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 Ayalist 7月の日記(後半)

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7月16日 日記の背景は、ちょこっと手直しをした「ガラスの子馬」。

「ファウスト」vol.03(売り場が文芸誌からアニメ誌の方に変わってました)、宇山日出臣さんインタビューに綾辻さんデビュー当時の話が。宇山さんって凄い人だなあ、新本格を生み出し、メフィスト賞を立ち上げ、さらにはミステリーランドまで。「ガラスの城を守っているだけでは、発展はなかったかも」有栖川さんの寄稿も心に残りました。少しは守ってほしいとも思うけど(笑)、ジャンルが存続し今でも活躍の場がちゃんとあるってことは、やっぱりいいことなんだろうな。

7月17日 半年ぶりですか。今年中にはいくらなんでも終わさないとなあ。

 瀬名秀明・編『贈る物語Wonder』(光文社)読了(何ケ月かかってるんだか(笑))。読書欲をかき立てられる瀬名さんのお薦め文がとてもいいです。私の好みは「鏡地獄」(小説ももちろんのこと、片山健さんの挿画がすばらしい!よくぞ収録してくださいました)、「托卵」(平山夢明さんの小説が読みたくなりました。文章がいい)、「ひとつの装置」(分かりやすくシンプル、だからこそ星新一さんは凄い!発想も凄い!)。

7月18日

 私の実家ではずっと読売新聞を購読していたので、「サンワリ君」の作者・鈴木義司さんの訃報には驚きました。病床でも漫画を描き続けておられたとか。吉田直さんのお名前は寡聞にして存じませんでしたが、作品を楽しみにしていたファンは大ショックでしょう。34才って、まだまだこれからなのに。青山ブックセンターの倒産のニュースも、驚愕を伴ってネット上を駆けめぐってます。利用者として、同業者として、本を愛するものとして、本当に多くの方がご自分の日記で思いを綴っておられます。

 以前掲示板で教えていただいた、『刻Y卵』の作者・東海洋士(とうかいひろし)さんの追悼文集『やさしい吸血鬼』が出来上がったようです(記事はこちら)。享年47才、お若かったのですね。今年が三回忌にあたります。作家、俳優ら59人が寄稿した豪華な文集で、著名人では我孫子武丸、綾辻行人、新井素子、菊地秀行、竹本健治、筒井康隆、萩尾望都などのお名前が(敬称略・50音順、こちらの情報元は竹本健治さんのHP)。
 希望者は姫路文学館へ(問い合わせ:TEL/0792-93-8228 FAX/0792-98-2533 〒670-0021 姫路市山野井町84番地)。1部1,000円、送料500円です。遠方の方は同館HPの郵送での購入申し込みを参考にしてください。

「幻影城」を支えた友情−島崎博さんの消息−、20年の時と海を隔てて離ればなれになっていた友の消息が、ネットの力で分かったという。いい話ですね(^^)。台湾の綾辻ファン・みやびさんも間に立ってご活躍されたようです。

 加納朋子『ななつのこ』(創元推理文庫)『スペース』を読む前段階として、再読。ネタは(おぼろげながらですが)覚えていたので、その分今回は物語のきめ細かな情感に心を打たれました。本はよほどのことがない限り、ゆめゆめ手放すこと勿れ、だな。「一枚の写真」「白いタンポポ」が特に心に残りました。

7月19日

 本格ミステリ作家クラブの略称「HMC」は定着するのだろうか? ネット上に同名の団体が既にあるような。
「GIALLO」誌上で、本格ミステリ作家クラブ会員によるエッセイ「私の愛する本格ミステリ(仮)」がゆくゆく始まるようです(情報元:本格ミステリ作家クラブ)。会員各々の本格観を伺い知ることができる、良い企画かも。
 それから、歌野晶午さんのミステリーランドは10月刊行予定のようです。えっと、ミステリーランド、次回(8月?)はどなたが登場するのでしょう、楽しみです。綾辻さんは来年かな。

 そういえば三連休でしたか。どうせもうじき学校夏休みだし<やさぐれる主婦(笑)。
 今年は珍しく大河ドラマを見続けております。三谷幸喜さんの描き方は舞台的というか、人物造形のメリハリがはっきりしていて、それこそ小学生にも分かる分かり易さ。それがまあ、長所でもあり物足りない面でもあるのですが。昨日の池田屋事件は前半最大のヤマ場でしたね。

7月19日(その2)

 youさんの日記によると、ミステリチャンネルで放映される『安楽椅子探偵』では、再放送にもかかわらず、視聴者から推理を募って賞品(綾辻、有栖川両氏のサイン本)を出すのだそうです。再放送なのに?DVDも出てるのに??フェアじゃないやん!と騒ぎ立てるより、こっそり応募する方が得でしょうか(おいおい)。

