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 Ayalist 2007年7月の日記(前半)

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7月1日 昔買った中古PCでちまちま更新(新しいのを買うお金がない)。htmlから書くのは面倒臭いのだが、致し方なし。
    ‥ったら、思いっきり文字化けしていたようですみません(汗)。

▽ 7月の綾辻さん。エッセイ集2冊+復刻版の発売日は、9日とか11日とかいろいろ情報が飛び交っておりますが、正式には月初めの講談社メールマガジンにて分かるのではないかと。お楽しみに。

▽ 日記の背景は「パセリパセリ」。ううむ、ちょっと違うなあ‥。

7月1日(その2) 

「綾辻行人氏、絶賛!「これは、21世紀の横溝正史だ!!」」‥選評では、そこまでテンション高くなかった気もするが。

▽ 今日の読売新聞、『鹿男あをによし』書評担当は、キョンキョン

▽ 11月の推協イベント名は「作家と遊ぼう ミステリーカレッジ」(情報元:大極宮など)。週刊大極宮、大夫の恩田さんエピソードが可愛い。

7月2日 

▽「発見。夏の百冊 角川文庫」のしおりは何種類あるんだろう(本に挟んであるヤツね)。情報求む。
 ちなみに自分が持っているのは三種類、「すいか」「サーフボード」「ビーチパラソル」。裏の写真がなかなかいい感じなんだけど、俳優さんの名前が分からないや(ひとりは山田孝之かなあ)。

▽ 読了本四冊。
 永井するみ『カカオ80%の夏』(理論社)。おお、正統派ハードボイルド。人物の描写が実に的確。少女だけでなく、おばあさんのセリフも本当に聞こえてきそうな程リアルに描かれていた。
 大沢在昌・石田衣良・今野敏・柴田よしき・京極夏彦・逢坂剛・東野圭吾『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)。新宿鮫もIWGPも未読なので、著者の持ちキャラとの絡みを楽しめたのは京極作品だけだったんだけど‥なるほどだから中野なのね(にやり)。一番のお気に入りは「キング・タイガー」、これはいいっ(でも両さんはほとんど出てこない(笑))。ところで「こち亀」アニメ、復活してくれませんかねえ。
 東野圭吾『ちゃれんじ?』(角川文庫)。人は何かにハマると「こんなに面白いのにどうしてやらないの?」という押し付けがましい姿勢になりがちだが、東野さんは終始ストイック。なので、読み終わってもスノボのことはよく分からないままなんだけど(笑)、著者がすっごく楽しんでいることは充分伝わってきた。間に挟まれた短篇小説も、なかなかいい味。
 綿矢りさ『インストール』(河出文庫)。独特なリズムの文章がなかなか肌に馴染まなかったが、少年が出てくる辺りから面白くなってきた。適度にマトモで適度に意地悪な主人公もいい。でも、えーここで終わり? 

7月3日「講談社ミステリーの館」、綾辻さんエッセイ集についての記事はないなあ。と思ったら‥HPに載ってた!

『アヤツジ・ユキト 1996-2000』『アヤツジ・ユキト 2001-2006』7月末発売予定! 表紙カッコイイ! 復刻版の表紙画像はまだ出ていませんが。

▽ ミステリーランド新刊(7月25日発売予定)は、加納朋子さんの『ぐるぐる猿と歌う鳥』。これも楽しみ。

▽ 監修:有栖川有栖・綾辻行人「講談社ノベルス25周年記念復刊企画」刊行ラインナップ決定。これも嬉しいね。
8月8日刊行予定 辻真先『急行エトロフ殺人事件』/竹本健治『狂い壁狂い窓』/連城三紀彦『敗北への凱旋』
9月8日刊行予定 都築道夫『新顎十郎捕物帖』/戸川昌子『火の接吻』/多島斗志之『<移情閣>ゲーム』
10月6日刊行予定 皆川博子『聖女の島』/阿井渉介『列車消失』/中西智明『消失!』
11月8日刊行予定 今邑彩『金雀枝荘の殺人』/井上雅彦『竹馬男の犯罪』/江坂遊『仕掛け花火』

