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 Ayalist 2006年4月の日記(前半)

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4月1日 嘘をつく暇もなく終わってしまいました。

4月2日

 本屋大賞メッタ斬り(4)。「お二人が選んだ本屋大賞候補作」まで載ってます、そこまでやるか(笑)。本家は5日に発表になります。

『びっくり館の殺人』刊行記念サイン会、京都と新宿はいかがでしたでしょうか。よろしかったら掲示板に当日の様子なんぞ書いていただけると嬉しいな。私は明日、初回で参加します。TRICK+TRAPのサイン会は、遅い回の方が何かとおいしかったり(他の作家さんが遊びにいらしたりとか)するんですが、綾辻さんにお目にかかれるだけでもラッキーということで。よしっ。

4月3日

 今日はTRICK+TRAPの綾辻さんサイン会に行ってきました。最終組が19時半からということは、20時過ぎまで三時間以上もサインをし続けた綾辻さん。本当にご苦労さまでした。昨日の新宿も予定数の倍、300人を超える参加者だったそうで(300人にサインをするのは、さすがの綾辻さんも初めての経験だったそうな)。大盛況でしたね。綾辻人気を再認識、嬉しいな〜(^^)。会場でお目にかかった皆さま、ゆっくりお話もできませんでしたが、楽しゅうございました、どうもありがとうございました。
 レポは後ほど。それから「こころおきなく。」に書き込みくださった皆さま、ようやくレスができます、お待たせいたしました。私の感想もアップしますね。

4月4日 昨日のサイン会レポ、書けました。短いですけど。

4月5日  TRICK+TRAPのバナーを見つけたので、早速リンクを張りました(トップページ)。

 今日は本屋大賞発表の日。結果が分かったらお知らせします。

4月5日(その2)  本屋大賞は19:00以降に結果が分かるかと。

 本格ミステリ作家クラブ・編のアンソロジー『本格ミステリ06』(講談社ノベルズ)は、今年は5月発売。米澤さんの「シェイク・ハーフ」が収録されるそうです。他の収録作も分かったらお知らせします。

 第59回日本推理作家協会賞候補作決定(杉江松恋さん情報)。うーむ我孫子さんは入ってないのか。「バスジャック」の著者が抜けてますが、三崎亜記さんですよね。本選考会は5月16日(火)、本格ミステリ大賞の3日後か。

4月5日(その3)

 第3回本屋大賞は、リリー・フランキーさんの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』に決定。2位の『サウスバウンド』との票差はけっこうありますから、「この作品を売りたい」という戦略ではなく「読んで一番感動した作品に投票」した素直な書店員さんが多かったのでしょうか。『魔王』11位!? 私の周りではえらく評判のいい小説なので、これは意外。この3年で5作も本屋大賞の候補になった伊坂さんには、特別賞かなんかを作ってあげたらいいのに。メッタ斬りコメントも出ています、早っ!

 推協賞の候補作5つのうち3つも知らない(おまけに2つは著者名すら初耳)私は、ミステリ好きなんて云ってちゃマズいですかね。むしろ短篇賞の候補になった作家さんの方がよく知ってるぞ、ホラー系の方が多いからかな。 

4月6日 京都サイン会の写真(ふたば書房)。大きい写真はこちら

 桜庭一樹『狛犬はどこだ』(ミステリ・フロントライ)<実際の本ではありません念のため。帯まで替えてるよ細かいなあ。この本よりも『さよなら傭兵』がどんな物語なのかが気になったりして(笑)。

4月6日(その2) 一代目しゃくれはどうしちゃったの?(「黄金伝説」濱口が出てくると親子で盛り上がって見ています)

「ダ・ヴィンチ」5月号に綾辻さんと有栖川さんの対談掲載。DVD『安楽椅子探偵と笛吹家の一族』は、お二人の書き下ろしエッセイ付き‥って、それはぺらっと入ってるブックレットのことでしょ。初回特典は結局あるんだかないんだか?

 本格ミステリ作家クラブの執行会議メンバー今月の一言。いよいよ『月館の殺人』完結ですね、単行本化が待ち遠しい。

「本屋大賞と本格ミステリ大賞」「ネット時代の創作と批判(海燕さんの記事を読んで)」などなど、書きたいことはいろいろあれど。

4月7日

 アニメ「ケロロ軍曹」3rdシーズン突入。新しいOP曲は勢いがなくて、うーん微妙〜。ED曲は、へえ若槻千夏が歌ってるのか、けっこう上手いんですね。また殊能さんの評価が上がるかな(笑)。
 原作はほとんど読んでいないんですが、今何巻目くらいまでアニメ化されたんでしょうか。アニメ2ndのラスト3作は気合い入ってましたね。ケロン人5人の中ではお気楽極楽のケロロが好きなんですけど、実は一途で無器用なギロロタイプに弱いかも(笑)。先々週の、パワード夏美がギロロの声のナビゲートに助けられながら戦うシーンは良かったなあ。恋心はギロロの完璧片思いなんですが、戦いに関しては夏美とギロロは対等で、お互いリスペクトし合っている、そこがいいですね。
 対等な関係に憧れつつも、才能のないサリエリにはサリエリなりの生きる道があるわけで。ばあや、裏方に徹してサイト運営頑張りまーす。

