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 Ayalist 2005年6月の日記(前半)

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6月1日 北村薫さんの「ようこそ先輩」は、来週に放送延期。

 6月の綾辻さん。
 10日(金)は「ミステリーズ!」vol.11発売。競作短編「川に死体のある風景」第5回はいよいよ綾辻さんです。原稿、間に合ったかなあ。
 11日(土)は本格ミステリ大賞贈呈式。そう云えば、本格ミステリ作家クラブ公式サイト、第3回だけ授賞式のページがないのは何故だ?
 15日(水)は「GIALLO」No.20 2005 SUMMER発売。第5回本格ミステリ大賞の選評が掲載されます。『暗黒館の殺人』に投票したのは誰かな。ちなみに綾辻さんは棄権されたようです。『暗黒館の殺人』以外の4作からだったら、綾辻さんはどれに投票されたのか、知りたい気も。
 24日(金)は「幽」3号発売。綾辻さんの連作怪談創作短篇が掲載されます。
 25日(土)は「IKKI」8月号発売。『月館の殺人』スペシャル企画「綾辻行人インタビュー」これも楽しみ。漫画は休載ですけど。

 竹本健治『闇のなかの赤い馬』(講談社ミステリーランド)読了。血塗られた馬が猛り狂って向かってくるシーンがものすごく印象的。この恐怖の煽り方といい、作品全体に漂うそこはかとない透明感といい、綾辻さんの囁きシリーズを彷佛とさせました。やはり綾辻さんと竹本さん、共通する部分が多いんだなあ。短い物語の中できっちり伏線を回収して意外な真相を導きだしているのも良かったです。

6月2日 日記の背景は「夜の一品」。色っぽい歌です。

 KAPPA-ONE登龍門の新刊、大濱真対『異進化猟域バグズ』が出たようですが、“近未来超能力アクション”、ミステリではないようですね。推薦者は牧野修さん。ミステリ・フロンティアは東川篤哉『館島』が先月末に出て、次回は米澤穂信 『犬はどこだ』と、ほしおさなえ『天の前庭』。今一番元気があるミステリ叢書ではないでしょうか、「ミステリ・フロンティア」。お、そういえば汎夢殿の30日の更新分を見てなかったぞ。近況報告、1日に何があったのでしょうか(笑)。

6月3日 外でキジバトが鳴いてます。ホーホー、ッポッポー(デーデー、ポッポーとは私には聞こえない‥)。

 一昨日の新聞に載ってた、佐藤友哉『子供たち怒る怒る怒る』刊行記念サイン会のお知らせ。
 日 時:6月12日(日) 14:00〜(詳しくはこちら
 場 所:ブックファースト渋谷店 03-3770-1023
 備 考:要整理券(先着150名)

 6月の綾辻さん追加。今月22日発売の「小説現代」7月号に、第51回江戸川乱歩賞の選評が載ります(たぶん)。あと、第2回ミステリーズ!短編賞の選考会が今月末に開かれます。発売されたら(後者は東京創元社のサイトで告知があったら)はてなの方にも書きますね。

 谷山浩子さんが、かんぽのCMのナレーションをやっている(「フリー(海面遊歩)」篇と「エンドレス(ブランコ)」篇)、早速見てみましたが、えーこれだけかい(笑)。「夢半球」のナレーション風ですね。(谷山浩子ニュース情報)

6月3日(その2)

 講談社のメルマガ「ミステリーの館」6月号によると、ミステリーランドの新刊は7月上旬発売となっていました。6月じゃないのか。7月の第7回配本は、田中芳樹『ラインの虜囚』(イラスト:鶴田謙二)と、麻耶雄嵩『神様ゲーム』(イラスト:原マスミ)。その後は綾辻さん、法月さん、恩田さんらが控えているのだそうな。

6月4日

 川上弘美『センセイの鞄』(文春文庫)読了。この人の書くものは、品があっていいなあ。最後の二章の展開にびっくり。ドラマもぜひ観てみたいぞ。
▼ はてな年間100冊読書クラブ、現在46冊。うーん、目標達成までギリギリのペースですね、絵本とか含めてこの冊数ですから(汗)。ま、達成できなくても罰ゲームがあるわけじゃなし、読みたい本しか読んでないので楽しいです。今月はミステリの短編集をいくつか読む予定。

6月5日

 垣根の剪定をしていたら、半分しか済んでいないのに突然どしゃぶり(泣)。滅多にしないことをすると雨が降ると云うから、私のせいか?

