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 Ayalist 2005年1月の日記(前半)

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1月1日

 年賀状を書きながら紅白を見ていたら、明けてしまいました(笑)。明けましておめでとうございます。ええと、いろいろ更新しなきゃならないとこだらけなんですが、取り急ぎご挨拶まで。

1月2日 例年通りこれから帰省するので、しばらく更新休みます。

 1月の綾辻さんは、6日発売のダ・ヴィンチに綾辻行人×佐々木倫子対談(なのか?)が。あとは月末の「月館の殺人」、今のところ情報はそれくらいかな。今年はミステリーランドが上梓される予定なので、楽しみにしましょう。

1月3〜4日 お休み。

1月5日 数日留守をすると、巡回していろんな人の日記を読むのも大変です、ぜい。

 朱川湊人『都市伝説セピア』(文藝春秋)読了。年末年始はこの短編集にどっぷり浸っておりました。なめらかな語り口のなんと心地よいこと、脱帽です。「死者恋」の迫力、「フクロウ男」のネーミングセンスもいいなあ。「昨日公園」「月の石」の、めちゃめちゃ切ないながらも心に一点灯のともるような展開は特にマル。「月の石」はぜひ、私と同年代の方々に読んでいただきたいですね。

 1月3日の「爆笑問題のススメ」は、肝心の乙一くんより、冒頭にちらっと映った綾辻さんが一番印象に残ったという(笑)<昨年の出演者が番組冒頭にタタタタタッと何人分か映ったのよね、楳図かずおさんとか小川洋子さんとかみうらじゅんさんとか。昨年末に発売されたDVD(「爆笑問題のススメ vol.2)には、残念ながら綾辻さんは登場しておりません。
 で、乙一さん。喋っている姿は初めて見ました。朴訥としてて、小生物語まんまだったなあ。髪、伸びたんですね。

 何の申し合せもしていないのに、同じ日に同じ本(緋衣汝香優理『少女伽藍』)を買っていたなんて!もう青猫さんのことを他人とは思えません(笑)。

1月6日

 書店に貼ってある文庫の新刊情報を見たら、おお!2月15日(火)、綾辻行人『殺人方程式 ─切断された死体の問題─』(講談社文庫)発売! 囁きシリーズに続いて『殺人方程式』も講談社文庫版が出るのですね。装幀は?解説は?新しいあとがきも読めるでしょうし、ゆくゆくはきっと『鳴風荘事件』も講談社文庫版が(^^)。インタビュー記事やエッセイもいいけれど、やはり小説の本が出るのが一番嬉しいですね。そりゃあ新作だったらもっともっと嬉しいんですが、そこまで贅沢は申しません。

「ダ・ヴィンチ」2月号には特別インタビュー「綾辻行人×佐々木倫子」が掲載。対談ではなくて、インタビュー2連発でした。『月館の殺人』が生まれた経緯について、いろいろ。
 他にも、『24 TWENTY FOUR』特集ページに綾辻さんのコメントが載っています。あと、「幽」の綾辻さんの連作短編は「実は単なる連作どころの騒ぎではないことが今回の2作目で判明し、編集長(=東雅夫さん)自ら呆然としております」ですって。

1月7日

しかけ絵本の世界展」横浜で13日まで開催。どなたかの日記に「飛び出す絵本を見る目が変わる」と紹介されていましたっけ。たしかにこの『不思議の国のアリス』はスゴイや、トランプが舞ってます。(うわあ、3,990円もするのか‥

1月8日

 更新が滞っている時は、「書くことが何もない(笑)」「書くことがあり過ぎて、どれから手をつけたら良いか分からない」「レポを書いている」だいたいどれかに当てはまります。今回はレポ。昨年末の浩子さんコンサートのレポが書けました‥が、あまり期待しないでやってください。

 都鞠さんも帯で遊んでいます(笑)。でもとてもマトモ。私がやるとギャグになるのは何故(笑)。例えば、1. 大きな文字は合ってます。2. 「人形」しか合ってません(笑)

 円堂さんの日記に「綾辻行人×佐々木倫子/×奈須きのこ」。“親近感と違和感のせめぎあい”か。なるほどね。

1月9日

 推理作家宅、泥棒に入られる(1/08・09)。いや、正確には隣接したお母さんの家だったようですが、大きな被害がなくて何より。

 あちこちで既に紹介されていますが、潜入!本棚探偵(喜国雅彦さん)の凄い本棚。そうだ『本棚探偵の冒険』が文庫になるんでした。超面白エッセイですので、未読の方はこの機会にぜひ。私が一番嬉しかったのは“「本棚探偵の生還」(「小説推理」)を準備中”の部分でした。まだ続くのね〜(^^)。