7月4日『グラスホッパー』表紙の写真の向きに今頃気付いたアホのmihoroさん。

7月5日 更新がない時は、「今日はパソコンの機嫌が悪かったんだなあ」と思ってくだせえ。ぐすん。

7月6日 よし今日はパソコン落ちない使えるぞ、とやる気になったとたんに雷が鳴り始めた。がるる。超特急で更新。

▽ ちょっと休んでる間にいろいろニュースが。
メッタ斬り!版 第137回芥川賞・直木賞選考会」。それにしても今回の直木賞候補作は「初」が多い。あの人もあの人もまだ受賞してないのに‥。
「福山ミステリー文学新人賞」島田荘司さん気合いの入ったコメント
「猫と針」恩田陸インタビュー」。引き出しの多い人だなあ、恩田さん。
講談社ノベルス25周年特製しおり」今月は赤川次郎さん、清涼院流水さん、佐藤友哉さん。

▽ あの「悪魔」の作者、折り紙の前川淳さんの新刊が今月末に出るそうです。綾辻さんが帯の推薦文を書かれるそうです。
『本格折り紙 入門から上級まで』(日貿出版社)
 内容は、「折鶴の折りかたも忘れてしまっている(知らない)人に、悪魔や飛ぶカブトムシを折ってもらう、という無茶な目標を設定し、さらに、かなり専門的な解説も詰め込めるだけ詰め込んだ高密度な本」。うわあ、これは楽しみだ。ネット上に情報が上がってきたら、また宣伝します。

▽ 帯の推薦文といえば、先日紹介した「綾辻行人氏、絶賛!「これは、21世紀の横溝正史だ!!」」、『首挽村の殺人』帯の言葉だったのね。JDCさんありがとう。

▽ 折原一『タイムカプセル』(理論社)読了。謎解きそのものより、中盤までのホラーな趣向がかなりツボにはまって面白かった。

7月6日(その2) 今日はPCの調子が良いので(と云いつつ三度落ちた)、再び更新。

「WEB メフィスト」スタート。ええと、次号はミステリ・ジョッキーはお休みで、代わりに復刊記念対談があるのかな。それとも両方?

7月7日 七夕。あいにくの曇り空ですが。

▽ 綿矢りさ『蹴りたい背中』(河出文庫)読了。『インストール』の時は「ふーん」程度だったんだけど、うわ、これは参ったわ。強がってるけど淋しくて、正直だけど素直じゃなくて、周囲はよく観察してるくせに自分に関しては鈍感で。等身大の無器用な少女を五感を総動員して描いた傑作(私にとっては)。

7月8日 日記の背景は「パセリパセリ」。ううむ、ちょっと違うなあ‥。

▽ 今日の読売新聞「ポケットに1冊」に『幽霊人命救助隊』が取り上げられていた。“次の展開は気になるわ、早く読み終わるのは惜しいわ。困るほど面白かった。” ふっふっふ、そうだろそうだろ。
「著者来店」に写真入りで森博嗣さんが登場していたのには、さらにびっくり。今日は東京国際ブックフェアでトークショーもやっていたのか。『スカイ・クロラ』映画化効果?

▽「直木賞のすべて 余聞と余分(7/08)」。背表紙の比較にウケる。受賞者なしでこれですか(笑)。

7月9日 本格ミステリ作家クラブ、7月の本格トピックス更新。車買ったりギター買ったり、羽振りがいいなあ綾辻さん。

▽ 西川美和『ゆれる』(ポプラ社)。章ごとに語り手が替わる構成が秀逸。事件の真相については、映画を観た時自分が考えたストーリーはやっぱ違うのかなあという印象を持った。しかし、つくづくこの兄のキャラ設定は凄まじい。いずれまた映画もじっくり観直してみよう。

7月10日 今日は比較的調子がいい、マイPC。電源落ちないもん、固まるだけで(って、使えないことに変わりはないじゃん(笑))。

「エロチック乱歩」ってネーミングがすごい
映画『人間椅子』トークイベント
 ゲスト:佐藤圭作(監督)、乙一
 日 時:7月14日(土)
 場 所:シアターN渋谷(旧ユーロスペース)

▽ こういう芸風は私好みだよん、「メッタ斬り!を予想」。本家の方は芥川賞選考会までアップされてます

▽ 書庫の部屋の本、大放出(の予定)(ぼくのミステリな備忘ログ 7/09)。

▽ 眞鍋かをりが「恋するニワトリ」を絶賛。うれしい〜。たしかに、ヒヨコが生まれたのは不思議だよね(笑)。

「文蔵」7月号、私も読みました。みゅうさんと同じところで反応してました(笑)、え?どれ、次はどれが映画になるの?って。『アヒルと鴨の〜』映画、15日に東京近辺で観られればと思ったんだけど、時間が合わないなあ(><)。

