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 Ayalist 2005年10月の日記(前半)

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10月1日

 9/30付の京都新聞に掲載されたインタビュー記事「京都発 気鋭の作家たち 綾辻行人さん」(ふゆみさん情報ありがとう!)によりますと、ミステリーランドは
「年末か年明けには刊行されるようだ」
「小学六年の僕を読者に想定して書いている。少年少女にトラウマになるようなものを贈りたい」
この作品が館シリーズの新作になる予定
 ミステリーランドの書き下ろしが「館シリーズの正当な続編、シリーズ第8作である」ということは、某携帯サイトではすでに告知されておりましたが、新聞記事になった(別媒体でも発表された)ということで、当サイトでもようやくお知らせできます。やったあ。
“館の新作は意外な形で”というのは、綾辻さんが暗黒館刊行当時から繰り返しおっしゃっていたことですが、「『月館の殺人』が“意外な形の館”なのかな?」という気もしていたので、このニュースを初めて知った時「しまった、そうだったか!伏線がいっぱいあったのに、読み切れなかったぜチクショウ」と天を仰いだ私。
 館の新作がこんなにも早く読めるとお喜びの方、シリーズ物なのに違う形態で出ることにご意見のある方、いろいろいらっしゃることと思いますが、まずは作品が出来上がるのを楽しみに待ちましょう!じわじわ‥

10月2日 ふにゃ〜、ちと体調不良で寝ております。更新は明日。

10月3日

 宇多田ヒカル「BE MY LAST」のPV、ゴシックホラーっぽくていいですね。(私はCD屋さんで観たのですが、リンク先でも同じ映像だよね?相変わらずうちのパソコン画像再生できなくって確認できない‥)

 こちらも相変わらず本放送は聴けないので掲示板で内容を推理(笑)、政宗ラジオ、昨晩の放送は「「このミス」「本ミス」「文春ベスト」入り作品、また「本格ミステリ大賞」「本屋大賞」の候補作を予想してみる」

 昨日は寝てたので、本をたくさん読めました(お陰さまで今日はなんとか復活)。
 朱川湊人『かたみ歌』(新潮社)読了。うわあ、朱川さんゴメンなさい!と、どうしてのっけから謝っているかというと、もちろん大好きな作家さんなんですけど、「ま、いつものノスタルジックなホラーファンタジー路線なんだろうな」「最近鬼のように各小説誌に書いていらっしゃるから、そう毎回毎回ハイレベルを期待したら悪いよな」と、わりと軽〜い気持ちで読み始めたんですよ。とんでもありませんでした。登場する世相や音楽を(リアルタイムではないにせよ)ぎりぎり知っている世代なので、物語に入り込みやすかったせいもあるでしょうが、そうした小道具がなくても(つまり当時を知らない若い方でも)充分に楽しめると思います。
 連作短篇集で、舞台は各話共通しているのですが、それ以外にも人物、小道具が微妙にリンクしているのが上手いなあ。泣けたのが「夏の落し文」と「栞の恋」。前者はホラーとしても出色。「朱鷺色の兆」は、小説には書かれていませんが、語り手が何故あんな長話を始めたかを深読みすると、ゾッとしました。淀みない美しい日本語にも惚れ惚れ。

 麻耶雄嵩『神様ゲーム』(講談社ミステリーランド)読了。アンケートでも超話題の作品でしたが、わあ、麻耶さんゴメンなさい!(今日は謝ってばっかりだにゃ(笑))、麻耶さんがこんなに“書ける”方だったとは、正直びっくりです。お見それいたしました。今までミステリーランドを小野・殊能・太田・竹本・西澤・倉知・麻耶と読みましたが、中2・小2の男子の母(つまり私ね)から見て、描かれている少年の心理や言動が現実の彼らと最も近いと感じたのは、殊能作品と本作が双璧。内容のダークさがとかく話題になっていて、たしかにダークだし、このラストは子どもに分かるかいな(実は私も分からなくて、ネットであちこちの感想を読みあさってようやく理解(笑))と思ったけど、子どもの視点を見事に再現した語り口は、もっと評価されてしかるべきでは。
 子ども向けの物語でも著者のカラーを突き通した点、本格ミステリのテクニックを惜し気もなく注ぎ込んだ点、私は買いますね。「子どもに読ませるのはちょっとどうかなあ」「でも読ませて感想を訊いてみたいなあ」相反する二つの気持ちが胸の中で渦巻いています(笑)。原マスミさんの挿絵もベストマッチだわ。

