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 Ayalist 2005年6月の日記(後半)

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6月16日

 わー、カッコいいじゃん、『クドリャフカの順番』。岩郷重力さんって、講談社文庫版『殺人方程式』カバーデザインを手掛けた方ですよね。米澤さん、今月末に出る新装版2冊も買っちゃおうかなあ。

 麻耶雄嵩『名探偵 木更津悠也』(カッパ・ノベルス)読了。北見隆さんの装幀、いいですね。4つの短篇の中では「禁区」がお気に入り。文章が不親切で、込み入った物語を理解するのに少々骨が折れましたが、ラストで意外な絵が浮んできて、わーそういうお話なら好きです私(誤読かもしれませんが)。白幽霊が効いてますね。

6月17日

 ブログ内を「Musical Baton」(説明はリンク先をどうぞ)がすごい勢いで回っています。都鞠さん(北島三郎「男道」には意表をつかれました(笑))が「音楽じゃなくてミステリか小説でやってみたい気がするぞ」と書いていらしたので、よーし「本」で答えてみようかな。
◇コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量→小説ファイルの容量
 昔はe-NOVELSで購入したPDFファイルがあったけど、ハードディスクがクラッシュした後は買ってないので、ゼロ。
◇今聞いている曲→今読んでいる本
 太田忠司『月読』、西原理恵子『毎日かあさん(1)(2)』(再読)
◇最後に買った CD→最後に買った本
「ミステリーズ!」vol.11(やっと見つけたよ!)
◇よく聞く、または特別な思い入れのある5曲→よく読む、または特別な思い入れのある5冊
 江戸川乱歩『怪奇四十面相』(生まれて初めて読んだミステリがたぶんこれ)
 星新一『ボッコちゃん』(私のもう一つのルーツは、ここにあり)
 綾辻行人『十角館の殺人』(出会うべくして出会った一冊)
 綾辻行人『アヤツジ・ユキト1987-1995』(読み過ぎて表紙がとれそうだ(泣))
 綾辻行人『殺人鬼』(書け書けと横で殺っちゃんがウルサくて(笑))

 本屋大賞2位だった『明日の記憶』が渡辺謙主演で映画化されるそうですね。『夜のピクニック』も映画化されるそうですし、去年1位の『博士の愛した数式』もたしか来年早々に公開。本屋大賞にもう一つ「映画化」という顔が出来つつあるような。

6月18日

「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2005」のトロフィーが、芦辺拓さんのもとに届いたようです。政宗九の視点(6/19)に、芦辺さんご本人の書き込みがありますのでご覧あれ。とても喜んでいただけたようで、トロフィー制作に、ほんのちょっとだけ口とお金を出したmihoroさんは嬉しい(^^)。

 中学校の運動会。なんで梅雨時にやるかなあと心配していた雨は降らず、無事終わって良かった良かった。でもお陰ですっかり日焼けしてしまったよ〜(やべっ、この年でむやみに日焼けすると、しみしみババアになってしまう‥)。

 ケムリズムのシノダさんご結婚。おめでとうございます!

