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 Ayalist 5月の日記(前半)

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5月1日 5月の綾辻さん。

 14日(金)発売のIN・POCKET5月号で『暗黒館の殺人』がついに最終回です。連載を読んでない大多数の方は、9月のノベルス発売まで待っててね。私は、綾辻さんの「読まなくていいです」の云い付け(?)を守って、ずーっと読まずに我慢していたのですが、IN・POCKETだけは買い続けてたので、5月号を買ったら2000年3月号から通して読む予定(50冊もあるよ。うわあ)。連載を読み終わって感想が書きたいよお!という方は、ネタバレOK掲示板でどうぞ。私も読了後でしたら対応できますので。

 森博嗣さんの出演したBSの番組が地上波で再放送。NHK総合 5/01 26:10〜ですって(情報元:航海日誌)。『ミニチュア庭園鉄道』の本は既にうちにあるけど、『ANTI HOUSE』も俄然読みたくなってきたなあ。

5月2日

 ほんのひといきのひいろさんが「暗黒館に向けて館シリーズ再読」を始められたそうです。おお、この企画いただき!(そんな勝手に(汗))というわけで、
キャンペーン実施中です。私も頑張って読むぞー(私の場合は期間が2週間しかありません、間に合うのか?)。

 森博嗣さんの新刊『数奇にして有限の良い終末を』、今回はオマケは付いていないのでしょうか? 本屋でさんざん、ブックレットのようなものが挟まっていないか探したんだけど幻冬舎行きの読者ハガキしか見つからず、帯をめくったり表紙を裏返したり、でもどこにもオマケのことは書いていないのよね。諦めてそのまま買ってきました。おっ、SF大会の時の綾辻さんの写真が載ってる、懐しい〜!

5月3日【名探偵度チェック:診断結果】(御器所千種さん

「Dが多かったあなたは、どこからどう見ても、名探偵じゃなくて、犯人です。探偵役と見せかけ、実は犯人という「叙述トリックの名探偵」しかありません」。ぶわっはっはっは、これはウケました。私、Dが多かったんですよ、そうか犯人か。

 東野圭吾『超・殺人事件』(新潮文庫)読了。「東野さんって、転んでもただでは起きない人なんだな」と思いました(別に転んではいないかもしれませんが)。税金をたくさん払ったり(売れっ子ですから)、理系ミステリと云われたり(『探偵ガリレオ』とか)、長編読むのにうんざりしたり(これは本当。『ミステリ・オペラ』と『アラビアの夜の種族』が推理作家協会賞を受賞した年の選評で「どれもこれも長過ぎる!」というようなことを書かれてました)、本離れが加速する現状を憂えたり、ともかくそうしたマイナス要素をも作品に仕上げて飯の種にしちゃうんだから、大したもんだなあと。「超犯人当て〜」の仕掛けにはまんまと騙されました。読者にとっても「あいたたた」なのは「超読書機械〜」でしょうね。解説がなかったのは残念だな。

5月4日 お、ここに綾辻さんが載ってる〜。でも中身は読めない〜(泣)。

 えーと、日記の背景は「ここにいるよ」をイメージしたのですが‥上手く描けないのでいーやもうこれで(ヤケ)<翌日差し換えられました、短命〜。

5月5日

 結局日記の背景、差し換えました(早!)。「空吊り」(といっても浩子さんファン以外は分からないだろうけど)です。

 館の再読と平行して先だってから読んでいる『贈る物語 Wonder』、瀬名秀明さん編集の巻です。いやあ、第四章「こわい驚き」で心臓わしづかみ!「鏡地獄」の挿絵が凄すぎる!しかし、乱歩の名作と並んでも見劣りしない平山夢明さんの「托卵」がこれまた凄い!久々の「歩き回り本」(すごい本(作品)に出会うと、じっとしていられずに歩き回るクセがある私)です。これだから読書はやめられない〜。

5月6日

 GW、終わっちゃいましたね。ダンナの実家に行っただけなので、大して疲れもせず。でも頭がまだちょっと痛ーい(><)。

 明日は本格ミステリ大賞の本選投票締切ですね(会員)。一般読者は政宗九さんのHPで投票できます。10日締切です。候補5作読了された方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
 あれ、本格ミステリ作家クラブHPの「執行会議メンバー・今月の一言」はまだ更新されていないんですね。

 Ayalistはトップページにアクセス解析を付けていて、どこのページからリンクされたか分かるようになっています。なので、どんなキーワードで検索してここへたどり着いたかも分かるのね。まあ、うちのサイトは9割9分が「綾辻行人」で検索して来るんで、面白味もないのですが、ここのところ「暗黒館の殺人」で検索して来る人がじわじわと増えてきました。ううむ、本が刊行されたら忙しくなりそう。気合い!

