←前の日記  次の日記→     日記index

 Ayalist 2005年12月の日記(後半)

Home 

12月16日

 前にも書きましたが、どうして本格ミステリ作家クラブのHPはアンソロジーの告知をしないのでしょうか。最新が一年前の文庫のお知らせで、あれからノベルスが出て今月来月と文庫第2弾が出て、なのになんの音沙汰もなし。ボランティアで更新お手伝いしたい気分です。
 で、『本格ミステリ02』のお色直し版、新しい文庫の題名は『天使と髑髏の密室』『死神と雷鳴の暗号』。今回も収録作の一部分を採って繋げたんですね、禍々しくていい感じ。前者は今月15日、後者は来月13日発売です。
 そして今年もありました!「本格ミステリ大賞公開開票式にご招待」。帯の応募券(1枚でOK)を貼って応募すると、抽選で10名に招待状が届きます。開票式は都内某所で2006年5月12日(金)(平日かあ‥)。今年は絶対綾辻さん来るだろうから(事務局長ですから)、本当は候補作になって大賞を取る瞬間を見たいですけど、それは来年以降のお楽しみということで。応募しようっと。

「季刊 プリンツ21」2005冬号が、恋月姫の特集。ドールの写真満載、インタビューありアトリエ探訪あり、うわあドールの誌上頒布まで!(もう申込み締切は過ぎてますが)人形一体180万円かあ、雑誌代1500円出すのにも躊躇する私には、高嶺の花だなあ。

 みゅうさん経由でたどり着いた乙一さんのエッセイ「青春のころ」。遊んでますねー(^^)。

「ミステリーズ!」最新号未だ見つからず。vol.12を置いてある本屋は2軒あったんですけどね。栃木の本屋の棚は8月で止まっているのか(涙)、でもvol.12は綾辻さんの短篇が載っている号だから、ま、いっか。

「GIALLO」2006 WINTERは「3回忌追悼特集 都筑道夫」。次号予告には、新シリーズ登場!我孫子武丸とあります。来年は2誌に連載?我孫子さんすごいなあ。一方、倉知さんのインタビューは、のんびりほんわか。これはこれでいい味です、次作を楽しみに待ちましょう。
←初めての方がたくさん参加して下さっています、ありがとうね。常連さんもどうぞよろしく、締切は22日ですので、お忘れなく〜。

12月17日

 フクさん経由で、『実験小説ぬ』初版完売!を知りました。まあなんてタイムリー。というわけで、今日の読了本は浅暮三文『実験小説ぬ』(光文社文庫)。ぬるくしたカップラーメンはどう使うのだろう、という疑問はさておき(笑)、わっはっは、よくこんなこと考えつくなあ。奇想を小説たらしめるその腕前に感服。

 ミステリ書店「TRICK+TRAP」では様々な企画がめじろ押し。
1、都筑道夫フェア(今月下旬まで)
[展示]初刊行本や三一書房のユニーフォーム・エディション、桃源社本、角川の文庫版など。戸川さん所蔵のサイン本もあり。展示品は順次替えていくそうです。
[販売]なめくじ長屋シリーズ(光文社文庫)や退職刑事(創元推理文庫)、少年ものコレクション(本の雑誌社)など。
2、吉祥寺中道商店会の歳末抽選会
 25日までの期間中、2000円お買い上げごとに抽選券が一枚もらえます。ただし抽選会は18、23、25日の三日間だけ。
3、若竹七海さんサイン会(12月23日)
 申込みは18日まで。
4、クリスマス企画(12月25日)
 営業時間11:00〜18:00。貴重なサイン本販売など、TRICK+TRAPならではの趣向あり。

12月18日

「小説すばる」1月号、「食のエンタテイメント特集」の中のアンケート「作家50人に訊く、人生で一番うまかったもの、まずかったもの」に、綾辻さんの回答があります。珍しく、ネタに走った綾辻さん。ちなみに次号予告を見たら「乙一×古屋兎丸、鬼才二人のコラボによる異色コミック『少年少女漂流記』」スタートとありました。この二人、映画『ZOO』の「陽だまりの詩」コンビですね。ちょっと楽しみ。

 昨日の「TRICK+TRAP」情報に一つ追加。15日、貫井徳郎さんが来店、著作の在庫全てにサインをされたそうです。サイン本の欲しい方は吉祥寺へGO!

