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 Ayalist 1月の日記(後半)

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1月16日

 昨年暮れの企画「あなたにとって本格とは?」と「2002年私の読んだベスト本」の結果をまとめました(こちら)。たくさん書き込みありがとうございました。いざ纏めようとすると、分量が多くて多くて嬉しい悲鳴(^^)。

 本を読んでいて「これはすごい!」って感動すると、私の場合、じっとしていられなくてうろうろ歩き回ったり転がったりするということに最近気付きました(へんな癖だなあ)。今年の「初歩き」は、昨日紹介した「死刑囚パズル」。昨年は、『最後の記憶』を最初に通読した時に歩き回りましたね。
 さあ、今年はどのくらいそういう本に出会えるかな。楽しみです。

1月17日(その1)

 阪神・淡路大震災から8年。
 去年の暮れに神戸へ行った時、友人に「この辺りも地震の後、だいぶ変わっちゃったから‥」と云われて、ものすごく「リアル」を感じてしまいました。生々しい映像や写真はさんざん見ましたが、「分かった気になっていただけ」だったのかも。百聞は一見にしかず、ですね。

 今日の夕焼けはとても綺麗でした。茜色というよりむしろ薔薇色という感じ。川崎ひろこさんの漫画に出てきた「ヴァンタン・ロゼ」を思い出しました。
 漫画といえば! ミステリー・ボニータという雑誌で、野間美由紀さんの『パズルゲーム・はいすくーる』の連載が始まったのですね。なんと、香月たちはリアルタイムでの高校生という設定。当時は想像もしていなかった携帯やパソコンが普通に出てきたり、○○(ネタバレなので伏せ字に)が出てくるあたりいかにも今風だよね。制服のスカートも短いし。これは毎月楽しみだなあ。
 パズルゲームの文庫は先月7巻が出たばかり(解説はくろけんさん)。しっかり本格ミステリしてますよ。おススメです。

1月17日(その2)

 本日「小説すばる」2月号発売日。新聞広告にも、ちっちゃな写真が載っていましたね。記事については対談&エッセイの項をどうぞ。

 来週は「活字倶楽部」も発売に。恒例の作家アンケートが掲載される予定です(綾辻さんのものも毎年載ってます)。それから‥今月末には第3回本格ミステリ大賞の候補作が決定するのではなかったでしたっけ? 2002年の本格ミステリの中から5作が選出されます。皆さんの予想はいかがですか。
 去年は賞決定前に全候補作を読んで、自分なりの選評なんぞも書いてみましたが、今年はどうしましょう。『オイディプス症候群』はきっと入ってくるんだろうな。ということは「シリーズものは刊行順に読む」がモットーの私としては、いくらなんでもそろそろ『バイバイ、エンジェル』を読み始めないと‥(買ってはあるんだけどね)。あ、『僧正の積木唄』が候補になったら、『僧正殺人事件』から読まないといけないのか。あっ、『魔神の遊戯』が選ばれちゃったら、『占星術殺人事件』しか島田作品を読んでいない私は、いったい何冊読まなくちゃならないんだ?(もう間に合いません)

 シリーズもので思い出しました。綾辻さんの館シリーズ未読の皆さん、今年いよいよ7作目の『暗黒館の殺人』が刊行される(と思う)のですが、この作品、過去の6作を読んでおいた方が絶対楽しめると思うので、今のうちに『十角館の殺人』〜『黒猫館の殺人』を読んでおきましょうね。大丈夫、まだまだ時間はいっぱいあります。

1月17日(その3)

「ミステリマガジン」のインタビュー、旬のミステリ作家さんがよく登場するので要チェックですね。
 2月号は鯨統一郎さん。サイン色紙のプレゼント(抽選で3名様)もあります(鯨の絵が描いてあるのでしょうか?)。締め切りは1月20日。当日消印有効なので、まだギリギリ間に合いますよ。
 官製ハガキに住所・氏名・年令・職業・ミステリマガジンの感想を書いて、
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2-2 早川書房HMM編集部 鯨統一郎色紙プレゼント係まで(雑誌の終わりの方に応募要項がありました。レシート大活躍(笑))。

1月18日

 京極夏彦さんのリトグラフ展が開催されます(情報元‥大極宮)。京極さんの多才さ、妖怪への愛がひしひしと感じられるので、おススメです(私は2000年秋に銀座で見ました。レポートの項にあります)。でも今回は「張り子」の展示はなさそう。

■ 京極夏彦の世界 妖怪図譜

会期:1月22日(水)〜1月27日(月)
時間:22日〜26日 10:00〜19:00
   27日(最終日)10:00〜17:00 
会場:横浜高島屋 8階ギャラリー
主催:篠田美術