5月7日

 殊能さんの日記を読んで「桐野夏生さんのドレス姿、見たかったなあ〜」と残念に思っていたら、おっ、朝日新聞(5/04)にも読売新聞(5/05)にもカラーの写真が出てましたね。エドガー賞ノミネート、おめでとうございます! これを機に日本ミステリの英訳がどんどん進むといいですね。綾辻さんの作品も!

 りほさんの日記で知りました、キャラメルボックスの西川浩幸さんと大森美紀子さんって結婚してたんですか。成井豊さんと伊藤ひろみさんってのは知ってたけど。へぇ〜。

5月7日(その2)

 館シリーズを読もう!(企画名が長過ぎるとのご指摘を受けたので、短くしました)にご賛同くださった皆さま、ありがとうございます。mihoroさんも再読にひたってメロメロになっております(笑)。IN・POCKET発売まであと一週間。ひゃあ。

「ミステリーの書き方」更新するのを忘れていました。5月号は宮部みゆきさん「プロットの作り方」。うえーん、『理由』と『ぼんくら』が未読なので今はまだ読めない、残念。来月号は井上夢人さん「視点の方法」です。

5月8日 ええと、まだ朝(7:00)なんですけど、書きたいことがあったので更新。

 津原泰水さんのaquapolis掲示板で、「図書貸与権」の問題について活発な意見が交わされています(情報元:みすらぼ)。津原さんは品があるなあ、と感心しました。私も以前コラム(ここの「本にまつわる話」あたり)で図書館に関する話を書いたことがあるけれど、その時からは少し考え方が変わりました。ネット上では本の入手先は書かないことにします。実際には借りたりブックオフだったりするわけですが、わざわざ公表することもなかろうと。Ayalist日記を読んでいる作家さんも、もしかしたらいるかもしれないのですからね(実際はいないとは思うんだけど、ネットって誰が見てるか分からないのが常ですから)。
(追記:上に書いたことは「新刊図書に限って」、すなわち書店で普通に買える状態の本に関して、でいいよね。数年前の本だとブックオフでしか手に入らないってこと、ザラだからなあ)

5月8日(その2) ちょっと時間があるので上の話題の続き(というか、反動が‥)。

▽でも「どこどこの古本屋は品揃えが良くって、新刊が半額で買えた!」なんて情報は、自分としてはすっごく欲しいんだよねー。▽あんまり作家さんに「買え買え」と云われちゃうと、「でも、別にあなたの生活を支えるために本を読んでるわけじゃないんですけど」と思っちゃう天の邪鬼な私。▽他所のサイトで「図書館で借りました」ってのを読むと、私としてはホッとするのね。なんというか、ただでさえ読書量が少なくてミステリサイトの管理人として肩身の狭い思いをしているのに、その上「本を買ってない」ってことでさらなる肩身の狭い思いをさせられたら、肩がなくなっちゃいます(笑)。▽「私はお金を出して(新刊を)買っている、だから私の方が良い読者だ」って威張る人がいるのは、嫌ですね。

5月8日(その3)

 公共貸与権(公貸権)の制度が2008年にも導入される見通しなのだそうです(記事はここ、情報元:航海日誌)。ええと、「公共図書館の貸し出し本などを対象とし、基本的に日本人作家らに国が補償金を支払う仕組みとなりそう」ですって。利用者もお金を払うことになるのか、そのあたりは分かりませんが。本の扱いもせめてCD並みになればいいのにね(新刊は一定期間貸し出さない、とか)。

