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 Ayalist 11月の日記(後半)

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11月16日 何だか不吉な日記の背景(笑)、究極のラヴソング「あたしの恋人」です。

「とんでもなく暗い歌」と吾妻ひでおさんには云われていましたが(曲調もめちゃめちゃ暗いんですが)、これはある意味幸せな歌だよなあ。あ、ふと連想しました、よく「泣ける本」として紹介される『100万回生きたねこ』も、私は「最高のハッピーエンド」だと思っております。

 怒濤の更新が続いている「殺っちゃんいろはがるた」、あと一週間くらいはこのペースで行けるかな。なんとか今年中に終わらせるべく、頑張ります(始めたのは去年の4月かい‥(遠い目))。
 完成したあかつきには、カルタの人気投票をやろうと準備もしていたんですが(ジオシティーズの専用ツールを借りてカスタマイズして)、ジオの統合でツールそのものがなくなり、すべては水泡に帰しました(笑)。私のお気に入りは「ぬかにくぎ」かな。皆さんはどれがお好きですか。ちなみに古いカルタは記念館のページに置いてあります。

みすらぼ情報)『富豪刑事』ドラマ化──深田恭子主演? なるほど主役を女性にして、衣装や宝石でゴージャスさを演出するのか。りほさん日記(11/16)の「えーいこうなりゃ楽しみはあの、事件が解決するとどこからともなく降って湧いてくる課長だ、課長。」に大笑い。いたいた、いましたね、そういう人が!
 映画『ZOO』モニター試写会、応募締切は11月24日(水)です。
 日 時:12月3日(金)開場18:00 開演18:30 上映時間…119分
 場 所:映画美学校(中央区京橋3-1-2 片倉ビル1F)
「ZOO」「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」わあ、どれも観たいなあ。

 抜粋なまもの日記! 今まで隠し日記を読めなかった人(なんているのか?)にも大サービス。なまもの!日記過去ログの中から反響の多かったネタを編集して公開、だそうです。

11月17日音のない叫び──辰巳四郎展」(みゅうさん情報)うわあ、怖い絵だなあ。

 日 時:11月29日(月)〜12月22日(水)11:00〜19:00(水曜日は20:30まで)
     (土・日・祝祭日休館)
 場 所:クリエイションギャラリーG8
      〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
 問合先:03-3575-6918
 備 考:入場無料

11月18日

 みゅうさんも「pen」の特集「美しいブックデザイン」お読みになったのかな。私もたまたま新聞広告見て興味を覚え、本屋を探しました(それまでは「pen」なんて雑誌の存在すら知らなかった)。でも取り上げられていた本の大部分が洋書だったので、「ふ〜ん」と立ち読んで終わっちゃいましたが。

 宮部みゆき『クロスファイア(上下)』(光文社文庫)読了。キングの『ファイアスターター』(新潮文庫、こちらも上下巻)が大好きな私は、そのオマージュと思しきこの作品、読むのを楽しみにしておりました。
 特異な「能力」は、ひた隠しにしなければならないのか。例えば性能の良い銃を手にしてしまったら、つい使いたくなるのが人情ではないのか。強い立場にいるがゆえの孤独、背負い続けなければならない過去の過ち。法律の裁きをかいくぐってのうのうと生きる悪者を断ずるのは正義か、それともただの人殺しか。──もーう、いろんなことを考えさせられました。長さは全然感じなかったですね。青木淳子側と刑事の石津ちか子側、双方からとてもバランス良く物語が描かれているし、淳子の探していたある人物の正体も意外だったし。ひとときでも淳子の笑顔が見られたのは嬉しかったです。
 以前『レベル7』を読んだ時、宮部さんの描く悪者はとことん悪くてなんだかな、と思った覚えがあるんですよ(かーなーりー昔の記憶なんで、違ってたらごめんなさい)。今回も、吐き気がするほど救いようのない人物が何人も出てきて、でもそんな彼らに対して主人公は「本当に座標軸をはさんで反対側にいるのだろうか? 実際には、思いのほか近い岸辺に、ただ脆い岩場をひとつ隔てただけで、隣り合って存在しているのではないかしら──」と疑問を感じているあたりも心に残りました。私自身、「何の不安もなく自分は「正常」だ、彼は「異常」だと決めつける。その自分が、いったいどれほどの危ういバランスの下に、自分の信じている「正常」の枠の中に留まっているのか、あの人たちは考えてみたことがあるのでしょうか。まったくもう‥‥」(『殺人鬼』あとがきより引用)に思いっきり共感を覚える人間なもんで。

