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 Ayalist 2006年8月の日記(後半)

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8月17日 12日「野性時代」9月号発売。『Another』は、一番最後に載ってます。

「e-NOVELSへの道」226回、我孫子さんが宇山さんについて書かれています。
 島田荘司さんは「弔辞、宇山氏に」を。胸を打つ文章です、ぜひご一読を。

▽ その島田さんの全集がついに刊行開始。9月30日(土)16:00〜TRICK+TRAPにてサイン会の予定。詳細は後日。
 島田さんの『UFO大通り』刊行記念サイン会は、9月9日(土)15:00より、ジュンク堂京都店にて。詳細はこちら

「どのミステリーがすごい!? 2006年上半期編」。新刊はほとんど読んでいない私ですが、『びっくり館の殺人』と『気分は名探偵』はおススメですよ〜。漫画も含めていいのなら、『月館の殺人』もね。

8月18日「超人気シリーズ」が「殺人鬼シリーズ」に見えるとは、相当疲れてるな私(笑)。

▽ 探偵小説研究会のHP。機関誌「CRITICA」の通信販売が始まりました。ところでコミケではたくさん売れたのかしら。

8月19日 島田さんのサイン会、17日から30日に変更となるようです。よほどすごい装幀なんだろうな。

▽『気分は名探偵』色紙が当たりました(写真付きではなかったけれど)、わーい。今年は何かとくじ運が良く、おそらく一生分の幸運を使い果たしてしまったと思われ(笑)。来年からは出がらし人生まっしぐらー。

▽ 口座を持ってるネット銀行から、トークンなるものが届きました。どんなにセキュリティーを施しても、結局はイタチごっこなんだろうとは思うけど。

8月20日

▽ 島田荘司さん『UFO大通り』刊行記念サイン会、9月10日(日)大阪のブックファースト梅田店で14:00から。9日が京都、10日が大阪です。

▽ 大森望さんによる「宇山さんのこと」(日記8/10)を読んで、またしんみり。私がお見かけしたのは「ずいぶん調子がよさそう」になった宇山さんだったのね。

▽ 2006インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト(by 政宗九さん)、あと三作で読了です。20日24:00の締切まで、ギリギリ間に合うか?がんばれ私。 締切が8月23日(水)23:59に延びました。やたっ。とりあえず13作読み終わりましたが、ベスト3を決めるのに難航しております。ベスト5なら何とかなるんだけど‥。

8月21日

▽ 森博嗣『カクレカラクリ』ドラマ公式サイト。9月9日(土)は名刺交換会があります。新宿タカシマヤ5階紀伊國屋書店連絡口特設会場にて15:00から。詳細はこちらで

『3本足のリカちゃん人形』電子書籍が人気。これ、親本の絵は児嶋都さんでしたね。

8月22日 文庫派の私ですが、↓この新刊は気になるぞ。

平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)。綾辻行人・京極夏彦・柳下毅一郎の推薦文付き。『贈る物語Wonder』に収録されていた「托卵」で心奪われて以来、平山さんの小説本をずっと待っていたのでした(実録物の本がいっぱいあるのは知ってたけど)。大阪の講演会で綾辻さんが大プッシュしていたし、これは読みたいぞっと。

石持浅海『顔のない敵』(カッパノベルス)。お、加賀美雅之さんの新刊も同時期に出たのですね。KAPPA-ONE登龍門の第一期生は、東川篤哉さんといい、本格シーンで大活躍(^^)。そういえばKAPPA-ONE登龍門って、また続いているのよね。ミステリ以外の作品が多いので、あまりチェックしていなかったのですが。

▽ 石持さんつながりで、一人囃子さんの「販促POPに見えてくる書店の力量」。POPを描く仕事、やってみたいなあ。しかし“加賀美さん、見えてません‥”に笑ってしまった(加賀美さんは笑えないだろうけど)。

▽ 雷がゴロゴロなっているので、PC止めなきゃ。

8月23日 

 たしかに連投はなんとかしてあげたいと思いますが、中4日となると選手や応援団の滞在費が‥貧乏を理由に辞退する高校が出るかも、って豆の木学園かい(笑)。

▽ こち亀トリビュート小説本がそのうち出るらしいです。執筆陣は、大沢在昌さん、逢坂剛さん、京極夏彦さん、石田衣良さん、東野圭吾さん、今野敏さん、柴田よしきさん(りほさん情報)。あれ、大沢さんって『ルパン三世』のトリビュートも書いてなかたっけ、あったあった、『小説ルパン三世』、こちらの執筆陣は大沢さんと新野剛志さん、光原百合さん(えっ!)、樋口明雄さん、森詠さん。

