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 Ayalist 2006年1月の日記(後半)

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1月16日

 二階堂さんが、昨日の巽昌章さんの投稿を1ページにまとめられたようですが(最低一ケ月間は公開するそうです)、はっきり云って掲示板の方が区切られていて読みやすかったような‥。ま、過去ログとして埋もれないだけ、いいか。一ケ月と云わず、永遠に公開してほしいぞ(ついでに、対象となった二階堂さんの書き込みも並べて公開してほしいぞ)。

 ビバ、新古書店! と書くと作家さんに怒られそうですが、四季さん「今の状態じゃあ絶版までのサイクルが早すぎて、自分が読みたい本を探すには新古書店に行くしかないという状況も多い」(1/16)と書かれていて、激しく共感。読者側からすれば、良い本は長く売ってほしいよね。本も商品である以上、売れないことには、という事情も分からないではないのですが。

 私が昨年新古書店で出会った、愛しい本たち。
『ピンポン』ビジュアル・シネブック 1,000円で購入。未だにオークションのやり方が良く分からない私(笑)は、絶版本を入手するのに新古書店を頼りにしています。ま、こういうのは企画本だから、絶版になってもしょうがないか。
 
『鉄塔 武蔵野線』 これは一昨年でしたか。『文学賞メッタ斬り!』で絶賛されてたのに、文庫も絶版(泣)。新古書店で見つけた時は、快哉を叫びました、マジで。私は、好きな本は何度も再読をするので、買って手許に置きたいんですよね。
『創作人形年鑑2005』 8,000円の本が1,600円でした。これは絶版じゃないけど(^^;)、定価じゃ買えないもんなあ、高くて。

「IN・POCKET」1月号の「各出版社の文庫部長が語る、今年の動向」角川書店の項に、綾辻さんの『最後の記憶』も挙がっていました。え、もう文庫に?まずは今月のノベルスですよね

 売れる本と売れない本との差が激しい、という話も最近よく耳にします。近所のショッピングセンターの中の書店では、通路側の陳列棚に宮部みゆきさんの『模倣犯』文庫が。25冊×3段分の陳列スペースがあるのですが、ぜーんぶ『模倣犯』!(1巻が1段目全部、2・3巻が2段目に、4・5巻が3段目に)これはいくらなんでもやりすぎでは、と思いました。せめて、宮部さんの他の著書とか、種類豊富に並べればいいのに。
 よく大沢在昌さんや馳星周さんが、ことあるごとに「宮部みゆきは売れてるから」と呼び捨てで決まり文句のようにおっしゃるけれど、品がないというか、あまりいい感じはしないんですよね。でもこういうの見ちゃうと、売れてる作家の扱いというのが、ひしひしと。もっとも、宮部さんご本人に何ら罪はないわけで。

1月16日(その2)『最後の記憶』書影、出たーっ。これは恋月姫か?違うかな?

(追記)恋月姫ということは分かりましたが、同じ写真を表紙に使った本が既にあるぞ(『恐怖のKA・TA・CHI』(双葉文庫))。絶版みたいだから、いいのかな。

1月17日 安楽椅子探偵のHPに「放送エリア拡大中!」という新しい項が登場。

CSミステリチャンネルで放送決定!
[問題編]3/4(土)18:00〜20:00
(計4回)3/5(日)5:00〜7:00
     3/6(月)21:00〜23:00
     3/7(火)10:00〜12:00 
[解決編]3/11(土)18:00〜20:00
(計4回)3/12(日)5:00〜7:00
     3/13(月)21:00〜23:00
     3/14(火)10:00〜12:00
BS(おそらくBS朝日)でも放送予定(時間については後日詳細)
ABC以外の地上波でも放送予定(時間については後日詳細)
 関西以外でも観られそうですよ! もしかして、「全国ネットへの道!」が効いたのかしら、だとしたら、ご協力くださった皆さん、ほんとにどうもありがとう!