 折原さんの日記が面白いなあ。「骸骨と石田黙ばかりの部屋」そりゃ驚きますって(笑)。「呆然とする私」「疲労困憊の私」写真も、いかにもって感じで笑えます。

11月19日

 大矢さんの日記は2000年秋頃から読んでいるので、抜粋なまもの日記も「わあ、懐かしい〜」という話がほとんどなのですが、「ともだち」は初めて読みました。ちょっと感動(うるっ)。そう云えば最初の頃は「この桑名の変態友人G(くろけんさんのことです)って、大矢さんと下着を一緒に買いに行くような仲だし、でもダンナさんじゃないみたいだし、大矢さんの弟さんかしら?」って思ってました。全然違いましたね(笑)。
「東京の電車は難しいでかんわ」は、これを読んで思い出した昔話が。某大学の入試を終え帰宅の途についた18歳の私は「都内を走る電車が東京駅に停まらないわけがない!」との確信を持って、四ッ谷駅から黄色い電車に乗り込みました(笑)。家に帰るには東京駅で東海道線に乗り換えなくてはならないのに、「秋葉原」(そろそろ東京かな)→「浅草橋」(あれっ?)→「両国」(明らかに遠ざかってるぞ、ぎゃー)。ただでさえこの日は大雪で試験の開始時間は遅れるわダイヤは乱れるわ。ようやく家に辿り着くと、帰宅予定時刻を過ぎてもいっこうに帰らぬ娘を心配するあまり、母の顔色は白くなってました。

『どすこい。』(集英社文庫)の解説、児嶋都さんの漫画だ!『肉子ちゃん』の巻末ハガキが実現したのね、わーい!

11月20日

 長男くん(中1)が『八つ墓村』を読んでいます!稲垣吾郎のドラマで興味を持ったようです。ありがとうフジテレビ!!

「ファウストVol.4」刊行記念のサイン会、やっぱり行われるようですね。整理券は19日から配付されているそうなので、残り枚数は‥どうでしょうか。
乙一さん、北山猛邦さん、佐藤友哉さん、滝本竜彦さんサイン会(西尾維新さんサイン入り)
 日 時:11月28日(日) 13:00〜
 場 所:ブックファースト渋谷店
 問合先:03-3770-1023
 備 考:11/19より2Fにて先着150名に整理券先行発売。書籍は当日。

11月21日

「「ふ」双子が出たら入れ替わりと思え」礼子さんからいろはがるたのネタをいただきました。ありがとうございます、でも事前に私が描いたのは「不老不死」でした。しかしながら、アップする段になって「これって‥微妙かも」と気付き、慌ててコメントを書き換える始末。
「双子が出たら入れ替わりと思え」
「男が出たら女と思え」
「若者が出たら年寄りと思え」
「折原一が書いたら叙述トリックと思え」

11月22日

 土方くん、それは勇の父親というより田中邦衛のモノマネだよ(笑)<昨日の「新選組!」の感想。残すところあと3回、悲惨な結末まっしぐらですが、土方の洋装は楽しみだ。

 へえ、こんなにバックナンバーがあるんだ、新潮社の「作家の声」。作家別五十音順のボタンを押すと、リストがずらっと。綾辻さんは残念ながらありませんが。

 今日は『ほうかご探偵隊』(講談社ミステリーランド)も「ミステリーズ!extra」も見つかりませんでした、がっかり。でも、ホラーサスペンス大賞の綾辻さんの選評は読みました(^^)、「小説新潮」12月号に掲載されています。

11月22日(その2)

本の窓」12月号(小学館)に笠井潔さんと山田正紀さんの対談が掲載されています。題名は「『黄昏ホテル』刊行に寄せて インターネット時代の作家たち」。e-NOVELSに当初期待していたものがお二人違ってて、笠井さんは「絶版本のテキストだけでもネット上で読めるようにしてほしい(本の形態にまでしなくてもいいから)、でも出版社は全く乗り気でなかったので作家側が動いた」、山田さんは「ネット書店としての機能より、作家の集団が共同でプロジェクトを行ったりして互いにプラスの影響を及ぼし合うことに期待」(手元に雑誌がないのでうろ覚えですが、だいたいこんな内容のことをおっしゃっていました)。この対談ってe-NOVELSでも読めるといいのにな、11/30号の特集に載るといいな。
 笠井潔さんと云えば、「波」(新潮社)11月号に舞城王太郎『みんな元気。』の書評を書かれています。これって舞城さんファンにとっては「よくぞ云ってくれました!」って内容なのか「えー、なんか的が外れているような」って内容なのか私には判断つきかねるのですが、ともあれ舞城さんや西尾維新さんなど所謂ファウスト系若い作家の作品もどんどん自らの評論フィールドに取り込んじゃう笠井さんのアグレッシブさは、すごいと思うんですよねえ。

