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 Ayalist 2006年1月の日記(前半)

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1月1日 2006年です! 新年いかがお過ごしですか。

 2006年の綾辻さんの予定、いっぱいあります(^^)。
 毎月初めは、本格ミステリ作家クラブ「今月の本格トピックス」の中の「執行会議メンバー・今月の一言」。
 毎月25日は「IKKI」発売日。『月館の殺人』好評連載中です。単行本にまとまるのは、上巻と下巻の分量が同じと仮定すれば春から初夏にかけての頃だと思うのですが、まだ何とも分かりません。物語の方は、事件がいろいろ起こって「犯人は誰だ!」な展開になってきているので、今となっては途中から連載を読まない方がいいですよ、くれぐれも。
 1月25日は「活字倶楽部」発売。毎年恒例の作家アンケートに綾辻さんも参加しているのではないかな。
 1月は『最後の記憶』ノベルス版が出ます!<書影はまだ「カバ」のままですが(笑)。未読の方はこの機会にぜひ。新しいあとがきが読めるのも、とても楽しみ。
 2月(もしかしたら3月?)は、館シリーズの新作が出ます! レーベルは講談社ノベルスではなくミステリーランドですが、館シリーズの正当な第八作ですので乞うご期待。ミステリーランドだと全国巡ってのサイン会は行われないかもしれませんが、もしかしたらTRICK+TRAPでサイン会をやる‥かもしれません。こちらも期待しましょう。
 3月は「安楽椅子探偵」の新作が放映予定。現在、公式サイトの監督日記は随時更新されています。前作・第5弾のDVD化もありそうですね。
「幽」の連載も続きますし、「GIALLO」に短篇掲載という予定も。「野性時代」では長篇の連載が。時期は未定です。
『川に死体のある風景』単行本化も今年でしょう。もしかしたらエッセイ集『アヤツジ・ユキト1996-2005』も出るかもしれません。
 双葉文庫の「日本推理作家協会賞受賞作全集」、昨年第44回受賞作の『夜の蝉』が出たので、今年の6月は第45回受賞作『時計館の殺人』ですねきっと。どんな表紙になることやら。

 今年もAyalistをよろしくお願いいたします。昨年サイトは5周年を迎え、経験値がたまってちょっとレベルが上がったかも(そうか?)。殺っちゃんも元気です(笑)。そういえば『殺人鬼III 』の予定はないのかなあ‥。

1月2〜4日 帰省中、お休みです。

1月5日 大雪お見舞い申し上げます。2、3日ネットを離れている間に、書きたい話題がいろいろと。

 杉江松恋さんが「推協賞改革に関するアンケート」を行っています。「ミステリーを愛する読者の方にもご意見を伺えれば」とありますので、皆さんもぜひ。
 現行の協会賞は「長篇及び連作短篇集」「短篇」「評論及びその他」の3部門があり、既受賞者は二度と他の賞の候補にもなれません。
 大沢在昌理事長が提案した3案は以下の通り。
1、すべての部門での既受賞者の再受賞を認める
2、部門を異にする場合のみ、既受賞者の再受賞を認める
3、基本は現在のままで、新たに既受賞者も含めたその年の全作品の中から“大賞(仮称)”を設ける

 さてその推理作家協会ですが、12月の協会報に「名張でトークショー」という項があったので見てみたら‥もうちょっとまともな写真はなかったのでしょうか。

 円堂都司昭さんによる「『容疑者Xの献身』をめぐって」。今月末(だと思う)に行われる本格ミステリ大賞予選会がある意味楽しみですね。

 これはなかなかいい対談。やなせたかしさん×西原理恵子さん。やなせさんは87歳ですって。びっくり。

 気が早いけど面白かったのでリンク、エルフさん経由で知った「本のことども・直木賞 東野圭吾に決定!芥川賞は絲山秋子!?」

 高橋さんによる「谷山浩子小論」。えっと、ここ何日かは浩子さんはお休みで、なぜか「WAVE OF THE ZUVUYA」を聴いておりました。久しぶりに聴くYumingは、言葉遣いがしっくり来ない部分もあるけれど、曲はやっぱりいいなあ。

 買おうか迷っています(笑)