6月19日 紅葉るいさんの夜光月海と相互リンク。綾辻さんのページや谷山浩子さんのページがあります。

 おおっ、○○さんのブログが久々に更新されてるよ!と見に行くとたいていが「Musical Baton」。そうか更新を促す効果もあるのね(そうか?)。

 日記の背景は「アトカタモナイノ国」。上手く描けない‥(ため息)。

6月20日 16年ぶりに解けた謎のお話(長いわりには大した話ではありませんが)。

 演劇集団キャラメルボックス、ほんの一時期ですが友達と通ってたことがありました(最近では北村薫さんの『スキップ』を上演していたようですね。劇団員の西川浩幸さんは『安楽椅子探偵登場』で刑事役やってた人)。初めて観たのが1989年の「ナツヤスミ語辞典」(初演)。上川くんの初舞台だったんだ、わー‥って話は置いといて。
「ナツヤスミ語辞典」オープニングの曲がとても印象に残ったんですよね。でも当時はサントラなんて出てなくて(キャラメルの使用曲は人気が高いので、CD化しようという企画もあります、と前説五郎さん(=加藤昌史さん)がおっしゃってはいたけど、まだ話だけの段階だった)、曲名も分からない、オリジナルなのか既存の曲なのかも分からない。しばらく経ったある夜、偶然FM「クロスオーバーイレブン」でその曲がかかったことがあって、おー!と色めき立ったけど、結局曲名は分からず終い。記憶の片隅にひっかかったまま、月日は流れ‥。
 つい先日、キャラメルのパンフやチラシのイラストを描いてたGEN'S WORKSHOPのことをネットで調べてて、自然とキャラメルの公式サイトにたどり着き。へえ、今は公演ごとにサントラが出てるんだ、あ、じゃもしかしたら「ナツヤスミ語辞典」のあの曲も分かるかな、どきどきどき‥。
 サントラ、ありました。でも2003年の再演時の音楽のようで、初演時と同じかどうかは不明。データも、1991年の最初の再演時の曲目リストはあったのですが、1989年のものは古すぎて載ってないみたい。サントラの試聴は劇中歌とエンディング曲の二つしかできず。うー、何とか聴けないものかと、曲名「Don Juan」と「NARADA」ってレーベル名をもとに検索かけまくって、最初にたどり着いたのがココがーん、違う曲だった‥
 でも、検索の途中で出会ったブログに「「ナツヤスミ語辞典」オープニングの曲を結婚式で使った」って記述があったんですよね。でもさっき聴いたのはやけに暗い感じの曲だったぞ、もしかして同名の別の曲があるのかも。
 ありました!わーい、これだ〜、ばんざーいばんざーい。16年の歳月を経てようやく曲目が判明。浮かれた勢いでサントラを注文、ついでにみき丸ピンバッジも(笑)、届くのが楽しみです。
 蛇足として、ン十年生きてきて初めて「Don Juan」を「ドンファン」と読むことを知りました(笑)。

『文学賞メッタ斬り!』と本屋大賞の影響か、ミステリ一辺倒ではなくなってきた最近の私の読書傾向。はてな年間100冊読書クラブに参加しているのも、少しは関係しているかな。
 三崎亜記『となり町戦争』(集英社)読了。とむこさんもお読みになったようですね(^^)。印象を一言でいうと「さらさらさら」、でも水のさらさらではなく砂のさらさら、肌にザラつきが残る感じでしょうか。戦争を事業として扱う感覚は、以前別な本で体感したことがあったので、目新しさは感じませんでしたが、お役所仕事の細かい描写や時折挟み込まれる書類が奇妙にリアル。終章における主任の扱いは、ちょっと納得いかなかったな。
 一番不気味だったのは、戦争相手の固有名詞が最後まで出てこなかったこと。「となり」って名前の町なのか?(いや違うと思うぞ)

6月22日

 京極夏彦コレクション「妖怪とめ具(ピンバッジ)」「妖怪さげ飾(根付)」予約注文申込は6月23日まで!(大極宮)。でもバラ売りはないんですね、コンプリートパックだけなんですね。うーん、全部はいらないなあ‥。
 ちなみに『邪魅の雫』は発売未定だそうです(みゅうさん情報)。みゅうさん、出版社に問い合わせまでして下さったのにね、講談社も対応がいいかげんというかなんというか。

