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 Ayalist 2005年5月の日記(前半)

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5月5日

 ラジオから流れてきたSMAPの「Pease!」、歌詞の良さに今さらながらに気付き「Smap Vest」を引っ張り出してきて聴いているmihoroですこんにちは。

 投票しましたよ「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2005」! 過去の投票コメントを読むと、皆さんネットミステリ界のお歴々って感じで、「本格を語るには100年早い」と自他共に認める私が参加するのはたいそう敷居が高うございましたが、せっかく5冊読了したのだからと思いきって。さあ、5冊読み終わってるそこのあなたもぜひご一緒に!

「半ドン」とか「えんま帳」とかって、イマドキの子どもは意味分かるのかなあという疑問はさておき(笑)。西澤保彦『いつか、ふたりは二匹』(講談社ミステリーランド)読了。とても陰惨な事件なのですが、こうしたことも実際に起こりうる物騒な現実社会にやり切れなさを感じました。ミステリ部分の展開はある程度予想できるものでしたが、ラストシーンは作者の込められた思いが伝わってくるようで、とても良かったなあ。
 ところで、ミステリーランドは1冊ずつちまちまと買い揃えていて、だいぶ手元にたまったのでここらで一気に読もうという──すぐ読めそうな本で「はてな100冊」の冊数を稼ごうという計画かい(笑)。

 折原さんの日記で知った「無言館」、名前が詩的でいいですねえ、中で次々と人が殺されそうな感じ(おい)。

 長女さんが母の日に本をプレゼントしてくれるそうです。ひゃあ!「おばあちゃんからもらった図書券がいっぱい余ってるから」いやそれは、おばあちゃんはあなたに本を読んでもらいたくて贈ってくれたのだと‥でもまあいいや。『人形館の殺人』をリクエストしておきました
 ところで長女さんはホラーが好きで、というか自ら「怖いお話が好き(^^)」と豪語しているのですが、テレビの「ほん怖」を指越し(怖いシーンになったらすぐ目を覆えるように)にしか見られないキミのどこがホラー好きだって?(笑) 映画「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」も観たい観たいと云うのですが、「怖くてずっと目をつぶったままかもしれない」そんならビデオが出るまで待ちなさいお金もったいないから(とゆーか、キミの国語力ではおそらく字幕が読めません(笑))。私が買った『箪笥』のDVDも興味津々なので、そのうち一緒に観ることになるかもしれませんが、どうなることやら。
 何か怖い本はないかと訊かれたので『夏と花火と私の死体』を薦めたら、「表紙に「死体」って書いてあるのが怖過ぎてイヤ」。だーかーらー、どこがホラー好きだって?(脱力)

5月8日 第5回本格ミステリ大賞、皆さんの予想はいかがですか。私は‥

・「臨場」は、短篇集全体だと本格としては弱いかなあ。
・あとの4作品は票が割れるのではないか。『ミステリ・オペラ』の時のようにぶっちぎり一位という状態にはならないだろうな。
予選の経過を見ると「暗黒館」は評価が分かれそうだが、館シリーズそのものに愛着を感じている人は多いだろうから、そのあたりがどう作用するか。(本来、候補となった作品単体で評価すべきだと思うんだけど、過去の作品と比べてとか、作者に対する思い入れとか、そういうの持ち出す会員さんも多いみたいだし)
・「螢」は若い会員さんに人気がありそう。MAQさんとこの「2004 GooBoo 本格ミステリ ベストセレクション」では麻耶さん、ワンツーフィニッシュでダントツ人気だったもんなあ(この結果には、実はすごくびっくりしました私)。
・「生首」と「紅楼夢」が若干有利か(あくまでも私の予想)。「生首」はすでにあちこちのベスト1になっているので、あえてはずそうというベクトルが働けば、「紅楼夢」?
・そりゃあ、個人的にはバリバリ『暗黒館の殺人』に大賞とってほしいです

 来月の綾辻さんの予定を幾つか。
「ミステリーズ!」vol.11、6月12日頃発売。競作短編「川に死体のある風景」第5回は綾辻さんです。
「GIALLO」No.20 2005 SUMMER、6月15日発売。第5回本格ミステリ大賞について、公開開票式の模様や受賞者インタビュー、会員の全選評などが掲載予定。もっとも今年の綾辻さんは、ご自身の作品が候補に挙がっているので投票は棄権されたかもしれません。
「幽」3号、6月24日発売。綾辻さんの連作短篇が掲載予定。

 ミステリ叢書のコーナーも随時更新しています。ミステリー・リーグは飛鳥部勝則『誰のための綾織』が5月に、本格ミステリ・マスターズは我孫子武丸『弥勒の掌』愛川晶『六月六日生まれの天使』、奥泉光『モーダルな事象』が4、5、6月と連続して刊行。ミステリ・フロンティアはたくさん出てますよ、藤岡真『ギブソン』、獅子宮敏彦『砂楼に登りし者たち』、小路幸也『HEARTBEAT』が4月に、5月末は東川篤哉『館島』が。

