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 Ayalist 2006年2月の日記(後半)

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2月16日

「安楽椅子探偵の会見で原作の綾辻さん自信あり「今回もいける」」りほさん情報)なんでも9日に会見があったそうで。綾辻さん、またもや自信満々ですね。ところで以前「50歳になる前に、安楽椅子探偵ノベライズに着手したい」とおっしゃっていましたが、気がつけばあと5年しかありません。月日が経つのは早いなあ。

 ミステリー・リーグ文庫化についての情報、ありがとうございます。>深川さん、みっつさん。ええと、今までに文庫化されたものは、次の4冊ってことかな。
 愛川晶『巫女の館の密室』(光文社文庫)(2004年8月 親本は2001年8月刊行)
 柴田よしき『風精の棲む場所』(光文社文庫)(2005年6月 親本は2001年8月刊行)
 芦辺拓『グラン・ギニョール城』(創元推理文庫)(2006年4月予定 親本は2001年11月刊行) 
 鯨統一郎『ふたりのシンデレラ』(光文社文庫)(2005年9月 親本は2002年8月刊行)
 つい最近の本なのに画像がないのはどういうことだい楽天(怒)という愚痴は置いといて、なるほど基本的には光文社で文庫化されるんですね。本格ミステリ大賞の候補にもなった『たったひとつの』は文庫になってないのか、うーむ。『聯愁殺』の文庫化情報はソースが確認できていませんが、これも本格ミステリ大賞の候補になり、政宗さんとこの投票では堂々1位になった作品ですから、文庫になったらぜひ読みたいな。くろけんさんの初文庫化はあるのかしら、『今日を忘れた明日の僕へ』発売当時好意的な評をいくつも見かけたけど。
 ところで、ミステリー・リーグ新刊が。三津田信三さんの『厭魅の如き憑くもの』が今月出ます。来月は霧舎巧さんの『名探偵はどこにいる』。お、担当さんの日記が「99%の愉快」から「素行迷宮」に変わってますね。

 文庫化といえば、本格ミステリ・マスターズも順次文庫化されています(文春文庫)。次は北村薫さんの『街の灯』かしら。お、ということは、あちこちの賞を独占した『葉桜〜』も夏あたりに文庫になるのかな。

 長男くんが理科で元素の周期表を習っています(私の頃は「周期律表」と呼んでいたような)。ゆとり教育の弊害か、教科書に周期表が載っていないというていたらく(資料集には載っている)なんですけどね。どれどれと見せてもらったら、
 元素の数が、増えていました。
 いやびっくり。最近発見された新元素がこんなにあるんですか。私が習った頃はアクチノイドまでしかなかったわよたしか(こんな感じ)。といっても新しいものはどれも人工的に作った元素で、半減期も短く不安定のようですけど。名前も暫定的なもので、理科年表にも掲載されたり削除されたり、という現状みたい。(新しい表は、こんな感じ
 しかし。「ウンウンビウム」? なんなのこの爆笑のネーミングは(笑)<元素番号が112だからと、ラテン語の「un(1)」「bi(2)」からつけた暫定的な名前らしいんですが。「ウンウンクアジウム」「ウンウンヘキシウム」なんてのもあるよ。ひとしきり長男くんとウケまくりました。
 さらに長男くん。「水銀はHgなんだよ。ハードゲイだよ、フォー!」良かったね、一生忘れないでしょう(笑)。

2月17日

「カーリングの、デッキブラシみたいのでごしごしこする係だったら、私でもオリンピックに出られるかも」と思ったことありません?(笑)。

 朝から男子フィギュアLIVE。高橋くんの滑りはスピード感があって清々しく、おばさんは感動して見ておりましたが、くるくるくるくるいっぱい跳ばないと点数が伸びないんですかね。ところで「ダブル」「トリプル」の次はなんで「クワドラプル」じゃなくて「4回転」って云うの?と、『銀のロマンティック…わはは』を愛読している私は思ってしまうのでありました。

 京都検定ってのがあるんですね、へぇ〜(って、以前も書いた気がしますが)。『入門おとなの京都ドリル』(ダイヤモンド社)に綾辻さんのインタビューが載っています。題して「2時間ドラマでひっぱりだこ。京都がミステリの舞台になるそのワケは?」

