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 Ayalist 2005年5月の日記(後半)

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5月17日

 ぼちぼち復活と云っておいていきなりまた停滞してますが(笑)、これはレポを書いているせいです。太田さんの日記(5/15)にすでにかなり詳しく載っていますが、なんとか今晩中にはアップしたいなあアップしました。レポートの項からどうぞ。

5月18日 殊能将之さんの日記に「ムング鮭ごはん」と。

ムンクの鮭ごはん、叫びながら食すのか?

 よく見たら「ムン」ではなく「ムン」、ムング豆入りのご飯のことでした。なあんだ。

 太田忠司さんが、日記(5/18)で拙サイトのレポを取り上げて下さいました。あ、ありがとうございます〜(深々)。今回は何と、講演会の司会をされていた方からもメールをいただいてしまいました(こんなの初めて)。なんでも「もの凄い勢いでメモ取ってる人がいた」と私のことが話題になっていたらしいです。すみません、浮いてましたか私(大汗)。

 佐藤和歌子『間取り相談室』(ぴあ株式会社)読了。『間取りの手帖』第二弾ですが‥うわ微妙。巻末に「この物語はフィクションです」ってわざわざ注意書きがあるがために(前作はなかった)、「もしかして、間取り図も創作なの?」って考えがちらと頭をよぎったが最後、魅力半減。ネットで本の紹介を読んだら、物件そのもの(場所も値段も)はノンフィクションらしいですけどね。一番凝っているのはカバー裏かもしれません(すべての人物に関連が‥いや、ひとりだけ仲間はずれがいるぞ)。

 吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)読了。最近「失踪したいな〜」と思うこと多いんで(おいおい)つい、シンパシーを感じて買ってしまいました。なにがすごいって、どん底の体験をきっちり笑えるネタにして描いていること。ついついネット上で愚痴やら怒りやらをまんま書き散らしちゃう我が身を反省、ネタに昇華させて冷静に描くプロの姿勢は見習うべしと思いました。絵も相変わらず上手くて可愛いし、日本漫画家協会賞大賞受賞も納得の1冊。続編もあるそうなので楽しみです。とはいえ奥さんはもっと偉いよ。ちなみにこの本もカバー裏は要チェック。

 野間美由紀『パズルゲーム・はいすくーる(11)』(白泉社文庫)読了。このシリーズは「花とゆめ」誌上での連載初回からきっちり読んでいましたが、平成に入ってからはなかなか漫画雑誌をチェックできなくなっちゃったので、10巻以降は文庫化されて初めて接するお話ばかりです。今回は何といっても「ときバスツアー」が痛快。オールキャスト勢揃いだし、コン・ゲームものの白眉と云ってもいいでしょう。

 推理作家協会報5月号、斎藤純さんの「盛岡市長選出馬の話」を読んで、選挙の話といえばかつての人気サイト侍魂「選挙話で徒然と」が面白かったなあ、と思い出しておりました。健さん元気かなあ。

5月19日

『神狩り2 リッパー』の山田正紀さん。カ、カッコイイ〜(ほれぼれ)。こういう風に年を重ねたいよなあ<器が違い過ぎるので無理だとは思いますが。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20050518bk07.htm

 面白い〜「鼻兎手拭い体操」知ったかぶり週報情報)。ついでに我が家ではこれがヒット「コアラッコ」。“やさぐれる”が個人的にツボ。

5月20日

 毎日新聞の記事「ジュブナイル:新しい少年少女小説への挑戦 ミステリー作家が作る、読書への入り口」(ryoujiさん、情報ありがとう)。これによると綾辻さんの次作は「館もの」「夏刊行」。まだ詳細は云えませんが、先日J-ミステリ倶楽部の掲示板では「挿絵はたぶんこの方に」ってお名前が挙がっていました。
 そうそう、「うつのみやこども賞」の授賞式には、直前まで宇山さんがいらっしゃる予定だったんですって。うわあ。

 厨子王の逆襲。おかえりなさい厨子王。広川太一郎さん、「おのれモリアーティーのナスのヘタ!」みたいなやつでしょうか(アニメの「名探偵ホームズ」より)。

 谷山浩子さんつながりの本を読んでみよう第2弾(第1弾は『第七官界彷徨』でしたが途中で挫折。「野性時代」の「もっとも好きな、または影響を受けた青春文学作品」に角田光代さんがこの『第七官界彷徨』を挙げていらっしゃいました。わあ)。川上弘美『神様』(中公文庫)読了。冒頭の一文でもうすっかりとりこになりました。挿絵をつけるとしたら絶対わかつきめぐみさんだ! というわけで、日記の背景は「花野」です。ぽつぽつ見えるのは、そら豆のつもり(笑)。

