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 Ayalist 8月の日記(後半)

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8月16日 涼しいなあ

 各地で大雨、皆さんお住まいの地域は大丈夫でしょうか。
 栃木のk**町は、お盆のお迎えとお送りの時だけ雨が上がりました。仏様のご利益でしょうね、きっと。

 志村ふくみ(文)・井上隆雄(写真)『色を奏でる』(ちくま文庫)読了(かーなーりー前に書名は日記でご紹介しましたよね。それにしても最近、ミステリ読んでないなあ)。
 拙サイト雑学の項にある「色の部屋」、あのページの製作を通じて色名にはずいぶんと詳しくなりました。「縹色」とか「瓶のぞき」といわれてパッとその色を思い浮かべられるのも、元をたどれば綾辻さんのお陰(^^)。

 染色と機織り一筋に生きてきた著者の毅然とした文章は凄みすら感じられます。そして、自然の色をそのままに写し取ったような織物の何と素晴しいこと。最も心に残ったのは「藤原の桜」のエピソードでしょうか。

8月19日 雨 雨 降れ降れ もっと降れ〜(ヤケ)

 この中途半端な背景、mihoroさんは「ハサミトギ」を描きたかったらしいです(笑)。

 踊る大捜査線 THE MOVIE 2を観てきました〜(^^)。なるほど、私も予告編には騙されたな。真矢みき様はご活躍でした。エンドロールはもう一度じっくり観たいですね(これはDVDを買えってことか?)。
 ユースケ・サンタマリアと深津絵里の顔色の悪さが気になりました(そんな感想かいっ)。

8月20日 眠い‥

【このミステリィ、なぁ〜んだ?】(御器所さんの問題
第8問:中国語に翻訳された、ある有名なミステリィのタイトル。邦題は?
  異想天開
ヒント:漢字は変わってるけど……。
 あっているかどうか分かりませんが、島田荘司『奇想、天を動かす』かしら。

 推理作家協会のHPが更新されました。今年の協会賞授賞者の写真が協会報8月号に‥うむむ、何だか「懐かしのアルバム」といった趣(笑)。モノクロ写真のせいでしょうね。ミステリチャンネルでは授賞式の模様が放送されているそうな。観てみたいなあ。

 貫井徳郎さんサイン会のお知らせ(詳しくは、こちら
 日時:9月20日(土)15:00〜16:00
 場所:メトロ書店本店(長崎)
 貫井さんの著作を購入すると整理券が配布されるようです。
 ちなみに、9月、東京でもサイン会開催の予定があるそうな。関東の皆さん、楽しみにお待ち下さい。

8月21日 夏はどこへいった

 な天気が続いていたのに、今日は平年並みに蒸し暑くって、マイッタ。

 先週テレビで映画版『仄暗い水の底から』を放映していましたよね。
 うちの子供たち(特に長女さん)がなぜか異様に興味を持って、でも最後まで観てると寝るのが遅くなっちゃうので「ビデオ借りてあげるから、今日はここまで!」途中でテレビを切った私。はい、律儀な母はその後ちゃんとDVDをレンタルしてきましたよん(笑)。
 私も観ましたけど‥ビックリしたシーンは2ケ所ほどあったけど、別に怖くはなかったですね。美津子ちゃんの存在が中途半端(怖がらせたいのか友だちになりたいのか、恨んでいるのか寂しくて気付いてほしいのか、その時々で違うんだもん)だったのが、残念。超常的なものであってもそれなりの理屈はあるだろうに。
 原作の短編も読みました。おお、こんなにシンプルな話だったのか。

 ところでこのDVD、メニュー画面がなかなか凝っています。エレベーターの箱の中、階のボタン(「本編再生」とか「インタビュー」とか、各項目に対応している)を押すと扉が閉まって、ゴーという音とともに上へ行ったり下へ行ったりするという。扉の向こうは例の薄暗いマンションの廊下。うっすらと黄色いレインコートの少女が見える階が一部あって、ちょっとコワかったです。