 今年の抱負。「綾辻以前のミステリを読む」いわゆる古典ですね。再読じゃなくて初読ってとこがお恥ずかしいんですが、読まなきゃいけないと思ったからではなく、自然と読みたい気分になっているのですよ今。もちろん新作も少しは追いかけますが。
 なんせ私のミステリ読書歴って、小学校時代「ポプラ社の乱歩」→ 中1「新潮文庫のホームズ」でストップ(笑)。そこから漫画一色になって、中高時代はほとんど活字の本を読んでません。二十代後半で綾辻さんの作品と出会うまで、長い長〜い空白があるのよね。さて、国内も海外も、めぼしい本はあらかた古本屋でかき集めて積んであるので、読む本に不自由はしないぞと。

1月6日 二階堂さん、新年早々語ってます(1/06日記)。

 著者インタビュー 伊坂幸太郎『砂漠』。「青春時代というと大学生」私もそうだったなあ。

 なんと直木賞の候補になりましたね、恒川光太郎『夜市』。これは読んでみたいぞ。

 安眠練炭さんによる「日本推理作家協会賞変革についてのアンケートについてちょっと考えてみた」。推協賞が年間ベストアンケートと同列っていう現状は、なんかちょっと悲しいなあ。たしかに推協賞を受賞しても、直木賞ほど売り上げに直結していないみたいだものね(売れることと作品の質は、必ずしもイコールではありませんが)。アンケートのコメント欄に「PR度(知名度ってことかな)を上げるのが先。具体的には幹事会社を文春から朝日読売毎日などの新聞社に変えるべき。」という意見があり、一理あると思いました。
 さて、推協賞の変革に関してですが、年間ベストの意味を持たせたいのなら、既受賞者の再受賞はあって当然だと思います。でも最近、年末のベスト10ものが何故か「二冠」「三冠」っていうふうに一作品に集中しちゃう傾向があるでしょ。そんな中で「既受賞者の再受賞あり」にして、結局三冠が四冠になるだけ、なんてことになったら、何だかなあと思わないでもないですね。
 グラミー賞みたいに「本格部門」「ハードボイルド部門」「社会派部門」とかって細かく分けるのはどうだろう?いやそれもなあ、ジャンルミックスな作品に陽が当たりにくくなっちゃうよなあ。

 プリンタ不調。ええん、壊れるのはまだ早いぞ。

1月7日 安楽椅子探偵、放映日決定。出題編 3/03(金)、解決編 3/10(金)です。

 年末年始はテレビでいろいろな特番をやっていて、特に年が明けてからはミステリドラマが多かったですね。「古畑」と「女王蜂」は録画したので後日ゆっくり見る予定。古畑は前回の「すべて閣下の仕業」を見逃して、でも再放送を録ったビデオがどこかにあるはず、後で探してみようっと。

 年末は紅白を見てました。が、今となってはWaTのスタンドマイクがスタッフに倒されたハプニングが一番印象に残っているという(笑)。仲間由紀恵は舞台度胸があるなあと感心。審査員席に眞鍋かをりがいたのにはびっくりしました。スキウタ企画は別番組にすべきだと思いましたね、あくまで「今年の歌」を聴かせてほしいぞ。それにしても最近のNHKは、自局のPR番組がやたらと多くて食傷気味。広告に受信料は払いたくないっつーの。

 とNHKに文句を云いつつも「新選組!!」はしっかり見ました。一番感心したのは多摩の場面。「獣の中で一番強いのは何か」を皆であれこれ云い合うという、たわいないシーンなのですが、無邪気な沖田、「熊と格闘した」という武勇伝を披露したにもかかわらず影の薄い源さん(笑)、人の好さそうな平助、なんとなく反りの合わない山南と土方、5人のキャラがすぐ分かる脚本すごいなあ。

1月8日

 本格ミステリ作家クラブ「1月のトピックス」更新。塊魂スプラッター版って‥踏みつぶされた人間が血まみれになってくっついて、ごろごろ通った道筋が真っ赤に染まる‥そんなんでしょうか。

1月8日(その2)

『フォア・フォーズの素数』の中の掌篇「熱病のような消失」が大好きなmihoroですこんばんは。“旧友である間村俊一の画集の栞のために書いた”とあとがきにあったので検索してみました。間村さん、どんな絵を描く方かは分からなかったのですが、光文社文庫・江戸川乱歩全集のブックデザインをされた装幀家だったんですね。
 春陽堂書店の江戸川乱歩文庫表紙が1冊の本にまとめられているように、光文社文庫版の表紙のオブジェも、一冊の本にまとまったら嬉しいんだけどな。