 黒田研二さんインタビューくろけん!情報)。ちなみに、「なおざり」も「おざなり」も意味は似ているけれど、やっぱりこの場合「おざなり」の方が合ってるみたいですねえ、くろけんさん(5/22の日記参照)。

6月5日(その2)

 matsuoさんによる「恩田陸作品調査」集計結果が出ています(まだ途中だそうです)。評価バラつき度とかジャンル認識率とか、すんごい面白いねえ(「夜ピク」をミステリだと思ってる人がいるんだ、ふうん、とか)。私はミステリ寄りの作品が好きなので、『木曜組曲』『puzzle』(どちらも積読、恩田さんの文庫はほとんど積んでるかも‥)あたりは早いとこ読もうっと。あ、でも恩田さんに一番書いてほしいのは「不条理ホラー」です。うんと怖い小説、お願いしたいなあ。

 今日の読売新聞「本よみうり堂」の「ポケットに1冊」は、嶽本野ばら『エミリー』と森博嗣『迷宮百年の睡魔』の紹介‥かと思いきや、書かれているのは綿矢りさの解説のことだけ。そういう注目の仕方があってももちろんいいんだけど、解説を“芥川賞受賞第一作”と呼ぶのは、いくらなんでも持ち上げすぎでは。

6月6日 まだ6日になったばかりですが(0:45AM)。

 本格ミステリ作家クラブHPの「6月の本格トピックス」によると、会長が変わるようですね。次期会長はどなたが?

 推理作家協会の新理事長・大沢在昌さんは、協会賞について「既受賞者も含め、毎年の最も優れたミステリーを選ぶべきという議論もある」と規則改正に前向きな姿勢を示したそうな(記事はここ)。真のベスト1を選ぶことで賞の注目度を高めることが狙いらしいです。私はこの案、もともと賛成なんですけど、現実的に考えると「ミステリー」とひと口にいっても内容は多岐に渡っているから、既受賞者も含めるとなると、候補作を選ぶだけでも大変そうだなあ。

6月6日(その2)

 関ミス連の「乾くるみ講演会」、青猫さんのレポ、早速読ませていただきました。『Cheap Love マユの物語』平積み計画に、爆笑。政宗さんのレポはこちら
 ちょっと古い記事ですが、アサヒ・コムBOOKで『イニシエーション・ラブ』が“ミステリーにおける恋愛”の本として取り上げられています。東野圭吾『白夜行』、米澤穂信『さよなら妖精』も同時に。
 ttp://book.asahi.com/be/TKY200505250273.html

 ええと、ミステリーランド第7回配本についてですが、Amazonには「6/21」って書いてありますね。実際はいつ出るんですかね。6月?7月?‥っても、田舎の本屋は発売後一ケ月くらいしないと入荷しないから(入荷しないまま終わる場合もある)、いつ発売でもあんま関係ないんだけど(くすん)。

『本格ミステリ 05』(講談社ノベルス)発売。サイト内の本格ミステリ大賞のページも更新しました。アンソロジーについては、収録作の所収先も調べてみました。ところで、大賞の候補になった短編集で、その中の短編がアンソロジーにも収められているケースってあるんですね。個人的には「都市伝説パズル」が入ってない『02』、「スイス時計の謎」が入ってない『04』はどうにも納得できないんですけどー。

 小学館とe-NOVELSが提携した「書き下ろし・新本格ミステリー・シリーズ(仮)」は、諸般の事情により中止となったそうです(二階堂さん情報)。執筆予定者リストに綾辻さんの名前もあっただけに、残念。