「小説すばる」3月号に綾辻さんの対談記事が。

 今、TRICK+TRAPでお買い物をすると、折原一さん提供の骸骨人形がもれなくもらえます(限定300個くらい)。詳しくは2/17のブログにて折原さん曰く「両手を紐で縛られている格好なので、ドアノブやフックに掛けておくとお洒落(でもないか)」(笑)。

 さらに。リニューアルTRICK+TRAPのイベント第2弾です。
坂木司さん『青空の卵』文庫化記念サイン会(詳しくは2/15ブログにて
 日 時:3月4日(土)14:00〜
 場 所:TRICK+TRAP(吉祥寺)
 対象書籍:坂木さんの本なら何でも
 申込み:TRICK+TRAP HPのメールフォーム(戸川さん宛)で。締切は2/26(日)。

 北村薫さん公開講座(みゅうさん杉江松恋さん情報)
 講 師:北村薫 聞き手:杉江松恋
 日 時:3月18日(土)17:00〜18:30
 場 所:池袋コミュニティ・カレッジ
 受講料:2,100円(会員・一般とも)
 備 考:本の販売・サイン会もあり。

2月18日『銀色のフラッシュ』復刊されたんですね。逆スパイラル、懐かしい〜。

 今朝、洗面所の棚の上に置いておいた文庫本が隣の洗濯機に落ちたことに気づかず、上から衣類をばしばし入れてスイッチを押してしまいました。
 結果──紙まみれの大量の洗濯物(泣)、最初はティッシュを洗っちゃったのかと思いましたが、良く見ると紙が薄黄色で活字が印刷してあります。そして一番底から謎の物体が(笑)。だーーっ。

2月19日 日記の背景は「仇」なんですけど、抽象画の世界ですね、たぶん私にしか分からない(笑)。

 怖いミッフィーちゃん(笑)(知ったかぶり週報経由)、つーかこれ、サイバラ画伯が描く「みっひーちゃん」だよ、この口の開き方!

 年間100冊本を読むためには週2冊ペースで読まなければならないわけで‥ううむ。ま、ぼちぼち頑張ろうっと。本格ミステリ大賞の候補作が5月までに読めればいいや。

2月20日

 本格ミステリ作家クラブHP、会報の最新号に、先日行われた予選会の経緯が詳しく書いてあります。ところでアンソロジーの帯には、公開開票式の場所について「東京都内(詳細は当選者だけにお知らせします)」とあるのに、会報にはしっかり場所が明記されていますね(笑)。

2月20日(その2)

 夢枕獏『ものいふ髑髏』(集英社文庫)読了。短篇集、MAYA MAXXさんの装画ですよ〜>礼子さん。本屋で見かけるたび、その題名とユーモラスな髑髏絵にずっと惹かれていたのでした。帯には「身の毛もよだつ‥」なんて書いてありますが、怖さより滑稽さや暖かさが心に残りました。結末が意外だともっと楽しめたと思うけど、これはこれで良し。

『摩天楼の怪人』を読み始めましたが、登場人物の名前が「ウィザースプーン」。頭の中では、全身タイツのウォザースプーンがリンクを滑る滑る(笑)。

2月21日

 おはじきの進化形という感じで「卓上カーリング」ゲーム盤があったら楽しそう、と思ったら、もう既にありました。7,140円って高いなあ。映画「シムソンズ」も観に行ってみようかな。

「島田荘司のデジカメ日記」第246回「鮎川賞パーティ」。綾辻さんについての記述も写真もあります。

 TRICK+TRAPテレビに映る。3月8日はNHKの番組にも登場するそうです、すごいなあ。さらには、
 新保博久さんトークショー
 日 時:3月26日(日)14:00〜
 場 所:TRICK+TRAP
 申込み:戸川さん宛にメールで。定員になり次第締め切り。
『日本ミステリー事典』『海外ミステリー事典』が今月末で絶版ですって、えー早すぎませんか。