 こういう話題はコラムでこっそりやるべきなのかもしれませんが、もう少しだけ。例えばこのサイトも幅広い年齢層の方が見てくださっていて、中学生あたりだと、そうたくさん新刊を買うって訳にはいかないと思うんですよ(それとも最近の中学生はリッチなのかな?)。そんな人にも「あ、mihoroさんも本をばんばん買えるってわけじゃないんだ」と安心してもらえるような、居心地の良いサイトにするのが最初の頃の目標でした。いや「でした」って過去形で語らなくても‥これからも頑張ればいいんですが‥思うようにいかないですね、いろいろ。

 あ、大矢さん、加トちゃん届いたようですね。ダブってなくて良かった良かった(大矢さんにとっては良くなかったかも(笑))。

 武垣さん、ご婚約おめでとうございます! 幸せ気分をすっかりおすそ分けしてもらっちゃったわ。

5月8日(その4かい!) 書くことが多い時とそうでない時、ムラがあるんですよねえ。

 久美沙織さんの「創世記」、面白いなんて云っちゃおこがましいような、凄絶な内容になってきました。これこそ作家になろうと思っている人必読じゃないかな。「ファン2000人のデータを暗記」の件は、数はすごいけど気持ちは分かります。私もサイト開設してしばらくは、掲示板に書き込んでくれた人ひとりひとりとちゃんと話を合わせようと、こまめにログ取ってたもん。

 栃木在住の人間が京阪神の住宅情報誌を取り寄せるなんて、担当の人はどう思ったでしょうかね(笑)。4日の日記で紹介した記事について、エッセイ&対談の項に書きました。

5月9日 松本莉緒がポニーテールにしたら、鮎原こずえ役もいけそうな気が。

 先月号のダ・ヴィンチに付いていたCDをようやく聞いてみました。京極さん、あなたは声優ですか!朗読、上手すぎ。

 金曜日までは再読に耽ります。では。

5月10日 予定表に今月・来月の文庫発売予定をいくつか書き足しました。

 御器所さんの問題【森ミステリィ・カルトクイズ】が始まりました。こりゃ参加できんわ(笑)、森さん、本が多すぎてとても読むのが追い付かないです。
 カルト〜Q!って番組が昔ありましたね。あの頃の中村江里子は可愛げあったなあ(遠い目)。

 e-NOVELSとミステリサイトが提携した新企画スタート。e-NOVELSで販売されている作品の書評を「政宗九の視点」 「嵐の館」 「UNCHARTED SPACE」の3サイト(モニターサイトは今後増える可能性もあり)で定期的(月1〜2作程度)に公開、作品購入の参考にしてもらおう、というものです。そういえばここしばらく、e-NOVELSで作品買ってないなあ‥。

 加納朋子さんの『スペース』(東京創元社)ネットサイン本受付開始(通信欄に「『スペース』ネットサイン本注文」と書くこと)。先着30名ですよ〜、急げ!

5月10日(あわてて訂正)

 ぎゃあ、「政宗久」さんじゃなくて「九」さんでしたね。誤記すみませんすみません(滝汗)。でもってe-NOVELSには政宗さんによる『eRotica』懇親会レポートがアップされています。写真がいっぱい。

 東京創元社HPには北村薫さん『朝霧』出版記念サイン会の模様も。お、ファンも椅子に座ってサインしてもらってる、目線が同じでこれいいね(立った状態でサインもらうと、作家さんを上から見下ろす形になるので)。

5月11日

 十角館読了、水車館は中盤です(^^)。14日までに館シリーズ6作は読み終わらないだろうな。黒猫読了後に暗黒館に行こうと思います。連載を読んで感想をお書きになりたい方は「こころおきなく。」の方でよろしく。

 e-NOVELSの「食は応酬にあり」にちらっと綾辻さん登場(笑)。ポテチは私もカルビー一辺倒です(子どもたちはプリングルスも好きだけど)。うす塩よりのり塩の方が塩分少ないんじゃなかったっけ?