 日記に書き忘れていましたが、昨年夏(5ケ月も前の話で恐縮です)福島県に行きまして、武垣さんのHPトップ画像でお馴染みの「諸橋近代美術館(HP)」や、有栖川宮別邸「天鏡閣(福島県観光課のページ)」を楽しんできました。えーと、何で今頃こんなことを書いているのかというと、理由はあるのでしばしお待ちを。
 諸橋近代美術館(湖畔の館といった趣です)はサルバドール・ダリの作品を数多くコレクションしています。ダリって私の中では「情熱的で奇矯な芸術家」というイメージだったんですよね。もちろん歪んだ時計やら抽き出しのあるヴィーナスやら風変わりな作品もたくさんあるわけですが、絵画から受けた印象は「情熱」よりも「繊細」だったのが意外でした。描かれた空の水色の何と透明なこと。そして一番驚いたのは、棒付きキャンディー「チュッパチャプス」のロゴがダリのデザインだったこと(笑)。へぇ〜へぇ〜へぇ〜。
 天鏡閣は、「館の部屋」のページを作った時から憧れの館でした。猪苗代湖を見下ろす白い下見板張りの邸、八角形の塔屋。白を基調とした内部の装飾も素敵です(館内の見学も出来ます)。

 で、人形写真集『少女伽藍』の舞台となっている洋館の話を(ようやく辿り着きました)。今ここを読んでいるほとんどの方にとって以下の話はちんぷんかんぷんでしょう、すみません。青猫さん都鞠さんだけでもついてきてください(笑)。
 この写真集、舞台となっている洋館がすごく雰囲気があって、でもロケ地が書いてなくて。知ってる洋館のような気もするし違うような気もするし、このアイマイな気分は何なの〜とずっとひっかかっていたのですが、その訳が分かりました。登場する洋館はひとつじゃないんです。少なくとも二つあります。天鏡閣の写真はこれなのですが、写真集の(くそう、ページがふってないじゃないか)15枚目の写真。白い下見板張り(細い板材を少しずつ重ねながら横張りした外壁)といい窓枠の形といい土台の煉瓦部分といい、ね、そっくりでしょ。窓枠の色が違うのがちょっと引っ掛かりますが、後から写真を加工したのかも。この庭は天鏡閣で間違いないと思うんだよね。
 ところが、写真集の一番最初と一番最後、洋館の二階部分が写っていますが、外壁は白いけど下見板張りじゃありません。だからこれは天鏡閣ではない別の館。また、天鏡閣の内装は白が基調で、茶色い手摺の階段はありません。写真集の中でとても印象的な(後ろから7枚目の写真の階段落ちのシーン、好きなんですよねえ)赤絨毯の階段は、これまた別の館で撮影されたようです。
 で、調べました。見つけました(我ながらすごい執念(笑))。千葉県の空挺館。二階部分の外観と階段はこの洋館です。ただここは、一般開放日以外は見学不可のはず。どうやって撮影したのかなあ。
 室内の写真はさらに他の洋館かもしれませんが、さすがにそこまでは分からないや。でも天鏡閣(行ったことあるもんねえ、うふ)と空挺館が分かっただけでも満足、満足。

1月10日

2004年版 読まずに年が越せるか!」全回答アップされました。泉穂さん、ご苦労さまですありがとう。

 眞鍋かをりのここだけの話「衰弱」、スミマセン、めちゃめちゃ深刻な状況なのに爆笑してしまいました。そこまでやるかのサービス精神(ブログ書いてる場合じゃないだろうに)、すごいなあ。

1月10日(その2)

 本格ミステリ作家クラブ1月のトピックスが更新されています。また、今月よりトピックスに「私の愛する本格」(「GIALLO」連載中)が加わります。綾辻さんが登場するのは2、3ケ月先かな。

1月10日(その3)

 書店にて、「ダカーポ」“どの本が一番おもしろかったか? 今年最高! の本”や「サンデー毎日」“年末年始だミステリーを読もう!”をぱらぱらと。サンデー毎日の国内ミステリベスト5は『愚か者死すべし』『追憶のかけら』『偽りの館 叔母殺人事件』『生首に聞いてみろ』『破裂』というラインナップ。原りょうさんのインタビューや、「長篇から遠ざかっていた作家たちが帰ってきた」という題の記事も(暗黒館についても数行触れられています)ありました。ところで、サンデー毎日で恩田陸さんが連載されていたのにはびっくり。『チョコレートコスモス』という小説です。

 ダメ感想サイトあれこれ。玉石混交なんでもありなのがネットだと個人的には思っております。私が付け加えたい項目は「まったく予告せずにネタバレ全開」「読まずにダメだと決めつける」だな。