4月8日

「本屋大賞が発表された」(エロ本編集者の憂鬱と希望)。なるほど『東京タワー』はそもそも「書店員が勧めて、書店からの動きで100万部を超え」た本なので、大賞獲るのは自然な流れだったのか。
「2006年本屋大賞決定!」(書店員失格)こちらは候補全作解説付きで参考になります(ちょっとページが重いけど)。お、同ページ4/02に紹介されている『知的生活の方法』は面白そうですね、読んでみようかな。
 私の場合、まずは『東京タワー』読まなくちゃね。文庫化を待とうかどうしようか。

 既に売れている本に冠をかぶせるより、そうでない本に光を当てる方が幸せ、たしかにそうも思いますが、本気でそうしたいんだったら「すでに100万部以上売れた本や直木賞受賞作は候補から外す」くらいのことはしないと、期待する結果は得られないのではないかと。あと、伊坂幸太郎さんに本屋大賞をあげたいんだったら「候補は一作家一作、二作入ったらアンケート上位の作品を候補にする」とかしないと(そうすることに賛成、というわけではありませんが)。

 本屋大賞と同様、投票で決まる本格ミステリ大賞。これはあくまで個人的な感覚ですが、一般受けするとか世間へのPR効果とか、そういう俗っぽいこと抜きで純粋に、本格ミステリとは何かを考え、判断し投票してほしい、本格ミステリ大賞に関してはそう思います。

4月9日

 TRICK+TRAPでは、5/20の「シャーロック・ホームズの新世界」(あと1名で締切)トークセッションに続き、5/21には「ひらいたかこさんトークショー」を開催、現在参加者慕集中。限定10名ですので申込みはお早めに。ところで先日のサイン会の写真がアップされていますが、法月さんだけ?綾辻さんは?(u_u。)

 Andy Riley『Return of the BUNNY SUICIDES』読了。『自殺うさぎの本』続編です。洋書がクリックひとつで簡単に買えちゃうんだから、Amazonさまさまですね(笑)。内容は、さすがに回を重ねてパターンが似てきちゃう難点はあれど、やっぱ面白い〜(^^)。私のお気に入りは「大根おろし」と「私がサラ・コナー」。これ、日本語版は出るのかな。

 Something Orange「創作と批判」その1〜その4。まだ続くようですが、ここまでの内容をまとめると、「創作に対する批判は、まあ、書きたいことがあれば好きに書けばいい」「ただ、それがクリエイターのためだとか、作品を良くするためだとかいうのは欺瞞だ。変なおためごかしはやめて自分の責任において批判しよう」「実際クリエイターにとって、ど素人の意見なんて大して役に立たないだろう。的確とはとても云えない批判も多いし」「作家は、自分にとって不快な指摘でもきちんと受け止めよ。これは正論だが、多くの批判が直接作者のもとに届くようになったインターネット時代、相手の顔が見えない批判にまでまともに付き合うのは得策じゃないと思う」こんな感じでしょうか。「自分の責任において批判せよ」これは常々私が肝に銘じていることであります。何を書いてもいいけれど、それを全世界に向けて発信(Web上にアップするってそういうことです)するなら、すべての責任を自分で負うと腹を括ってからにしな、と。
 ネットの世界は玉石混交。あなたには「玉」を見抜く自信はありますか。大勢の「石」に惑わされていませんか。「だってカスを読むほど暇じゃないし、評判の良いものから順に読みたいじゃない?」その評判は本当に正しいものですか。逆に創作者サイドの人たちにも一言云いたい、所詮ネット上の意見だからと最初から見下していませんか。石の中にも玉はある、無報酬でも真摯に書いている人たちのことを、きちんと理解していますか。

「これはウケるだろう」とか「これは書かなきゃ気がすまない(ネガティブな内容のことがほとんど)」とか、力んで書くとロクな結果にならない──サイト作って今年6年目になる私が学んだことの一つ(なのに今日の日記の長さはなんなんだ(笑))。冷静に、ナチュラルに、っても生身の人間なんだから浮き沈みがあって当然なんだけどね。

4月9日(その2)

 4月16日(日)、NHK-FM「日曜喫茶室」(12:15〜14:00)に綾辻さんがゲスト出演。
「夢の家 悪夢の館」司会:はかま満緒・小泉裕美子
 ゲスト:渡辺篤史(俳優)/綾辻行人(作家)/荻野アンナ(作家・慶應義塾大学教授)