 田中芳樹『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)読了。これは楽しい冒険譚!でもどこがミステリ?と思いきや、最終章で意外な真相が。おお、なるほど〜。子どもの頃『鉄仮面』も『巌窟王(=モンテ・クリスト伯)』もわくわく読んだことを思い出しました<でも内容は忘れている(苦笑)。

 ところでこれこれは何? 楽天ではミステリーランドを6冊セットでも売ってるの?(写真が見たいなあ)

10月4日

 お菊。さんの書評サイト「本スキ。」と相互リンク。ミステリよりも一般小説寄りのようです。これからもどうぞよろしく。

 小学館書き下ろしミステリーキャンペーン第2弾、懸賞付き犯人当てクイズ実施中(締め切りは10月12日)(e-NOVELS情報)。大山誠一郎『双竜町事件─仮面幻双曲』前篇(問題篇)が無料でダウンロードできます(Macじゃ読めないのね、残念)。ちなみに第1弾は柳広司『吾輩はシャーロック・ホームズである』でした。

 ホラーサスペンス大賞、第6回をもって終了。あらら。綾辻さんが選考委員の賞だったんですが。第6回の大賞および特別賞は10月中旬に決定予定。11月発売の「小説新潮」12月号に選評が載るかな。

10月5日 太田忠司さん製作による「宿少占い」。私は‥え〜、大鴉博士?しかも今日の運勢ランキング最下位だ。

 映画「シン・シティ」を観てきました。「すげえっ、こういう感じでぜひ『殺人鬼』の映像化を!」という感想は私だけかな(笑)。冒頭にちらっと映った原作漫画の絵にまず心を奪われました。光と影のコントラストがカッコいいっ(こんな感じ)。原作読んでないけど、完成度のめちゃめちゃ高い映画化であったろうことは間違いないでしょう。ぶっちぎりのバイオレンスは吐き気がするほど(褒めてます)でしたが、ほとんど予備知識なしで観たので、3つのエピソードの絡まり具合とか、いろいろ驚けました。なるほどあの子がああなって。あのごついおっちゃんがミッキー・ロークだったとは! ルトガー・ハウアーしぼんじゃったなあ、えっあれロードオブザリングのお兄ちゃん! 女優陣もキマっててすんごい良かったなー。

10月6日

「MORI LOG ACADEMY」10月スタート。森さんの日記を読む日常が戻ってきます、嬉しいなっ。

 江戸川乱歩「幻影城」ご招待。池袋・古本まつり(西口公園にて10月6日〜12日)で期間中、会場で本を3,000円以上購入した先着1,000人に「少年探偵団」を表す「BD」缶バッジをプレゼント。見学会は今月26〜29日の予定、バッジを付けていくと見学できる趣向だそうです。

 島田荘司さん『摩天楼の怪人』発売記念サイン会のお知らせ(詳しくはこちら
 日 時:10月30日(日)14:00〜
 場 所:三省堂書店神田本店(03-3233-3312)1階特設会場
 備 考:予約の先着100名に整理券を配布

10月7日

 飛鳥部勝則『誰のための綾織』(原書房)読了。題名が上手いなあ。物語のトーンがシリアスだったりえげつなかったりホラーだったりコミカルだったり‥と定まらないのが気になった(高校生の習作という設定だからしょうがないか。ホラー調の部分が一番好き)けれど、仕掛けにはまんまとハマりました。が、ミステリとして好みの部分がいっぱいあるのに、それだけで済まされないのがああもったいない。三原順の名前を一言も出さないでこんなに引用してしまっては、盗作のそしりをまぬかれないでしょう。漫画をなめるな。