7月20日

 ラジオを聞いてたら「気温が39.9度!」と騒いでいました(甲府ですか?)。ここまで暑いと、命の危険すら感じますね。

 エッセイ&対談の項、更新。麻雀雑誌のエッセイについて、です(発売からだいぶ経ってしまいましたが)。

7月21日

「冷めないうちに召し上がれ」いえいえ、十年経っても”冷めない”小説って確実にあるんだね。「ふーん」で終わったはずの作品に二度目は涙してしまったり(逆もあるけど)。再読は奥が深いです。
 加納朋子『魔法飛行』(創元推理文庫)、『スペース』前段階として再読。やはり第4話の疾走感が好き。「おお、こんなところに伏線が!」。

 大森さんのお子さんの名は桐夏ちゃん。メッタ斬りの夏に産まれたから「斬り夏」ですって(ウソ)。

 後ろタイヤがパンクした自転車を修理すべく町中の自転車屋へ行ったら、定休日(涙)。おまけに雨まで降ってきて、飛び込んだホームセンターで傘を買ったのではなく自転車を買ってしまったバブルな私(笑)。いえね、もう10年以上乗ってる自転車でタイヤもぼろぼろ、修理に2,500円、新車は5,980円と云われてつい。

7月22日

 河内実加さん、渋柿信介の事件簿2『スマイルは遠すぎる』発売記念サイン会のお知らせ(原作者の二階堂黎人さんもスペシャルゲストの予定)。
日 時:9月25日(土)15:00〜
場 所:新宿区高田馬場1-26-5(F1ビル)
    芳林堂書店高田馬場支店 5F
    TEL:03-3208-0241
備 考:7/24(土)から事前受付開始、先着150名。電話での予約も可能。
    整理券配布は9/22(水)発売日以降。
 渋柿信介の事件簿1『歯なしの探偵』を併せて買うと、抽選で特典が当たるキャンペーンあり。サインも2冊にしてくださるそうです。

 加納朋子『スペース』(東京創元社)読了。うわーうわー、これは凄い! 特に、異なる視点から語られた「バック・スペース」が秀逸。え、4作目の予定もあるんですか、これ以上どんな伏線が?

7月23日

 ミステリチャンネルに再度『安楽椅子探偵』に関する問い合わせをしたところ、実に真摯な返信をいただき、感激。丸々転載ではなく主旨を要約して、という形だったらサイトで公開してもいいと許可をいただいたので、簡単にここに書かせていただきます。
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▽『安楽椅子探偵』推理クイズに関して社内でその是非を検討してきたが、このドラマは推理過程を楽しむことが大前提であり、その際ただ独自に推理して終わるより、何か「ちょっとしたもの」が当たるクイズ形式をとった方が、全国の視聴者により楽しんでもらえるのではないかという結論に達した。
▽ すでに解答を知っている視聴者にも、初心に帰って推理過程を楽しみ応募していただきたい。
▽ 賞品目当てでいろいろ調べて応募されても構わない。尚、少しでもインターネットからの情報が減るように、いくつかのWEBサイト管理者には「エレガントな解答」を伏せてもらうようお願いした。
▽ 再放送でありDVDは発売されており、「アンフェアだ」という苦情も当然出るであろう。そうした視聴者には主旨を説明し、できる限りご理解いただけるよう努力したい。
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『安楽椅子探偵』は視聴者が真剣に推理に参加してこそ、原作者の労が報われるというもの。今回の再放送に際してのミステリチャンネルの姿勢、考えられうるベストな形ではないかと私は思いました。
 それにたしか、エレガントな解答って番組内では読み上げられてないんだよね、応募者の名前が紹介されただけで。正解を知ってる私が応募して選にもれたら、それは単に文才が無いってことになるので結構ショック(笑)。

7月24日 ダンナの実家に行ってきます。明日には帰ってくる予定。

 一昨日から子猫がうちにいます。捨て猫でしょうか?カワイイんだけど、みーみーみーみーうるさくって。

7月25日

「活字倶楽部」2004 秋号(10月25日(月)発売予定)で、綾辻行人『暗黒館の殺人』の特集をやるそうです。かつくらでは現在投稿を募集中。
1. 館シリーズPUSH‥シリーズ全体でも、お気に入りの「館」でもOK、推薦文(イラストでも)を。締切は8月25日(水)必着。
2. 綾辻先生に質問‥こちらは8月16日(月)必着。(17日以降にインタビューに行くのかな)
3.『暗黒館の殺人』感想‥文章でもイラストでも。9月15日(月)消印有効。
 詳しくは、現在発売中の2004 夏号巻末を見てね。