8月22日 蝉の鳴き声が「宿題ヤッタカ 宿題ヤッタカ」と聞こえる(とある小学生の言葉)

 掲示板にて「あなたが怖いと思った本を教えて下さい」という企画をやっています。よろしかったらぜひ、参加してみてね。

 鈴木光司『仄暗い水の底から』(角川ホラー文庫)読了。短編集です。
 映画の原作にもなった「浮遊する水」(題名はイマイチだけど)が秀逸。「海に沈む森」とエピローグはもはやホラーではありませんね。柄にもなく、感動。「ホラーはダメ」と読まず嫌いしている人、先入観を捨ててチャレンジしてみては。

8月23日 死霊の盆踊り

 って映画が昔あったっけ(観たわけではありませんが)。
 今日は近所で盆踊り。子供たちは金魚すくいで瀕死の金魚をゲットしてきました。

 昨日の夜は『リリイ・シュシュのすべて』(DVD)を観てたらこれが長くて終わらないったら。え、宇都宮?足利? あれって栃木の田んぼだったのでしょうか。岩井監督の手にかかるとあんなに綺麗な映像になるとは(そんな感想かい)。ドビュッシーは大好き。

 届きました、サイン本〜(^^)。黒い部分に金のサインペンで「倉知淳」と元気よくサインしてありました。挟み込みチラシが99年のまんまだったのが、ちょっと笑えたな。『幻獣遁走曲』は大好きな短編集です。給料日前の1995円は痛かったけど(笑)。

8月24日 ウイルスメールの雨が降る(いやだ〜)

 殊能さんの日記にあった正岡子規の一節「京都は利己心強く人情軽薄にして総ていやみ多し」。そうなんですか、綾辻さん?(笑)
(締め切り前でお忙しい時期かと。がんばれがんばれ〜)

 野間美由紀さんの日記(8/21)にウイルスメールの話が書いてあって、「一度に70通も来るなんて、有名人は大変だなあ」と他人事のように読んでいたら‥

 昨日の午後あたりから、英語の件名の妙なメールが来るわ来るわすごいです。頻繁にメールチェックはしているので、いつもだと妙なメールはせいぜい2、3通なのですが、今回は桁が違います。半日で68通!
 いまだに56kbpsなんてナローな接続条件なので、メールを受信する時間もバカにならないんですよね。1通が100KB近くあるし。Macなので実害はない(らしい)のですが、いつになったら収まることやら。これじゃテレホーダイの時間外にメールチェックできないよー。

8月25日 あと1週間!

 フクさんの日記からのリンクで知った「バカ日本地図」で一晩中笑っていました。神奈川出身、栃木在住の私は何を隠そう伊豆半島より西は全部あやふやです(笑)。先日京都へ行った時も「大阪を通る前に京都に着いちゃったよ!」とビックリしたくらい。奈良もどこにあるのか実は良く知らない(青猫さん、ゴメンなさい)。自分の行ったことのない場所は特に弱いですね。本州の日本海側とか四国とか。
 ちなみに栃木県は、関東在住の人ですらその場所を把握していないという不憫な県でして(笑)。まずたいがいの人が栃木と群馬をごっちゃにしていて「関東の北のほう」としか認識していない(昔は私もそうだった)。結婚して栃木に住むことになった時、友だちに云われた言葉で印象的だったものを以下に挙げてみましょう。
「何年ぶりかで地図帳を広げて、場所を確認しました」それはそれは。
「庭でスキーができますね」ものすごい北の山奥と思われているらしい(笑)。宇都宮近辺だとそんなに雪は降りません。ノーマルタイヤのまま冬を乗り切れるんじゃないかと錯覚しそうなぐらい(なので、たまの積雪時には事故車が後を絶たず)。