 恩田陸『夜のピクニック』(新潮社)読了。本を開いている間ずっと、私も高校生になって彼らと一緒に歩いている気分にすっかりなっていました。希有な体験をありがとう。二日目、自由歩行になってからの部分はもっともっとページを使って、極限状態の身体とそれに反比例した気持ちの高揚とを書き込んでほしかったな。それにしても、この「歩行祭」を実際に行っていた恩田さんの母校に感謝。お陰でこんなに素敵な物語が生まれたのですから。

 次回は13日以降に更新予定。本格ミステリ大賞の投票結果はいかに。

5月13日

 13日の金曜日です。本格ミステリ大賞の結果は、公開開票式に招待された都鞠さんが、ご自身のサイト「Never Fade」に第一報を入れて下さる予定(17:00頃?)。楽しみに待ってま〜す(^^)。

 藤原正彦/小川洋子『世にも美しい数学入門』(ちくまプリマー新書)読了。キーワードは「美しい」。天才数学者たちのエピソードに笑い(そうかストーカーなのか(笑))、定理のシンプルな美しさに感動し。藤原さんの語り口はユーモアにあふれ、対する小川さんは謙虚で鋭く、絶妙のコンビネーション。数学嫌いのあなたもぜひ。

 そらたさん経由で「MYSCON6「児童向けミステリ企画」紹介作品リスト」。知らない作品がいっぱいあるなあ。

「野性時代」の特集、見ました。綾辻さんにとっての青春小説って‥なるほどそっち方面ですか(笑)。

 NHK「知るを楽しむ・なんでも好奇心(水曜放送)」5月のテーマは「京都モダン」。洋館好きな方には楽しいかも。第1回の放送では水路閣が出てきました(『ミステリ作家徹底解剖 綾辻行人』の写真にあった、あの場所です)。バルコニー付きの九条山浄水場ポンプ室も良かったなあ。第2回は録画してまだ見ていないのですが。

 鳥飼否宇『昆虫探偵』(光文社文庫)は、書き下ろし「ジョロウグモの拘(こだわり)」あり、新たに付け加えられた筆者による注釈あり、うわあ嬉しいなあ。谺健二『赫い月照』(光文社文庫)も買う気でいたのですが、あまりの厚さにちと躊躇。

 おお、有栖川探偵小説事務所がリニューアルされている!

 休日の朝、惰眠を貪っていたら妙な夢を見ました。「学食がマクドナルドに変わってて、そこにライオネル・リッチーが座ってハンバーガーを食べていた」。私が学生だったのってン十年も前なんですけど、まあそれはいいとして、どうしてライオネル・リッチーが出てくるのだ? これ、夢分析するとどういう結果になるのでしょうか、知りたいなあ。

 それではまた、発表後に。暗黒館がんばれ!

5月14日 第5回本格ミステリ大賞が決定いたしました。(都鞠さん情報)

[小説部門]『生首に聞いてみろ』法月綸太郎
 『暗黒館の殺人』綾辻行人    13票
 『紅楼夢の殺人』芦辺拓     17票
 『生首に聞いてみろ』法月綸太郎 19票
 『螢』麻耶雄嵩          7票
 『臨場』横山秀夫         3票
[評論・研究部門]『天城一の密室犯罪学教程』
 『天城一の密室犯罪学教程』   16票
 『子不語の夢』         13票
 『探偵小説と日本近代』      2票
 『名探偵ベスト101』       2票

 ああ残念‥と云ってしまっては法月さんに失礼ですね。氷川透さんは螢、辻さんと我孫子さんは生首、有栖川さんは紅楼夢、笠井さんは暗黒館に投票されたとか。二階堂さんは小説部門を棄権、綾辻さんはどうだったのかなあ(やっぱり棄権?)
 政宗さんの「インターネットで選ぶ〜」の方は、14日夜に発表だそうです。私のあちらの予想は『紅楼夢』か『螢』なんですが、さて。

 推理作家協会賞は今月24日発表。5月はいろいろありますね。

 今日はうつのみやこども賞の受賞記念講演会に行ってきます。

5月14日(その2) 都鞠さんのレポ完成。うおお、臨場感満点。現場からのレポはありがたいです。

 二階堂さんの恒星日誌(5/14)より。「本来なら、綾辻さんの『暗黒館の殺人』に投票したかったのだが……。
 してよ!(1票差とかだったらどうしてくれるのだ)しかし、読まずして本格ミステリかどうか分かるなんて‥超能力者?

 うつのみやこども賞授賞式に行ってきました。太田忠司さん講演会のレポは後ほど。さあてぼちぼち復活しますか<リアル生活での厳しい状況は何ら好転していないのですが、なんつーか、悪い状態に身体が慣れちゃいました、いいんだか悪いんだか(笑)。

5月14日(その3)

 「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2005」(政宗九さん)結果発表。なにが楽しいって、皆さんの選評を読むのが(^^)。鞘鉄トウさんの『臨場』評は私とそっくりだ〜とか、夜見直都さんの「螢の寿命は1週間から2週間」それじゃもう尽きてるじゃん(笑)とか、とにかく皆さん切り捨てる作品が十人十色で面白いったら。

 

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