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 Ayalist 10月の日記(後半)

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10月16日 うーんうーん‥明け方の荒野なんだけど、イメージ違うなあ>日記の背景「風のたてがみ」。

 昨日の紅茶「ENGLISH CARAMEL」は、長女さんには不評でした(笑)。香りがイヤなんだって。じゃああんたはこっちの「MUSCAT」を飲んでなさいな。

 ネット書店で喜国雅彦さんの『本棚探偵の回想』を頼んだら在庫切れでキャンセル扱い、近所の書店で注文したら「在庫切れで重版も未定なので、お取り寄せ出来ません」。そんなあ!(後日他の書店で買えたので、良かったんですけど)今日は喜国さんのサイン会ですね。

 頼んでいた「ひ・み・つの京都」と北海道新聞(9/26)が届きました。綾辻さんおススメの京の穴場は、とあるBAR。「え、お酒を飲まない綾辻さんが?」と思いきや、なるほどそういうお店ですか。子細は後日エッセイの項にて紹介します。北海道新聞は、鷹城宏さんによる書評が掲載。篠田真由美さんの『アベラシオン』と『暗黒館の殺人』が取り上げられていました。副題は「正当からの逸脱テーマに血族の惨劇」。

10月17日

 はてなダイアリーのキーワード自動リンクを活用して、先月から「綾辻行人」を含む日記を回っています。『暗黒館の殺人』の感想も、発売から一ケ月を過ぎるとだいぶ数が落ち着いてきましたが、一方ですごいなと思うのが、『十角館の殺人』とかの初期の作品の感想が、ぽつぽつとではあるけれど跡を絶たないということ。再読ではない、初読の読者です。小説の価値は「いかに時代を越えて読み継がれていくか」にもあると思うので(もちろん「今こそ旬!」という、期間限定ピンポイントで攻めてくる本があっても良いのですが)、綾辻作品がスタンダード化しているのを見るのは、ファンとしてとても嬉しい(^^)。

 思わず大ウケしたこちらの方の日記「笑い仮面」は、あまりにも怖かったのでペチカ(札幌在住だった)にくべて燃やしてしまったぐらいである。」これまた嬉しいことに、最後に「実は不勉強で綾辻行人は読んだことがなかったのだが、これを機会に読んでみようかと思う。」とあります。この方にとっては、江戸川乱歩全集の巻末エッセイが、綾辻さんとの出会いとなったわけですね。
 出会いもいろいろ。「『十角館の殺人』ノベルスから、全部初版で買って読んでいる」という筋金入りのミステリファンから、安楽椅子探偵で初めて綾辻さんを知ったという人まで、最近は「ヘキサゴンで初めて見た」なんて人もいるかもね。かく云う私も、綾辻行人の名を初めて知ったのは、谷山浩子さんの『猫森集会』解説でした。今から15年前の話。懐かしいなあ。

10月18日

 ネットを巡っていたら”村上豊画集『墨夢』”に目が釘付け。村上豊、と云ってもミステリ者には馴染みのないお名前ですね。『暗黒館の殺人』の載っていたIN・POCKETに同時期連載されていた『物書同心居眠り紋蔵』の挿絵を描いていたのが村上氏で──そういえば『居眠り紋蔵』は舘ひろし主演でドラマ化されなかったっけ?いやそんなことはどうでもいい。舘ひろしは倉本聡のドラマで、トイレに閉じ込められた情けない作家役を演っていたっけ、そんなことはもっとどうでもいい。で、村上豊、そうだミステリーランド『鬼神伝』の絵を描いた人、と云えば分かる人も増えるかな。ほのぼのとした、しかし勢いのある筆づかいが好きで、しかし画集は5,000円、ううむ。講談社BOOK倶楽部のページには「肉筆署名・落款入り」とあるぞ、うーむむむ商魂たくましいですね講談社。まずは実物を見るだけでいいんだけど、地方の書店には画集の新刊なんて置いてないだろうしなあ。