 今日は小説誌をいろいろチェックしてこなくっちゃ。「小説現代」は第51回江戸川乱歩賞の選評が掲載されるし、「オール読物」は推協賞の選評が載りますよねたしか。

6月21日 なんなんすかこの暑さは。洗濯物がすぐ乾くのは嬉しいけど、梅雨はどこへ行った。

 クイーンの国名シリーズ、『〜の謎』は創元推理文庫で、『〜の秘密』はハヤカワ・ミステリ文庫。ところで「クイーンといえば、角川文庫のタイトルが面白いです」と掲示板でJDCさんに教わったので、そう云えば角川文庫版のクイーンを一冊私も持ってたぞと本棚をごそごそごそ。ありました、『ギリシア棺謀殺事件』。本のカバー袖を見てみると‥
『ローマ劇場毒殺事件』(たしかに“ローマ”の“帽子”じゃないもんなあ)、『フランス・デパート殺人事件』(これたしか“フランスの”って意味の“フレンチ”じゃなくて、人の苗字なんじゃなかったでしたっけ。解決編の手前まで読んで、「読者への挑戦」受けてやろうじゃないのと意気込んだはいいものの、それっきり止まってるなあ。また読み直さなきゃ(笑))、『ギリシア棺謀殺事件』、『エジプト十字架事件』、『アメリカ・ロデオ射殺事件』(そういう事件なのか)、『シャム双子殺人事件』、『中国切手殺人事件』、『スペイン岬の裸死事件』、『日本庭園殺人事件』。検索したら書影もあったぞ。あれれ、オランダ靴だけないけどなんで??

6月23日『邪魅の雫』と聞いてこんな絵↓を思い浮かべてしまう自分がキライだ(笑)。

ジャミ(ラ)のしずく。     

「オール讀物」7月号には推理作家協会賞の選評が掲載。そうか、推理作家協会賞は(今の時点では)ひとり一回しか受賞できないから、受賞後に選考委員のお鉢が回ってくるんですね。今年の選考委員は有栖川有栖さん、北森鴻さん、黒川博行さん、直井明さん、法月綸太郎さん。同業者の作品に優劣をつけなくちゃならないという点では、よろず新人賞の選考より大変かも。
 戸松淳矩さんはもっと年輩の方かと勝手に想像していたので、写真を見てちとびっくり。

「小説現代」7月号には第51回江戸川乱歩賞の選評が掲載。ミステリ交差点には『館島』と『扉は閉ざされたまま』が取り上げられているぞ。絲山秋子さんの講談社潜入ルポも面白かったです。講談社カルトクイズ、(1) の答えに「え〜っ」。

6月23日(その2)

 ほぼ日刊イトイ新聞「ほぼ日式 声に出して読めない日本語。」綾辻行人が取り上げられています(大矢さん情報ありがとう)。うそっ、読めないの? じゃあ読めない人はなんて読んでるんだろう、気になるなあ。
 そういえば「綾辻行人 井上夢人 岡嶋二人 柄谷行人」みんな「人」の字の読み方が違いますね。「貫井徳郎」は「つ」の棚に入れられてることあるし、私は「梁石日」がいまだに覚えられません。「森博嗣」は読めるけどそらで書けません(おい!)。
 大矢さんが他にあげて下さったのは「帚木蓬生、大佛次郎、戸松淳矩」「意外と、田中啓文さんも「ひろふみ」とは読めないかも」。うわあ、最初の読めないぞ(汗)。二人目も思いっきり間違ってるじゃん私(大汗)。

6月24日

 太田忠司『月読』(文藝春秋)読了。「月読」「月導」この設定がとにもかくにも素晴しい!(ほれぼれ)。終盤は本格ミステリ・マスターズらしく「おおっ、そう来たか」と身を乗り出す場面も。でも一番心に残ったのは克己の炯子、二人のシーンかな。大胆で無謀、まっすぐで痛々しい、なぜだか私の大好きな『僕の殺人』を彷佛とさせました。太田さんにはぜひぜひジュブナイルを書いていただきたいっ。

 映画『ニライカナイからの手紙』は良かったよ〜(みんな泣いてた、っても観客10人くらいしかいませんでしたが)。でも深川さんは観てないのか、ううむ、語る相手がいないぞ。
 映画『姑獲鳥の夏』も楽しみですね。お、映画館ロビーに「御祓済公式ガイドブック」なるミニチラシが。久遠寺医院の平面図に萌え〜(笑)。主要キャスト以外の配役も載ってるぞ、個人的には篠原涼子の「雪絵(関口の奥さん)」と荒川良々の「和寅」がツボでした。
 そうそう!映画『ハサミ男』が一週間限定で栃木(TOHOシネマズ宇都宮)で公開されるって(わあい)。明日の25日19:00〜の回は監督挨拶もあるそうです。でも一日二回、午後しか上映がないのか、行けるかなあ‥。

