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 Ayalist 1月の日記(前半)

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1月1日(その1)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 どうでもいいけど「よ炉市区」なんて暴走族のチーム名みたいな変換はやめましょうよ、ことえりさん(笑)。

 フクさんの「UNCHARTED SPACE」に新本格ミステリフェスティバル(神戸)のレポがあります。28日は「前半夕食、後半トークショー」というスケジュールの人とその逆の人がいて、フクさんは前者、私は後者だったのですが、やっぱり前半と後半でトークショーの中身は違ったのですね!(がーん) 筆名の由来なんて前半ではやらなかったし、「笛吹家の一族と安楽椅子探偵(仮)」っちゅーのも初耳でっせ!

 太田さんの日記や西澤さんの日記にも当日の様子がアップされていました。夜中に太田さんをお見かけしなかったのは、寝てたんじゃなくて西澤さんたちとご一緒だったようで(絶対寝ちゃったのよと決めつけていた私たち<大失礼)。イベント終了後に撮影した「SMAPのノリでいった写真」がたいそう気になります(笑)。今春に出版予定の15周年企画本に載るんでしょうね。
 西澤さんは、たった一週間前にお母さまを亡くされていたとは‥全く知りませんでした。とても穏やかに、にこやかにしていらっしゃって、サインにもニコニコ応じて下さって。なんだか申し訳ない気持ちで一杯です。サインをいただく際に「去年のSF大会でお目にかかった者ですけど‥」と云ったら、ちゃんと思い出して下さいました。あの時は子連れで苦労したけど、そのお陰で憶えてていただけたんだからラッキーだったかな。

1月1日(その2)

 昨年中に読了した本の感想を、少し。
 森博嗣『議論の余地しかない』(PHP研究所)
 森さんの小説から抜粋した名言&フォト集。ひとつひとつの言葉に対する森さんのコメントが秀逸。巻末の「Photograph index」も大好き、鋭い短編小説の題名みたい。
 乙一『さみしさの周波数』(角川スニーカー文庫)
 神戸から帰る途中に買って、新幹線の中で読みました。犯人当てに玉砕、ぐったりしていた私は「缶詰めを探したい気分」に妙に共感(笑)。乙一さんのあとがきは「芸」の域に達してますね。
 4編から成る短編集。年の最後に読んだ本がこれで、本当に良かった。せつなさ、怖さ、救い、それらが目一杯つまってもう、周りに人がいなかったら泣いてました、私。

 去年読んだ小説が51冊。これ、自分にしてはかなり多い数字なのです(笑わないでね)。今年も基本は「綾辻さんの本だけ読んでいれば満足」なんですけど、少しずついろいろなミステリを読んでいこうと思っています。年始はとにかく『フランス白粉の謎』を読了したい(いったいいつから読んでいるのじゃ(笑))。読者への挑戦で止まっています。だって、手がかりが山のようにあるのに、解かずして先に進むのはもったいないんだもん。

1月2〜4日 お休み。

1月5日

 帰省先で長女さんが熱を出し、年始からあたふたしておりました。そういえば去年の年明けも、親子二人で熱を出して散々だったんだよなあ。健康第一、皆さんも風邪にはお気をつけて。

 今月の綾辻さん。
 連載中の『暗黒館の殺人』は”最終コーナーが見えてます”だそうです。コーナーを回れば残りはゴールまで一直線! それを聞いた友人Sと私の会話。
 友人S「最後の直線が、めちゃくちゃ長かったりして」
 私「こーんなアップダウンの激しい直線とかね」
‥すみません、これでも二人とも自他ともに認める大の綾辻ファンなんです。完結、心待ちにしております。

 小説すばる2月号にグラビア記事が載る予定。京都の4人が鍋を囲んでどんなお話を?楽しみにしましょう。
 これの発売と前後して朝日新聞のリレー小説も。こちらの詳細は今しばらくお待ち下さい(ちなみに我が家の今月の購読紙は読売。残念)。

1月6日

 新本格ミステリフェスティバルのレポは、青猫さんのHPをどうぞ。こちらは、もうしばらくお待ちを。取りあえず明日写真の現像が出来てくるので(いまだにデジカメを使いこなせない自分(笑) )。
 参加したくてもできなかった皆さんには申し訳ないけど、実は、個人的にはいろいろ違和感も感じてしまった今回の催し。謎解きのイベントはよく出来ていたし、丸一日おつき合い下さった作家さんには心から感謝、なんだけど、「もう少し〜すればいいのに」なことがずいぶん多かったなあ。もっと充実した「新本格の集い」になった気がして、もったいなかったです‥って、具体的に書くと負け犬の遠吠えみたいなのでやめましょう(苦笑)。