『本棚探偵の冒険』の月報には『本棚探偵の回想』の予告があったのに、『本棚探偵の回想』の月報には予告がなくて、残念。『本棚探偵の帰還』もぜひ書いてほしいです、喜国さん。

10月19〜20日

 更新が止まっている時は、レポを書いてると思いねえ(笑)。何度もアクセスしてくださった方々、すみません。

10月21日

 すでにあちこちで情報が流れていますが、島田荘司さん『龍臥亭幻想(上・下)』刊行記念サイン会のお知らせです。
[大阪]日 時:10月29日(金)18:00〜19:00
    場 所:旭屋書店 本店(06-6313-1191)
[福山]日 時:10月30日(土)16:00〜17:00
    場 所:廣文館 福山ロッツ店(084-991-5170)
[福岡]日 時:10月31日(日)16:00〜17:00
    場 所:ジュンク堂書店 福岡店(092-738-3322)整理券は先着100名
[東京]日 時:11月2日(火)18:00〜19:00
    場 所:三省堂書店 大丸東京店(03-3218-1881)整理券は先着100名

 第5回ホラーサスペンス大賞決定(今朝の時点ではまだ、新潮社にも幻冬舎にも告知ページにも情報アップされていませんでしたが)。大賞は沼田まほかるさん『九月が永遠に続けば』、特別賞は道尾秀介さん『背の目』。綾辻さんが選考委員の賞です。選評がHPに掲載されるといいのですが。
 ところで、ニュースサイトには”沼田まほかるさん”となっているのに、告知ページ(最終選考結果)には”沼田まほるさん”。どちらが正しいの?<まほかる、が正しい。

 エッセイなどの項、大幅に更新。週刊ブックレビューのレポはもう少し待ってね。(ところでこの番組名、「週刊」が正しいのだと思うのだけれど、番組HPもところどころ「週間ブックレビュー」って書いてあるのよね、えーとえーと‥)

10月22日

 週刊ブックレビューのレポ、できました。文章に起こすと意外と短かったなあ。見逃した方、どうぞ。お、レポのところに置いてあるラジオでのインタビューのページは、まだ見つかっていないようですね。しめしめ。

10月22日(その2) 今日は鮎川哲也賞の贈呈式ですね。短編賞の受賞者がいないのは残念ですが。

「オール読物」11月号のブックトークに綾辻さん登場。新作を上梓した著者へのインタビューを挟んだ1ページのコラムです、できれば『暗黒館の殺人』読了後にどうぞ。

10月23日

(情報元:ともっぺさん)今年も行われます、「あなたが選ぶ本格ミステリベスト10」。2003年11月から2004年10月までに刊行されたいわゆる「本格ミステリ」作品について、1位から5位までを選び、これに10点から6点と点数をふります。MY BEST5についてのコメントも記入のこと。投票の締め切りは11月5日23:59です。

 ミステリー・リーグが11月に新刊2点、本格ミステリ・マスターズは来年1月に新刊1点。

 e-NOVELSでやってた豪華競作『黄昏ホテル』(小学館)がいよいよ本になるようですね(情報元:安田ママさん)。11月15日発売予定。恩田さんは『蛇行する川のほとり』の合本が出るのか、へえ。

 7月に発売された『ライトノベル完全読本』は4万部突破だそうですね。なんで西尾維新さんはランクに入ってるのに乙一さんはいないの?ぶーぶーぶー。ジャンルの境界にある作品って、評価する舞台がないのよね(これについてはまた後日)。
 しかし、改めて考えると「ライトノベル」ってジャンルの括りはすっごく大雑把だよなあ。私は前にも書いたけど、表紙がマンガの文庫でもノベルスでも、何の抵抗もなくレジに持っていけますよ。

10月24日

 新潟の地震、大きな被害が出ているようです。長岡市に友人がいるのですが、少し落ち着いた頃を見計らって連絡を取ってみようと思います。早く余震が収まって復旧作業が進むといいですね。今年は台風といい、本当に天災の多い年です。