8月24日 

▽ 海燕さんのところで知った「作家の坂東眞砂子が18日の日経新聞で日常的に子猫を殺していると語る」。子どもの頃から傍らには猫、という生活をしている猫好きな私ですが、この記事に対しては「ふーん、こういう人もいるのか」としか、別に善いとも悪いとも思わなかったですね。人間なんて所詮、自分勝手な生き物だもの。
『ショートショートの広場(8)』(講談社文庫)に収められた「みんなの願い」という大好きな一篇を思い出しました。このショートショートの広場って今でも毎年刊行されているみたいですね。編者が阿刀田高さんに代わってからは、すっかりご無沙汰しておりますが。

8月25日

▽ 平山さんの新刊を探すも、近所の書店では見つかりません。今年の推理作家協会賞受賞作が収録されてる本なんですけど、これって直木賞なんかに比べると大したセールスポイントでないらしいのが悲しいにゃ。
 で、お店の人に訊こうと思ったのですが、私ってば書名をちゃんと記憶していなかったので断念(だめぢゃん!)。「なんちゃらかんちゃらメルカトル」じゃ通じませんよね(汗)。

▽ 楽天ブックスは値段に関わらず送料無料(いつまで続くのかなこの嬉しいサービス)なので、ちょこちょこ利用するのですが、「帯も確実に欲しい!」って時はやっぱり実物を見て買わなきゃです。基本は「書店で実物を手にしてから購入」な私、利用しないと地方の小さな書店なんてすぐ潰れちゃいそうだしなあ(涙)。
 あ、でも拙サイトのリンクをたどって楽天ブックスで本を購入してくださる方もいらっしゃるようで、ありがとうございますありがとうございます。何の本かまではデータが残らないのですが、アフィリエイトのレポートを見ると毎月利用者がいて。嬉しいです、感謝感謝。

▽ ミステリ本だと、「上京した時にTRICK+TRAPで買おうかな」と先延ばしすることもよくあります。そのTRICK+TRAPの特集記事がこちらに

▽ 実作者はよき評論家でもあるのでしょうか、正直疑問。発売中の「オール讀物」には直木賞選評が載っているのですが、なんだか読んでて悲しくなっちゃったよ。あ、この方も別の意味で怒っていらっしゃる(by 書店員失格)。

8月26日 七戸優さんの元上司は(8/26)。へぇ〜。

「諸國ふるほん漫遊記拾遺-3」(Junk Land)、ええ話やあ、ちょっと膨らませたらこのまま短篇小説になりそう。

8月27日 地元の小っちゃい本屋にすら既に並んでるのに、まだ届かないってどうゆうことやねん楽天!

‥とプチ怒りでしたが、昨日ようやく届きました『文学賞メッタ斬り!リターンズ』。ネットや雑誌に掲載されたものの再録が多いとはいえ、分量も多いし内容も濃い。げらげら笑いながら読んでるんだけど、ちょっと気になることがあったので、感想は読了後に書くとして、そっちを先に書いておきます。ROUND4の構成悪いよ!
 この章の後半は、芥川賞直木賞のメッタ斬り予想と受賞発表後のコメント(ネットに出てたやつね)なのですが、掲載順番が「候補作品一覧」「受賞発表後のコメント」「レース予想」。逆でしょう?「レース予想」は「受賞発表後のコメント」のじゃなくっちゃ。あと、これプラス実際の選考委員選評も(全文は無理としても)フォローしてほしいよ。レース予想でさんざんツモ爺やらテルちゃんやらシンちゃんやらジュンちゃんやらの動きに期待を持たせておいて(笑)、じゃあ実際はどうだったのというところが書いてないんだもん、欲求不満になっちゃうよ。面白発言はROUND2で紹介されてはいますけど、足りない足りない。メッタ斬り第3弾(あるのか?)ではそこのところもしっかり、よろしく(文春側の事情で無理なのかしら?)。

8月28日 二階堂さんが恒星日誌でまた色々書いていらっしゃるのですが(8/26、8/27)。

 本格ミステリ大賞開票式の際、帰りのエレベーターで千街さんと一緒になったんですね。で、私が「『容疑者X〜』の論戦、読んでます」と云ったら、明らかに「にがわらい」という顔をされたのが印象的でした(笑)。てなわけで今回の本格論争も遠目に見物してようっと。「CRITICA」は買ってないけど「ミステリマガジン」10月号の当該ページはざっと読みました。

『文学賞メッタ斬り!リターンズ』(PARCO出版)まだ読み終わってませんが、思ったことをちょっと。文学賞の設立・運営にもお金はかかっていて、受賞作が売れないとそれが回収できない。かといって話題性や売り上げ重視で大衆のほうばかり向きすぎて、文学としての技術力や志の高さを評価することを忘れてしまってはマズい。──これ、「文学」を「本格ミステリ」に置き換えてもまんま成り立つなあと思いました。

