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 Ayalist 2005年1月の日記(後半)

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1月16日

 北村薫『ミステリ十二か月』(中央公論新社)読了。例えば私が本の感想を書いて、「mihoroさん、えらく感動してるなあ」というのは伝わっても、なかなか「自分も読んでみたいぞ」とまで思ってもらうことは難しいです。その点、北村さんの本の紹介のしかたはさすが。大野隆司さんの挿絵はいろいろ仕掛けが入ってて凝ってるし、有栖川さんと北村さんの対談にいたっては、まるで漫才(笑)。ところどころ綾辻さんのお名前も出てきたりして、終始楽しい一冊でした。

1月16日(その2)

『ミステリ十二か月』の感想をもう少し。この本を読んでいる間ずっと頭にあった言葉は「つながっている」。「この本をふまえてこの本が書かれている」という本と本とのつながり。「自分が面白かったからお勧めして、また誰かに「ああ、面白かった」と言ってもらいたい」という本を介した人と人とのつながり。点と点とを結ぶ“線”の織り成す模様が目に見えるようで、とても愛しく感じられたのでした。

 朝日新聞1/16付の読書欄「穂村弘さんのポケットから」というコラムに『煙か土か食い物』や『春期限定いちごタルト事件』が取り上げられていました。わあい。

1月17日 当方のネット環境が変わるので、しばらく更新できないかもしれません。

 久々復活した「本日のヒトコト」(トップページ上部)。有栖川さんにそうまでキッパリ云われちゃうと、綾辻ファンとしてはもう笑うしかないというか‥。

 貴志祐介『硝子のハンマー』(角川書店)読了。初めて読む作家さんなのですが、第II部の筆致が本領発揮という印象。ハウダニットは魅力的でした。ロボットに関する記述が特に心に残ったな。

1月18日

 Bフレッツ工事の作業員が来ました。ガシガシと光ファイバを通し(家の中の中継点を探すのに苦労してましたが)、1時間半ほどで工事終了。通信速度は50Mbpsほど出ているようです。
 今までダイアルアップ(私の住んでいるところはADSLもケーブルテレビも区域外なのです)だったのが、いきなり光。通信速度は数百倍にアップしたものの、果たして私のパソコンはついていけるのでしょうか。ちょっと不安です。

1月19〜21日

 今回の工事に際して、プロバイダも変更。設定変更やらLANケーブルの配線やら、ちまちまと作業‥の計画立てただけで終わっちゃいました(笑)。

 青猫さんの掲示板で「『富豪刑事』のロケで深田恭子が水戸に来ているらしい」というのを読んだのですが、深キョン・茨城といったら『下妻物語』でしょう! という訳でもないのですが、かねてより狙っていた『下妻物語』のDVDをようやく入手、この冬ハマること決定です(笑)。嶽本野ばらさんの原作も、安田ママさんが「野ばらちゃんの著作の中では、一番とっつきやすいです」とおっしゃっていたので読んでみました。こちらもとっても面白かった。己の足でしっかりと立っている少女たちの何と清々しいこと!

1月22〜23日

 奥鬼怒の温泉に一泊(我が家の冬の恒例行事)。例年になく雪が積もっていました、といっても先週ようやくどかんと降ったのだとか。命の洗濯をするはずが、けっこう湯疲れ。年かしらん。
 毎年何かしら本を持っていくんだよね。『占い師はお昼寝中』や『法月綸太郎の冒険』もここの宿で読んだんだよなあ。今年もとっても面白い本を読みました、近々感想をアップしますね。

 光ファイバようやく始動。ページが開く速度は数百倍ってほどではないけど、画像表示はめちゃ速いや。例えば二階堂さんの縦に長〜〜い日記も苦もなく見られます(笑)。動画はどうかな、と早速、映画『姑獲鳥の夏』公式ページにアクセス。おお、途中で固まらないぞ!