 ちなみに、こちらのサイトでは今でもリトグラフが見られます。

 私がこのリトグラフ展を見に行ったのは、サイト開設直後でした。懐かしく自分のレポ(拙いけど)を読んでいたら、最後に「どーもくん」まで登場。そういえば、どーもくんって結構人気があって、NHKの思わぬ副収入になっているらしいですね。
 我が家には「なんだろう」のぬいぐるみ(日テレ)は、ごろごろしていますが。

 イベントをもうひとつ紹介。

■ 江戸川乱歩展 蔵の中の幻影城(詳しくはこちらを)
日時:1月29日(水)〜2月9日(日)10:00〜20:00(入館は19:30まで)
会場:西武ギャラリー(池袋西武 イルムス館2階)
入場料:500円
問い合わせ:江戸川乱歩展実行委員会事務局(03-3981-4201)
チケット販売:としまコミュニティチケットセンター(03-3590-5321)

 推理作家協会の協会報1月号では、飛鳥高さんが乱歩さんの想い出を語っていらっしゃいましたっけ。

1月19日

 昼間ラジオから流れてきた、ジャニス・イアンの「ウィル ユー ダンス」という曲。これ、映画かドラマのエンディングに使われてたよなあ、なんだっけなんだっけ‥とずっと考えたけど分からなくて、先ほどネットで検索したら‥『岸辺のアルバム』!
 再放送でちらっと観ただけのドラマでしたが、増水した川に家が流されちゃうシーンは今でも目に焼き付いています。

 朝日新聞のリレー小説、題名は「かえれないふたり」らしいです。「帰れない二人」といえば井上陽水&忌野清志郎の名曲ですが、映画『東京上空いらっしゃいませ』のテーマ曲でもあります。牧瀬里穂がくるくる踊りながら歌う(歌は吹き替えだと思うけど)シーン、良かったなあ。天使役の鶴瓶さんもいい味出してたし。
 ユニークな天使役といえば、映画『天国から来たチャンピオン』とか、『天国から北へ3キロ』(もとは演劇だけど、私はテレビドラマで観ました。面白かったあ!)とかもありますね。

1月20日

 御器所さんの問題【ミステリィしりとり8】●は漢字。
  さつじんのきふ(殺人の棋譜)
→ ?      (●●●●)
→ じゅういちまいのとらんぷ(11枚のとらんぷ)
 これは一瞬で分かったぞ。『富豪刑事』でしょ。

 予定表に森博嗣さんの新刊予定を書き入れたら、だらけになってしまいました(笑)。私が買うのは日記本と文庫だけだと思いますが。
 まだ先の話ですが、「小説すばる」で連載中の「工事中よ、永遠に」の単行本化は楽しみです。森さんのエッセイの中で一番好きかも。

 掲示板でJDCさんが教えて下さった「河出文庫 本格ミステリーコレクション」についてのページはこちら。第一期は飛鳥高・岡田鯱彦・楠田匡介・鮎川哲也・島久平・鷲尾三郎というラインナップ。文庫というのは嬉しいですね、興味のある方はぜひどうぞ(私は‥乱歩・横溝あたりをもっと読んでからにしますね)。

◆◇◆

 ドラマ「僕の生きる道」第2回(先週録画しておいた)を先ほど観ました。余命一年と宣告された青年教師が主人公の話なのですが、難病や不治の病を扱ったドラマは数あれど、これほど「自分が彼の立場だったらどうするだろう」と真摯に思わせてくれるものはなかったのではないかと。描き方は淡々としているのですが、それが余計に胸にこたえます。
 草なぎ(「なぎ」のフォントがないのが口惜しい)くんより演技の上手い役者は幾らでもいるかもしれませんが、そういう小手先のことではなくて‥人の心に響く仕事ができるっていうのはすごいなあ。まさに”only one ”です。「いいひと。」の時は「最初で最後の主役です」なんてポスターに書かれてたのにね。
 SMAPの主題歌もいいです。草なぎくん主演ドラマの主題歌は「らいおんハート」といい「セロリ」といい、佳曲が多いなあ。

