本代表には頑張ってほしい。
 トルシエさんも大変だよね。どの選手を選んだところで、勝ちゃあ「トルシエ・マジック」なんてもてはやされて、負けりゃボロクソに叩かれるんだから。みんなもう少し長い目で見守ってあげればいいのに‥と、外野の人間は思ってしまいます。
 長い目で見守る見本は阪神ファンでしょうか(笑)。今年は大騒ぎですね。チームの勢いはどこまで続くのでしょうか、興味津々。

5月22日

 5月27日(月)、横溝正史さんに関する本が発売になります。随筆集、ムック本、そしてアンソロジー。
 アンソロジー『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』の執筆者、いつの間にか9名に増えていました(笑)。当初、8人しかお名前が挙がっていなかったんですよね。
 さあて、誰が増えたか分かりますか?
 赤川次郎、有栖川有栖、小川勝己、北森鴻、京極夏彦、栗本薫、柴田よしき、菅浩江、服部まゆみ(答え:京極さん)

 27日は横溝正史ミステリ大賞受賞作、初野晴さんの『水の時計』も発売になります。こちらもお楽しみに。

 豆腐小僧の記事、私も読みました〜>青猫さん。最近人気なんだって。昨日の朝日新聞に載っていたんですよね。
 京極さんが脚本を書いた狂言も、この豆腐小僧のお話だったようで。
『百器徒然袋 - 雨 - 』(講談社ノベルス)に挟まっていたしおりも、京極さんの描いた豆腐小僧だったぞ、そういえば。

 ここまで書いてて、ふと思いました。京極さんと森さんの本はご本人の描いたイラストのしおりが付いてて、いいなあ。
 綾辻さんも『暗黒館の殺人』刊行の際には、何かしおりを。綾辻さんの絵というと、チキン・ジョージ博士か猫目小僧か‥これは版権ものだからダメだろうな。J-ミステリ倶楽部のしおり‥はもらってもあんまり嬉しくないな(サイト見られないから)。そうだ、先日有栖川さんはサイン会で火村とアリスの名刺を配ってたって聞いたぞ。綾辻さんもしおりの代わりに名刺、去年のSF大会の余ったのでいいですから(んなあほな)。
 うーん、絵がダメなら字か。サイン入りしおり、これは嬉しいかも。そうだ、綾辻行人は歌も上手いぞ。こうなったらCDをおまけに付けちゃえ〜(そんなノベルスありませんって)。
 あっ、『マレー鉄道の謎』には、有栖川さんのコメントとインタビュー記事の載った折り込み広告が挟み込まれていたんだよね。ああいうのだったら、実現可能かも。

5月23日.

 5月28日(火)24:20〜25:19、BS2「新真夜中の王国」という番組に有栖川さんがゲスト出演。詳しくはこちらを。
 でもテレビのインタビューって、通りいっぺんの質問が多くて、あまり目新しい話は聞けないのが常。

 Ayalist 80000Hit 記念、作りました。皆さんどうもありがとう!

◆◇◆

 第55回推理作家協会賞が決定しました。『ミステリ・オペラ』ダブル受賞!
  長編および連作短編集部門
   山田正紀『ミステリ・オペラ』(早川書房)
   古川日出男『アラビアの夜の種族』(角川書店)
  短編部門
   法月綸太郎「都市伝説パズル」(「メフィスト」01年9月号)
   光原百合「十八の夏」(「小説推理」01年12月号)

 協会編纂の『二〇〇二年版推理小説年鑑』(こんないかつい名前だったっけ?)も収録作品が決定。これについては、明日の日記で。

 第48回江戸川乱歩賞も決定。受賞作は三浦明博『亡兆のモノクローム』です。
 ミステリランキングの項に追加しておきました。
 本格ミステリ大賞の候補作選考会で名前の挙がった作品に付いても、書き足しておきました。

◆◇◆

 最近あちらこちらで名前を聞くポール・アルテ。「フランスのカー」と呼ばれているようですね。JDCさんは読まれたのかな?

 J-ミステリ倶楽部、月2回なのかと思ってたら、毎週更新なの? とにかく21日付で更新されていました。

5月24日

 綾辻さんはそろそろ締め切りなのかな? がんばれがんばれ。

 昨日お知らせした『二〇〇二年版推理小説年鑑』(『ザ・ベストミステリーズ 2002』?どちらが正式名称なのかな?)が6月に講談社より刊行されます。推理作家協会が選考した短編集。3000円以上するんじゃなかったっけ?
 収録作は以下の通り。
「銀行狐」池井戸潤         「リトル・マーメイド」篠田節子
「みちしるべ」薄井ゆうじ      「物証」首藤瓜於
「弔いはおれがする」逢坂剛     「六時間後に君は死ぬ」高野和明
「神の言葉」乙一          「都市伝説パズル」法月綸太郎
「ザプルーダの向かい側」片岡義男  「探偵物語」姫野カオルコ
「僕はモモイロインコ」北川歩実   「十八の夏」光原百合
「根付け供養」北森鴻        「十八面の骰子」森福都
「桜の森の七分咲きの下」倉知淳   「エンドコール・メッセージ」山之内正文
「地底に咲く花」五條瑛       「沈黙のアリバイ」横山秀夫
「九五年の衝動」古処誠二      「殺しても死なない」若竹七海

