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 Ayalist 5月の日記(後半)

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5月16日

 ダ・ヴィンチの巻頭エッセイ絡みの懸賞(日本テレコムODN)がネット上であって、先々月応募したんですけど‥なんと、当たってしまいました『虹果て村の秘密』サイン本が! うっそー、嬉しい嬉しい、これ読みたかったんですよお。
 しっかし、綾辻さんと関係ない懸賞は良く当たるなあ(複雑)。実はひとつ心配していることがあって。『陰摩羅鬼の瑕』刊行の時って「抽選で200名サイン会ご招待」だったじゃないですか。もしも『暗黒館の殺人』のサイン会も抽選だったら‥どっどうしよう(不安)。

「作家の読書道」(情報元:みすらぼ)こんなコーナーがあったんですね、知らんかった。第31回は伊坂幸太郎さん。過去にも歌野さんとか貫井さんとか東野さんとか北村さんとか芥川賞の二人とか、たくさんの作家さんが「どんな本を読んできたか」「どんな本が好きか」を語っていらっしゃいます。

 読売新聞に東野圭吾さんの記事が。若い頃は読書が大嫌い、その頃の自分を「最も手強くて厄介な読者」とイメージして、彼に向かって書いているのだそうです。作家さんって、何よりも本が好きで読むことが好きで、そういう人が大多数なんだろうけど、そうでない人もいるんだな。とても親近感を覚えました。

5月16日(その2) 日記の背景、何の歌だかわかるかな?>浩子ファンの皆さま。

 久美沙織さんの創世記第12回「残酷なフォワードのテーゼ」を読んでぱっと思い浮かんだのは、清水玲子さんの「世紀末に愛されて」でした。あの漫画だったら、久美さん的には「SFでオッケー」なのかな。
 そうそう、この短編が収録されている『20XX』(白泉社文庫)をようやくゲット。表題作は初めて読みました。ラスト、夜空を切り取る観覧車の光‥うわあ、重いよお、切ないよお〜。

「作家の読書道」で伊坂幸太郎さんが、好きな本のことを「一生、ずっとこれを読んでいたいって思ったくらい」と紹介していて。うんうん、その気持ちわかるな〜(^^)。私にとっては、まさに綾辻さんの本がそれにあたります。
 本の面白さっていろいろあると思うんですよね。いわゆる「ワンシッティング」(大森望さんの造語。椅子にかけて読み始めたら立ち上がる間もなく一気に最後まで読んじゃった、の意)もあるし、「あんまり面白くて読み終わるのがもったいない〜」ってのもあるし。「読みはじめてから24時間以内に読了した小説は高く評価する」と云ったのは氷川透さんでしたが、私は何日もかけて読み通した大好きな本もありますよ。

 津原泰水さんがんばらなくていいです。本業の方で頑張って。
(この時期、aquapolisの掲示板が荒らされていたのでした)

5月17日 人形館再読中。

 うたたねこさんの日記を読んで初めて気が付いたこと──「ぼく」なのに「野菜のプリンセス」。「キャロットスープの唄」という浩子さんの歌がありまして、そうかニンジンは女の子だったのか。

 最近のBGMはmy little loverの「organic」。大好きな「Hello,Again」「DESTENY」「evergreen」が入ってるので買った1枚。あ、「shooting star」もいいなあ。

5月18日

 昨日の「野菜のプリンセス」ですが、うたたねこさん経由で教えていただきました。浩子さんは、小さい男の子が「お姫様になる!」と云っていたのをかわいいと思って、歌に取り入れたのだそうです(情報元:ここ)。♪ 例えれば 野菜のプリンス にしても言葉ははまるのに何でかなーと思ったら、そういう理由でしたか。りほさんの「ニューハーフ願望説」も、大筋当たっていたようで(笑)。

5月19日 推理作家協会賞などが発表になったら、また書くかも。

「双方にインテリジェンスがあれば、必ず理解し合える」(by 久美沙織さん創世記)。対偶は「理解し合えないなら、どちらかにインテリジェンスがない」か。云い得て妙だなあ。

「京極夏彦さん&小松和彦さんトークショー(川崎)」「宮部みゆきさん&黒鉄ヒロシさん 絵本『ぱんぷくりん』発刊記念サイン会(新宿)」どちらも関東でのイベントですが。詳細は大極宮で。

5月19日(葉桜強し!)