1月17日(その2)『容疑者Xの献身』は本格か否か、についてのいろいろ。

 巽昌章さんの投稿(昨日紹介しました)
 田中博さんの私信
 福井健太さんの日記(1/15、1/16)<上の二つより質が低いと、個人的には思います。
 殊能将之さんの日記<「作者不在であれこれ論ずるのも何だかなあ」とは私も感じていました。もっとも、本格云々について東野さんは別段思い入れがないんじゃないかと想像。二階堂さんが日記に書かれた「『容疑者Xの献身』の真相」(?)に関しては、意見を訊いてみたい気もしますが。
 本格云々の議論より、『臨場』や『天使のナイフ』を“読まない”とわざわざ日記に書くのはやめてもらいたいな、二階堂さん。同業者なら、自分がそう書かれた時の気持ちを分からないでもないだろうに。読む読まないは個人の自由ですが、読まないなら黙っていてほしいものです。

 以前私は「見えてくるのは「これ本格」ばかり。「これ本格」は何処なり‥。」と書きました。でも最近、本格の物差しは人それぞれ、共通の物差しがあれば楽は楽だけど、それを見い出すのは難しいことなんだなあと、実感。
 思うに「本格」とは、それを愛する人々が各々に抱く、内なる理想郷(ユートピア)なのだ。むろんそこから最大公約数的な了解事項は抽出できるだろうが、結局のところ、百人の人間がいれば百の形の「本格」がある。これはしごく当然のことであって、何もそれらをただ一つの形に統一する必要はない。
 綾辻さんが書かれた『46番目の密室』解説の中の一文です。十年も前になるのか。

1月18日

 東野圭吾さん、直木賞受賞おめでとう! TVのニュースはヒューザーとライブドアばかりで、芥川賞・直木賞の扱いはえらい小さかったですが、それでも記者会見の一部はしっかり見ました。嬉しそうでしたね、良かった良かった。さて、「人間が描かれているかどうかについて激しい議論になった」という選考会、選評読むのが楽しみだわ。

 直木賞、過去の受賞者の中で私が読んだことのある作家さんは、ここ20年間だと、皆川博子さん、泡坂妻夫さん、宮部みゆきさん、桐野夏生さん、石田衣良さん、江國香織さん、京極夏彦さん、朱川湊人さん。今回のように、トリックを主体にした推理小説が受賞するのは、きわめて珍しいことのようです。知ってる作家さんで今後受賞しそうな方というと(気の早い(笑))、今回候補にもなった恩田陸さん、伊坂幸太郎さんあたりでしょうか。
 ところで、選考委員固定という方式は改めてほしいなあ。年に二回選ぶのならせめて、上半期と下半期で委員の顔ぶれをごっそり入れ替えるとか。作家だけでなく評論家もメンバーに加えればいいのにね。
 お、こんな記事が。「選考委員は「文学賞三つ分の価値」?」だからなかなか、メンバーが替わらないのか。

「第6回本格ミステリ大賞候補作を予想する!」まだまだ投票お待ちしております。どうぞよろしく。

1月19日

 第134回直木賞に決まった東野圭吾さん(本よみうり堂)。47歳?見えないなあ、若いなあ。折原一さんの日記(1/18)には、雨の会メンバーとしての東野さんの昔話が。

 せっかく綾辻さんがエッセイ集第二弾『アヤツジ・ユキト1996-2005』を作る気になってくれたのに(本ミスの作家の近況に書いてあります)、第一弾の『アヤツジ・ユキト1987-1995』が現在「品切れ、重版未定」の状態なんだそうです。うっそー、単行本は私がネットを始めた頃既に品切れ状態だったんですが、文庫までとは(涙)。ネット書店ではもう買えないみたい。書店で運良く見つけた人は、今のうちに買っておきましょう。
 二階堂さんのサイトで起こった「『容疑者Xの献身』は本格か」騒動、ミステリずれした方々は割と冷めた目で見ていたようですが、中には「今まで自分は、ただ小説のストーリーを追うだけだったけど、こういう観点から読む人もいるのか。勉強になった」とか「本格ミステリについて、色々な人の意見がきけてとても興味深い」とか、そういうまっすぐな気持ちの方々もおられて、嬉しくなりました。もちろん、小説の楽しみ方は人それぞれなんですけど、好きな小説のバックボーンを知る(例えば関連した他の本を読むとか、その作家のエッセイを読むとか)のも楽しいですよ。で、綾辻さんのエッセイ集、これを読むと、綾辻さんの本格ミステリに対する気持ちや考え方がよーく分かります。綾辻さんの、ミステリやホラーに対する想いや、創作に対する姿勢は終始一貫していて、ステキだなあといつも思います。