10月8日

 森博嗣さんの弁天が丘線に新駅長赴任。前駅長のトーマは「他駅へご栄転」だそうです。森さんはステキな表現をするなあ(涙)。

 アンケート第2弾「ライトノベルって、なあに?」が締め切り間近。10日まで受け付けますので、どうぞよろしく。

10月9日

  前田建設工業株式会社『前田建設ファンタジー営業部』(幻冬舎) 読了。
 ウェブ企画を本にしたもので、HPで全部読めるし写真もあちらはカラーだし、でもすっごく面白くてうちの子どもにも読んでもらいたいなと思ったので、本も買っちゃった。知らなかったことを知る楽しみ(^^)。マジンガーZは名前は知ってるけど実は見たことないので、映像を見てみたいなー、ビデオ屋さんにはないかしら。

 本格ミステリ作家クラブの「今月の一言」、綾辻さんの「とある仕事」とは安楽椅子探偵の事ですね。

10月9日(その2) 皆さまと綾辻先生のお陰です!これからもどうぞよろしく。

10月10日

 7日はミステリーズ!短編賞授賞式(今年は鮎川哲也賞が該当作なしだったので)。出席者のレポをあちこち読んだけど、綾辻さんの話はあんまり載ってないなあ。二階堂さんの日記に当日の写真あり。
 この日は戸松淳矩さんが乾杯の音頭をとられたそうですが、戸松さんといえば、『剣と薔薇の夏』(先月早々と文庫になりました。面白いですよ〜)を読んでいる間ずっと私は、なぜか戸松さんの事を相当なお年のおじいさんだと勘違いしていて(笑)。頭の中の著者近影は板垣退助みたいな白鬚のおじいさんだったので、雑誌でご本人のお写真を見た時ものすごくびっくりしたのでした。どうしてあんな勘違いしてたんだろう?

 最近のBGMは、槇原敬之「Listen To The Music 2」。もともと彼の“声”が好きで、しかも大好きな「Your Song」「TIME AFTER TIME」「言葉にできない」などが収録されているので早速購入したのですが、一番いいと思ったのは矢野顕子のカバー「ごはんができたよ」。彼女の元歌もぜひ聴いてみたいな。

10月11日

『誰のための綾織』表紙絵がとても気になっていたのですが、「平成の耽美浮世絵師」山本タカトさんね、メモメモ。

 アンケート「ライトノベルって、なあに?」締め切りました。最終的には有効票88(末広がりで縁起がいいかも)、多数のご協力ありがとうございました。

 大森望さん、心筋梗塞で入院。いやもう、びっくりしました。ネットの日記なんか書いてて大丈夫なんでしょうか。仕事より身体です、どうぞお大事に。

10月12日

「マイヤヒ」の次は「もすかう」ですか(笑いシーク)。フラッシュも面白いけど、「めざせモスクワ」は曲自体がたいそう懐かしいです。「ジン・ジン・ジンギスカ〜ン♪」とかもあったよね。モスクワオリンピックのマスコット「ミーシャ」は可愛かったな。

「野性時代」11月号、“大人気コミック『月館の殺人』フィーチャー「綾辻行人、初の共作の企みを語る(創作ノート公開!)/佐々木倫子スペシャル・コメント”。これから本屋へ行ってきます。

 映画館に、ポプラ社の文庫版怪盗ルパンのチラシがあったのでもらってきました。そうか映画化されたからと開いてみたら、おや杉江松恋さんの文章が。あら北村薫さんの推薦文も。

10月12日(その2)

「野性時代」11月号。「謎に挑む女たち」という特集に、なぜか『月館の殺人』が取り上げられています。この秋一番のヒロインミステリー、だって(??)。綾辻さんのインタビューに加えて、創作メモの一部も公開。竜ケ森集は何故鬼丸老と喋り方が似ているのか、その謎が明らかに(笑)。
 綾辻さんが力を入れていらっしゃるのは分かりますが、「月館もいいけど、やっぱり綾辻さんの小説が読みたいよねえ‥」オフ会の時、まみやさんとしみじみ意見が一致したのでした。