 青猫屋敷で麻耶雄嵩さん講演会のレポがアップされています。質疑応答にプラスされた青猫さんのコメントが面白かったです。

11月23日

「ドラえもん」の声優交代が巷で話題になっているようですが、そもそも一番最初のテレビ放映時のドラえもんの声は大山のぶ代さんじゃなかったんですよ。調べてみたら、ほらやっぱり。テーマソングも一部分は覚えてるぞ。 ♪ だけどドラえもん いい男 困った時のドラ頼み 頼んだよ 任せたよ ハーヤッショーマカショ ホイキタサッサの ドラえもん〜♪

11月23日(その2)

 うわあ、これは見逃していた!12月号が発売になっているこの時期に今さらですが、「小説すばる」10月号に綾辻さんの特別インタビューが掲載されていました。題して「著者インタビュー 綾辻行人『暗黒館の殺人』「自分好みの要素を全て詰め込みました」幻想と本格が奏でる華麗なハーモニー。」
 内容的にも「『中也』という名前を付けたことについては(中略)やはりビジュアル・イメージが湧きやすかったからそうしたのかな」「作品の本線とは関係ない部分でけっこう言葉遊びをしていたりもするんですよ。気付く人は少数でしょうけど」「次にどんな館を書くのかは(中略)『暗黒館』の中にこっそりと布石を打っている部分があるので」なんてあたりは今まで語られていなかったような。
 気になる方は図書館でバックナンバーを探してくださいね、すみません。

 折原一さんの日記(11/20)にこんな記述が。
(とある作品を)最高傑作と常々言っていた。でも、再読して考えが変わってしまったのだ。初読のままたいせつにしておけばよかったと思っている。学生の頃のやわらかい頭で読んだ時は、感動したんだけどなあ。
 30年の時を隔てて同じ本を読んだら感じ方が違ってた、それって至極当たり前のことだと思うのですが。「もうあの感動は二度と味わえないのか、寂しいなあ」という気持ちは私にも経験があるので良く分かりますけどね。もっとも逆パターン(昔ちっともいいと思わなかった本を再読したら、とても面白く読めた)もありますよね、北村薫さんの『ミステリ十二か月』(中央公論新社)に出てくる“後輩”って、折原さんのことだと思ったんだけど‥『チャーリー退場』は結局新訳を読まれたのかな?(折原さんの日記4/28にそれに関する記述が)
 好きな食べ物だって好きな洋服だって、年につれて変わるように、好きな本も変わって当然。でも変わらずにずーっと好きだって思える本もあるんですよね。私にとっての綾辻作品は、月日が経っても何度読んでも永遠に大好き。

11月24日 『殺人鬼』を高校の課題図書に選ぶ先生。いいじゃないですか(^^)。

 2004年版 読まずに年が越せるか! 今年はまずメールで申し込んで専用掲示板に書き込むシステムだそうです。

11月25日

 綾辻さん原作、佐々木倫子さんの漫画は「至極の鉄道ミステリ『月館(つきだて)の殺人』。以前の告知に切符の絵がありましたが、鉄道ミステリとは。意表をつかれました。
「IKKI」2月号は12月25日のクリスマス発売。特別付録「超プレミアム乗車セット」って何でしょう(笑)。切符?コースター3枚?綾辻さん書き下ろしのメッセージは楽しみ。

 さすがに課題図書は『時計館の殺人』だったそうです(笑)(薦めるなら館シリーズ刊行順にして〜と思わないでもないですが)。でも“「時計館おもしろかったっすわー。」って言ったら「じゃ、これも読めばー。」と「貸して」くれたのが『殺人鬼』”、やっぱりイイ先生だ(^^)。

 ジョン健ヌッツォは何を歌うんでしょうか?「♪ いとしき〜友は何処に〜」歌詞5行くらいしかないんですけど。

11月26日

「綾辻さんの書く鉄道ミステリって、どんなのかなあ」「「鉄橋」とか?」「あれは、どっちかって云うとホラーでしょ」「列車が館の形をしてるとか」「隠し通路や隠し部屋があって」「お座敷列車ならぬお館列車」「わはははは」何故むりやり笑いに走るのだ自分!袖ビーム!!<意味なしジョーク。