 この記事は一昨年くらいなのかな、青井夏海さんインタビュー

6月7日 政宗トロフィー。うおー、かっこいい(^^)。芦辺さん喜んでくれるといいなあ。

 昨日は中学校の家庭訪問、今日は出張でベルギー行ってたダンナが帰国‥と、バタバタ忙しくしていたら、あ、朝日新聞社に電話、まだしてないぞ。明日も学校行ったり病院行ったり、バタバタはまだ続きます。ひー。
 メールのお返事が滞ってて、ゴメンナサイ。近日中には、何とか。

 本格ミステリ作家クラブのアンソロジーって、事前に決められた三人の編集委員が作品選んでいるんですね。公式サイトの会報に各年のお名前が載っていたので、本格ミステリ大賞のページに書き足しました。

6月8日

「ようこそ先輩」今見終わったところです。全編これ「日常の謎」(^^)。北村薫さんの笑顔は素敵ですね。“人情の機微”という言葉がとても印象に残りました。

 J-ミステリ倶楽部、二階堂さんに続いて登場するゲスト作家は、たぶん折原一さん(5/21日記より)。

 6月の毎週金曜、朝日新聞夕刊で綾辻さんのエッセイ連載。私の住んでいる地域は夕刊がないので、実物が確認できなくてゴメンナサイ。連載は全4回(6月いっぱい)の予定なので、月末に新聞のバックナンバーを取り寄せて、改めてご報告します。

「ミステリーズ!」綾辻さんの短篇は次号(vol.12)に掲載されるのかな。8月ですね。

6月9日 忙しいです、ばたばたばた。

6月10日 北村薫『ニッポン硬貨の謎』刊行記念サイン会りほさんチェックしたかな)。

 日 時:7月8日(金)18:00〜19:00
 場 所:八重洲ブックセンター本店 1F サイン会場(03-3281-1811)
 備 考:『ニッポン硬貨の謎』購入者に整理券配付(配付は6月30日より)
     当日は書籍と整理券を忘れずに。

「課外授業ようこそ先輩」北村薫さんの回を見逃してしまった方、再放送があります。
 11日(土)NHK総合 AM 1:55〜2:24 (今日の深夜ですね)
 12日(日)NHK教育 AM 8:05〜8:34

6月10日(その2)

 貫井徳郎『殺人症候群』(双葉文庫)刊行記念サイン会があるようです(ともっぺさん掲示板より)。有隣堂HPには告知が見当たらないので、ソースが明らかになったらもう一度書きますね。一応、「6月26日(日)16:00〜 有隣堂アトレ恵比寿店 要整理券 発売当日から電話予約可」。

6月11日

 本日、本格ミステリ大賞贈呈式。「パン屋のないベイカーストリートにて」とか野間美由紀さんとか柴田よしきさんとかの日記に記事が。写真もあります。本格ミステリ作家クラブの次期会長は北村薫さんだそうです(都鞠さん、合ってましたよ)。

6月12日 バカミスって、何?

 元々は「このミス」で小山正さんが使い始めた言葉らしく。2005年版を見たら「俺がバカミスと思った作品がバカミスなのだ」という、分かったような分からないような説明が(笑)。
「バカミスの定義」でググってみたら、いろんな解釈の仕方があるようですね。もっとも、「壁本(壁に投げ付けたくなるようなヒドい本)=バカミス」とか「笑いをねらった文章=バカミス」ってのは、私の感覚とは違うなあ。「バカミス」は褒め言葉だと思ってます。「よくこんなトリック考えるよなあ、わはははは」って感じかしら。

6月13日

 綾辻さんは本格ミステリ作家クラブ事務局長。北村薫さんの後任ですね、お仕事頑張って下さいませ。毎月の「本格トピックス」も、これからは欠かさずチェックしなくちゃ(いや、今までも毎月読んではいましたが)。