 癌は今や二人にひとりが罹る病気なのだそうです。私の身近にも闘病中の人が。本当にひとごとではありません。

1月21日

 横綱貴乃花、引退。
 昨日のインタビューでは、お兄ちゃんの方が涙ぐんでいましたね。

 いまだについ「貴花田」と呼んでしまう私は、「貴ノ花」と聞くとお父さんの藤島親方の現役時代が浮かんできます。さすがに全盛時代は知らないけれど、細身ながら土俵際でのねばり腰はすごかった。人気もありましたねえ、優勝した際、座ぶとんが乱れ飛んでいた光景は覚えています。
「突貫小僧」の異名をとった富士櫻というお相撲さんが大好きで、昔は相撲中継も一所懸命観てました。若貴なんてまだ小学生の頃だね。最近はすっかり相撲中継ともご無沙汰の日々。

 ミステリフェスティバルのレポ、一部書き直しました(泰山木先生の詩やリレー小説のあたり)。余計なおまけイラストも‥。

1月22日

 あのブーケはラストへの伏線なんだろうか?<「僕の生きる道」。
「自分が余命一年と宣告されたら、どうするか」だけではなく、「自分の身近な人が余命一年であると知らされたら、どうすればいいんだろう」を問いかけるドラマでもあるのかな。
 自分の死は一回経験すればすむことですが(当たり前)、身近な人の死(自分の親とか)はおそらくそれよりも数多く経験することになるわけですから。

「いかに生きるか」という重いテーマの番組を観た後は、一瞬ミステリ本のページを開く手が鈍りますが、あれはあれ、これはこれ。たかが人殺しの話に心血を注ぐのも、立派な「生きる道」であります。

 あ、「HR」も引き続き観てますよん。今週中にはコラムも更新しますね。土曜の再放送も始まったことだし。

1月23日

 朝、大きなぼたん雪が舞っていました。すぐに雨になってしまいましたが。

 法月綸太郎『法月綸太郎の新冒険』(講談社文庫)読了。
 一見筋の通っているように見える事件が、がらりと様相を変える瞬間が面白いです。5つの短編の中では「身投げ女のブルース」が一番好き。「リターン・ザ・ギフト」の理由付けも面白かったです。

1月24日

 インフルエンザ大流行。我が家にはまだ上陸していませんが、気をつけなくてはいけませんね。

 今日は朝日新聞リレー小説の第4回分が掲載される日。法月さんの回です。明日はいよいよ最終回、西澤さん。どんな結末になるのでしょうか。

1月25日

 昨日の『千と千尋〜』、やっぱり画面が赤いように思いました。映画館で観た時は、あんな夕焼けみたいじゃなかったと思うんだけど。

『ハリー・ポッターと賢者の石』DVDが1980円で売っていました。もちろん2枚組、特典付き。安! 思わず買ってしまったぜ。
 読んでから観るか、観てから読むか、ただいま思案中。

『バイバイ、エンジェル』(創元推理文庫)を読み始めました。笠井潔さんの評論や解説はどうにも苦手(おバカな私の理解を越えているせいだと思います)なのですが、おっとどっこい、小説の文章はかなり好きかも。最初の方の雪の描写なんて、あんまり美しいので切り抜いて壁に貼っておきたいぐらいです(それは褒め言葉なのか?)。いやー、余計な先入観は百害あって一利なし、実際読んでみるもんですね。

1月26日

 トップページの言葉は吉本ばななさんの『SLY』から引用したものです。この小説には、こんなすごい言葉もありました。

 死なないで、と祈ることは時間を区切ることに他ならなかった。しかし私の仕事は死にゆく人に時間を忘れさせることだった。祈りで全身を固くした私がうろつくことは、その人たちに大きな時計を見せつけているようなものだった。

 主人公がホスピスのバイトをしたことがあるという設定なんですよね。「死にゆく人に時間を忘れさせる」というフレーズは、私の心にしっかりと刻まれて、一生忘れられないものになりました。

 明日は幼稚園の行事があって、病院の診療があって、保険屋さんが来て‥ああ、考えただけでげんなりです。一日一イベントで手一杯の人間なもんで。

1月27日

 御器所さんの問題【ミステリィしりとり9】●は漢字、○はひらがな。
  おうごんりゅうさ(黄金流砂)
→   ? (○○○●○○●○)
→ よるあるく    (夜歩く)
 えーと、『さらば愛しき女よ』でしょうか。簡単でしたね。

 あちら こちらで乙一さんのインタビューが(情報元:みすらぼ)。写真、カッコいいです。このミス以来、どんどん注目度がアップしていますね。

◆◇◆

 二階堂さんの情報館で、第3回本格ミステリ大賞候補作が発表になりました。

[小説部門]
『オイディプス症候群』笠井潔(光文社)
『GOTH』乙一(角川書店)
『法月綸太郎の功績』法月綸太郎(講談社)
『マレー鉄道の謎』有栖川有栖(講談社)
『聯愁殺』西澤保彦(原書房)