 ダ・ヴィンチ2月号、アンソロジー本の特集に『贈る物語』も取り上げられていました。ところでこの本、装幀も素敵だし、表紙がソフトでとても読みやすいのね。活字は少し大きめだけど、読みやすさという点ではちょうどいい感じ。プレゼントにどうぞってコンセプトは決して悪くないと思うんだけど、少なくとも栃木の書店では、各編者の棚に納まっているだけで「贈り物にどうぞ」みたいな売り方は全くされていない、何だか残念です。

1月6日(その2)

 おお、ともっぺさんもレポ完成。じゃ、私のはもういいか(いえいえ、一応書きますね)。

 J-ミステリ倶楽部、パソコン用ページで綾辻さんの新年のご挨拶が読めます。
「綾辻です。2003年もどうぞよろしく。 今年は『暗黒館』の年……にしたいです。」
 これはまた謙虚な(くすっ)。大丈夫、『暗黒館の殺人』はきっと出るでしょう。仮に今年出なくたって、いつまででも待ってます。むしろ、納得のいくまで時間をかけて、素晴らしい作品に仕上げて下さいね。

1月7日

 更新が滞っている時は、必死こいてレポ書いている時だと思って下さい(笑)。

 頂き物のイラストを2点アップ。ギャラリーの修正に手間取っていて、すっかり遅れてしまいました。ちかさん、るいさん、遅くなってごめんなさい。どうもありがとうございました。

1月8日

 まだレポを書いてます。

1月9日

 ようやく書き終わりました。新本格ミステリフェスティバルのレポです。

 こんなもんでしょうか、何だかいろいろ忘れているような気もしますが‥。
 それにしても、長文書いた後はどっと疲れます。

1月10日

 あたしとしたことがどうして2月の我孫子さんの新刊を見逃したかなあ?と、今日再び本屋へ行って文庫の新刊のお知らせの紙を見たら‥すその方が折れ曲がっていました(笑)。それで徳間文庫の一部と集英社文庫の新刊が見えなくなってたのね。

 トップの言葉、「空だ」だけじゃ何のことだか分からないですよね(ちなみに「からだ」じゃなくて「そらだ」です(笑))。高橋亮子さんの『夏の空色』なんて、とうに絶版なんだろうなあ。私もぐしゃぐしゃになった時に空を見上げると、気持ちがリセットされる気がします。

 年末年始はずっとこの本を読んでいました。
綾辻行人・編『贈る物語 Mystery』(光文社)読了。
 もともとミステリの短編が好きなので(最近は分量的に物足りなく思うこともあるけど)楽しかったです。既読はカーの作品だけだったしね。
 クイーン「暗黒の館の冒険」は、終盤のたたみかけるような展開が楽しめました。カー「妖魔の森の家」は、初読の時は「ええ〜っ」とちょっと脱力したのですが、今回改めて読んでみると、物語の最初からしっかり伏線が張られているのですね。「面白い本格は一回目より二回目が面白くなります」という北村薫さんの言葉を思い出しました。ユ−モアがあるところも好きかな。ノックス「密室の行者」の無駄のない短さも好き。
 国内の作品では、泡坂妻夫「病人に刃物」の伏線の妙(綾辻さんいうところの「(中核を成すトリックを)リアリティのレベルで支えるために張り巡らされた伏線」)、実にいいですね。鮎川哲也「達也は笑う」は、このアンソロジーの中で最も読むのを楽しみにしていた作品。犯人当てにも挑戦しましたが、はい、しっかり騙されました(笑)。でもちゃんと納得、拍手拍手。
 綾辻さんの書かれた作品冒頭の紹介文や収録作解題も、とても参考になりました。本の帯などで見かける褒め褒め(?)の推薦文とは筆致を異にしている、冷静に綴られた評論文、これなかなか新鮮だったかも。
 もし機会があれば、本格という枠組みにこだわらない(ホラーや幻想小説などなど)、綾辻さんのお気に入り作品を集めたアンソロジーも読んでみたいものです。

 温泉でリフレッシュしてきます。うふ。次回の更新は12日の予定。
 あ、リレー小説の詳細、朝日新聞社からメールをいただきました(mewさんのHPの記事と日付けが違うんだけど‥あれ?)。

 朝日新聞大阪本社発行の夕刊文化面だけに掲載。掲載日は1月16日、17日、18日、24日、25日の予定です(その当日の状況で変更はありえます)。
 この大阪本社版、他の地域の人は郵送で取り寄せも可能らしいです(そちらの情報は帰って来てから、また)。

1月11日

 温泉で一泊。夜8時に寝ちゃったよ〜(相当疲れてたのね)。

1月12日

 深作欣二監督、逝去。バトロワ2、間に合わなかったね。一番悔しかったのはご本人だろうと思いますが。

 道路沿いのモデルハウスに大きな看板が‥「ゆがんだ家」。えっと思って良く見たら「ゆかだん(床暖房)の家」でした(笑)。
 本屋の新刊の棚にあった『レンジローバーの大地』って書名は『シンディーローパーの‥』って読み間違えちゃうし、大丈夫か、私?
 ネットサーフィンしてて見かけた「岩下志麻子」、これは書いた人の誤記でした。岩井志麻子と岩下志麻がごっちゃになっちゃったんだね、あはは。

