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 Ayalist 2006年10月の日記(前半)

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10月1日 Ayalist6周年! これも皆さま&綾辻先生のお陰です。本当にどうもありがとう!

 これからも、流れの早い川底でじっとしている小石のごとく、「振り向けばいつもそこにいる」サイトでありたいと思います。余計なものは川に流して、すっきりさっぱり。綾辻さんの小説を見守りながら、しゃきしゃきと頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

▽ 日記の背景は「人生は一本の長い煙草のようなもの」(題名長いな)。前回は「不思議なアリス」でした。

10月2日『四季』愛蔵版。前にもあったじゃん!と思ったら、今度は文庫か。森ファンは大変ですね。

▽ 10月の綾辻さん。台湾からはいつ頃帰っていらっしゃるのでしょうか。奥様同伴ではなかったのかなあ。

 初旬   本格ミステリ作家クラブHP「今月の本格トピックス 執行会議メンバー・今月の一言」
 06日(金) 第16回鮎川哲也賞・第3回ミステリーズ!新人賞 贈呈式
 12日(木)「野性時代」11月号 連載『Another』
 12日(木)「ミステリーズ!」vol.19 第3回ミステリーズ!新人賞 選評掲載
 12日(木) 綾辻行人 編『贈る物語』(光文社文庫)
 28日(土) 第16回なぞがたりなばり 綾辻行人講演会

「本格ミステリ・マイ・オールベスト・ランキング」締切は10月4日です。

▽ 殊能さんが「買うのはやめることにした」翻訳本は、チェスタトン『マンアライブ』だそうで。186::Diaryを見ると、そもそも元の英文がめちゃくちゃ込み入った文章なんですね。某所での「雨降ってなかったのかよ!」には笑ったけど。チェスタトンって、ブラウン神父の作者だよね。

10月3日 ミステリーランド新刊! 山口雅也『ステーションの奥の奥』10月下旬発売です。

▽ 高田崇史さん関連のイベント、二つ。

[高田崇史講演会]
 日 時:11月11日(土)開場12:00 開演13:00
 場 所:大谷大学 2号館 2301教室
 入場料:1000円(チケットはすべて当日券)
 サイン会:有り。一人一冊、高田さんの著作持参のこと
 主 催:大谷大学推理小説研究会 質問募集中(10月11日まで)

[高田崇史氏と巡る将門ツアーin東京]『QED〜ventus〜御霊将門』刊行記念
A賞 「高田崇史氏と巡る」将門ツアーin 東京(10名)
 日 時:11月下旬の週末。午前中集合、夕方解散
 集合場所:都内
 ※集合場所までと解散後の交通費は実費
 ※当選者にのみツアー詳細は連絡
B賞 ツアーのしおり(100名)
 ※ツアーで使用するしおり。ツアー終了後に発送
応募方法
 『QED〜ventus〜御霊将門』の帯に付いている応募マークを貼り、
 郵便番号、住所、氏名、年齢、連絡先、メールアドレス(あれば)、希望の賞、
 本の感想を明記のうえ、葉書で下記に応募
〒112−8001 東京都文京区音羽2−12−21
(株)講談社 文芸図書第三出版部 将門ツアー係
締切:10月末日必着

▽ ネット書店の送料無料とポイント付与は魅力だけど、思いがけない出会いはリアル書店でしか味わえないもの。ふと目に留まって、本裏のあらすじ読んだらおーなんか面白そう、気がついたらレジへ‥という。「本に呼ばれる」とでもいうのでしょうか、思い返せば『姑獲鳥〜』も『すべてがF〜』もそうやって出会った本だったなあ(ネットを始める前でしたから)。「好きな作者の新刊!」とか「誰々さんのお薦め!」とか、ネット上には情報があふれてて、読みたい本も次から次へと湧いてくるんだけど、こういう「自分の勘だけが頼りの本選び」ってのもたまにはいいし、意外と外れがないものです。
 前置きが長くなりましたが、そうやって出会った一冊、川端裕人『川の名前』(ハヤカワ文庫)読了。小学五年生の夏休みを一緒になって満喫しちゃいました。楽しかったー! 少年たちの冒険はたしかに無謀で要領が悪く、だけど真剣で清々しいったら。キャラもそれぞれが魅力的でよかったなあ。一見何の変哲もない「川の名前」という題名の持つ意味にも感心。