 やっと買えたよ「ミステリーズ!」vol.14!(感涙)第15回鮎川哲也賞・第2回ミステリーズ!新人賞の贈呈式レポートが。選考委員を代表して綾辻さんが選評を述べられたようです。写真もありますが、紙質のわりには印刷がはっきりしなくて残念。

12月19日

 年内には何としてでも!と思っていた懸案が、解決しました。やったー。ずっと「動画が見られないよう、ネットラジオも聴けないよう(涙)」とボヤいていたのは皆さんご存知かもしれませんが、原因が分かりました。プロバイダのセキュリティーサービスのレベル設定が高くなっていて、ストリーミング放送がブロックされてたんだって。設定を直したらバッチリ、これでねとらじも聴けるぞ!と喜んだ頃には政宗ラジオ定期放送は終わっていて(くすん)。それじゃあ浩子さんの「白と黒」に寄せるコメントを見よう!と思ったら、こちらはWMP7ではバージョンが低すぎて見られなくて(くすん)<MacOS9用のWMPは、7までしかないのよね。

 お友達にこれをいただいてしまいました。ひゃあ、ありがとー!「ブルーベリー味」ってのが意外です。甘いもの大好きの長女さん、喜ぶ喜ぶ。顔に二つあてがうと、ちょっとコワいです(下の絵参照)。なめてる途中、白い部分がなくなると「血走った目」みたいで、それもちょっとコワかった(笑)。ごちそうさまでした。

12月20日 日記の背景は「SAKANA-GIRL」。ううむ、暗いなあ。

 キリンビール大学「ビール探偵クイズ 麦芽一泡彦の事件ファイル1 あろま高原の女」。お暇な方はどうぞ、って感じでしょうか。「1」ってことは「2」もやる予定なんかい?

「MYSREC 2005 in 大阪」写真がアップされています。来年に向けて「MYSCON7」も始動しているようですね。

12月21日

 忙しいです、ばたばたばた。「今年読んだ本の中でのマイベスト」や「ネット上におけるネタバレ感想や個人読者の書評について思うこと」など、書きたいことはあるのですが。

12月22日

「週刊文春」ミステリーベスト10はもう発表になっているみたいですが、雑誌も見てこようっと。『バッテリーIV』文庫はもう出てるかな<世間で評判になっているほどはハマっていないのですが、とりあえず続きは読みたいぞ、くらいのノリで。映画化決定の帯がありますね。

 新聞記事にもなってます、「容疑者Xの献身」がランキング3冠。さあ、直木賞はどうなるかな。

 私の興味の対象からは外れているので、あまり気にしていなかったんですが、雑誌「ファウスト」はたしかに勢いを感じますね。書店でSIDE-A、SIDE-Bと並ぶとかなりの迫力。昨日の朝日新聞には、来年「ファウスト」の台湾版・韓国版が出ることが記事になっていました。
 ところでこの版型(ノベルスと同じ大きさ)って、なにか意味があるんですか? 普通の文芸誌の大きさじゃ駄目なの?若い人には小さい方がウケるの? やたらブ厚くって読みにくそう。6等分して月刊誌にしちゃえー(んな乱暴な(笑))。

12月23日

「TITLe」という雑誌には懐かしい思い出があります。創刊号(2000年の春だったかな)に綾辻さんの記事が載っていたんですよね。京都の舞子さん相手に食べ物の話をしている対談記事だったような‥当時はAyalist開設前で、雑誌も立ち読みで済ませていたので(おい)、手元に現物が残っていないのが残念です。
 で。昨日発売の「TITLe」2月号が「完全無欠のミステリー!全280冊。」という内容。かなり読みごたえがあります。わーい戸川さんも出てるぞ。綾辻さんも写真入りで「小説家の偏愛ブック・シェルフ」というコラムを担当、内容は「僕の愛する孤島ミステリ。」です。

 ABC朝日放送内で「安楽椅子探偵シリーズ第6弾 サイトオープン」。いよいよ始まりましたね、放映まで2ヶ月と少し、ううむ今のところはやっぱり関西限定なのかな。

 恩田陸さんの情報サイト・夜虹堂とリンクしました。著作リストにとどまらず、オマージュリストまで、よく調べたなあと感心。ふみさん、これからもよろしくお願いします。

 応援メッセージは記念館へ移動。全メッセージをご覧になりたい方は、こちらからどうぞ

12月23日(その2)