2月22日 ニンニンニン!忍者ハットリくんの日<違います。

 芥川賞・直木賞贈呈式。東野さん、推理作家協会賞を受賞された時は「無言でピースサイン」という超短いスピーチ(って、しゃべってません(笑))でしたね、たしか。

 推理作家協会報2月号、リレーエッセイは田中啓文さん。すごいぞ駄洒落オンパレード(笑)。

 光文社文庫の江戸川乱歩全集は、全30巻、完結したんですね。おお。ラストを飾る『探偵小説四十年』についての記事がこちらに

 本やタウンの「ミステリーブックフェア2006」。綾辻さんの本が入ってなくて、がっかり。

 星新一『きまぐれロボット』(角川文庫)読了。新装版を思わず買ってしまいました。380円って、最近の文庫にしては安いよね(レジでびっくりしてしまった)。シンプル・イズ・ベスト。教訓めいていても押し付けがましくなく、ああ私の身体の一部は確実に星さんのショートショートで出来ているのだなと再確認。片山若子さんの表紙絵もいいですね。和田誠さんの挿絵も好きだけど、私の中ではやっぱり「星新一+真鍋博」コンビが不動だな。

2月23日 明日は早起きしなくちゃならないので(女子フィギュアです)、仕事終わらせて早く寝なきゃ。

 直木賞選評が載っている「オール讀物」を見たかったのに本屋に行く暇がなく。3月号は、京極さんと東野さんの対談や、千街晶之さんによる「全58作品「東野ワールド」読書案内」もあります。この機に東野作品コンプリートを狙っている方々、役立ちそうですよ。

2月24日

 明け方に起きてフィギュア観戦。本日の刈屋アナの名言は、カナダの選手に対してのたまった「立ってるだけでエレガント」かな。本番できっちり自分の演技をした(すごい度胸だ)荒川が金、前半の失敗をしっかり立て直したコーエンが銀、最終滑走でプレッシャーがかかったのか終始精彩を欠いたスルツカヤが銅という結果でした。村主も大健闘でしたが、今後点数を上げるには技の難易度も上げなくてはならないから、大変だろうな。それにしても、オリンピック女子フィギュアに日本選手が三人も出ているということが驚きですね。国内でライバルが多ければそれだけ実力もつくだろうから、浅田らも出てくるであろう4年後がさらに楽しみです。
 一昔前は「騒がれると畏縮して、本番で力を出し切れない日本選手」なんてよく云われましたけど、今回のオリンピックに関しては、素人目ですけど「実力以上のものは出せないよ」ただそれだけのことなんじゃないかな。それを、あわよくばの期待値をうんと上乗せしてメダルメダルと事前に騒ぎすぎたマスコミがなあ。いまだに「アテネの栄光どこへ」なんて書いてるんだもん、夏と冬じゃ競技が全然違うでしょうが。

2月24日(その2) 25日深夜は安楽椅子探偵の特番ですね。関西の方、お楽しみあれ。

 謎が提示され、それが論理的に解かれる──本格ミステリの王道だとは分かっているものの、どうも私は「不可能犯罪」ってヤツにあまり萌えないんですよね。そりゃ人並みに「この謎をいったいどうやって現実的に説明つけるんだろ、わくわく」とは思うけど、「まあどうにかしてやったんだろうな」という気持ちが半分あったりして。
 という前置きはさておき、島田荘司『摩天楼の怪人』(東京創元社)読了。分厚い本なのにするする読める、リーダビリティー抜群ですね。摩天楼の歴史や建築技術の話に感心(おい)。後半のアクションシーンは手に汗握りました。ひええ、こういう場所(<未読の方の興味を削がぬよう、こんな書き方で)は苦手なんですよー。

2月25日

「IKKI」4月号発売日。『月館の殺人』はいよいよ次号より2号連続解決編に突入!なので連載を読んでいない方は、うっかり雑誌を見ない方がいいですよ。ええと、ということは6月号(4/25発売)で完結、単行本の下巻が出るのが夏頃でしょうか。ところで、すごろくの解説ページをご紹介するのを忘れていました。これ、オフ会とかで皆でやってみたいですね。

『安楽椅子探偵と笛吹家の一族』DVDの初回特典、いまだに何の音沙汰もありませんが、ほんとにあるんかいな。以前問い合わせた時は「色々なアイデアを考えております」とお返事いただいたのですが、考えているだけで終わっちゃったりして(^^;;)。
 ちなみに私は、まだ予約しておりません。だってほら、今度の安楽椅子で名探偵賞に選ばれちゃったりなんかしたら、賞品としてDVDをもらえるかもしれないじゃないですかー<夢を見るのは勝手だ。
 今日の深夜の特番、どんなんだったか教えてね、どうぞよろしく>関西の方々。