 第57回日本推理作家協会賞が決定しました(情報元:東京創元社<先日の本格ミステリ大賞も第一報はここでしたね。ミステリニュース、頼りになるぞ)。
 長編および連作短編部門 歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
             垣根涼介『ワイルド・ソウル』
 短編部門        伊坂幸太郎「死神の精度」
 評論その他の部門    千街晶之『水面の星座 水底の宝石』
             多田茂治『夢野久作読本』
 うーん、伊坂幸太郎さんには長編部門で取ってほしかったような(特に根拠はないんですけど、何となくね)。葉桜はすごいねえ。ま、歌野さんのキャリアや実力からいったら当然の結果だとは思いますが。垣根涼介さんの作品は、大森さんの日記で褒められていたような記憶があります。
 杉江松恋さんのHPに記者会見の模様がアップされるかな?あ、されたみたいですね。

5月20日

 私も殊能さんと同じく、朝テレビを付けたらちょうど、宇都宮の例のマンションに警官隊が突入したところでした。現地リポーターは、なぜかハアハア息が上がっていて(興奮してたのか?)しゃべりが聞き取りにくいったら。

 加納朋子さんインタビュー(情報元:銀河通信)。『スペース』は既に東京創元社で予約済み。インタビューによると、前の2作を再読しておいた方がいいみたいね(最近そんなのばっか(笑))。

5月21日 何故、杉江松恋さんは「葉櫻」と書くのだろう?

 検索サイトの利用率、日本ではYahoo!がダントツで、googleはその半分以下なんだって(情報元:りほさんの日記 5/19)。へぇ〜。でも「ググる」とは云うけど「ヤフる」とは云わないねえ(笑)。私は、検索はもっぱらgoogleです。軽くて好き。

5月22日

 今週はお仕事がぜんぜん来なくって貧乏人のmihoroさん。その代わり館の再読がぶんぶん進みました。時計館イッキ読み、このペースだと今週末にはいよいよ『暗黒館の殺人』突入か!? と喜んだのもつかの間、昨日大量のお仕事到来。うー。
 それにしても、館シリーズは本っ当にいいですねえ。私は、綾辻さんの小説だけ繰り返し読んでいれば、もうそれだけで満足です(云い切っちゃいます)。

 森ぱふぇ名刺交換会(情報元:みすらぼ)。所定の手続きを踏むと、森博嗣さんの特製名刺を郵送してくださるそうです。締切は5月31日。森ぱふぇの会員番号、登録したのが遥か昔なので、探し出すのに苦労したよ〜。

5月23日

 昨年夏頃からうちで面倒をみていた猫「しまちゃん(オス)」が先週死んでしまいました(交通事故か?)。ネズミのゆきちゃんは元気ですがちょっと太りすぎかも。館シリーズは素晴しいです。明日が納期の仕事は全然終わりません。泣いたり笑ったり。

5月24日

 愛川晶さんの『巫女の館の密室』が光文社文庫から8月発売予定(情報元:みすべす)。ミステリー・リーグの文庫は光文社から出るようですね(原書房には文庫がない)。

 河内実加さんによる「萌えについて」(5/23の日記より)。”「好きなもの」があると、幸せですね。でも、それが「好き」じゃなく「萌え」だと、なんかとても忙しくなります。”なるほどねー。

5月25日 加納朋子さん『スペース』刊行記念サイン会のお知らせ(情報元:東京創元社)。

 日 時:6月11日(金)17:00〜18:00
 場 所:有隣堂書店 アトレ恵比寿店(アトレ恵比寿5F)
 問合せ:TEL 03-5475-8384  FAX 03-5475-8389
 一瞬「うおっ」と心が揺れましたが、平日の夕方じゃあなあ‥。東京創元社からサイン本が届く予定なので、まあいいや。

 あ、今日は横溝正史ミステリ大賞の贈呈式だったんだ(情報元:杉江松恋さんHP)、なるほどなるほど(ひとり言)。

 大森望さんは「最近の著作権保護強化の趨勢には(輸入権、貸与権含め)消極的反対の立場をとってます」だそうです(ご本人HPの掲示板より)。
公共図書館は読者の獲得に寄与するので、作家にとってプラスになる」説、これは大いにあると私も思うぞ。図書館だけじゃなくて新古書店もね。作家さんの収入に直接つながらないのは申し訳ないけど、「近くに図書館(または古本屋)ができたので、読書量が増えた」って人、絶対いると思うもん。「買わないけど読む」人より遥かに「買わないし読まない」人が多いんだから、まずは読んでもらう、読者の数を増やす、そこから始めた方が後々得になる気がするのですが、そんな悠長なことは云ってられないのかなあ。
 とは云え「そもそもタダで読もうってのがマチガイ。情報を得るなり娯楽として楽しむなり、得るものがあったのなら代価を払わないと」という(我孫子さん流の)考え方も、わからなくもないです。「タダほど恐いものはない、テレビの普及で映画が廃れてしまったように」と泡坂妻夫さんもエッセイに書いていらっしゃいました。あれ、でもそれだと、タダで情報を提供しているAyalistの立場は‥いえ、誰に頼まれたわけでなく好きでやってるんだから、別にいいんですけど。