7月11日 長女さんが、まだへその緒がついている生後まもない子猫を拾ってくる。途方に暮れる。

▽「綾辻行人さんに訊く「アイデアはいつ、どうやって生まれるのですか」」(ミステリー作家戸松淳矩 あさっての日記 7/11)。

7月12日 はてなスター?自分には関係ないツールだなあ。そもそもはてなブックマークだって利用してないもん。さっそく非表示に。

▽ 大崎梢『サイン会はいかが?』(東京創元社)読了。書店員さんやお客さん、それぞれのキャラがとてもよく描かれていて面白かった。手掛かりが伏線として予め提示されるともっと良かった。「君と語る永遠」「ヤギさんの忘れもの」は素直に感動。でもイチオシは表題作かな。「配達あかずきん」もそうだったけど、事件を未然に防ごうとするハラハラ感が好き。

▽ メッタ斬り!予想、直木賞までアップ。「文学賞コーディネーター」だの「バカの壁」だの相変わらず笑かしてくれるなあ。「このエロオヤジ!」なんて云うわけないじゃん浅田さんが(笑)。

7月13日 13日の金曜日(^^)。昨日は「野性時代」発売日。『Another』連載第12回、もう一年になるんだなあ。

「黒の幻惑、白の誘惑 石田黙展「黙の部屋」」、遅ればせながら感想を書きましたので、興味のある方はどうぞ。

7月14日 台風真っ最中の地域の方々、お見舞い申し上げます。でもって関東は?明日のTRICK+TRAP例会は?

▽「日本推理作家協会編『推理小説年鑑 ザ・ベスト・ミステリーズ2007』(ENDING ENDLESS 雑記帖 7/14)」。短編の選考方法が変わったんだそうだ。以前はどうだったんだろう。

▽ セブンアンドアイだと「発売予定日 8月2日、予定価格 1,575円(税込)」なんだけど、版元の情報の方(7月末、税込1,785円)が正しいんだろうなあ、たぶん。

▽ 前川淳さんのブログ。『本格折り紙』書影が見られます(^^)。「綾辻行人氏」は分かるんだけど、文章までは小さくて読めないや。

7月15日 綾辻さんのエッセイ集は「7月31日発売」「定価1,785円」だそうです(講談社BOOK倶楽部メールより)。

▽ 今日、戸川さんがおっしゃってたから、公にしちゃっていいのかな。『暗黒館の殺人』年内に文庫化。四分冊だそうです
 同時期に講談社文庫リニューアルの予定も。「十角館」の頃の文庫は活字が小さいので、活字を今のように大きくして版を改めるらしく。戸川さんは『虚無への供物』上下巻の例を挙げていらっしゃいました。うーん、こちらは個人的にはあんまり嬉しくないなあ。

▽「台風接近のため、明日の例会は中止(最終決定は当日9時)」昨晩戸川さんのブログよりお知らせを受け、そうだよね、いくらミステリのイベントとは云え、リアル「嵐の山荘」はやっぱごめんだよね、なーんて今朝はのんびり起きて、9時に確認のためブログをのぞいたら、「例会は予定どおり行うことにいたします」。大どんでん返し、さあ大変。
 大慌てで支度をしている間中、直前まで次男くんと見ていた「プリキュア5」のテーマソングが頭の中をぐるぐるぐる。「ワン!ツー!スリーフォーファイブ!」

 お久しぶりの吉祥寺。TRICK+TRAPの跡地に寄ったら、窓に「本」と貼り紙があってびっくり。ミステリ中心の古本屋さん「そら屋六進堂」が入られたようです。(戸川さんが以前ブログに書かれていた(5/17)のをすっかり忘れていたよ)。例会の終わった後、必然のように(笑)みんなで押し掛ける。本棚とか昔のままで、懐かしさ100%。