2月26日 貫井徳郎さんサイン会のお知らせです(詳しくはこちら(2/25)

 日 時:3月25日(土)16:00〜
 場 所:TRICK+TRAP
 対象書籍:最新刊『愚行録』(東京創元社 本体予価1700円)
 申込み:戸川さん宛にメールにて

 先日、仙台在住の方からメールをいただきました。以前日記で紹介した「在仙作家推薦本紹介
コーナー」のことを覚えていてくださったんですね、冊子に載っていた「伊坂幸太郎書店」著者お薦め本の目録を送ってくださいました。わあ、どうもありがとうございました。
『中二階』ニコルソン・ベーカー
『ウェイクフィールド/ウェイクフィールドの妻』ホーソーン/ベルティ
『エドウィン・マルハウス』スティーヴン・ミルハウザー
『ライトニング』ディーン・R・クーンツ
『天から降ってきた泥棒』ドナルド・E・ウェストレイク
『アルファベット・パズラーズ』大山誠一郎
『きよしこ』重松清
『戦争の法』佐藤亜紀
『白痴』坂口安吾
『プレオー8の夜明け』古山高麗男
『妻の帝国』佐藤哲也
『忿翁』古井由吉
『バナールな現象』奥泉光
『ぼくが愛したゴウスト』打海文三
『ペニス』津原泰水 
『てつびん物語』土方正志
『キーチ!!』新井英樹
『アマリリス』岩館真理子
『ペット』三宅乱丈
漫画あり、ドキュメントあり。普段私が読んでいるのとは違うフィールドの作家さんの名前がたくさん。

2月27日

 トリノオリンピック、終わっちゃいましたね。日本オリンピック委員会のお偉いさんが「国民に謝罪を申し上げる」なんて云ってましたけど‥‥私も一応日本国民ですが「メダルを取ってこい」なんて一度も云った憶えはないですよ(呆)。「選手団のスリム化」もよう分からんなあ、少数の選手に期待が集中するより、大勢に分散した方がいい結果に結びつく気がするのですが。そもそもメダルってお国のために取るもの?なんで石原都知事に「根性がないから負けるんだよ」なんて怒られなきゃならないの?不思議なことがいっぱい。

『びっくり館の殺人』少しずつ情報が上がって来ています。先の新聞記事では
 館シリーズ、驚きの最新作!
「びっくり館」で、奇怪な密室殺人が発生した。十年以上過ぎた今も犯人は捕まっていない……。

 こちらの紹介文では
「びっくり館」と呼ばれる屋敷に住む少年トシオ。トシオの友人たちはその館に招待されるが、発生した奇怪な密室殺人事件の第一発見者(途中で切れてました)
 今回はミステリーランドなので、全国規模のサイン会はおそらくないと思います。TRICK+TRAPでのサイン会が実現するといいですね。

 すごい書庫!(杉江松恋さん)。「ミステリマガジン」4月号には、探偵小説研究会の大森滋樹さん、蔓葉信博さん、羽住典子さん、波多野健さん、杉江松恋さんらによる『容疑者Xの献身』論評が掲載されているそうです。ここまできたら最後まで付き合うか(おい)。

2月27日(その2)

 e-NOVELSの「今週のおすすめ」に綾辻さんの短篇「赤いマント」が取り上げられています。書評担当はフクさん。未読の方、この機会にぜひ「赤いマント」ご購入を。
 それからe-NOVELS内の週刊書評、今回は小森健太朗さんによる『容疑者Xの献身』評です。二階堂さんとは異なる観点ながらかなり辛口。「ミステリマガジン」4月号に掲載された五氏の評も読みましたが、あちらはおおむね『容疑者〜』を自分はなぜ本格と見なしたか的内容でありました。ありましたが、物語の細部のとらえ方が一人一人異なっているのが実に興味深かったです。
 さあ、第6回本格ミステリ大賞の選評が今からすんごく楽しみだ。会員の皆さま、棄権しないで絶対投票してね。

2月28日 体調不良でお休みよん。

 

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