5月26日

 青猫さんの日記&掲示板で『ドグラ・マグラ』(角川文庫)の表紙の話が。米倉斉加年さんのイラスト、好きですね〜。「見た瞬間、誰の作品かわかる」オリジナリティーは、自分の中でポイント高し。絵本『多毛留』の絵も衝撃的だったなあ。「「水色の時」(NHKの朝ドラ。大竹しのぶがヒロイン役だった。当時17歳くらい?)のお父さん役の人はこんな絵を描くんだ〜」って、びっくりしたものです。
 ドグラ・マグラと云えば、映画のポスターもグロくて印象に強く残っています、こんなの。小説は積読なんですけど(おいおい)。

 麻耶雄嵩さん『名探偵 木更津悠也』(カッパ・ノベルス)刊行記念サイン会(情報元:蒼鴉城別館)。告知が遅くなりました、すみません。ファンの方はとっくにご存知かと。
 日 時:5月29日(土)16:00〜
 場 所:大垣書店 三条烏丸店
 問合せ:075-212-5050 整理券は先着100名、電話予約可。

5月26日(その2)

 杉江松恋さんHPに「第24回横溝正史ミステリ大賞贈呈式レポート」がアップされています。綾辻さんのコメントはなくて、残念。

5月27日

 河内実加さん国樹由香さんのサイトで知った似顔絵イラストメーカーに私もトライ。ちょっと美化し過ぎ?(笑)似てますかね。

 鳥飼否宇さんの『中空』(角川文庫)帯の推薦文を綾辻さんが(政宗九さん、情報ありがとうございました!)。これは横溝正史ミステリ大賞選評の言葉を抜き出したものですね。同時発売の『長い腕』は北村薫さん推薦の帯でした。

5月28日

『横溝正史あて江戸川乱歩書簡』(CD-ROM付 B5判変型180ページ4,000円 初回刊行350部のみ)5月20日から受付開始。希望者は世田谷文学館へどうぞ(情報元:頭蓋骨の裏側)。

5月29日 一昨日から『暗黒館の殺人』を読み始めました。

 えっと、以前からここの日記をお読みの方はご存知でしょうが、一応説明しておきますね。「本格ものは一気に読んだ方がカタルシスを充分に味わえる」「連載原稿を手直しし、完全な形にしてから本にする」などの理由から綾辻さんは「IN・POCKETの連載は、読まなくていいです」と常々おっしゃっていたんですよね。私は、連載当初は「待ちに待った館シリーズの新作じゃ〜!」という興奮もあって毎回読んでいたんですけど、1年分くらい読んだところで「綾辻さんの云い付けに従って」ストップしました。でも雑誌は毎号買い続けていたのね。
 さて、連載が無事終了し、先月の講演会で「細かい瑕疵が気にならない人は、読んでもいいですよ」と綾辻さんご本人からGOサインが出ました。既刊6作のおさらいも終わり、いよいよ〜!というわけです(IN・POCKETを買わなかった人は、9月のノベルス刊行まで、もちょっと待ちましょうね)。
 でもって今、去年の8月号あたり(第38回)を読んでるんですが‥

なんかもう、ものすごいことになってます。
とりあえず読み終わるまではネットどころじゃありません。

 今晩中には読み終わるでしょう。でも語るのは9月以降にしておきますね、皆さんにはまっさらな気持ちで『暗黒館の殺人』を楽しんでもらいたいので(なのに既に↑で「ものすごい」と語っている(笑))。んじゃ。

5月30日

 完徹です(笑)、『暗黒館の殺人』読了しました。あー、今まで読まずに我慢してたかいがあったよ!一気に読んで大正解!
 感想を語るのは完成版(本にまとまったもののことね)を読んだ後にしようと思います。一言感想だけこころおきなく。の方に。

5月31日 5月後半の日記の背景は「ダイエット」でした。次は「逃げる」の予定。

 今日の読売新聞に「第6回活字文化推進フォーラム」の記事が大きく載っていました。ディスカッションのパネリストは大沢在昌さん・馳星周さん・服部真澄さん・児玉清さん。「今は新刊点数ばかりが異様に膨らみ、一冊一冊の本の寿命が短くなっている」「ベストセラーの読者は「作品」に、ロングセラーの読者は「作家」に付く。後者が増えてほしい」などなど。
 第7回フォーラムの詳細・申し込み要綱はこちら。過去のフォーラムの内容についてはこちらをどうぞ。

 昨年末から今年にかけてのミステリベスト10や各賞は、特定の作品に集中した感がありますが、そういうのってどう思います?「作品Aは他のところでベスト1になったから、○○賞では違う作品Bに投票する」という姿勢、そういう心遣いってちょっとアンフェアな気がしてたんだけど(作品そのものの善し悪しとは関係ない評価基準だからね)、こうした「冠」が売り上げに直結するのを目の当たりにすると、できるだけ多くの作品に売れるキッカケは与えられた方がいいような。ううむ、難しいですね。あ、『葉桜〜』に罪はないんですよ〜(笑)、とっても面白い作品ですから、未読の人はぜひ。

IN・POCKET4年2ケ月分!(手前の一冊は違うけど)

 

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