1月11日

 昨日紹介した「サンデー毎日」は1/09・16号です(井川遥が表紙)。今日次号(石原さとみが表紙)が出たようなので、もう店頭にはないですね。

グリムありますか』『アンデルセンください』『マザーグースころんだ』(いずれも東京創元社) この題名センスは素晴しいですねえ。ひらいたかこさんと磯田和一さんによるヨーロッパイラスト紀行の本、しかも文庫サイズとくりゃmihoroさんレジへ直行。でも意外と高くて(1冊800円)財布の中身が足りないかと一瞬ビビりました(笑)。

1月11日(その2)

 スズキトモユさんのダメ感想サイトあれこれ続き。「読み終わらないうちに見切り発車で感想を書き始める」というのは、やったことあります(汗)、サイト上にアップはしてないですけどね。「1ページも読まずに書くという荒業を見せる」「しかし、Amazonリンクは張る」には大笑い。ちなみにAyalistでは書名からなま楽にリンク張らさせてもらってます。

1月12日

「マツケンサンバ」は、舞台を見に来られたお客様に楽しんで帰ってもらうために考案された時代劇レビュー。20年程前から取り組み、音頭→数え唄→マンボ→小唄と変遷を遂げ、サンバに至るマツケンソングたち”(よしさん経由でここの情報)へぇ〜へぇ〜へぇ〜。

 本格ミステリ作家クラブ編『透明な貴婦人の謎』(講談社文庫)は14日発売。開票式ご招待の抽選にも応募しなくっちゃ(でも開票式って今までの例だと平日なんだよね‥)。年始の楽しみは、今月末に決定する本格ミステリ大賞候補作。今年も政宗さんのところで一般読者による投票をやって下さるとしたら、参加する気満々のmihoroさんです。

1月12日(その2)

 石持浅海『月の扉』(カッパ・ノベルス)読了。これは面白いっすねー。乗客250人は存在しないかのごとく、のどかに(?)推理合戦を繰り広げるハイジャック犯とにわか探偵、とか、警察は存在しないかのごとく推理を披露する探偵とそれに聞き入るハイジャック犯、とかの違和感を乗り越えれば、随所に「上手いっ、そう来るか!」とゾクゾクさせられるプロット満載。ラストの「十五人云々」の部分はなくても良かったんじゃ、と思ったけどまあいいや。一見素っ気無い表紙も、読了後はぐっと意味を持って見えてくるのがまたイイ感じ(カバーデザインは泉沢光雄さん)。

1月12日(その3) ダメ感想サイトあれこれ三部作最終章。なんかすごいな。

「有栖川有栖が北村薫におくる20の質問」(「野性時代」2月号「北村薫のミステリ作家探訪」より)。北方謙三さんの結果よりこちらの方に目が行ってしまって‥何のCMがいいですかねえ、北村さん(笑)。

1月13日 北村薫さんインタビュー。昨日ご紹介した「野性時代」の記事の一部が読めます。

 既にあちこちで取り上げられています、メッタ斬り!版 芥川賞、直木賞選考会。すっかり年2回の恒例行事になりましたね。大森さんも豊崎さんも、相変わらずの歯に衣着せぬ物云い(ただし豊富な読書量に裏打ちされた)。本多さんなんか、ボロクソ云われてるもんなあ。賞の発表は今日でしたっけ、受賞作決定後のお二人のコメントも楽しみ。

 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(原書房)読了。読み終わった時は「こいつ、(微妙にネタバレなので伏せ字に→)誰やねん!」と。あちこち読み返してようやくカラクリに気付きました。謎は何もないんだよね、でもミステリ‥なんだろうなあ。物語全体は恋愛ドラマの再々放送を見ているような感じ。でも、自分の若い頃を芋づる式に思い出したりしながら(笑)、結構楽しめました。

1月14日

 おーい、先月発売になった『紅い悪夢の夏』帯に、本格ミステリ大賞公開開票式の日取りがちゃんと書いてあるじゃないですか、どこ見てんだよ>自分。やっぱり平日でしたね、5月13日(金)東京都内で行われます。「候補になった作家が会場にいるとは限りません」なんて注意書きまで付いてます。

 嬉しいことに、『春期限定いちごタルト事件』がシリーズ化されるかもしれないんですって(もともとは続編を前提として書かれたものではないそうですが)。仮題はもちろん、夏期限定‥‥。というわけで、米澤穂信さんが夏に美味しいスイーツのお勧めを募集中。果物の名前が頭につけばなおOK(汎夢殿情報)。
 ううむ、夏期限定というと冷し中華しか思い浮かばないなあ<全然スイーツじゃないし。

 13日、芥川賞・直木賞決定。メッタ斬り!版の受賞結果に対するコメント、昨夜覗いたら早々にアップされていました。すばやい対応に拍手。出版社サイトも見倣ってほしいものです(新刊情報は遅いわ、断り書きなしに出した情報引っ込めたりするわ。もっとネットを上手に使って宣伝すればいいのになあ)。

1月15日 本屋大賞ノミネート10作品決定政宗さん情報)。

 

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