【このミステリィ、なぁ〜んだ?】(御器所さんの問題
第9問:ミステリィのタイトルを2つ使って、アナグラムを作りました。
さて、もとのタイトルは何と何?
 あの笛、ハガキ、鍋に捨てるな

 森さんってば、めっちゃめんどいこと良く考えるなあ(笑)。問題を作る労力に比べて解く方はえらく簡単で何だか申し訳ない気分。「あのふえはがきなべにすてるな」→「あのふえなべにすてるな」→「すべてがえふになる」「あきのはな」→『すべてがFになる』『秋の花

8月26日 ぎゃー

 ひいろさんの「ほんのひとこと」(8/20)を読んで、鯨洋一郎さんなる作家さんの存在を初めて知りました。20日の自分の日記を慌てて訂正(でも、最初に間違えたのは推理作家協会報の方ですよ〜)。

 e-NOVELSのメルマガが昨日届きました。連載書き下ろしリレーエッセー「私の愛用品」、第2回は加納朋子さん。
 あと、E-Pin企画からもメールが。Ayalistでは既にお伝えしていますが、昨年の「新本格ミステリフェスティバル」の模様をまとめた企画本『新本格謎夜会(ミステリーナイト)』(講談社ノベルス)が9月上旬発売。(5日って書いてあったけど、講談社ノベルスの発売日は地域差あるからなあ‥)

◆◇◆

 本格ミステリ叢書の近刊情報を。
■ しばらく刊行が途絶えていた原書房のミステリー・リーグは、2周年を機に第2期スタート。デザインもマイナーチェンジするとか。第2期第1弾は、山田正紀さんの『天正マクベス 修道士シャグスペアの華麗なる冒険』と、鳥飼否宇さんの『本格的 死人と狂人たち』。9月10日前後に書店に並ぶ予定だそうです。
■ 文藝春秋の本格ミステリ・マスターズは、笠井潔さん『魔』が9月、芦辺拓さんの『紅楼夢の殺人』が11月刊行予定。えーと、我孫子さんは‥。
■ 正確には本格ミステリの叢書ではありませんが、講談社のミステリーランドの第2回配本は10月末。ラインナップは、有栖川有栖さん『虹果て村の秘密』、篠田真由美さん『魔女の死んだ家』、あともうひとりは、はやみねかおるさんでしたっけ、それとも二階堂黎人さんかな?
 それから、YOMIURI BOOKSTAND(ニュース8/19)に、この企画の仕掛人、宇山日出臣さんのインタビュー記事「ミステリー育ての親 最後の仕事」が(情報元:航海日誌)。我が家の購読紙は読売なのですが、夕刊がないのでこの記事、読めなかったんですよね。ネットで読めてラッキー(^^)。

 Kappa One出身の作家さんの新刊もネット上で話題になっているようですね。石持浅海さんの『月の扉』と、東川篤哉さんの『完全犯罪に猫は何匹必要か?』(いずれもカッパ・ノベルス)が発売中。

8月27日 火星大接近

 一昨日、ダンナが望遠鏡を持ち出して子供たちに見せていました。私も覗いてみたら、トンボ玉のような薄赤い丸がにじにじと動いていました。昔望遠鏡で月を見せてもらった時も、移動速度の早さにびっくりした覚えが。気分は『あいつ』(成田美名子さんの漫画)のみさとちゃん。

「ミステリーズ!」vol.01の犯人当て、締め切りは9月1日(消印有効)です。うーむ、こんなに簡単な答えでいいのだろうか(たぶん間違ってます)。
 定期購読を申し込むと「オジサン・マーク・ピンバッジ」がタダでもらえます。応募券同封で申し込む場合は600円‥どっちにしようか、考え中。