 いやいや、笑ってられないです、人のふり見てわがふり直せ。先日も大きな間違いをしでかしたばかりだし。ちっちゃな個人サイトではありますが、正しいデータを載せてこそのデータベースだもんね。
 今週掲載予定のリレー小説、ミステリーDXには「16、17、18、23、24日掲載」ってなってましたね。あれれ? とにかくもう1回朝日新聞社に聞いてみます。

1月13日

 成人式を迎えられた方々、おめでとうございます。
 20歳になったからといって、法律上の事以外はどこがどう変わるって訳じゃありませんが、私が思うに「年令に関係なく、自分のしたことに責任を取れるのが大人」ではないかと。

 著作リストおよび感想の項に『贈る物語』追加。

1月14日

 mewさんとこではとうに告知が出てたのにね、こちらで紹介するのが遅れました。

■喜国雅彦×新保博久×山前譲トークセッション
「江戸川乱歩展」(豊島区主催)開催、及び『江戸川乱歩探偵小説蔵書目録 幻影の蔵』(新保博久・山前譲編著 東京書籍)刊行記念

日 時:1月31日(金)18:30〜
場 所:ジュンク堂書店池袋本店 4F カフェ
定 員:40名(電話又は来店時に申し込み先着順)
問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)
入場料:1000円(ドリンク付)
 池袋店3F文芸書コーナーにてブックフェア「乱歩の世界」同時開催

 喜国さんのHP「本棚探偵の囁き」やジュンク堂HPにも告知があります。

◆◇◆

 朝日新聞大阪版取り寄せ希望の人は、大阪本社(06-6231-0131)に電話し、販売管理部庶務課を呼び出してもらいましょう。日付けだけでなく「ミステリのリレー小説が掲載される号」とはっきり云った方が確実かと。掲載終了後、5部まとめて送って下さるそうです(1部50円×5+送料、送金は新聞到着後でいいのだそうな)。

1月15日(その1)

 法月綸太郎『法月綸太郎の冒険』(講談社文庫)読了。
 なんとなくなんですけど、短編より長編の方が重視される傾向ってありませんか?そんな中、1999年の本格ミステリ・ベスト10で『法月綸太郎の新冒険』が1位になったときは「短編集なのにすごい!」と思ったものです。先のミステリフェスティバルでは『法月綸太郎の功績』サイン本も手に入れたことですし、ここはまず第一短編集から読んでみようと、本書を手に取りました。
 これはもう、冒頭に収められた「死刑囚パズル」が凄い!論理の網をジリジリと狭めて、犯人をあぶり出していく様が実に見事です。正直いって動機は「私はこういう理由じゃ殺さないけどな」と思ったけど、それでも納得できるものだったし。本格だ本格だ〜(大騒ぎ)。
 ちなみに、先日読んだ『贈る物語』に収められた「カニバリズム小論」も収録されています。綾辻さんがわざわざこれを選んだの、なんとなくわかるなあ(^^)。それから巻末の文庫版追記も、きちんとこういうことに言及する態度に誠実さが感じられて、法月さんらしいと思いました。

1月15日(その2)

 御器所さんの問題【ミステリィしりとり7】 ●は漢字、○はひらがな。
  さむけ (さむけ)
→ ?   (●○●○●○●)
→ のうめんさつじんじけん(能面殺人事件)
 なんじゃこの漢字と平仮名交互の書名は?以外と難しかったけど、まさか自分の書いたことが伏線になっていようとは‥答えは『煙か土か食い物』。

 Yahoo!ユーザーが選ぶ2002年ベストミステリーが発表に。乙一さん、強し!(ところで乙一さんの日記の「男子柔道部員の背中」が頭から離れません。あれは乗り物なのか?カードで購入できるのか??(笑))。

e-NOVELSが誇る20人の精鋭作家が競作に挑む」豪華な企画『黄昏ホテル』に注目!
 執筆者は(敬称略)浅暮三文・笠井 潔・篠田真由美・早見裕司・森奈津子・我孫子武丸・雅 孝司・二階堂黎人・田中啓文・山田正紀・牧野 修・田中哲弥・久美沙織・黒田研二・近藤史恵・野崎六助・小森健太郎・太田忠司・加納朋子・皆川博子(綾辻さんが入っていないのが、残念)。毎月1作ずつ発売ということは、最後の皆川さんが読めるのは2004年になっちゃうんですね。壮大な計画だなあ。WebMoneyもまだ残ってるし、久々に買ってみようかなと思いました。

「どっかで聞いたことあるような‥」とは思ったんですが、ぜんぜん気がつきませんでした>大矢さんこんなページを作ったこともあるのにね。今年もぼけぼけのmihoroさんです(きっと一生そうです。こうなったらぼけぼけを極めてやる〜<ヤケ)。

 

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