で。復刊ドットコムに投票ページを作りました。投票時はユーザ登録(無料)が必要ですが、ご賛同いただける方はぜひ、一票を。よろしくお願いいたします。

「小説すばる」2月号に、古屋・乙一・兎丸によるマンガ『少年少女漂流記』が。読み切り短篇の連載になるようです。特集「このマンガがスゴイ!」には、我孫子武丸さんや加納朋子さんらのエッセイが。おっ、来月の「小説すばる」3月号(2/17発売)に、「ミステリー&ホラー映画マニアトーク 綾辻行人×貴志祐介」掲載予定。お楽しみに。

 メッタ斬り芥川賞・直木賞受賞作発表を聞いて。豊崎さんの書かれていた「銀座の文壇バー云々」の話は、「過ぎ行く日々はミステリ色」1/17のコメント欄と同じことなんでしょうね。くっだらねー、作品の質なんか関係ないじゃん(笑)。東野さんのコメント「勝てて良かった」はそういう個人的意味合いだったのかも(笑)。めざましテレビで大塚さんも「東野さん、今頃受賞?って感じですよね。とっくにもらっていたかと」って云ってたもんなあ。
 今日の朝日新聞には(夕刊がある地域では、昨日の夕刊に載った記事かもしれません)、芥川賞・直木賞の選考経過も。直木賞は、受賞作への支持が最多だったものの「優れた推理小説」「人間が書けていない」と評価が分かれ、最終的には『死神の精度』との決戦投票で決まったんですって。「オール讀物」次号に全選考委員の選評が載ると思います。

1月19日(その2)

木材活用ハンドブック 図書館の「新着コーナー」の棚にあった本。
「お、本格ミステリのガイドブック?」とっさにそう思ってしまった私。いくら距離が離れていたからって、「本格」「木材活用」一文字も合ってないじゃん。相当重症(笑)。

『謎は解ける方が魅力的』(講談社)刊行記念 有栖川有栖さんサイン会のお知らせです。
 日 時:1月29日(日)14:00〜(詳細はこちら
 会 場:紀伊國屋書店新宿南店7F(新宿タカシマヤ5F)連絡口特設会場
 備 考:紀伊國屋書店新宿南店3階カウンターにて『謎は解ける方が魅力的』購入
     先着300名に整理券配布中
 問合せ:03-5361-3301(10:00〜20:00)

1月19日(その3)

 観てきました、『THE 有頂天ホテル』。笑いながら大勢で観るのがいいですね、この映画は。 とにかくテンポがいい。なので、少々こじつけな展開があってもわりと気にならなかったです。三谷映画三作の中では、これが一番良かったな。 「自分らしく生きようよ」というメッセージがしっかり伝わってきました。よし、ちょっくら私も頑張ってみるか、そんな気持ちになれる作品。
 それにしても豪華なキャストだなあ。セリフが一言もない池田成志が妙に印象に残りました(笑)。 あとオダギリジョーのおデコ。YOUは歌上手いなあ。香取慎吾は純朴な青年役がぴったり、私は好きだったですよ>matsuoさん。田中直樹、背中だけでしたけど出てましたよ。八木亜希子と家を建てる話をしてたような(笑)>深川さん
 個々の俳優さんについて、いろいろ感想もあるけれど、未見の方の興をそぐといけないので、またの機会に。伏線フェチ(笑)にはお薦めでっせ。

1月20日 なんか今日は、書くことがいっぱいあるのです。

 TRICK+TRAP、リニューアルオープンは2月11日を予定(1/19日記)。あくまで予定ですが。さらにはこの日、『ミステリ12か月』北村薫の勧める絶対名作50冊フェア開催を記念して、北村薫さんのサイン会を行う予定だそうです。参加希望者はHPのメールフォーム(戸川さん宛)でお申し込みを。
 それからリニューアルにあたって、新しいお店への要望を募集しています(1/16日記)。意見や提案のある方は、この機会にぜひ。
 TRICK+TRAPの話を書くと、関西の方々から「いいなあ」とうらやましがられますが、安楽椅子探偵に参加できなかった悲しみが少しは分かるでしょうか(笑)。TRICK+TRAPは新刊書店ですから、基本的にお店に置いてある本は全て、地元の書店なりネット書店なりに注文すれば手に入ります。サイン会についても、送料を負担すればサイン本を買うことだって出来るようです。戸川さんとお話しするのは、お店に行かないとできませんが。