1月9日

 文学賞メッタ斬り!芥川賞・直木賞予想。すっかり恒例になりました。予想そのものよりお二人の論評が読みたいので、11日が楽しみです。

アンケートにご協力ください。「第6回本格ミステリ大賞候補作を予想する!」
 ご存知ない方のために説明しますと、本格ミステリ大賞は、まず対象年(今回の場合は2005年)に発売された作品(奥付が1/01〜12/31)の中から会員のアンケート結果を元に候補を絞り、予選委員が合議の末候補作5作を決定。これがおそらく今月末に発表になります。候補作5作を読んだ上で会員が投票、最も多くの票を集めた作品が大賞を受賞します。
 あなたの予想する候補作はどれですか。既読・未読を問いません(笑)、できれば5つ選んでほしいところですが、それ以下でも構いません。選択肢は「本ミス」「このミス」「文春」で上位に入った作品を一応並べてみました。投票期間は本格ミステリ作家クラブから本当の候補作が発表になるまで、とします。気軽に投票してね。

1月10日

 アンケートの回答、早速集まっております。「オレにとってはこの作品こそ本格だ」で選んでもいいし、「世間の評判から推測すると、これかな」という予想でも構いません。どうぞよろしく。

「本格ミステリ・マスターズ」という叢書があります。編纂委員の座談会には「執筆者に依頼をするとき僕は、「これが“私の本格”であるというものを、ぜひ一発、お願いします」と口説いた(by 綾辻さん)」とあります。
 ところが、例えば歌野晶午さんは『葉桜〜』について「修行僧が肉を食べないだとか酒を飲まないだとか女を抱かないだとか、そういうピリピリとしたものが本格ミステリだと思うんです。今回のわたくしの受賞作は、肉も食べて酒も飲んで女も抱いちゃうというユルユルのものなので」と、本格ミステリ大賞受賞の際におっしゃっています。我孫子武丸さんも、先日二階堂さんの掲示板で「(『弥勒の掌』は)できるかぎり「本格魂」を込めたつもりですし、「いわゆる本格」が好きな人たちに喜んでもらえるように書いたつもり」だが「「謎」がそもそも読者に対し提出されていない『殺戮にいたる病』とか、その「謎」の提出の段階ですでにひっかけのある『弥勒の掌』は「本格ミステリ」に入れなくてもいい、というのがぼくの見解です」とおっしゃっています。
「GIALLO」で連載中の「私の愛する本格ミステリ・ベスト3」という企画も、当初は「選評によって投票者の本格観を示す本格ミステリ大賞の補完的な役割として」「もっとも思い入れの強い「本格」をあげていただけるはずです」とスタートしたのに、結局は「こういうアンケートに素直に答えるのは高校生まで。作家が答えるからには、自己アピールやウケ狙いが入るのは仕方がない」という我孫子さんの言葉通り、「これぞ本格」より「私にとってはこれも本格」な内容になっている気がします。
 見えてくるのは「これ本格」ばかり。「これ本格」は何処なり‥。

1月11日

「このミス」ベスト10に入った作品を専用棚で紹介、こういう光景はあちこちの書店で見られますが、著者の他の作品まで平積みになるというのは、1位に限ったことみたいですね。1位と2位には雲泥の差があると見た。
 昨日書店に行ったらば、東野圭吾さんの過去の文庫までズラッと平積みになってて、すごいなあと思いました。
 あれ、「本屋大賞発掘本」の帯の付いた『殺人鬼』まで平積みになってる、これは嬉しいぞ。

 文庫のコーナーを眺めていて気づいたこと。帯の文章って、小説の内容を示すものがほとんどなのですが、角川文庫だけは、有名人や書店員の推薦文がすごく多いんですね(中には一般人の推薦文もありました。角川文庫サイトへの投稿かな)。これって、自分の文章が使われた場合、一般人でもなにがしかの報酬があるのかな?(例えば、自分の文章が使われた帯の付いた本をもらえるとか)。