 うたたねこさんによる「ダメ感想サイトの誓いあれこれ」「ダメ感想サイトの誓いあれこれ 続き」「ダメ感想サイトの誓いあれこれ 終わり」。うわあ、分かるなあこれ。長続き(しなくたっていいんだけどね、所詮個人のページなんて)の秘訣は「気にしない」「ええじゃないか」ですよね。

小説宝石」2月号の、恩田陸さんと貴志祐介さんの対談が面白かったです。貴志さんのホラー、そして恩田さんの大河小説(年表付き)、読みたいですねえ。

1月24日

 浩子さんの新譜「月光シアター」の試聴ができますうたたねこさん情報)。うわ、信じられないほど速くダウンロードができるよ。さすが光。

活字倶楽部」2005年冬号、明日発売。マイベストブック2004「作家大アンケート」も楽しみだし、「あさのあつこ」特集も個人的にはタイムリーだわ<ともっぺさんに影響されて『バッテリー』を読み始めました。

1月25日

 朝、NHKを見ていたら「最近、ブログが流行っている」というトピックスの中で、眞鍋かをりさんのブログが紹介されていました。そっか、眞鍋さんはNHKの番組(「サイエンスZERO」)のキャスターだもんね。プラナリア全滅の話を思い出しました(「生物」ってやつ)。

「活字倶楽部」2005冬号は、毎年恒例の「マイベストブック2004」。人気作家大アンケートに綾辻さんも登場。そうか上野なつひが、とか、そうか北斗星で、とか。

「IKKI」3月号は表紙がメチャメチャ凝ってます(なるほど2バージョン楽しめるのね)。『月館の殺人』第2話「7人の乗客」は、アンタ鬼丸老の親戚かい!みたいな人が出てきました(笑)。

 第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作・道尾秀介『背の眼』(幻冬舎)、綾辻さんが帯の推薦文を書かれています。こういう場合って選評の中の一節が使われるのかと思ったら、オリジナルの文章でした。

1月26日 日記の背景は「恋するニワトリ」。今年は酉年ですし。

 はてなダイアリーのキーワード検索で、やたら「綾辻行人」を含んだ日記が多いなあと思ったら、みんなこれをやっていたのね、「長門有希に挑戦!」。この前「ザ・スニーカー」を読んだので、長門有希が涼宮ハルヒの登場人物だということは分かりました。結構シブい本が選ばれてるよね(シリーズ物の途中巻とか)。既読は5作品かよ自分!少な!(ちなみに綾辻・京極・法月・西原・大川豊です。最後の一冊が我ながらなんとも(笑))

『巷説百物語』のドラマがWOWOWで3月27日放映(杉江松恋さん情報)。配役は、又市に渡部篤郎、山猫廻しのおぎんに小池栄子、事触れの治平に大杉漣、山岡百介に吹越満。2月6日14:25からは、特別番組「特報!ドラマW「巷説百物語」の世界」が無料放映、京極夏彦さんと堤幸彦監督の対談、出演者インタビューなどが見られます。3月頭発売の「ダ・ヴィンチ」4月号には、監督インタビューや京極作品の映像化特集も。

 ミステリ叢書の項をちまちま更新。本格ミステリ・マスターズは太田忠司さんの『月読』が発売に。3月は我孫子武丸さんの『弥勒の掌』が出ます。ミステリ・フロンティアは、3月1日発売予定の森谷明子さん『れんげ野原のまんなかで』と、加藤実秋さん『インディゴの夜』の著者サイン本をネットで販売中。詳しくは東京創元社のHPで。

1月27日

 海の向こうでも綾辻さんの小説は着々と刊行されているようです。『怪胎』この表紙の絵は何だろう、409号室? 『眼球特別料理』ええと、眼球は別に料理していなかったと思いますが‥。

 25日付朝日新聞に法月綸太郎さんのインタビュー掲載。「自分は、探偵を含めた作中人物が謎を前に思い悩む姿を読者に見せていくしかないと」「また悩みながら書いていきたい」ああやっぱり、綸太郎といえば「悩む」なのですね。

 掲示板にも書きましたが、第5回本格ミステリ大賞の候補作が決定しました(氷川透さん情報)。
【小説部門】『暗黒館の殺人』綾辻行人/『紅楼夢の殺人』芦辺拓/『生首に聞いてみろ』法月綸太郎/『螢』麻耶雄嵩/『臨場』横山秀夫
【評論・研究部門】『子不語の夢』浜田雄介編/『探偵小説と日本近代』吉田司雄編著/『天城一の密室犯罪学教程』天城一、日下三蔵編/『名探偵ベスト101』村上貴史編
 そうか『天城一〜』は評論研究部門だったか。『臨場』はちょっと意表をつかれましたが、横山さんの著作はまだ読んだことがないので、良い機会かも。