 咳が止まりません、げほがほぎほ。あ、遅ればせながらではありますが、伊吹律さんが「有栖川有栖講演会(尾道)」「近藤史恵・篠田真由美講演会(京都)」のレポを書かれていますのでご紹介を(「取調室」にあります)。猿の手論争も、大変面白く読まさせていただきました。

11月27日

 青猫さんの掲示板にあった「子供の頃怖かった本」という話題にちょっと反応。『モチモチの木』は、皆さん滝平二郎さんの切り絵が怖かったようですね。
 私が子供の頃怖かったのは、やしまたろうさんの『あまがさ』(福音館書店)という絵本。物語は、幼い桃ちゃんが雨傘さしたくて雨の降るのを待っているという可愛いものなんですけど、絵がたいそう怖かった。章ごとに一番最初の文字が大きく左上に描かれている、その字面も怖かった覚えがあります。
『頭の体操』第1集 問43 解答ページの「ニカッ」と笑った顔が怖くて、砂ケシでごりごり挿絵を消してしまったこともあったなあ(笑)。笑った顔を怖く感じるのは『黄金仮面』の影響でしょうか。楳図かずおさんの『笑い仮面』も、子供の頃に出会っていたらすごいトラウマになっていたかも。
 そうそう、幼稚園の頃テレビで観ていた『ゲバゲバ90分』の中の1コーナー「if もしも」。我が家はゲバゲバの放送がある毎週火曜だけは夜更かししてもいいという決まりがあって(今考えると変わった家庭ですね(笑))。番組自体はショートコント満載の笑えるものなのですが、「if もしも」のコーナーの最初に流れるタイトルが、無人の電話ボックスの中で受話器がひとりでに上がり「もしもし、もしもし‥」と相手の声だけ聞こえるという‥理由は良く分かりませんが、とにかく怖くて正視できなかったんです。しばらく経ってそのタイトルがアニメーションに変わって、今度は「if」という文字がバタバタバタッと画面を埋めつくすという、これまた私にとってはたいそう恐怖を喚起させる映像で、そこだけソファーに埋もれて耳を塞いで(笑)、今でも良く覚えています。でも、何故怖かったかと訊かれると、上手く説明できないんだよなあ。
「「怖さのツボ」というのは「驚きのツボ」以上に人それぞれだからなあ」とは、『最後の記憶』あとがきの綾辻さんの言葉ですが、人それぞれなのは勿論のこと、自分でも予想外のところにツボがあったりするので、侮れません。
 岡嶋二人さん『ちょっと探偵してみませんか』(講談社文庫)の中の一篇、「煙の出てきた日」の解答ページ! あれにも心底ゾッとさせられました。答えそのものは予想通りだったんですけどね、これも説明不能の怖さだなあ。たいていの人にとっては「どこが怖いの?」でしょうけど、あの余白がなんとも‥。

11月27日(その2)

「女性セブン」12/09・16号に綾辻さんのインタビュー記事が載っています。写真の構図が面白いです。記事の方も「本格ミステリの楽しみ方を教えて」「綾辻さんにとっての小野不由美さんはどんな存在?」「普段の生活サイクルはどんな感じ」などなど、文芸誌とはひと味違った内容に。

11月28日

 トークライブやサイン会はどうだったのかな、とか思いつつ、礼子さんにいただいた大阪6地下街ミステリー劇場「オルフェウスのダンジョン」に頭を悩ませ続けたここ数日。ヒントもたくさんいただいたのに全然分からない、うわ〜ん。
 わ、犯人の名前はこれかな?ようやく解答らしきものに辿り着いた16:10。
 応募ハガキを慌てて書いて郵便局に直行、到着したのが16:40。
 本日(日曜日)の最終集配時刻は‥‥16:30でした(泣)。締切は本日の消印有効、ダメモトで投函してはきましたが‥えーん礼子さんごめん、時間オーバーでした。ああ、頭の中を原稿用紙がちらついてもう(笑)。

11月29日

 今週は予定盛り沢山(といっても半分は遊びだ(笑))。初日の今日は中学校の授業参観&保護者会でした。明日は銀座(というか新橋)に行くぞー。

11月30日 レポート「辰巳四郎「音のない叫び-70年代イラストレーション」展」を、どうぞ。

 

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