 mihoroさんが選んだ「今年読んだマイベスト本」。例年のごとく、新作旧作関わりなしです。
その1「みんなも読んでね、おススメ本」
綾辻行人・佐々木倫子『月館の殺人(上)』
 来年発売の下巻(中巻という噂もあるが)を待つのもいいけど、とりあえず前半を読み、後半の展開を予想するのというのはいかがでしょう。
▽米澤穂信 古典部シリーズ『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』
『氷菓』『愚者のエンドロール』は文庫です。三作目の『クドリャフカの順番』は単行本。米澤さんは「ラノベ出身の作家」ととかく云われますけど、文章はわりと古風な日本語で、キャピキャピしたキャラ小説じゃありませんから、ご安心(?)を。語り口は倉知淳さんに通じる部分があると個人的には思っています。ほろ苦さを合わせ持つ学生ミステリの佳作。
戸松淳矩『剣と薔薇の夏』
 今年早くも文庫化されましたね(上下巻)。みっしり書いてあるので最後まで読むのに時間と体力がいりますけれど、すごく楽しかった。ザッツ・エンターテインメント。
高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』
 ライトノベルと侮ることなかれ、これは名作だと思います。本格好きのあなたはきっとハマれるぞ。
歌野晶午『魔王城殺人事件』
 ミステリーランドのアンケートでパッとしなかったのが不思議、面白かったよ〜。トリックはたしかに大味だけど、この作品はためらうことなく子どもにも薦められます。

12月24日 mihoroさんが選んだ「今年読んだマイベスト本」つづき。

その2「あたしはこの本が好きー(万人に受けるかどうかは微妙)」
麻耶雄嵩『神様ゲーム』
 これは受けたか。いやでも、万人ではないな、本格ファンには受けましたよね。子ども相手の叢書でも自分のカラーを突き通した麻耶さん、スゴいわ。
▽森博嗣 水柿助教授シリーズ
 森さんの著作はエッセイ系(日記も含む)が好きなのですが、あらこれは面白い。S&Mシリーズより好き(他のシリーズはまだ読んでませんすみません)。
川上弘美『センセイの鞄』 小川洋子『博士の愛した数式』
 いやこの2冊は大いに万人に受けてると思いますが、ミステリじゃないので、ミステリ読みの皆さんに受けるかどうか分からないなと思ってここで紹介。どちらも読み終わってほろっ(涙)となりました。‥って、巷で流行りの「泣ける本」というキャッチコピーには全く心が動かない私が云うのもなんですが。
▽もう一冊、これはすごい好きだ〜という本があるのですが、読み終わっていないのでいずれ日を改めて。

 さあ、今日こそ聴くぞ、ねとらじ。

12月24日(その2)

 ひとつ前の日記で「これはすごい好きだ〜という本があるのですが、読み終わっていない」と書いたのは、竹本健治さんの『フォア・フォーズの素数』(角川文庫)です。13ある短篇のうち読んだのは最初の2つ、表題作にすら到達していないのですが、明日電車の中で読めるかな。

 皆さまよいクリスマスを‥って、今日はイブ、明日がクリスマス当日なんですよね。25日は午前中にTRICK+TRAPへ行く予定。自分へのクリスマスプレゼントと称して本を買い、商店街の福引きにも参加するのだ!

 東野圭吾『さいえんす?』(角川文庫)読了。東野さんのエッセイ集です。著者は不満をただ述べるにとどまらず、自分なりの解決策まできちんと提示してくれるので、とても納得できます。そうか作家の世界は相撲部屋システムだったのか。でもこの『さいえんす?』って題名はいかがなものかと。たしかに理系っぽい話題は多いけど、これは「私は文系の人間ですから」と公言してはばからない人にこそ読んでほしい本なので、『人気作家・東野圭吾の頭の中』とか(そんなヘボな題名じゃ余計手に取ってもらえないと思うが)、とにかく文系の人が逃げないような題名が良かったと思います。
 ところで、私はつい最近『メフィストの漫画』を読むまで、東野さんが独身であることを知りませんでした。だから何?と云われればそれまでですが。

12月25日 メリークリスマス! 聖なる日には奇蹟が起こる?