 作家の声「小川洋子さん」。当方のPCでもやっと聴けるようになりました。嬉しい。

 芥川賞「文章が一番大事」選考委員を退任した三浦哲郎さん(本よみうり堂)。芥川賞(とか直木賞)の選考委員って、自分から辞めますと云わない限りずーっと務めるものなのでしょうか。「文章が大事」という主張には、大いに共感。

 残酷トリック巡り激論―直木賞(本よみうり堂)。「トリックの持つ残酷さが、ヒューマニズムを描くべき直木賞にふさわしいかどうか」なんじゃそりゃー。どこが残酷?あのラスト??わっかんないなあ。

『向日葵の咲かない夏』は、私にとっては昨年でもっともおもしろい国産ミステリー(の一つ)だった折原一さん日記1/20)。「ねじれた」「ひねくれた」「歪んだ」わお、ますます読みたくなりました(笑)。

 杉江松恋さん「推協賞に関するアンケート」投票の途中経過が発表になっています。へえ、本格ミステリ大賞の予選委員なんだ、杉江さん。

 本屋大賞の候補作11作が決定しました。この中で私が読みたいのは『サウスバウンド』『死神の精度』『ベルカ、吠えないのか?』『魔王』あたりかな。

1月21日

 今年最初の読了本(遅!)は、倉知淳『猫丸先輩の空論』(講談社ノベルス)。最初から「空論」と分かってはいるんだけどこんなこと実際するかなあ、と腑に落ちない短篇もあるにはありましたが、楽しい語り口は健在。「水のそとの何か」の着地の仕方と「とむらい自動車」の謎が好きだな。そしてラストの書き下ろし「夜の猫丸」が出色。
 ところで、猫丸って商品があるの、ご存知? 私は今日初めて知りました。リンク先をどうぞ、「上等猫丸」
 さてもう一冊、先日もご紹介した、アンディ・ライリー『自殺うさぎの本』読了。絵本です。できることなら、作者にお目にかかってみたいぞ(笑)。殺っちゃん絵を描いてる私と、すご〜く感性の近い方かと。勝手に親近感(^^)。ところでエピローグの意味が最初分からなかったのですが、長女さんが「皆既日食の続きだよ」と。なるほど!

1月22日 東野圭吾氏『白夜行』がミリオンセラー。ドラマも評判になっているようですね。

  なつくなよ。

1月23日 これから政宗さんのラジオを聴きます(ただ今、AM 0:15)。

 はてなで「○○で××という内容の小説の題名が思い出せません」という質問があり、その回答を見たら‥ぎゃー、よりにもよって今私が読んでる最中の本じゃないですか!ネタバレされちまったぜ(泣)、忘れろ忘れろ私の頭。

1月23日(その2)

 朝から雪、でもあっという間に太陽が出てきて積もりません。長男くんは朝、雪で浮かれたのか調理実習の材料を忘れていきやがりました。ばかもん!

 今週は、25日に「活字倶楽部」発売。アンケート回答が楽しみです。安楽椅子探偵は、順調に撮影が始まったようで。早くABC以外の放映予定が発表にならないかな。

1月24日

 楽天ブックス、1月いっぱいは値段に関わらず送料無料です。予約商品(発売前の本)でもキャンペーン終了後に出荷された場合でも送料無料。お得です。

「弁護士 灰島秀樹」製作決定。まだ続くのか、スピンオフ!(笑)一瞬、また「容疑者 室井慎次」DVDの特典になるのか?(泣)‥と思いましたが、そうではないようですね。ほっ。「逃亡者 木島丈一郎」(傑作!)DVD欲しさに、泣く泣く「交渉人 真下正義」プレミアムを買わされた(いや好きで買ったんですけど)私は、九千なんぼも金払ったんだ元をとってやるとばかりに、観まくっております(笑)。いやでも「交渉人〜」はすごく良く出来てるよ。ストーリー的に「?」と思った箇所も、何度も観てると「ああ、こういう解釈もできるな」という気になってくるのよね。息をもつかせぬ畳み掛ける演出もすごいし、キャラもそれぞれ立ってるし。昨年の興行収入No.1(実写の邦画)のというのも充分うなずけます。