 毎月楽しみにしている、推理作家協会会報のリレーエッセイ。宮部さんのちょっとジーンとする話や、東野さんの運動会ネタ、京極さんの貴重なエッセイなどなど、読みどころ満載。今月の新井素子さんの機械の話もいかにもって感じでした。
 さて、新井さんからバトンを渡されたのは、我孫子武丸さん。その次、京都の面々に回してくれると嬉しいなあ(というか、綾辻さんに渡してくれると嬉しいなあ)。

◆◇◆

 色々な予定を日記に書いても、いざその日になる頃には忘れてしまうので(笑)、予定表を作ってみました。日記の上方からリンクしています。活用して下さい。

5月25日

 ノベルス版『霧越邸殺人事件』は6月14日(金)発売だそうです。
 この日は、IN・POCKET(『暗黒館の殺人』)とGIALLO(本格ミステリ大賞選評掲載)も発売。ぎゃあ、どうしよう〜(いやべつにどうもしませんが)。
 GIALLOの1500円は、高いよな。ま、次号は「矢吹駆」の特集もあるというし、楽しみではあります。

 ところで、IN・POCKETとGIALLOと祥伝社NON・NOVELの新刊が発売日に買える本屋って、すっごく限られると思うのですが(特に栃木では(涙))。
 そんなわけで、小説現代6月号の古処さんのエッセイは、ものすご〜く身近に感じられました。

 綾辻惹句に『迷路館の殺人』『人形館の殺人』『黄昏の囁き』『殺人方程式』『フリークス』ノベルス版の帯の言葉を追加。これらは、初版刊行時に買った人しか見られないものなわけで、とっても貴重!
 ゆうきさん、情報ありがとうございました。

5月26日(その1)

 映画『模倣犯』、6月8日(土)公開!
 監督が森田芳光さん。不思議な間合いの映画を撮る人ですよね。原作者・宮部さんのご指名らしいです。「キッチン」や「(ハル)」や、好きだったなあ。
 怪作「家族ゲーム」に出演した松田優作や伊丹十三、今はもういないのかと思うと、不思議な気がします。

 ミステリだから「読んでから観る」方がいいのか、がっかりしないために「観てから読む」方がいいのか、ちょっと悩んでます。

 映画といえば、昨日「サトラレ」をテレビで観そこねて、大ショック。ビデオ屋でレンタルしてこようかな。

5月26日(その2)

 そんなこと云ったら、世の中火星人だらけですよ>二階堂さん(笑)。
(5月25日の二階堂さんの日記を参照のこと)

 フランスのカー、ことポール・アルテの短編が「ミステリマガジン」7月号に掲載されているそうです。
 ところでミステリマガジンといえば早川書房。「ハヤカワ文庫ミステリ・フェア2002」が開催中です。帯に大きく「読者への挑戦状!」と書かれていて、思わず立ち止まってしまいましたね(笑)。クイーンのレーン4部作は新版なのでしょうか?(表紙が今までと違うような‥、ちなみに解説は新保博久さんでした。)私は『シャム双生児の秘密』を購入。
 本に挟み込まれたパンフレットに、ミステリに関連した内容のクロスワードパズルが。賞品は「シャーロック・ホームズの冒険」や「名探偵ポワロ」のDVDで、「特別賞」として有名作家直筆サインカードも若干名に当たるそうな(誰のだ誰のだ)。
 パンフレットには芦辺拓さん、西澤保彦さん、山田正紀さんの「私のイチオシ3作」も書いてありました。ううむ、挙げられた作品、どれも読んだことないなあ(苦笑)。
 締め切りは5月末日。応募したい人は急げ!

5月27日

 本日、横溝正史ミステリ大賞授賞式。綾辻さんは選考委員のお一人ですから、当然出席なさっているでしょう。
 抽選で選ばれた一般の方も数名参加、レポがそのうちKADOKAWAのHPに掲載されると思います。お楽しみに。

 25日は、二階堂さんやKAPPA-ONE4人の新人さんのトークショーもあったんですよね。参加された皆さん、いかがでしたか?
 KAPPA-ONE、今後はエンターテイメント小説全般と範囲を広げて公募するようですが、折角第1回の4人がこれだけ話題になったのだから(ネット上でずいぶんたくさん感想を見かけました)、このまま本格路線で行ってもいいのになあ、と思う今日この頃。

 雷の季節になりました。栃木は毎日のように夕立ちがあるんだよね。雷はパソコンの大敵、くわばらくわばら。

 話は全然変わりますが、伊藤俊人さんの訃報に呆然。三谷幸喜さんの作品の常連さんですよね。40才は若すぎます。

5月28日

 森博嗣の浮遊研究室、御器所千種さんの問題。
「その数字の頭に1をつけて3倍すると、もとの数のお尻に1がついた数になる。つまり、1?????×3=?????1」
 昨晩、ついつい真剣に取り組んでしまいました。解けて良かった、答えは42857ですね(これ、森さんのHPのどこかに答えが書いてあるのかな?)。

 予定表に新刊情報を幾つか書き足しました。といっても、私が気になっている本しか載せていないので(笑・範囲めちゃ狭いです)あまりお役にはたたないかも‥すみません。
 新刊情報は、mewさんの航海日誌や、銀河通信ミステリー’zなどのサイトがとても詳しいです。お薦め!