「ミステリーズ!」vol.13はもう発売になっているようですね。ミステリーズ!短編賞の選評が載っているのですが、今日行った書店にはvol.12しか置いてなくて(涙)。

10月13日 シンディー・ローパーって52歳なんだ、びっくり。彼女の歌、好きなんですよね。

 りんごあめはどこへ行った(笑)。米澤穂信『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫)2006年初め発売予定

 ここらの小中学校は二学期制なので、先週の土曜から昨日までが「秋休み」でした。でもなんか中途半端。どういうメリットがあるんだかよく分かりませんね、二学期制。

 その昔『緋色の囁き』映画化の話があった時(企画途中で頓挫しましたが)に、和泉冴子を演るはずだった平井理央さん(動物のお医者さんドラマで阿波野役だった子)は、フジテレビのアナウンサーになったんですか!、知りませんでした‥。

10月14日

「小説新潮」10月号の「若手作家座談会 桜坂洋×桜庭一樹×とみなが貴和×大森望(案内役)“ラノベ”世界へようこそ!」“ラノベ”という言葉に惹かれて、昨日ぱらぱらと読んできました。桜庭一樹さんは最近巡回先のサイトあちこちでお名前を見かけます。まずはミステリ・フロンティアの『少女には向かない職業』を読んでみたいな。とみなが貴和さんは、四季さんが“清水玲子さんの初期の漫画に似ている”とおっしゃっていた『セレーネ・セイレーン』(講談社X文庫)がずっと気になっています。桜坂さんは‥何がお薦めなのかな?ごめんなさい、まだあまり知らないや。

 のまネコ、その後。“『電車男』の2次使用料は、新潟県中越地震の被災地向け義援金として今年前半で7,843,500円の寄付をした”そうだったのか、そういう使い道はいいですね。

『βはもう捨てなよ』よしさん、上手いなあ(感心)。Gシリーズも『φは壊れたね』 『θは遊んでくれたよ』 『τになるまで待って』、もう3冊も出ているんですね。ギリシア文字といえば、理系の人間にはお馴染みの文字ですが、ギリシアに行った時看板の文字も新聞の文字もギリシア文字で(当たり前ですね(笑))、「おー、ほんとにαとかβとか書いてある〜」と皆でわいわい。ところで『θは遊んでくれたよ』はパズーのお話だったりして(なわけないですね(笑))。

「ミステリ経験値」(過ぎ行く日々はミステリ色)、50項目のうち私がチェックしたのは17。ま、我ながらこんなもんだな。

10月15日 ない、ない、ないっ。「ミステリーズ!」vol.13が売ってないっ。田舎暮しを恨めしく思う一瞬。

 図書館から本を借りる時、返却期限日を記したしおり状の紙を挟んでくれます。で、借りてきた本を家で開くと、前に借りた人のしおりが挟まったままになっていることがよくあります。
 今日も先月に借りた人のしおりが挟まって‥おや、裏に書き込みがあるぞ。
「ワルツ 結城信孝 等」「黄昏ホテル」「SFバカ本」「〃 だや編」「〃 時へん」
 なんだいSFバカ本って、とググってみたら、へぇ〜ほんとにそういう題名の本がありました。なるほど、「だや編」と見えたのは「たいやき篇」と書いてあったのね。「時へん」は‥「時」じゃなくて「白菜」かい!
「ワルツ」は、結城信孝さん編のアンソロジーがすぐ見つかりました。ふうん、5冊ともアンソロジーなんだ、と分かったところでピンと来たぞ。『ワルツ』『黄昏ホテル』の執筆者を調べてみると、おお、お一人だけ両方に書いている人が。その人は『SFバカ本』 『SFバカ本 たいやき篇』 『SFバカ本 白菜篇』にも書いているぞ!
 というわけで、日常の謎は無事解決したのでした。そうか森奈津子さんのファンだったのね。

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