 さて、話が前後しましたが、TRICK+TRAP例会に参加してきました。

・会場となった「吉祥寺西コミュニティセンター分館」、かなり分かりにくい場所にあって、しばし迷う。「とりあえず五日市街道〜」「コンビニのサンクス〜」「行き止まりっぽい道‥あったあった」開始5分前ぐらいに辿り着く。
・したら10人も人が来ていない(汗)。台風の影響? みんな中止だと思ってるとか? 知り合いが何人か来るって云ってたんだけどなあ。でも戸川さんはとてもお元気そうで、ああ良かった。
・机の配置を皆で直したりしているうちに、わらわらと人が集ってくる。まずはひとりずつ簡単に自己紹介。書店員さんとか、印刷所勤務の戸川さんの息子さんとかも。「J-ミステリ倶楽部で知り合いました」なんて女性二人連れも。
・今日は天候の関係で、宇山慶子さんと大崎梢さんは残念ながら欠席。英文学者の小池滋さん、翻訳家の成川裕子さんがいらしてました。
・戸川さんのご挨拶。店舗がなくなり、ネット書店としての再出発を考えていたが、なかなか難しいことも多いようです。
 本を配送するとなると、送料もかかるし振り込み手数料もかかる。Amazonのような大手だと「1,500円以上送料無料」というサービスもできるが、そういうわけにもいかない。どうしても定価に上乗せされることとなり、ならばせめて付加価値を、ということでサイン本販売が出てくるわけだが、例えば今日の会場は市民なら無料で借りることはできるが、そのかわり商用には使えないので、本の販売が伴うサイン会には不向き。著者の所に本を持っていってサインしてもらうとなると、手間もかかるし交通費もかかる。半分道楽でやっているので、儲けにならないのは構わないが、損をしてまではやりたくない。ううむ、いろいろハードルがあるんですね。
 それでも、島田荘司全集の次巻が出る時はサイン会をやりたいが、二巻目ちっとも音沙汰ありませんね、なんて話も。
・お菓子と飲み物が配られ、席の近い人どうしでいろいろとお話(途中で席替えも)。最近読んだ本は?とか、お薦め本は?とか。面識のない者どうしなので、最初は緊張もしたんだけど、なんか気がつくとあっという間の三時間でした。
・皆さん、どんどん増殖する本の置き場所は苦労されているようで。「あるのは分かっているが、本の山の下敷きになって取り出せない」「既に持っている本でも、サイン本を見るとつい買ってしまう。でも嫁さんはそれを理解してくれない」「家に置ききれないので実家に送っていたら、「家が沈んだ、これ以上送るな」と云われてしまった」「サイン本販売があるかも、と買わずに待っているうちに、本屋に並んでいるのが二刷になってしまってショック(初版が欲しい人)」「大好きな本がなかなか文庫化されなくて。しょうがないから図書館で単行本を何度も借りて読みながらずっと待っている」「で、やっと文庫が出たと思ったら、なにあの表紙!単行本と同じでいいのにー」うん、分かる、分かるよー。
・お隣に座ったSさんは、読書記録を手帳に付けていらっしゃって、うわあ一日一冊ペースだよ、あ、これ私も読みました面白かったよねえ、などと数人でわいわい。以前TRICK+TRAPでレジのお手伝いをしていたIさんは、柄刀一さんがお好きだそうで。『時を巡る肖像』良かったですよね〜。
・お隣の男性Oさんが、「実は、綾辻さんと同級生で同じクラブだったんです」と衝撃発言。ええっ、京大ミス研OBの方ですか!「小野不由美さんが学外から入部したいと来られた時、最初にしゃべったのが僕で」ひええ。「先月、本格ミステリ大賞の座談会に僕も参加しました。大先輩の巽さん、ほんとに当時、顧問の先生というか、牢名主のような風格だったんですよ」うわあ、それはそれは。
 最近はミステリに限らず幅広く読まれているようで、例えば重松清さんの本についても詳しかったり、志水辰夫さんのお薦め本を教えてもらったり。横山秀夫さんがお好きだそうです。
・メモした書名。『わらの人』『トリツカレ男』『東京夜話』『君去りしのち』『STシリーズ/ベイエリアシリーズ』 そうそう、『ファイナル・デスティネーション』思い出しましたよ>都鞠さん。綾辻さんおススメの映画というより、台湾に行く前にこれ観たお陰で飛行機が余計に怖くなったってヤツですね。で、保科昌彦『生還者』。今日一日で、紹介されたお薦め本が何冊あることやら。
西荻ブックマークの方もいらしていて、以前東雅夫さんのブログで見かけた「西荻てのひら怪談カードブック」実物を見せてもらいました。おおっ、並べると絵が繋がるんですね。今後の予定表、豊崎由美さんの「読者メッタ斬り!」がとても気になるぞ(笑)。そうそう彼女は、日明恩さんを大プッシュしてました。
・最後に全員で記念撮影。次回は秋頃かな?楽しみにしています。

 

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