10月4日 

 映画『夜のピクニック』鑑賞。この映画化は原作ファンも満足できるんじゃないかな。貴子と融がイメージ通りで嬉しかったです。一番印象に残っていたセリフが削られたのは残念だったけど、その代わり二人がお互いを以前からしっかり観察していたのが分かるセリフが加えられていたので、まあいいか。「ただひたすら80キロ歩く」それがエンタテインメント小説としてちゃんと成り立っている、恩田さんってすごいなあと原作を読んだ時は思ったけど、映画のほうも最後まで飽きることなく観られるものにきちんと仕上がっていました。

10月5日「ピタゴラ装置DVDブック」。(1)ってのが気になるけど(収録時間短いんだろうなあ‥)これほしいなあ。

▽ 掲示板にも書きましたが、綾辻さん訪台に関する記事リンク。内容については後日(っていつだ?)レポのページにまとめたいと思います。
 ところで以前、有栖川さんの訪台記事が載ったのって「メフィスト」でしたよね。ああ、現在休刊中なのはイタいなあ。

taipeimonochrome より(ここは日本語です)
 綾辻氏、本日訪台
 綾辻氏、台湾に無事到着、島崎御大と既晴氏に會う
 綾辻氏訪台を報道した「民生報」の記事
 綾辻氏、鼎泰豐の小籠包は食べられず、十一時からは台湾のラジオ番組にも出演
 綾辻氏の記者會見場での寫眞を冷言氏がブログに公開

冷言禁區 より(以下の記事は中国語)
 綾辻老師訪台之冷言遊記(上)
 訪台中の写真

暗黒館的儲藏室 より
 綾辻行人來台連載(?)─1

綾十行人訪台公開行程(ツリー記事に詳しく書いてあります)

日本「新本格派」推理大師綾辻行人訪台,並舉行「殺人暗黒館」新書發表會

日本「殺人館」作家綾辻行人來台(台灣出版資訊網)

綾辻行人座談會

綾辻行人老師座談會

10月6日 

 蒼井上鷹『九杯目には早すぎる』(フタバ ノベルス)。『本格ミステリ06』収録のショートショートが良かったので、本元の短篇集も読んでみました。
 たくらみはすごくいい、でも説明に文章を多く費やし過ぎている感じ。個人的には4篇のショートショートが俄然気に入りました。著者にはぜひ、ミニミステリをライフワークにしていただきたい(稼ぎにはならなさそうだけど)。あと、巻き込まれ型のストーリーが上手いので、その線で思いっきりコミカルなのも読んでみたいかな。

10月7日 昨日の嵐は過ぎ去って、すべて世はこともなし。

▽ 第16回鮎川哲也賞・第3回ミステリーズ!新人賞の贈呈式レポート(杉江松恋さん)。相変わらずおっしゃることがカッコいいです島田さん。先日のサイン会は、ファンひとりひとりと丁寧に応対してくださった結果、7時間(休憩なし!)もかかったとか。

10月8日 うわあ、しばらくオムレツが食えねえ(笑)。

 平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)読了。コンクリートの殺風景な部屋、血しぶきに染まる壁、足下に散乱する血まみれの肉片、でも窓越しにほおを撫でていった一陣の風は、森林の奥、静かに水をたたえる湖を渡ってきた風のように清々しく爽やかだった‥って、文章ど下手ですみません(汗)、私の読後感はそんなふうだったんです。表題作と「Ωの聖餐」「無垢の祈り」が特に好き。そして平山さんは日本語を操る業師ですね。「Ωの聖餐」なんて、凡庸な作家に書かせたらぐちゃぐちゃだのぬらぬらだの、安易なオノマトペの連続になるだろうに、的確な言葉で情景を読者の脳内に完璧に再現するその才能たるや凄いと思いました。「托卵」で平山さんの文章に惚れて、以来今回のような本を心待ちにしていたのですが、期待通り、嬉しいよお。でも実は「推理作家協会賞受賞」の表題作、あんまりミステリとは思えなかったなあ(あれ?)。

10月9日 昨日紹介した『独白する〜』が「ダ・ヴィンチ」今月のプラチナ本に。よっしゃあ。

『SAW 3』怖すぎて公開危機。よっぽど怖いんだろうなあ。一作目の『SAW』は、DVD買ったけどまだ見てないです‥。

「ラストゲーム-2」(JUNK LAND)。「2」とありますけど、本格ミステリ話が始まったのは今回から。ふっふっふ、期待しております。

10月10日「忙中ガムあり」先々月、日経新聞に掲載された綾辻さんのコラムです。

▽ 本格ミステリ作家クラブ「10月の本格トピックス」が更新されました。台湾、お疲れさまでした綾辻さん。

▽「ミステリーズ!」10月号に、第3回ミステリーズ!新人賞の選評が掲載されています。綾辻さんが推したのは「田舎の刑事の趣味とお仕事」。
 本誌には、相澤啓三さんと戸川安宣さんによる宇山秀雄さん追悼ページもありました。