▽ 夜です。『〜リターンズ』読み終わりましたので感想を。二冊目はパワーダウンするかと思いきや、とんでもありませんでした。ネット上で既読のROUND4も飛ばさずちゃんと読んだら、量が多くて終わりゃしない(笑)。腹黒(というか冷静)な大森さんと、駄々こね(でも豊富な読書量に裏打ちされた)豊崎さんのコンビに島田雅彦さんまで加わり、文学賞の裏事情がよく分かりました。絲山秋子さん、角田光代さん、ROUND5に出てきた短篇集あたりは読んでみたいな。

8月29日 今日で夏休みが終わります(二学期制なので子どもたち明日から学校)。しんどい夏でした、いやはやもう。

▽ 頑張った(?)自分にご褒美の一冊。荒井良『化けものつづら』(木耳社)。京極さんの文庫の表紙を飾る張り子人形の写真集です。実物(一度見たことがあります)にはかなわないけれど、写真で人形をいろんな方向から見られたのは嬉しかったな。木型に紙を貼って作ると書いてあるけど、髪や指などの細かい部分はどうやって? 機会があったら個展にも行ってみたいです。塗仏が好き〜(笑)。

8月30日 ロンド(上)栃木県立美術館で開催中の「柄澤齊展」に行ってきました。『ロンド』の著者は木口木版画家。

 木口木版画とは、椿や黄楊などの堅い木を輪切りにし、銅版画で使うビュランという鋭利な刃物で彫る技法。かつては本の挿絵や新聞の報道図版として使われていたそうです。精微な技法ですから小さな作品が多いんですよね、ハガキ大とか栞くらいの大きさとか。しかし、おびただしい数の細密な線で描かれたそれは、まさしく宇宙。いやもう私は、感動のあまり開いた口が塞がりません状態で、端からはさぞアホに見えたことでしょう(笑)。髑髏の作品があったんですよ。手のひらくらいの卵型の繭だか花弁だかの中に髑髏が数体いるの。「透けて見える」ってのをどうやって彫って表現するんだか‥惚れ惚れしました。髑髏はこんな作品もあったよこれなんか谷山浩子さんの歌の世界と通じるところがあるような。ビデオ上映もあって(8分間くらいだけど)、作品を作っているところが見られてさらに感動。今まで本の表紙とかの印刷物(いや、展示されてたのも版画ですから印刷物なんですが)でしか見たことなくて、あまりに細密すぎて弱々しい印象だったのですが、実物は凄い迫力でした。絵やオブジェもたくさんありました。10月からは神奈川県立近代美術館で観られるようですから、興味を持たれた方はぜひぜひぜひ! ポストカードは売り切れてしまっていたので、『ロンド』の文庫を買って帰りました。下野文学大賞受賞ですって、そんな賞があったんですか(栃木県人なのに知らなかった‥)。

▽ 仕事が一段落したので、映画「UDON」も観てきちゃいました。コースケ、恭子ちゃん、うどん作る時は髪切れよ、結べよ!(笑)‥ってのは気になりましたが、編集しまくり本広ムービーにすっかり乗せられ楽しんで、でも心に残るものもちゃんとある、なかなかしっかりした姿勢の映画でした。「踊る」や「サマータイムマシン・ブルース」とのリンクがあるのも楽しかったな。

8月31日 Jミステリ倶楽部本日終了。綾辻さん&スタッフの皆様、四年半お疲れさまでした。

▽「向かうところ山梨(中央本線)」「向かうところ亀梨(ジャニーズファン)」「向かうドロロ敵なし(でもトラウマスイッチが)」誰か止めて(笑)。今日で消えてしまうJミスのコンテンツを必死に書き写していた一日でした(その都度やってればこんなことには‥)。「単行本未収録エッセイ」はいずれエッセイ集に収録されるだろうけど、「アヤツジ打ち明け話」は書き下ろしじゃなく語り下ろしなので、どうなっちゃうのかな。子供時代の逸話やデビューに至るまでの様々なエピソード、自著解題‥‥このまま埋もれさすのはもったいないので、絶対近いうちにみんなが読める形で表に出してくださいね(とここに書いても伝わらないか‥)。

「どのミステリーがすごい!? 2006年上半期編」投票結果。米澤さんといえば、サイン会があります。9月17日(日)17:00〜、紀伊國屋書店新宿南店7F(新宿タカシマヤ5F)連絡口特設会場にて(整理券は先着200名)。がーん、私が上京するのは前の日だよ、悔しいな。

「2006インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト」集計結果発表。おお、こう来ましたか。納得納得。

 

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