 藤森照信・増田彰久『建築探偵 神出鬼没』『建築探偵 奇想天外』(朝日文庫)読了。
 このシリーズはホント、楽しいです。西洋館という”異空間”の裏には、トンデモナイ大金持ちとか、トンデモナイ夢追い人とか、トンデモナイ職人とかの逸話がごろごろ。今回特に心に残ったのは「火事の時にライオンの口から水が出て火を消すという云い伝え(失礼ながら大笑い)」「大倉精神文化研究所(ものすごい名前だ)」「国会議事堂出生秘話」。機能第一の無個性な家も住めば都ですが、志が見えません。愛すべき無駄(芸術ともいう)が失われていくのは寂しいですね。

8月28日 1/1000のシアワセ

 二階堂さんの恒星日誌によると、「ミステリマガジン」10月号に笠井潔さんと法月綸太郎さんの対談が載っているそうで。しまった、今日書店に行ったけど見逃してしまいました。私ったら、「SFマガジン」表紙の七戸優さんのイラストに「ををっ!」と興奮し、SF大会のレポートを斜読みしただけで文芸誌コーナーを通り過ぎちゃった‥。
(七戸優さんの作品は、「少年」「宇宙」「時計」といったモチーフが浩子さんの世界に通じるような。ミステリ者には「『少年トレチア』の表紙の人」と云ったら分かるかな。偶然本屋で出会った『箱少年』はなかなかに衝撃的でした。)

8月29日 1/2000くらいかも‥

 お盆の頃は夏を通り越して秋になっちゃったのかと思うほど涼しかったのに、ここ一週間は残暑が厳しいです。ショーウィンドウを飾る秋物が暑っ苦しく見えます。

 我が家の庭では暑くなったとたんにショウリョウバッタが飛び回る飛び回る! あちこちで「キチキチキチ‥」という音が聞こえてなんか嬉しい。『最後の記憶』を再読しようかな(^^)。

■貫井徳郎さんサイン会(東京)のお知らせ(情報元:貫井さんの最新の仕事)

日 時:9月26日(金)18:00〜19:00
場 所:丸善 お茶の水店
     千代田区神田駿河台 2-8 瀬川ビル1F
     03-3295-5581
 会場となる書店で貫井さんの著作いずれかを購入した希望者100名(先着順)に整理券配付。詳しくは、こちら

 このサイン会は『慟哭』30万部突破記念なのだそうです。出版業界に暗い自分には、数字の凄さがいまいちピンとこないのですが、印税(著者の取り分は定価の10%)を計算すると‥おおっ、やっぱりすごいや。

8月30日「森博嗣という人はお金持ちだなあ」(長男くんの感想)

 サイト内検索を作ってみました。前々からやってみたかったコンテンツ。あまりスマートな形とはいえませんが、ま、こんなもんかな。

『最後の記憶』刊行から1年、あっという間だったような、長かったような。ちょっとしみじみした気分の夏の終わりです。

 Yasさんのサイトで課題図書のことが話題に上っていました(8/29)。我が家の子供たちも読書感想文の宿題が毎年あるようですが、課題図書を読ませたことは一度もないなあ(どんな本が選ばれているのかも知らないし)。
 自分が子供の頃読んで面白かった本は、まあ一応子供たちにも薦めてみますけど、あまりノッてきてはくれないですね。実は自分が、母に母のお気に入り本を薦められて閉口した苦い思い出があるので、親子といえども趣味は違って当たり前、と割り切って考えています。
 今年の夏は、長女さんは怪談レストランシリーズにはまっていたようです。長男くんは『ミニチュア庭園鉄道』を読破(!)、感想文もそれをテーマに書いていました。担任の先生はびっくりするでしょうね(笑)。

8月31日 明日から学校が始まるぞ(ばんざーいばんざーい)

 easter egg の中の日記過去ログを整理中。リンク切れがあったらすみません。
 サイト内検索でヒットしたページがそのURLになかった場合は、googleのキャッシュを見て下さいね。

 31日付の読売新聞に『ZOO』の書評が載っていました。わあい。

 

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