▽ 風邪をひきました。虫歯の治療で神経を抜きました。頭も歯茎もぼわーっとしてます。

10月11日

「綾辻氏、台湾のラジオ番組に出演」、taipeimonochromeさん、ありがとう。既晴さんのサイトというのは、このあたりのようですね

▽ ものすごい力作、「X論争黙示録」。まったくの余談ですけど、人は怒りに突き動かされると、とてつもないパワーを発揮するものですね。ええ、私も身に覚えがあります(笑)。

10月12日「野性時代」11月号発売。『Another』ちゃんと載っています。

▽ 綾辻行人 編『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』(光文社文庫)発売。帯にプレゼント応募券があります、これについては後日詳しく。あっ、『月館の殺人』特製クリスマスカード、応募忘れた、がーんこれはショックだ‥。

▽ 年末の恒例企画、週刊文春ミステリーベストテンが改革(杉江さんの日記より)。刊行時期は12月初旬、で?結局今年はどういう方式になるのでしょう。

▽ 光文社のブログは更新がマメですね。他の出版社もこういうのあるのかな? 平山夢明さんのインタビューについてとか、坂木司さん隠密書店回り(なんじゃそりゃ)とか。坂木さんのサインは絵付きでカワイイですよ、『シンデレラ・ティース』のサインもそうかは分からないけど。「オール讀物」10月号に載ってた平山さんのエッセイは読みました。そうか一時はお好み焼き生活だったのか‥。
 話は全然変わるけど、朱川湊人さんが「ウルトラマンメビウス」の脚本を書かれたそうで。へぇ〜。あ、幻冬舎でエッセイもやってるんだ

「ネタバレに関して」(雲上四季)とか、「知らされなかったパスワード ユーザーの死が封印するアカウントと遺族のアクセス」 「書評の多くは未読の人に向けて書かれていない」(Something Orange)とかについても、そのうち書こうかな、書けるかな。秋休み終わったし、風邪も少しよくなったし。

10月13日 13日の金曜日だよ〜ん。

▽ 桐野夏生『魂萌え!』(毎日新聞社)読了。萌え!というほど激しいお話ではなかったのが意外。若い世代には新鮮な題材かもしれないけれど、中年の私にとっては身近であるせいか「甘いなあ」と感じらた部分も。とはいえ500ページ近い分量を一気に読めちゃったよ。

▽ 米澤穂信『ボトルネック』(新潮社)読了。キーワードは「想像して」。自分は最低だ、最低の状況にあると思っているそこのあなた、想像力を働かせて視点を変えてごらん──そう云ってくれてる小説だと思いました。私はラストを(以下ネタバレ、反転して後ろから読んでね もかのるえ思くしま羨けだるいはてっとに人いない、もで親母の低最 ネタバレ終わり)と読んだので。

10月14日「踊るレジェンド」つい観ちゃいますねー。後半の二作は未見なので、録画しなくちゃ。

▽ 次々出ます、ミステリ・フロンティア。いつのまにか北山猛邦さんの名前もあるし。『シャドウ』が今日届きました、道尾さんのサイン入り(^^)。読むのが楽しみです。

▽ メールが滞っていてすみません。近日中にお返事を。

10月15日 

▽『贈る物語 Mystery』帯によると、応募券一枚を送ると抽選で1,000名に刊行記念の鼎談小冊子が当たります。応募券は『贈る物語 Wonder』(11月刊)、『贈る物語 Terror』(12月刊)にも付いています。
 この鼎談小冊子って、単行本三冊まとめて買うと付いてきたアレですよねきっと。

▽ 関西ミステリ連合冬の総会、講師は戸川安宣さんです。詳しくはこちらを。
  日 時:2006年12月3日(日)
  会 場:立命館大学衣笠キャンパス 以学館1号ホール

▽「ハナシをノベル!」第4回。田中啓文さん、北野勇作さん、田中哲弥さんに続き、我孫子さん原作の落語が登場。
  日 時:12月1日(金) 19:00開演
  場 所:大阪市中央公会堂地下大会議室(地下鉄・京阪淀屋橋駅下車徒歩5分)
  出 演:月亭八天さん  トーク進行:田中啓文さん
  演 目:「貧乏花見殺人事件」他1席
  入場料:2,000円
  問合せ:英知プロジェクト 06-6956-8810
 詳しくはこちらに。

▽ 殊能さんはお気に召さなかったようですが、あれは「交渉人」じゃなくて「真下正義」って映画なので、あれでいいんですよ(いいのか?)。

 

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