1月12日

 今住む県に越してきて15年になりますが、今年の冬が一番寒いな。といっても、北海道の季里さんの日記を拝見すると「−19.5℃」「近郊では−27.9℃」「−11.0℃、なんてあったかいんだー」とか書かれていて、寒さのレベルが全然違いますね(^^;)、こちらは雪も全く降りません。からから。豪雪地帯に永年暮らしている人が悲鳴をあげるくらいだから、今年の大雪はすごいんですね。早く春よ来い‥とも云えないか、雪崩が起きちゃうから。

 うわあ、2作品がデッドヒートを繰り広げています<アンケート。鼻差であの作品やあの作品も。ベスト10には入っていなかったあの作品も予想通り大健闘。投票まだの方は、ぜひぜひご参加くださいね。

 徹底討論!〜メッタ斬り版芥川賞レース予想。昨日の段階では直木賞予想はまだアップされていませんでした、今日あたり読めるかな。

1月13日

 あれよあれよという間に1月ももうすぐ半ば。今年は、あちこちの掲示板に年始のご挨拶を書き込めなくってゴメンなさい。皆さまにとって、良い一年でありますように。

 徹底討論!〜メッタ斬り版直木賞レース予想。17日に結果が出るんですね。どきどき。

 TRICK+TRAPリニューアルのお知らせ(1/11)。15日でいったん閉店、2月初旬にリニューアルオープンの予定。サイン本があったり、珍しい作家さんのサイン会があったり、イベントも期待してます。

 安楽椅子探偵公式サイト、ドラマの監督さんがマメに日記を更新しておられます。要チェック。

 昨日、映画『キング・コング』を観てきました。3時間があっという間。オリジナル版は未見ですが、なんでも監督のピーター・ジャクソンが9歳の時に観て映画の道を志すきっかけになった作品だそうで、予告編でそのことをワクワク語る監督を見なかったら、わざわざ映画館に足を運ばなかったかもしれません。
 まあそういうわけなので、子供心に「すげー」と思ったシーンがそのまま再現されてるって感じ、ストーリー的には突っ込みどころも多いけれど、これはこれでいいんじゃないでしょうか。エンドクレジットの最後に、オリジナル版制作者への感謝の言葉があったのにジーンときました。「あなたたちの作品が、後進の我々に勇気を与え続けてくれた」と。
 ナオミ・ワッツは想像していたよりずっと良かった。恐竜の足はすごかったなあ(笑)。しかし、こういう作品こそ、今流行りの「純愛」で売ればいいんじゃないんかい? 凍った池のシーンで私は思わず泣いてしまったぞ。

1月13日(その2) 久しぶりの13金専用トップページですね。真っ黒。

 安楽椅子探偵新作のサブタイトル決定。「安楽椅子探偵 ON AIR」、ストーリーテラーは鳥越俊太郎さん。出題編・解決編とも、放送時間は1:59〜3:59。夜中の2時から4時ですかあ、録画で後から見ようという方は、くれぐれも日時をお間違えなく。

1月14日

 りほさんによる『容疑者Xの献身』の感想(1/13)。かなり細かい部分まで検証していて、納得できます。既読の方はぜひご覧あれ。

 逆も真なり?平井堅の歌を120%の速度で早回しすると一青窈になるのか、聴いてみたいものです。<TVでたまたまそこだけ見て、へぇ〜の嵐だったmihoroさん。

1月14日(その2) DVD「爆笑問題のススメVol.4」に京極さんの回が収録。

 政宗さん経由で「全国一斉!日本語テスト」。私は50点でした、結構ショック。

「リニューアル後、人が殺されないミステリのフェアをやってみますか。」(TRICK+TRAP) 坂木司さん、北村薫さん、黒崎緑さん、沢木喬さん、加納朋子さん‥「日常の謎系」の方々のお名前が挙がっていました。米澤穂信さんの古典部シリーズはおススメですよ、戸川さん。倉知さんの短篇集とか、我孫子さんも人形シリーズは‥あ、殺人も出てきたかあれは。

1月15日

 二階堂さんの掲示板に、評論家・巽昌章さんの書き込みが。「私にとって、本格推理小説がこれまで積み重ねてきた歴史は、海のように巨大な流動する謎であり、自分がおかれている現代的状況もまた謎です。」
 本格は海、いい言葉だなあ。

 今一番欲しい本(笑)>『自殺うさぎの本』
 本屋で思わず衝動買いしてしまった本。血まみれの前田亜季に呼ばれてしまったわ。>佐藤有記『孕み』

 

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