 本日「幽」vol.3発売。綾辻さんの短篇「長びく雨」が掲載されています。

6月25日 青空、夕焼けの次は夜空かな、と思ったら、こんな空でした

「IKKI」8月号は、『鉄子の旅』の菊池直恵さんによる綾辻行人インタビューが掲載。次号は月館の殺人特大ポスター(ポスターの中に事件の鍵を握るヒントが!?)が付録に。

 暑い暑い、と書こうとしたらタイプミスで「殺意」になってました(笑)。

6月26日 MYSREC 2005 開催決定みすらぼ情報)。東京版と大阪版とあるようです。

 くそー、あとがきにつられて買っちゃったよ、『GOTH』夜の章/僕の章。角川書店の思う壺(でも、本格ミステリ大賞にまつわる話は、とっても興味深かった)。こうなったら、「ボクのかしこいパンツくん」を当ててやる〜
 乙一さんは映画制作がやりたいのね、がんばれがんばれ。小説が読めないのはすごく寂しいけど、でもやりたいことを思う存分やってほしいもんね。

「ナツヤスミ語辞典」サントラ、キターーー!(20日の日記参照) うわこれすごくイイよ、編曲もメリハリが効いてて。しばらく浸ります〜。

6月27日 評論家と漫画家がエピソードなど披露 花園大でミステリー講座(京都新聞)。お、この写真は。

 まさむね書店開店。『せとぎわの魔術師』は未読だけど、さだまさしの短篇といえば『自分症候群』(新潮文庫)、私の愛読書です。もう何回読んだことか。

6月27日(その2)

 江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(集英社文庫)読了。うわあ、参ったなあ、物語と自分の周波数が妙に合ってしまって。今の自分はまさに「安全でも適切でもない」不安定な状態なんだなあと、認識(って別に不倫とかしているわけじゃありませんが(笑))。
 加藤タカ『しっぽの国のビビビ』(文渓堂)、絵本です。この人の絵は大好きなんだけど、色遣いは昔の方がいいかなあ。デジタルになってからはピンク系がカラフルすぎる感じ。その点今回は夜のお話なので、色合いが落ち着いていて良かったです。お話もカワイイし、文字の配列もただの横書きじゃなく弧を描いたりしてる部分がリズミカル。

6月28日

 Over The Rainbow”〜十億アクセスの彼方に〜棒日記情報)、生半可なホラーよりゾッとしました。お急ぎの方は「2004.11.25 Dad's blog」「2004.11.25 Mam's Blog」「2019.4.5 Daughter's blog」の3つを読めば、制作者の意図は分かるかと。

「MYSCONと内輪のイメージ」(泉穂さん6/25)。うーん、MYSCONは実際に参加したことがないので、私がどうこう云うのは控えておきましょう。ミクシィについては、参加者が90万人に達しようとしている現在、もう内輪とは云えないような(笑)<公開限定もできることはできますが。

6月28日(その2) 綾辻さんのエッセイの載った朝日新聞が届きました。わーい。「大好きだった」という題で、

 第1回「15歳で出会った漫画「光る風」」
 第2回「16歳で出会った映画「サスペリア」」
 第3回「19歳で出会った音楽「生きていてもいいですか」」
 第4回「21歳で出会ったバイク「GSX400FS」」
 山上たつひこ・アルジェント・SUZUKIのバイクは知ってましたけど、中島みゆきは初耳だあ。と云ってもそれほど意外じゃありませんでしたが。

6月29日

 復刊、『丸尾画報』。乱歩っぽい雰囲気の絵だなあと思うのは私だけ? 国樹さんのマンガに、丸尾末広Tシャツを着た綾辻さんが出てきましたよねたしか。
 三省堂名古屋高島屋店のブログに、米澤穂信さんや石持浅海さんご本人のコメントが。

6月30日 ばたばたばた、あれ、ミステリーズ!短編賞の選考会はまだ?

 

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