 鮎川哲也賞贈呈式に出席された政宗さんは綾辻さんに「『ねじとら』って何ですか?」と訊かれたそうな(笑)。あれえ、じゃ、ネタバレラジオは聴いてなかったのか。

 青猫さんの読書遍歴を拝読。青猫さんにとっての綾辻さんは「壁と天井の境目辺りの人」、この例えはとても印象的でした。自分にとっては‥失礼を承知で云わせてもらうなら「背中合わせに張り付いている人」かな。とても身近に感じるけれど、振り返っても姿は見えないし手も届かない。もしも自分がいくばくかでも小説を書こうと志していたら、完全に「雲の上の人」なんでしょうけどね。

 映画監督ダリオ・アルジェントのパートナーだったダリア・ニコロディ。へぇ〜へぇ〜へぇ〜(ボタンを押しまくる私。あれえ、なんで知らなかったかな自分、単に忘れてただけ?)。

10月25日 今日は、頑張れ編集者(&出版社)!というお話。

 浮遊研究室 VOL.150は辛辣でした。締め切りが守られないことが当たり前になっている出版界を森さんがバッサリ斬っています。「締切を守った仕事については(担当者が何度も足を運んだりして生じる日当や交通費などの)被害が出なかったわけですから、被害分を見越して用意していた分を報償金として支払ってはいかがでしょうか?」って、それだと森さんばっかり儲かっちゃうじゃないですか(笑)、というのはともかく。この話を読んで思い出したんですけど、大学時代に所属していた「K**」というサークルでは「K**時間」という共通概念があったんですよね。待ち合わせの時刻プラス15〜30分が「K**時間」、すなわちみんな遅れてくるからと、それを見越して「K**時間」を目安に遅く来る、真面目に時間通りに来た新入生とかは延々待たされる、じゃあ次からは遅く来ればいいや、という悪循環。明らかに不合理なんだけれど、内部の人間が「昔っからそうだから」「そういうもんだから」と慣れちゃうと、なかなか体質は改まらないんですよね。
 ところで。綾辻さんは寡作なんで誤解してる人もいるみたいだけど、結構律儀に締め切りは守る(というか破れない)方なんじゃないかな。

 私が思うに、出版社や編集者にとって作家は「先生」なので、原稿が遅れてもあまり文句は云えないし、エッセイの中で他の作品のネタバレしててもおいそれと直せないし──おいおい話がずれてないか(笑)──でもこれは実際あったことで、Bさん(作家)の書いたエッセイの中にAさん(作家)の作品のネタバレがあったので、たまたまアドレスを知ってた編集の人にメールしたことがあったんですよ(そういう小姑みたいなことしてるから嫌われるのよ>自分(笑))、そしたら返信に「でもB先生の書かれた原稿ですから。」。そうか、畏れ多くも先生からいただいた原稿なので、例えネタバレ記述があっても直せないのね。がっかりしたです、はい。これって結局不利益を被るのは読者だったり、ひいてはA先生やB先生だったりするんだけどなあ。
 なので、頑張れ編集者(&出版社)。作家以上に広い見識を持ち、細かいチェックを怠らず、作り手と読み手双方の目を持って、より良い作品創りに力を注いでいただきたいです。作家に一番近い場所にいる皆さんなんだから、ね。読者は切望します。

翻訳家には快感のツボがある」(情報元:みすらぼ)。なるほど翻訳者って、壺の中が言葉の水で満たされていないと出来ない仕事なんだなあ。

「活字倶楽部」2004 秋号、「特集 綾辻行人『暗黒館の殺人』」です。いやはや何に一番驚いたかって、「思いきってタバコもやめようかなあ」という発言に<そんなとこかい!(笑)。