4月10日 本屋大賞の『東京タワー』、今夏ドラマになるんですね。主演は大泉洋ですか。

「Invitation」5月号(ぴあ)に「今だから明かせる、『月館の殺人』誕生秘話」が掲載されています。語り手は綾辻さんではなく、IKKI編集部の神村さん。

4月11日 桜の花はこぼれんばかり。でも今夜、外は大雨です。散っちゃうかなあ、もったいないなあ。

 そういえば先日吉祥寺に行った帰り、電車の中でフレッシャーズっぽい男の子をたくさん見かけました。この四月から環境の変わった方も多いことでしょう。みんながんばれー。

 中途半端に更新していなかったページがいくつかあったので、手直しを始めました。今日は「美術」をリニューアル(ってほどでもないですけど)。

4月12日 いやはや、びっくりいたしました。

「綾辻行人、「メフィスト」次号より新連載スタート!」
 次号っても、2007年4月発売の号なんですけどね。うわあ楽しみ。ちなみに「野性時代」での新連載は、6月発売の7月号からのようです。

 米澤さんの『夏期限定トロピカルパフェ事件』、田舎の小さな書店でも既に売っていました。早速購入(^^)。ところで、どこをどう打ち間違ったら「ロピカルパフェ」になるんだまったく、誰か二階堂さんに指摘してあげて〜(恒星日誌)。

「ブログ文章術」前々回の課題になってた例文は、太宰治の文章だったのですか!びっくり。

 掲示板に妙な書き込みがあるのでアクセス制限をかけたら、一部の方がアクセスすらできなかったようで。どうもすみません、解除しました。

4月13日 毎日新聞朝刊(4/05)に『びっくり館の殺人』の記事が。っても、これだけかあ。

 現在発売中の「メフィスト」には“ゼロ番目の事件簿”という新企画が。デビュー前の習作を発表する企画だそうで、これ、綾辻さんにもぜひぜひ登場してほしいなあ。「終局もしくは誕生へのプロローグ」とか、鶏賞の犯人当てとか。

 しまった〜、既に買ってしまったよ。しかも3日に吉祥寺に行く予定なので、再度行くのはキツいなあ(涙)。感想書いて戸川さんに託そうかしら。
米澤穂信さん『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫)刊行記念サイン会
 日 時:5月7日(日)15:00〜(詳しくはこちら
 場 所:TRICK+TRAP
 申込み:メールフォーム(戸川さん宛)

 第22回うつのみやこども賞受賞記念講演会(詳しくはこちら)。
 日 時:5月21日(日)
     13:30〜 第22回うつのみやこども賞授賞式
     14:00〜 田中芳樹さん講演会
 場 所:宇都宮市立図書館 3階集会室
 定 員:60名
 受 付:5月1日(月)9:30〜 直接または電話で市立図書館へ(028-636-0231)

 5月発売の『本格ミステリ06』(講談社ノベルス)収録作家は以下の通り(敬称略)。
 蒼井上鷹/浅暮三文/石持浅海/岩井三四二/霞流一/佳多山大地/黒田研二/小森健太朗/田中啓文/柄刀一/東川篤哉/道尾秀介/森福都/米澤穂信

4月14日

「どのミステリーがすごい!? 2006年第一四半期編」MYSCONに参加しない人も投票可、締切は4/20です。私?投票しましたよ、びっくり館しか読んでないけど(笑)。

「Casa BRUTUS」5月号に「篠田真由美の建築探偵ミステリー大解剖」という記事が(みゅうさん情報ありがとう)。綾辻さんの迷路館もちょこっと紹介されています。でもってこの雑誌にも写真が載っていた「ストックホルム市立図書館」。迫力あるよなあ、壁の本に襲われそう(笑)。

「サイン本フェアですと?!(by 一人囃子さん)」。なんなんですかこのサイン本の数は!うらやましすぎます梅田の本屋。東京だの大阪だのはサイン会があるんだから、サイン本はうんと地方とか離島とか「お金かかり過ぎてサイン会なんて参加できないよ〜(泣)」という遠方の書店にこそ置いてほしいと思いませんか。

「本屋大賞2006」についてはいろいろ語りたいことがあるので、また改めて。

「名作の殺人現場を書店員が再現? 「あの殺人現場がすごい」!」。私がリクエストするとすれば、そりゃあなた、『殺人鬼』『殺人鬼II』に決まってるでしょうが(笑)。エグいでっせー、血まみれ生首内臓散乱。

4月15日

 第16回鮎川哲也賞決定。受賞作は麻見和史さんの『ヴェサリウスの柩』。佳作は、似鳥鶏さん『理由あって冬に出る』と、松下麻利緒さん『毒殺(ポイズン)倶楽部』。
 ところで最近の創元は文庫化が活発ですね。6月に『さよなら妖精』ですって!(あれ、アヒ鴨はまだだよね)他にも坂木司さんの『仔羊の巣』とか光原百合さんの『時計を忘れて森へ行こう』とか、読んでみたいものが色々。あ、柄澤齊さんの『ロンド(上・下)』も気になるぞ。

 マークース・ズーサック『メッセージ The First Card』『メッセージ The Last Card』(ランダムハウス講談社)読了。装幀とあらすじに惹かれて思わず買った2冊。前回の「ミステリーズ!」で戸川さんが取り上げてくれていて嬉しかったです。ちょっと不思議、でも可愛い物語。ラストは、へえそう来ましたか、でも作者のメッセージはしっかり伝わってきました。ひとつひとつのエピソードに、ニコニコ。

 

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