『謎は解ける方が魅力的』(講談社)刊行記念 有栖川有栖さんサイン会in 大阪(りほさん情報)。
 日 時:2月5日(日)14:00〜(詳細はこちら
 会 場:旭屋書店なんばCITY店 特設会場
 備 考:『謎は解ける方が魅力的』購入者先着200名に整理券配布中
 問合せ:TEL 06-6644-2551 FAX 06-6634-2524

 NPO本屋大賞実行委員会 会員募集。会員特典として「本屋大賞発表会に割引価格でご招待」とかあるんだけど、これって書店員限定?一般でもいいの?

1月25日

「IKKI」と「活字倶楽部」を買ったら、とても2,200円の「ミステリマガジン」にまで手が回りませんでした。普段は千円しないのに、何で今月に限って特大号なんでしょう(涙)>ミステリマガジン。
 とはいえ、件の「『容疑者Xの献身』は本格か」論評はざっと読んできました。二階堂黎人さんと笠井潔さんがそれぞれの論を述べておられます。よくも『アクロイド殺し』のネタバレをしてくれましたね二階堂さん(怒)。笠井さんは理路整然と推理の筋道を書いていらして、納得。でも、常々私は「自分が本格について語るのは百年早い」と云っていましたが、「千年早い」に改めようと思いました。あと千年、古今東西の本格ミステリを読み知識を深めたら、おもむろに本格について語ろうと思います。長生きしなくちゃ(笑)。

 掲示板にも書きましたが、本屋大賞実行委員の方からメールの返信をいただきまして。賛助会員は「書店員や出版業界の方に限っておりません。一般の方の参加こそ大変喜ばしく歓迎しております。」だそうです。
 私は入会する予定です。その前に金を用意しなくちゃなりませんが(ぜいぜい)。

1月26日

 石持浅海『セリヌンティウスの舟』(カッパ・ノベルス)読了。ミステリずれした者にとっては、「人を信じる」ことから始まるミステリというのが非常に新鮮で、新たな可能性に嬉しくなりました。途中、あれ?と引っ掛かった箇所が、終盤綺麗に拾い集められ再構成されて行く様も見事。心情的には共感しにくい部分もあれど、これはこれでいいのかなあという気も。

 佐々木丸美さん死去。パソコンの前で「えーっ」と思わず声をあげてしまいました。著作はひとつしか読んでいないんですけど、作品が映画化されたり文庫がずらっと書店に平積みになっていたり、という時期を知っているだけに、けっこうショック。56歳って、まだお若いのに‥。

 エッセイなどの項、更新。「活字倶楽部」は毎年恒例の作家アンケート。ミステリーランドは2月‥というよりは3月が濃厚かな、綾辻さんと法月さんが。他には井上雅彦さん、乙一さんも春頃に出るようですね。夏には恩田さんが2冊出るそうですし、我孫子武丸さんや加納朋子さんも(今年中に出るかは分かりませんが)書かれる予定とか。楽しみです。

1月27日

 篠田真由美『魔女の死んだ家』(講談社ミステリーランド)読了。人物については予想がついたけど、トリックはなかなか意表をつくものでした(というか、まあなんてハッキリした伏線が!)。石造りの西洋館、咲きほこるしだれ桜、どことなく不安定な一人称の語り口などなど、道具立てが好き。

 年明け早々2冊も、読んでる最中&これから読む予定の本のネタバレをされて、かーなーりーヘコんでいましたが、徐々に復活。やあねえ体育会系マニアって。いくらミステリの古典だからって、これから読む読者も必ずいるんだから、不特定多数を相手に書く時は気をつけてもらわないとー。

1月28日

 第26回横溝正史ミステリ大賞決定。大賞は、橋本希蘭『世界樹の枝で』。テレビ東京賞は、石原ナオ『オブビリオン〜忘却』。次の第27回も選考委員の顔ぶれは変わらず、綾辻さん続投。

 大極宮の「今週の厨子王原稿メール件名」は、殺人鬼(2) 逆襲篇。ほらっ、まるひさんも「綾辻先生!「殺人鬼」の3を書いてくださいお願いしますお願いします!」っておっしゃってますよ!