5月21日 米澤穂信さんの近刊予定(汎夢殿情報)。

『氷菓』(角川文庫 リニューアル再刊行)2005年6月(連作短篇 古典部)
『愚者のエンドロール』(角川文庫 リニューアル再刊行)2005年6月(長編 古典部)
『クドリャフカの順番』(角川書店 四六版仮フランス装)2005年初夏(長編 古典部)
『犬はどこだ(仮)』(東京創元社 ミステリ・フロンティア)2005年7月(長編 シリーズ未定)
『友達の友達が本当に(仮)』(?)刊行時期未定(長編 ノンシリーズ)
『インシテミル(仮)』 (?)刊行時期未定(長編 ノンシリーズ)
『夏期限定ももシャーベット事件(仮)』(創元推理文庫?)刊行時期未定(連作短編 小市民)
の次はですか!さあ、秋期限定も考えなくっちゃ(笑)。

5月22日

 食べても食べても減らないかやくご飯のごとく、読んでも読んでも終わらない〜と云いつつ、なんとか300ページまで漕ぎ着けました。残り160ページ!(さあmihoroさんは何を読んでいるのでしょう?明後日の発表までに読み終わるかな<無理そう)

5月23日

 heavenly-kiss 読書blog(5/22)経由で知った「ミステリー’z 情報更新停止のお知らせに対するコメント」。Ayalistも一応、情報を発信する側(かなり偏った情報ですが(笑))なので、失敬なコメントにムカつく反面、他人事じゃないなと虚し〜い気持ちにもなっちゃいました。「時間割いて何のためにこんなことやってるんだか」と、アイデンティティー(存在意義)が揺らぐ瞬間はどんな管理人さんにもあると思うんだけど。ね。

 やば、雷鳴ってる。パソコン止めなきゃ。

5月24日

 これは前にも書いた気がするのですが、本の妖精トモトモに萌え〜(^^)。かわいいなあ、自分が栞になってるよ。でも私が描くとこうなります(笑)

 本日消印有効の「IKKI」ハガキを慌てて投函。そうそう、先日はIKKIのストラップが当たったですよ(なぜか金魚屋)。あと、創元のひらいたかこさんトラヴェローグ(旅のノートブック)も、だいぶ前に。

 綾辻さんにかかわりのないものは、よく当たるのよね私(複雑)。

 ミステリ講演会『ミステリの魅力、古本の引力』(国樹由香さん情報)
 日 時:6月25日(土)14:00〜
 講 師:喜国雅彦 日下三蔵
 場 所:花園大学(京都)
 備 考:入場無料

 大矢さん、健康そうで何よりです(^^)。『下妻物語』DVDはまだご覧になっていないのかな。あれを観ると、下妻ジャスコよりも牛久大仏よりも、貴族の森に行ってみたくなること請け合いです(笑)。

 推理作家協会賞&江戸川乱歩賞が決定したら、またお知らせします。
(19:00)あれ、東京創元社に速報入ってますが、長篇は一作‥なのかな?ちょっと情報錯綜。確認します。

5月24日(その2) 第58回日本推理作家協会賞決定。

[長編および連作短編集部門]貴志祐介『硝子のハンマー』(角川書店) 戸松淳矩『剣と薔薇の夏』(東京創元社)
[短編部門]該当作なし
[評論その他の部門]日高恒太朗『不時着』(新人物往来社)

5月25日 江戸川乱歩賞は秋葉俊介『天使のナイフ』に決定(モノグラフ情報)。

『月館の殺人』単行本上巻、発売決定! 上巻ということは、連載は残り半分ということか(いや、上・中・下巻かもしれませんよ)。

 第2回ミステリーズ!短編賞 最終候補作決定。最終選考会は来月だったかな。あ、次回の選考委員は綾辻さん・有栖川有栖さん・若竹七海さんだって。加納朋子さんから替わられたんですね。

5月26日「課外授業ようこそ先輩」次回は北村薫さんここで知りました)。6月1日放送ね、見なくっちゃ!

『月館の殺人』関連情報。
 5/25「IKKI」7月号発売 連載第6回 第1部終了
 6/25「IKKI」8月号発売 漫画は休載 スペシャル企画「綾辻行人インタビュー」
 7/25「IKKI」9月号発売 漫画は休載 スペシャル企画第2弾
 8/10頃『月館の殺人』上巻発売
 8/25「IKKI」10月号発売 連載再開 第2部スタート

 作家さんと図書館、人によって考え方はいろいろなようですね。折原さんは「ありがたい」って書いてるぞ(5/25)。そうそう、ミステリーランドのとある本は、宇都宮市内だけで所蔵数17点。これは、図書館では一般開架と児童図書室の両方に、さらに地域の市民センター内の図書室すべてに蔵書があるので、合計17冊にもなるんですね。全国の図書館の数は、日本図書館協会の資料によると2004年時点で2,825。大学の図書館は1,643もあるのか、小中高校の図書室はもっとありますよね(平成15年度の学校数は40,217あるぞ、そんなに!)。宇都宮にあるみたいな地域の図書室まで含めて、それらが一冊ずつ買ってくれたとしたら、5万冊くらいいくかな? 何でこんなことを書いているかというと、少し前にミステリーランドのことを書いた時、「全国の図書館・図書室すべてが買ってくれたとしたら、それだけでも結構な数になるんじゃないかしら」と思ったからなんですよね。