5月12日

 水車館読了、迷路館に入りました。今、最初の殺人が起こったところです。気分、盛り上がりっぱなし(笑)。館シリーズはもう何度も読んでいるけど、やっぱいいですねえ。大好き。

 明日は本格ミステリ大賞が決まる日です。結果が楽しみだなあ。あ、でも来年の候補作にはきっと『暗黒館の殺人』が入っているから、もっとドキドキ感が味わえるのね。うわあ。

5月13日 本格ミステリ大賞が発表になったら、も一度更新するかも。

 まるさんのサイト、安楽椅子探偵の事件簿と相互リンクしました。安楽椅子探偵の次回は‥あるのかなあ?とりあえずは第5作のDVD化を待ちましょう。

 推理作家協会賞と江戸川乱歩賞って、たしか同時期に発表されるんでしたよね。えーと、去年の日記を‥あ、やっぱりそうだ。こういう時過去ログは役に立つなあ。
 じゃあ、来週選考委員会か(綾辻さん、乱歩賞の選考委員です)。6月発売の「小説現代」7月号に選評が載ると思います。
 推理作家協会賞の候補者は、長編が[伊坂幸太郎・石持浅海・歌野晶午・垣根涼介・柄刀一]、短編が[伊坂幸太郎・小川勝己・小貫風樹・朱川湊人・松尾由美](敬称略)という顔ぶれ。活躍っぷり(あくまでも私の印象)からすると、伊坂幸太郎さん、歌野晶午さんあたりが有力、かな。短編賞は、私のネット仲間内だと朱川さんや松尾さんが人気あるので、彼らに決まると嬉しいな(って、作品ろくに読んでもいないのに予想するなよmihoroさん(笑))。

5月13日(決まったぜ) 本格ミステリ大賞が決定しました(情報元:東京創元社)。

 小説部門:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』(文藝春秋)
 評論・研究部門:千街晶之『水面の星座 水底の宝石』(光文社)

5月13日(もう一回) 得票数もわかりました(情報元:河内実加さん

 赫い月照(10票) くらのかみ(6票)
 七度狐  (2票) スイス時計の謎(16票)
 葉桜の季節に君を想うということ(24票)
 さあて、来月発売のGIALLOに載る選評が楽しみだ! 誰が何に入れたか、どんな評を書いたのか、そして綾辻さんはどれを選んだのか。あ、読者による投票結果(政宗九の視点)もすんごい楽しみ。

5月14日 本格ミステリ大賞、有効得票数の推移。

第1回 50票 → 第2回 54票 → 第3回 54票 → 第4回 58票
‥わずかながらも増えてはいるんですね。でも、会員総数128人(2003年7月の時点で)ですから、残りの70人は何をしていたのだろう?と私は思ってしまうぞ。

 インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2004、結果発表(政宗九の視点)。投票総数は13と少ないながらも、内容は濃い! 各々のコメントは、そのまま商業誌に載せられるんじゃないか、プロの評にまったくひけを取らない、そんなクオリティーの高さを感じました。本格に対する愛がひしひしと感じられる点も素晴しいです。とても意義深い企画だと思うので、ぜひ来年以降も続けてほしいな。
 毎年、本選とは違う結果(2002年は『グラン・ギニョール城』、2003年は『聯愁殺』)なのもある意味面白いですね。ネット上でも複数の人が言及しているんだけど、本選では「これ本格」という作品より「これ本格」という作品が賞を取る傾向にあるようです。
 候補作以外では、石持浅海さんの『月の扉』をここに記しておきましょう。

5月14日(おっと)

 杉江松恋さんのHPに「第4回本格ミステリ大賞公開開票取材レポート」がアップされています。記者会見の模様なども。

5月14日(ではまた来週)

 あたしゃ、今の今まで「大円団」だと思い込んでいました。「大団円」が正しいのね。ひゃあ、恥ずかしい〜。
 さて、IN・POCKETの『暗黒館の殺人』はめでたく最終回です。館シリーズ再読(今、迷路館の後半読んでます)が終わったら、連載分をまとめて読もうっと。ということでサイトの更新はしばらく不定期になるかと思いますが、気長にお待ちくださいませ。

5月15日

 麻耶雄嵩さんのサイン会(情報元:蒼鴉城別館)、5月29日(土)大垣書店三条烏丸店です。20日に出る新刊『名探偵 木更津悠也』を記念してのサイン会。時間など詳しいことが分かったらまたお知らせしますね。

 迷路館読了。以前「こころおきなく。」で話題になりましたけど、私は犯人の行動も鹿谷の行動も、まるまる納得がいくんだよなあ。今回再読して、改めて実感しました。

 

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