[評論・研究部門]
『怪奇幻想ミステリ150選』千街晶之(原書房)
『殺す・集める・読む』高山宏(東京創元社)
『探偵小説論序説』笠井潔(光文社)
『迷宮逍遙』有栖川有栖(角川書店)

◆◇◆

『クレシェンド』(角川書店)発売を記念して、竹本健治さんのサイン会が開催されます(詳細はこちら)。

■ 竹本健治サイン会
   日時:2月8日(土)15:00〜
   場所:新宿紀伊国屋書店本店
   問い合わせ:TEL:03-3354-0131(営業時間は10:00〜20:00)

 整理券の配布開始は1月31日(金)10:00からの予定です。

「活字倶楽部」ようやく買ってきました。詳細は明日‥。

1月27日(その2)

 都筑道夫さんの『退職刑事』(創元推理文庫)を買ってきました。1、2、3巻を買ったつもりが、家に帰ってよく見たら「1、3、3巻」ぎゃあ、3巻を2冊も買ってしまった〜
 ともっぺさん、私も「ぼけぼけ同盟」のノルマは果たしましたわ(ノルマなのか?)。

1月28日

「活字倶楽部」2003年冬号の「作家53人大アンケート」、毎年恒例ですね。綾辻さんの回答も載っています。
 他には「メフィスト賞のニューパワーに迫る!」なる特集も。担当編集者が語る舞城王太郎さんとか、佐藤友哉さん、西尾維新さんのインタビューとか。このお三方、私はどれも未読なのですが、ネット上では人気ありますよね。

 本格ミステリ大賞候補作、今年の5作品はどれも2002年前半の本なので、5冊ともすでに読んじゃった人、多いかもしれませんね。意外だったのは、本格ミステリ・マスターズの本が一冊も入らなかったこと。そして5人とも、著作が本格ミステリ大賞の(小説部門の)候補に選ばれるのは今回が初めて、これも意外。
 えーと、私は見事に5冊とも読んでおりません(笑)。開票式の行われる5月までには読み終わ‥らないだろうなあ。まあ、今年中には、何とか。

1月29日

 有栖川有栖さんのエッセイ集『ミステリ気分(仮)』(講談社)が2月15日発売だそうです(情報元:3946番目の密室)。残念ながら全エッセイが載るわけではないようですね。綾辻さんの『アヤツジ・ユキト1987-1995』は全エッセイ掲載(しかもあとがきやカバー袖の著者の言葉まで)だったから良かったな。『アヤツジ・ユキト1996-20??』はいつ出るのかな、楽しみです。
(どうでもいいことだけど、本格ミステリ大賞候補作を最初にHPに書いた二階堂さんが ”『迷宮逍遙』有栖川有栖(角川書店)”って書いちゃったがために、それをコピぺしたと思われる柴田よしきさん野間美由紀さんの日記も「有栖川有栖川」のまま。いつ気がつくかな)

 本格ミステリ・マスターズの新刊予定を追加。我孫子さんの名前がないなあ。やっぱり春や初夏を通り越して「雪が降る前までには」になっちゃったのでしょうか。
 本格ミステリ大賞、決定は5月13日(火)のようです。今回の予選委員は誰なんでしょう。3月発売のGIALLOに候補作決定の経緯が載るかもしれませんね>mewさん。

1月30日

 作家さんたちは新年会シーズンらしいですね(いろんな人の日記より)。

 日本海側や山沿いで大雪。皆さまのところはいかがですか。栃木は真っ青な空、北風が強いです。

 朝日新聞のリレー小説、昨日届きました。
 夕刊5部と送料合わせて366円。取り寄せ希望の方は、朝日新聞大阪本社・販売管理部バックナンバー係(06-6231-0131(代))に申し込みましょう。私の感想はエッセイ&対談の項に書きました。

 e-NOVELS「黄昏ホテル」特集「大放談会 黄昏ラウンジ」が面白いです。こっそり掲示板を作って、参加作家さんがそれぞれに書き込みを‥って、いつの間にか夜型昼型の話になってるし(笑)。この合いの手は誰が書いたんだろう、我孫子さんかな?

 コラム、久々の更新。生クリームに拍手喝采!(ドラマ「HR」徹夜の仕事より)

1月31日

 みないでピカチュウ(情報元:3946番目の密室)、すごい企画ですね。我孫子さんも麻耶さんも、絵、上手いじゃん(でもネコにしか見えない‥)。
 ちなみに私もやってみました。に、似てね〜(汗)。

 薫葉豊輝さんのHP「ニューダニット館」と相互リンク。今後ともよろしくお願いいたします。

 

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