5月27日

 戸松淳矩『剣と薔薇の夏』(東京創元社)読了。ブラボー!読み終わるのに一ケ月もかかりましたが(<かかり過ぎ)、普段カタカナ名前も時代物も敬遠しがちの私がめっちゃ楽しめたんだからすごいよこれは。文章にぞっこん惚れたね。時代小説としてのあまりの面白さに連続殺人はかすみがち(笑)ですが、どっこい終盤のある人物の手紙は一気読み、しびれました。事件と時代が密接に関わっているのもとても良かったです。

 折原さんの「図書館のこと つづき」(5/26)。「図書館からなにがしか頂戴する問題。これはまた別の話。」わはは、正直でいいなあ。

「新選組!」来年1月続編放送ですって、わあい!(大矢さん情報)。三谷幸喜さんと云えば、先日映画「交渉人 真下正義」を観たのですが、三谷ドラマの常連さんがたくさん出ていて面白かったです。「源さん、こんなところでなにやってるの」「西園寺さん、お久しぶり」「八木田さんはここでもマザコンかい!」「カマキリ将軍、羽交い締め」(役名は「新選組!」「古畑任三郎」「HR」より)。極め付けは、エンディングテーマの「威風堂々」、「合い言葉は勇気」のテーマソングじゃないですか!思わず役所広司を探しちゃいましたよ<彼はローレライに乗ってます(笑)。

「デュデクはふしぎなおどりをおどった!」よしさん、私は笑い過ぎで呼吸困難を起こしそうです。ぜいぜいぜい。

5月27日(その2) あ、今日「空中ブランコ」のドラマだー、とテレビをつけたらまだ野球やってました。

 作家の読書道「荻原浩さん」

 5月25日は横溝正史ミステリ大賞の贈呈式だったんですね。横溝正史の誕生日に合わせているのか、なるほど。

5月28日

 これ、『剣と薔薇の夏』と同じ文字の大きさで二段組みの本にしたら、どれくらい薄くなるんだろう、値段は紙の量に比例しないのかしら、というせちがらい疑問はさておき(笑)。
 我孫子武丸『弥勒の掌』(文藝春秋)読了。いやもう、自己中心的な二人の中年男が癇にさわるったらありゃしない(笑)、なので最終章は「えーっ!」と驚きつつもすっきりしました。教団の描き方も我孫子さんらしいなあ。

5月29日

 今日付の読売新聞「本よみうり堂」の中のコーナー「本のソムリエ」に、読者からのこんな質問が。「ミステリーが大好きだが、結末を知ると二度と手に取らないのでもったいない気が。じっくり何度でも味わえるストーリー性豊かなミステリーはないものか」これに奥泉光さんが回答を寄せています。詳しくは新聞を見てもらうとして。
 自分は、もちろん「本格ミステリの伏線などをじっくり確認したくて再読」という場合もありますが、再読しうるミステリの一番の条件は「文章が好み(=巧い)」。どんなに鮮やかなトリックを決めてくれた小説でも、文章がヘタレだといまいち二度読む気は起きないものです。
 それにしても「ミステリは一度読んだら終わり」って思っている人、多いよねえ。私なんざ、何年か経つと「読んだってことだけは覚えてるけど、内容はさっぱり」ってパターンが多いので、一つのミステリを何度も楽しめて、ホントお得だわ(笑)。さすがに綾辻さんの作品は忘れませんけどね。

『続・下妻物語』6月29日発売モノグラフ情報)。「野ばら様がミステリに初挑戦! コメディとミステリの融合やいかに!?」ええっ、それは気になるぞ。

5月30日

『水車館の殺人』ノベルス版帯の情報をいただいたので、綾辻惹句を更新。romatz3さん、ありがとうございました。「新本格推理」という言葉が誕生した、歴史的瞬間だったかも。

 倉知淳『ほうかご探偵隊』(講談社ミステリーランド)読了。うわははは、面白いっ! なんで解決編がこんなに長いのかと思ったら‥本の構成がツボにはまりまくり。もしやと思った箇所がことごとく伏線となって後から効いてくるのも、さすがだなあ。なんか似てるよなあと思ったら、お馴染みの「あの人」も意外な形で登場します。

5月31日

「ZOO」8月5日 DVD&ビデオリリースモノグラフ情報)。初回限定プレミアムブックレットにある乙一ロングインタビュー(「ZOO」5作品を語る)はぜひ読みたいぞ。

 野崎六助さんのブログ綾辻さんの古い写真を発見。当時(平成4年5月ということは、13年前だ!)の推理作家協会の会報も。なお、ブログには『暗黒館の殺人』の感想もありました。
 朝松健さんのブログには鮎川賞パーティーの模様が。これは去年の写真ですね。
 あっ、大森望さんのミステリ関係写真館(ほとんどリンク切れてるけど‥)で、「小説すばる」に載ったホラーな写真が見られるぞ。懐かしい。京極さんのメイクはこっちのアップの写真で

「あなたがつぶやく最期の言葉」知ったかぶり週報より)。私の結果は「お前らみんな死んじまえ!」うわー、なんじゃこりゃ(笑)。でも「基本的に素直な性格なので、それ故ついつい言い過ぎた発言をしてしまうことも。よくないですね」って、当たってるかも‥。

 

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