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 Ayalist 2008年2月の日記(前半) 

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2月1日 しまった、鹿男ドラマは昨日だったか。見忘れたー。

読了本その1。ヒヨコ舎編『本棚』(アスペクト)。本に対する考え方も扱い方も人それぞれ違ってて、面白かったです。大森さんなんか「空き巣が全て盗んでくれたらどんなに幸せだろうか」だもんなあ。本文読んで楽しんだ後は、写真をじっくり眺めて「へえ、この本面白そう」「お、私この本持ってるー」と探す楽しみも。奇しくも今回の芥川・直木賞受賞作家が二人とも登場している、タイムリーな本になりました。

その2。清水玲子『秘密(4)』(ジェッツコミックス)。通勤電車内の殺人、見て見ぬふりの乗客、ウイルステロ、社会性をしっかり盛り込みつつも、うわあ、最後はそういう展開になりますか。薪さんが切ないー。

日記の背景は「図書館はどこですか」(のつもり)。

2月2日 本格ミステリ大賞候補作、そろそろ決まる頃か?

某所の日記で話題になっている「塩漬けライム」。『若草物語』は読んだけど(私はジョーが好きだった)、ライムは全然覚えてないのよね。『あしながおじさん』『赤毛のアン』もたしかに読んだけど、熱中するってほどじゃなかったなあ。
本を読んで「これどんなんだろ?食べてみたい!」って思ったのは、『長靴下のピッピ』のショウガ入りクッキー。あと愛読書っていうと、『エルマーのぼうけん』とか『グリックの冒険』とか。ううむ、少女じゃなくて少年だったんですね、自分(笑)。カロリーヌちゃんも冒険ものっぽいしなあ。『大きな森の小さな家』シリーズはちょっと少女っぽいかな?

桜庭一樹氏自身による朗読をどうぞ‥って、なんだ、電子書籍を買わないと聴けないのか。

2月3日 うわあ、雪っ。道路まで積もったのなんて何年ぶりかいな。

手作業しながら本が読めるよう、ブックストッパーとかブックチェアーとか、いろいろ検討したものの結局は、近所の文房具屋で文鎮(表面ラバー巻きの滑り止め加工)を購入。ううむ、まあまあかな。

11時からは、「情熱大陸」ですよ皆さま。

「ヒロコな素材(壁紙)」が93個になりました。もうじき100個、でもまだまだネタは尽きず。この歌は絶対絵にしたい!ってのが、いくつも残ってます。ただ、画力が追いつかない‥。

2月4日 

テレビの影響はものすごい、ということは安楽椅子探偵でよーく分かっていましたが、今回の「情熱大陸」放送終了後のアクセス数、通常の十倍。うわあ。
祖父江さん、とても可愛らしい方でしたね。量といい質といい、ものすごい仕事をされてる方なんだけど、なんだか軽やかで楽しそう。『坊っちゃん』オンリーの書棚がすごかったなあ。地べたに突っ伏し、下を流れる水の面を指して「うにょうにょがいっぱいあるよ」、その感覚は私も分かるぞ(笑)。
綾辻さんの『深泥丘奇談』は、見返しが表という、とんでもない本になるようです。今回テレビで取り上げられて、いい宣伝になりましたね。ブックデザイン側からも注目を集める本になりそう。発売日(「幽」ブログによると、2月29日のようです)が待ち遠しいです。

2月4日(その2) 