 吉祥寺のミステリ専門書店「TRICK+TRAP」に行ってきました。交通費3,000円かけて現地にいたのはわずか一時間、どこにも寄らずにとんぼ返りという、超もったいない上京強行軍でしたが、堪能してきました。
 本日買ったのはこんな本。
スタンリイ・エリン『最後の一壜』
 mihoroさん初ポケミス。しかし高いねー、1,500円もするんかいな。政宗さんがお薦めしていたから、というのもあるのですが、実はそれよりずっと前、新聞広告で見た時から気になっていたのでした。「短篇の名手」という言葉に弱い私。ちなみに、スタンリイ・エリンの名が綾辻さんのある本のあとがきに出て来るのよね、知ってたかな?
若竹七海『心のなかの冷たい何か』
 サイン本です(^^)。
江戸川乱歩『大暗室』
 乱歩を創元推理文庫で揃えている(普段は古本屋で見つけた時に購入)私、ようやくあと一冊のところまでこぎ着けました。ちなみに「乱歩傑作選」現在20巻まで出ておりますが、まだ刊行途中なんだっけ?全何冊になるのかな?
 さて、合計金額3,108円。ところで、吉祥寺中道通り大抽選会の抽選券が2,000円お買い上げごとに1枚もらえるんですね。本当だったら1枚のはずが、最終日だったせいか戸川さんサービスして券を2枚下さいました。奇蹟はここから始まりました
 お店を出て、いざ抽選会場へ。今日ご一緒していた こんたまるさんの娘さん、Sちゃんに券を渡して「おばちゃんの代わりにガラガラ回してね」と私。列の前のおばさんは、31回も回して、白玉(4等:お買い物券500円分)2個、赤玉(ハズレ:ポケットティッシュ)29個という戦績。さあ、Sちゃんの番です。2回回してね。
ガラガラ、ポトッ。赤玉。
ガラガラ、ポトッ。水色の玉。うおっ、なんじゃこりゃ。
「おめでとうございま〜す!2等です!」うわ〜、お買い物券3,000円分だって!すごいSちゃん!
 券の期限が1月いっぱい(ずいぶん短いなあ)で、私は使う機会がないので、当てたSちゃんにあげました。すっかり楽しませてもらってありがとね。こんたまるさん、ひらいたかこさんの画集、買ったのかな。

12月26日

 MYSCON7、開催日決定。今回もバナーが凝ってますね。MYSCON5は戦隊もの、MYSCON6はロト6でした。さあMYSCON8は?
  
 mihoroさんは考えた。←元の番組を知らない人もいると思われ。

 これは面白いぞ、「建築探偵舎ミステリーの家」。建築の専門家がミステリに登場する館を検証します。十角館は屋根部分が相当難しそう。何かの折に綾辻さんが「ツーバイフォーで簡単に建ちそう」とおっしゃっていましたが、専門家が見るといろいろ分かるんですね。

12月26日(その2)

 すみません、今日の日記は細かい間違いがたくさんありました(直しました)。

 辛口評論家さん曰く「(『容疑者Xの献身』に関して)いろんな作家さんがこの作品の批評をサイトでしてるようですが」(12/26の日記より)。いろんな作家さん?一人しか知りませんが、他にいらっしゃるのかな。

12月27日

 お、パン屋のないベイカーストリートに、25日の話が載っています。ええと、私は今回子連れでは行かなかったので、微妙に勘違いがあるような気もするのですが、まあいいや。まだ30冊近くのサイン本の在庫があり、郵送もしてくださるそうです(送料は自己負担)。遠方にお住まいの方、チャンスですよ。

12月29日

 矢崎存美『ぶたぶた』(徳間デュアル文庫)読了。日常に溶け込んだ“ぶたぶた”の存在が実にユニーク。「初恋」のインパクト、「銀色のプール」の心地よさ、心に残るシーンは数々あれど、最終章の「桜色を探しに」には脱帽。そうかこういうお話だったのかー。

12月30日

 住所録を真面目に作っていないため、今年初めにもらった年賀状を見ながらせこせこ宛名書きをしていました。私くらいの年代になりますと、「子どもの写真を使った年賀状が少し減りはじめる(子どもが大きくなると写真を使われるのを嫌がるらしい)」「喪中も、亡くなられたのが祖父母ではなく親が、という人の方が多くなってきた」「返事をくださるのはありがたいが、肝心の自分の名前も住所も書いてない」親戚の方か母の友人(つまり親と同世代くらいの人)だと思うのですが、3人もいましたよ、あんたら誰だい!(笑‥えないな、私も年をとったら気をつけようっと)。

 はてな年間100冊読書クラブ、『ぶたぶた』が99冊目(『バッテリー』は続き物なので1冊とカウント)だったので、達成まであと1冊! 意地でも読んでやる

12月31日 今年もお世話になりました、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 竹本健治『フォア・フォーズの素数』(角川文庫)読了。バラエティーに富んだ短篇集。綾辻さんの「文章」がお好きな方にはおススメかも。私は、一人称が「ボク」の作品がとってもとっても好きでした。

 

←前の日記  次の日記→     日記index
SEO対策 ショッピングカート レンタルサーバー /テキスト広告 アクセス解析 無料ホームページ 掲示板 ブログ