10月25日(その2) 『ミステリーズ!EXTRA』11月24日(水)発売予定。これは読みたいぞ。

 びっくり企画はもしかしたらこれか? 「IKKI」(小学館)2005年2月号(12月25日発売)をお楽しみに。わくわく(^^)。

10月26日 みすらぼ大改造。みんなで作るニュースサイト、ってのは面白いかもしれませんね。

『暗黒館の殺人 愛蔵版』まだ見たことないよー、という人にこのページを。
 昨日の喜国さんトークショーには綾辻さんもいらしていた模様。特典の小冊子、題名が「神保町の中心でダブりとさけぶ」(笑)。

10月26日(その2)

 『スカイ・クロラ』の文庫版は、ふうん、青一色の表紙か。これだったら単行本の装幀が一番好きだな。

 ミステリ専門書店TRICK+TRAP、9月23日に綾辻さんが来店(ひびきさん情報ありがとうございます。吉祥寺サイン会の日だね)。お店に『暗黒館の殺人』サイン本がたくさんあるそうですよ。黒猫カワイイ。

 ずーーっと懸案になっていたStep2「綾辻つながり」の項、書き直し中。でも完成ははるか彼方(えーん)、自分で広げた風呂敷がたためません。『暗黒館の殺人』ネタバレなしの感想もStep2「感想」の項にアップ。ネタバレありの感想は‥もうちょっと待っててね。

10月27日

 森博嗣さんの絵本『STAR EGG 星の玉子さま』(11月2日発売)は「印税をゼロにして、本の価格を下げました」ほぉ〜すごいですね。「自費で1000部買い上げ、方々へ贈呈します」1050円の本を1000部って‥105万円 !?どこへ送ったら良いか、1000人も思いつきませんので、広く読者の皆さんから募集します。
 専用の受付メールアドレス:staregg@bunshun.co.jp
 必要事項は1)送りたい人の名前(肩書き・所属などもわかれば)
      2)送りたい理由(簡潔に)
 詳細はこちらを。これってさあ、自分で自分に送りたいってのは、却下?

 殊能さんの日記にあった「「あれは忘れてください」「見なかったことにしてください」とエッセイにお書きになっ」た、あるミステリ作家って、‥もしかして綾辻さんなんでしょうか? 火サスだったよねえ、たしか。

「小説non」11月号に我孫子武丸さんの短編が!わあ!
 来月倉知淳さんの新刊が!うそお!(みゅうさん情報)
「ミステリマガジン」12月号に綾辻さんのインタビューが!速攻本屋!
 ミステリマガジンは、綾辻さんのインタビューの他にも、西上心太さんによる『暗黒館の殺人』書評や、綾辻さんのサイン色紙プレゼントのお知らせもあります。え、「野性時代」で長編ホラーの連載も?わあい。

10月28日 新みすらぼはログの流れるのが早くって、追っかけるのが大変だにゃあ。

 店頭で偶然見かけた『綺羅星』という本で初めて知った人形作家・大野季楽さん。人形だけの写真集もあるけど高いな〜どうしようかな〜と思っていたら、なんと今月スタンダード版が出るそうな。うわあ、タイミング良すぎ。

『黄昏ホテル』(小学館)発売日は11月25日だそうです(太田忠司さんの日記より)。総勢20名による超豪華なアンソロジー、参加メンバーはe-NOVELSで確認してね。あ、太田さんの日記の自画像が新しいのになってる。

 日記の背景、またちょこっと描き直し。ううん、何度描き直してもイマイチだなあ。ついでに来月のはカミサマが降りてきたので5分で完成、いっつもこうだと楽なんだけど。

 大森さんの日記(10月22日)、激突してたのかそうなのか。「きみとは意見が合わないな」新しいものにアンテナを延ばすことをためらわないラジカルな笠井潔さんに脱帽。mihoroさんの中では笠井さんと山田正紀さんが「推理文壇のカッコいいオジサマ」の双璧であります(笑)。頭のいい人は本当にカッコいいな。

10月29日

 長岡市に住む友人は、余震が怖くて避難所暮らしだそうです。早く日常に戻れるといいね。がんばれがんばれ。

10月30〜31日 ちょっとお休みします。

 

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