「有栖川、篠田、光原三先生ご来店」(6/12)(TRICK+TRAP)。お、写真には知っている顔もちらほら。

6月13日(その2) 貫井徳郎『殺人症候群』(双葉文庫)刊行記念サイン会(詳しくはこちら

 日 時:6月26日(日)16:00〜17:30
 場 所:有隣堂アトレ恵比寿店 店内イベントコーナー 03-5475-8384
 備 考:要整理券(先着100名)予約も可

6月14日

 西澤保彦『パズラー』(集英社)読了。ノンシリーズの短篇集です。
 レベル高っ!まさしく“論理のアクロバット”。心ゆくまで堪能しました。悪意に満ちた登場人物たちも、私はけっこう好き。さらに特筆すべきは、文章の技巧の高さ。「贋作「退職刑事」」はもちろんのこと、文章も人物造形も海外ものの翻訳としか思えない「卵が割れた後で」に感心しきり。いやこれは「技」というより「愛の深さ」だなきっと。大好きな作品を自らの血となり肉となるまで精読する著者の姿が見えるようです。

 嶽本野ばら『エミリー』(集英社文庫)読了。表題作「エミリー」を夕方台所で読んでいたら、すっかり打ちのめされてしまって、その晩のおかずがめっきり質素になってしまったという(笑)。でも、どん底にあっても心の拠り所を見つけて必死に生き抜いていく、諦めでもなく憎しみでもない、その心の強靱さに感動。とぼけた「コルセット」も好きだなあ。綿矢りささんの解説も、適切ですごくいいです。

6月15日(その1)

 怖えーよ、モリゾー(笑)。しかも「ひつまぶし」に見えません(鰻にすら見えないぞ、ナマズ?)。どうでもいいけど「ひつまぶし」と「ひまつぶし」は似ていますね。
 これもすごいモリゾーだ(笑)、なぜか「ドラゴンズ情報局」のページにあったぞ。

 本日「GIALLO」発売日。本格ミステリ大賞の選評が載っています。ということで、今日はこの後もう一回サイト更新する予定です。

6月15日(その2)

「GIALLO」2005年夏号発売。第5回本格ミステリ大賞の全選評が掲載されています。この選評は、いずれ(GIALLO秋号の発売後)公式サイトでも読めるようになるでしょう。あ、ちなみに次号(9/15発売)は「特集・有栖川有栖の世界」ですって。
 さて選評。小説部門の選評だけ読んでると『紅楼夢の殺人』が大賞取ったような気がしてくるのはなんでだろう〜♪(もう死語か?)。評論・研究部門の方が読んでて楽しいのはなんでだろう〜♪。笠井さんはそこまで大袈裟に云わなくても‥。倉知さんは相変わらず楽しいなあ(^^)。短篇集の扱いは今後も変わらないんですかね。候補作の選出も‥これはまあ、ここまで各人の「本格ミステリ観」や「推薦作を選ぶ観点」がバラバラだと、何を選んでも文句が出るんだろうなと。

 篠田秀幸さんの選評に「深い混乱を感じる」「読者側との認識のズレ」「事態は危険水域に達した」とあるのが妙に気になります(「脱格系」の扱いはともかくとして)。新人が育たないとそのジャンルは滅びるとか、若い世代に受け入れられないと小説として成功とは云えないとかは、以前から山田正紀さんや笠井潔さんがおっしゃっていましたよね。本格ミステリ作家クラブでは新人賞の公募はやらないのかな(クラブ設立時はそんな構想もあったように思いますが)。
 先日大森望さんの日記(6/11)に「四六判文芸書の世界では、「帯にミステリーと書くと売れない」と囁かれはじめているらしい」と書かれていたのも気になるし。そんな中で天城一さんの受賞の言葉「本格推理小説の不朽性」を読むと、多少の波はあってもうんと先を見れば大丈夫なのかなあ、とも思えますが。

 有隣堂ランドマークプラザ店(横浜)に行くと、貫井さんのサイン入り『殺人症候群』があるそうです(貫井さん「最新の仕事」より)。横浜かあ(遠いよ)、サイン会に行けない遠方の人が買える書店に置いて下さればいいのに(それだと貫井さんが大変か)。

 

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