 ダンナの実家で夏祭りを堪能。何故か路上で演奏してる素人バンドがいて、お祭りのお囃子と合わないことこの上なし(笑)。演奏自体はまあまあ上手かったのにね。
 一晩留守したら子猫はいなくなってました。どこかの家で可愛がってもらってるんだったら、いいんだけど。

7月26日

『暗黒館の殺人』関連はトップページ上にまとめてみました。今後、雑誌やらテレビ(!)やらのお知らせが増えそうですしね。
「爆笑問題のススメ」のエンディング、見ましたよ〜。名前が上がってた人数から推察して、出演が実現するとすれば、放送は来月か再来月?(ところであのテロップ、作家さんは「先生」で芸能人は「さん」なのね。統一しちゃえばいいのに)
▼ 東海洋士追悼集『やさしい吸血鬼』についてのコメントを、対談&エッセイの項に書きました。

7月27日

 重症だとは聞いていましたが、中島らもさんが亡くなられたとは。今年は「ええっ!?」って訃報が多いですね、鷺沢さんとか野沢さんとか。ぴあを愛読していた私は、カネテツデリカフーズの「微笑家族」が懐かしいです。

7月28日

 森博嗣『工作少年の日々』(集英社)読了。森さんのひとりツッコミが笑えます。内容的には以前のHP日記や浮遊研究室の延長で、さほど目新しさは感じなかったけど。「飛行機の証明」の章が、まるまる共感はできないまでも一番心に残りました。それにしても森さん、ヤマトにカメハメハに渡辺真知子の「ブルー」に至るまで、いろいろ知ってるのね(笑)。
 雑誌連載時は「工事中よ、永遠に」という題名でした。一読して即「これは面白い、本になったら絶対買うぞ」と心に決め、それ以降は敢えて連載原稿を読まないようにしてました。再読推奨派(そんな派があるんか)の私なのに、エッセイ集や短編集として1冊にまとまったものを読む時、既読の箇所があるとがっかり気分になるのは何故だろう?
 森さんのイラスト、シンプルで上手いなあ(写真は‥普通(笑))。ただ、本のカバー(真っ白で柔な紙質)が、機能性に欠ける気がしてちと不満。
▼ 江戸川乱歩推理文庫『貼雑年譜』復刊!4,200円(税込)!!

7月29日

「ダ・ヴィンチ」で綾辻さんの『暗黒館の殺人』出版記念特集をやるそうです(10月号か11月号かな)。杉江松恋さんがロング・インタビューを担当する予定。杉江松恋さんHPの日記(7/29)に「何か綾辻さんに聞いてほしい質問があったらメールででもお知らせください。暗黒館の特集なんで館がらみの質問だと採用される可能性が高いです」とありました。よし、メールしてみようかな。

 昨日紹介した『工作少年の日々』HPが期間限定で公開中。森さんへの質問コーナーもあります(要パスワード)。

 直木三十五記念館設立準備イベントトークライヴ 有栖川有栖インありす
詳しくはこちら。萌オープニングイベントって、何?(笑))
 日 時:8月21日(土)14:00〜16:00
 会 場:「練」2F サロンdeありす 大阪市中央区谷町6-17-43
 参加費:2,000円(ドリンク付)
  前売販売中(からほり倶楽部/直木三十五記念館設立準備委員会)
 問合先:TEL 06-6767-1906 FAX 06-6767-1904

7月30日

 くろけんさんが日記で紹介していたヤツ(♪ギンギラギンにさりげなく〜(笑))ほど弾けてませんが、私のところにもこのところ、Hな迷惑メールが来るんですよ。「はじめまして、みゆといいます♪ エッチ友達を探してる25歳のOLですぅ」ってアンタ、子持ちの主婦を誘ってどうする(笑)。

 かつくらにあった広告「ボーイズラブの新レーベル、ダリア文庫誕生!」ダリアだって。なんかあんまし嬉しくない(笑)。

「『ハサミ男』が出版されたときには、(図書館に)記念に1冊寄贈した」、こういう作家さんもいるんだなあ。

 この方の日記によると、クイズ!ヘキサゴンに綾辻さんが出演するらしいです。7月17日収録ということは、放送はいつだ?

7月31日 最近はてなに凝ってます。

 今日は町の花火大会でした。小さい頃、花火の見えた後に聞こえる「ドーン」という音は、景気付けに太鼓を叩いているのだと思っていた私(笑)。光と音は空気中の伝達速度が違うなんて知らなかったんだな。

 

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