1月28日 昨日はホラーサスペンス大賞の贈賞式。綾辻さんは東京にいらしていたのかな。

「鉄塔武蔵野線」DVD鑑賞。原作(残念ながら絶版なんだよね)の主人公は「鉄塔大大大好き!」な男の子なんだけど、映画版はかなり設定が変わってました。子供のまま大人になってしまったような父親に対する屈折した想いの象徴みたいに鉄塔が描かれていて(特にラストの方)、でもこれはこれでいいかも。原作ラストの「なんちゃってファンタジー」も見たかった気するけどね。ストーリー運びはちょっと退屈しましたが、その分夏の青空にそびえる鉄塔と武蔵野の緑(本当にきれい)が存分に見られて嬉しいです。おおたか静流さんの音楽もイイ。ちなみに大森望さんの映画の感想はこちら(12/18)。
 特典のメイキングフォトギャラリーは、静止画なんだけどこれまたいい味出してました。ちびノリダーくん(伊藤淳史)は最近映画にバシバシ出て活躍してますよね、あ、そういえば『安楽椅子探偵』の5作目はまだソフト化されないのかなあ。

1月29日

 Junk Landで「GooBoo 本格ミステリ ベストセレクション 2004【国内篇】」の結果が発表になりました(【海外篇】は2月下旬公開予定)。「あくまで狭義の本格を」「純度100%の本格ミステリベスト10」さあ、どんな作品がランクインしたのか、ぜひご覧あれ。『暗黒館の殺人』も入ってますよ。

 鳥飼否宇『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』(世界文化社)読了。登場するのは昆虫ばかり、彼らの世界での事件が描かれます。聞いたこともない昆虫の名前や、「シロコパ」「ペリプラ」「カンポノタス」など舌を噛みそうな個々の名前(学名が由来なのは分かるのですが)に最初は戸惑いましたが、それさえ慣れてしまえば、笑えて、本格としても充分に楽しめて、いやあ面白かった。それぞれの結末もきちんと伏線が描かれていて、私は納得しましたよん(唯一「そりゃ分かんねえよ!」と思ったムツトゲイセキグモの登場の際には、ちゃんと本文中にも「怒号。罵声。喧々囂々。」って書かれてあったしね)。ラストの一編の傍点部分には「うわ、あれがアリならこれもアリか!」と、のけぞりました。これぜひ、文庫化してほしいなあ。

1月30日 冬の青天北風強し。布団をびしばし干し、布団カバーもびしばし洗って干しました。

 倉知淳さん猫丸先輩シリーズの漫画化作品を集めた『名探偵 猫丸先輩の事件簿』(秋田書店)、これに収録されている「高僧の刺客」「めしやより愛をこめて」「芽出たい方程式」は漫画オリジナルの作品なんでしょうか?それとも雑誌に掲載された単行本未収録作品? 分かる方、ぜひ教えてくださいまし。

『背の眼』新聞広告に「綾辻行人氏絶賛!!」の文字が。

 26日からずっとはてなアンテナに捕捉されなくて‥毎日更新してたんですけどねえ。「手動更新チェッカー」っていうのがあるのか、ふうん。

1月30日(その2)

本好きな子の物語」(by ともさん)。「学級文庫に置きたい」ミナさん、お読みになったかな。本当に、こういう先生だったらいいのにね。

1月31日 津原泰水さん『赤い竪琴』刊行記念サイン会。初のサイン会だそうです。

 日 時:2月3日(木)18:00〜19:00
 会 場:三省堂神田本店 1F 特設会場
 問合せ:03-3233-3312(詳細はこちら
 備 考:先着100名に整理券配付。
『赤い竪琴』集英社のサイトはこちら。(aquapolis情報)

1月31日(その2)

 有栖川有栖さん、訪台りほさん情報)。台湾で記者会見に座談会にサイン会ですか、とても行かれませんが、このクイズは挑戦したくなりますね。

 

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