 ノベルス版『最後の記憶』、発売は1月30日。恋月姫の人形の表紙が目印ですよ〜。恋月姫と云えば、「IKKI」カラーページに新刊『人形月』の広告が大々的に出ていてびっくりしました。同じ版元なのか。
 ところで、折原さんの日記(1/25)に『最後の記憶』が出てきましたね。「大人だって楽しくなるよね」って、少なくとも森吾くんのお母さんは楽しくないと思いますが(笑)。

 大倉崇裕さんが「ウルトラマンマックス」第32話「エリー破壊指令」の脚本を担当。第7回「星の破壊者」に続き二度目だそうです。趣味が高じて本業に? 2月4日(土)7:30より、TBS系列で放映。

 本格ミステリ大賞の予選会は29日に行われるそうで(杉江松恋さん日記より)。ところで今年の予選委員はどなたなんでしょう。去年は、笠井潔さん、川出正樹さん、柴田よしきさん、千街晶之さん、山田正紀さんというメンバーだったんですよね。今年は、柴田よしきさんと杉江松恋さんは分かっているんだけど、あと三人は誰なのかな。

1月29日

「第6回本格ミステリ大賞候補作を予想する!」ご協力ありがとうございました。投票上位の作品を発表します(コメントその他については、後ほど)。
「容疑者Xの献身」東野圭吾   31
「神様ゲーム」麻耶雄嵩     28
「扉は閉ざされたまま」石持浅海 25
「摩天楼の怪人」島田荘司    21
「弥勒の掌」我孫子武丸     15
「ニッポン硬貨の謎」北村薫   14
「モロッコ水晶の謎」有栖川有栖 11
 ここでも『容疑者X〜』が一位でしたが、二位との差はさほどではありませんでした。さて、ほんまもんの予選会も本日行われているので、結果が分かり次第お知らせします。

1月30日『最後の記憶』ノベルス版はまだ実物にお目にかかれません。都心の方々はいかがでしたか。

 遊井亮子は『黒猫館の殺人』がお気に入りらしい政宗さん経由)。おお、通じゃん。

 杉江松恋さんの日記によると、昨日の本格ミステリ大賞予選会のメンバーは、杉江さんの他に倉知淳さん、柴田よしきさん、村上貴史さん、山田正紀さん。「議論が白熱し、3時間半に及ぶ会議」になったそうで、結果は執行部の承認が取れ次第発表になる模様。

 青猫さんの日記で知った、東雅夫 編『猫路地――猫ファンタジー競作集』(日本出版社、4月刊行予定)。こ、このメンバーは!私も「ダブルヒロコさん」がとても楽しみ。

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1月31日

 安楽椅子探偵スペシャルナイト(宿泊イベント)のお知らせです。スポニチに掲載されていた模様。
(情報元:りほさん・ともっぺさん)
 日 時:3月3日(金)
     15:00〜 チェックイン
     23:00〜 イベント開演(受付開始)
     23:30  イベント開始
     25:59〜 宴会場 or 各部屋で観覧
 会 場:リーガロイヤル大阪 桐の間(タワーウイング 2階)
     原作者2人やスタッフを招いたトークショーが行われる。質問コーナーもあり
 参加方法:リーガロイヤルホテル宿泊予約センターにて受付
 問合せ:リーガロイヤルホテル宿泊予約センター
     TEL 06-6441-1121(月〜土/9:00〜21:00 日・祝/9:00〜17:00)
 料 金:17,000円(イベント参加料、1泊朝食付き、税・サービス料含む)
 注 意:ホテルでの番組のビデオ録画はできません(がーんがーん)
 またこれとは別に、2月25日深夜1時から、事前番組「完全公開!安楽椅子探偵のすべて(仮)」が放送されるそうです。いずれ公式サイトに詳細が載るでしょう。

 

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