 コラム「新本格って?」を書きました。

5月29日(その1)

 みのもんたって、どうしてそんな変な芸名なんだろう?由来は?
(万が一、本名だったらごめんなさい。でもまさか違うよね)

 昨日の朝日新聞に、本格ミステリ大賞の記事が小さく載っていました。10日以上も過ぎて何を今さら、とちらっと思いましたが、ともあれ山田正紀さん、若島正さん、改めておめでとうございます。
 山田さんの推理作家協会賞とのダブル授賞は、予期されたこととはいえ、やっぱりすごい。我孫子さん曰く「時代がようやく山田正紀に追いついてきた」んですって。
 山田正紀ファンクラブ(プロ作家限定の団体。これに入りたいがために作家を目指している人が、いるとかいないとか(笑))はさぞ盛り上がることでしょう。

 横溝生誕100年を記念して『本陣殺人事件』(角川文庫)読了。
 何が一番びっくりしたかって「こんなに短いお話なのか!」。てっきり大長編だと思い込んでいたら、文庫にして200ページ足らずでした(1冊の文庫の中に「本陣殺人事件」「車井戸はなぜ軋る(かまいたちの元ネタはここですか)」「黒猫亭事件」3つの話が収録)。しかしながら、そこに詰め込まれた内容の濃さはすごいです。無駄なところが全くない。
 結婚の宴のその夜に起きた、凄惨な密室殺人事件。たくさんの小道具とそれに関わる人物とが、ひとつにつながった時のカタルシスといったら‥! 綾辻さんが「読んでいないでは済まされない」と推薦されただけのことはあります。未読の方々、ぜひ挑戦してみてね。
 プロットはとても論理的なのに堅苦しさを感じさせないのは、語り口が柔らかだからでしょう。本当に読みやすい。そして、金田一耕助、これだけ皆に好かれている名探偵も珍しいですよね。実に好人物に描かれています。
 他の2編もあっと驚かされました。伏線がきちんと活きているし。これぞ本格。

 ところで本編のトリック解明のシーン、以前ドラマで見たことがありました(大汗)。そこまで読み進んで初めて気づきました。たぶんドラマの冒頭から見ていなかったので、忘れていたんですね。忘れてて、良かった。

 小説家・早見裕司さんが作られたサイト「横溝正史メモリアル」。黄色字のテキストが少々読みづらいですが(笑)、初心者のための企画もあって、なかなか面白そうです。
 ところで、生誕百年は5月24日のようですね。25日という説もあるようですが、本当のところはどっちなんでしょうか。

 BS2 新真夜中の王国に出演された有栖川さんのお写真がここに。

5月29日(その2)

 谷山浩子さんのアルバム「僕は鳥じゃない」の中の「僕は帰る きっと帰る」って、本格だと思う(初めて聴いた時、曲の最後の最後で「そういう歌だったのか〜」と、思わずのけぞった覚えが)。

 ちかさんから「Ayalist 80000Hit 記念」のすばらしい絵をいただきました。ありがとうございました!
 真ん中にいるのは「みほろ人形」だそうです。両側はちかさんのオリキャラ、海里さんと蘇芳さん。
 ギャラリーにも早速掲載。えへへ、嬉しいなあ〜(^^)。

5月30日

 ミステリランキングに「メフィスト賞」のデータを追加。KAPPA-ONEについては、今後の動向を見極めてからにしようかな。

 乙一さんの『暗いところで待ち合わせ』(幻冬舎文庫)のあとがき、2版目は2行ほど書き加えられているとか。私の持っているのは初版なので、そのうち確認してこようっと。

 『書斎曼荼羅』刊行記念の原画展、ジュンク堂書店大阪本店で開催中だそうです。6/12まで。

5月31日

 倉知淳さんのプロフィールを見ていたら、「1962年生まれ、日大芸術学部演劇学科卒」とありました。今年40歳‥ということは、もしかして三谷幸喜さんや伊藤俊人さんと同級生?

 アンソロジー『密室レシピ』(角川スニーカー文庫)読了。
 折原一、霞流一、柴田よしき、泡坂妻夫4氏によるアンソロジー。全体的にユーモア・ミステリの色合いが濃い中で、泡坂さんの作品が文章、内容ともに群を抜いていたと思います。
 角川スニーカー文庫のアンソロジーの企画は、まだ続くようで、楽しみ。

 リンクのページにNever moreを追加(「論理の心臓」改め)。都鞠龍華さんのHPです。自作の小説やメフィスト賞についてのページがあります(ランキング製作の折、参考にさせていただきました。どうもありがとう)。
 同じく都鞠さんに、『黒猫館の殺人』ノベルスの帯の言葉を教えていただきました。早速綾辻惹句に追加。ありがとうございました。

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