『深泥丘奇談』は、こんな顔(幻妖ブックブログ)。ええと、書影もこの画像になってますね。これが裏に来るの?それともカバーを取ると表紙が裏返しになってるの?謎だ‥。

「十二国記」の新作がついに掲載?(たまとわ 1/31) 2月27日発売の「yom yom」6号だそうです。

2月5日 映画「KIDS」観てきました。感想は後ほどブログのほうで。

しっかし前にも書いたけど、最近の映画の予告編、ありゃあ予告じゃなくて総集編だね。予告観ただけでどんな話の展開になるか、ほとんど分かっちゃうんだもん。本編観る気が殺がれるよ。なんだかなあ。
と文句を云いつつも、「L change the WorLd」「チーム・バチスタの栄光」「死神の精度」‥観たい映画がこの先続いて嬉しい悲鳴のmihoroさんです。「バンテージ・ポイント」「うた魂」あたりも、予告を観たら面白そう。「相棒」映画はずいぶん派手そうですね。水谷豊、ふけたなあ。私にとっては北野広大先生とかその後の「熱中時代・刑事編」のイメージが強くって(あれから何年経ってることやら)。ご〜きげんだぜぇ!

懐かしついでに、こんなブログを発見。ザ・ベストテンにランクインした曲を全て紹介します!。「ザ・ベストテン」は、初回から見てました。久米宏が司会をやってた回は、ほとんど見てたんじゃないかな。そういえば、勤めてたときの後輩も、「ザ・ベストテンのランキングとポイントを、毎週律儀に記録していた」って云ってたっけ。何のために?って思ったけど(笑)。

2月6日 去年は7日、一昨年は5日、さあ今年はいつ発表なんだ本格ミステリ大賞候補作。

booplog経由で、「桜庭一樹 直木賞受賞によせて」。めちゃめちゃカッコいいやん!

折原一さんの日記で知った、牧薩次『完全恋愛』。そうか、「牧薩次」は『急行エトロフ殺人事件』の登場人物でもあるのか。

2月7日 とりあえず、『首無の如き祟るもの』が候補になったことは分かりましたが‥、後でまた更新します。

2月8日 

後でまた更新しますと云ったものの、昨日はどこにも情報が掲載されなかったので、結局そのままに。「素行迷宮」で情報が出ました。第8回本格ミステリ大賞候補作です。
[小説部門](タイトル50音順)
 『インシテミル』米澤穂信(文藝春秋)
 『首無の如き祟るもの』三津田信三(原書房)
 『女王国の城』有栖川有栖(東京創元社)
 『密室キングダム』柄刀一(光文社)
 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午 (講談社ノベルス)
[評論・研究部門]
 『探偵小説の論理学―ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、西尾維新の探偵小説』小森健太朗(南雲堂)
 『法月綸太郎ミステリー塾 国内編 名探偵は何故時代から逃れられないのか』法月綸太郎(講談社)
 『名探偵たちのユートピア』石上三登志(東京創元社)
ええと、今年の小説部門は全作読めるかな。政宗さんのところで投票があったら、参加したいと思います。(ちなみに『密室キングダム』はただいま読書中。有栖川さんは、『孤島パズル』を読んでたんだけど、図書館本優先になっちゃってお休み中。)

本格ミステリ大賞の過去の選評を読んでいたら、「私の本格ミステリ大賞基準は長編であること」と書いている方がいらして、へえと思いました。綾辻さんもそこまで明言はしていないけれど長編好きなんだよね。過去、綾辻さんが票を投じた作品って、どれも五冊の中で一番分厚いのなんだもん(笑)。でもその法則、今年はどうかな。綾辻さんは女王国を選ぶんなんじゃないかと勝手に想像(もちろんこれも長編ですが)。
私はむしろその逆で、もちろん作品によりけりだけど、どちらかというと「本格の真髄は短篇にあり」という人です。

「文蔵」ようやく見つけました。情報ありがとう>みゅうさん。道尾さんがインタビューの最後で、「最近の読者好みではないかもしれないが、結末を読者の想像にゆだねるような怪奇物を書きたい」とおっしゃっていたのがものすごく嬉しい。ぜひぜひ!
あと恩田さんが、自作の中でこれが一番ミステリしてると紹介している『夏の名残りの薔薇』、来月文庫化されるんですね。わーい、楽しみ。

映画「KIDS」についての雑文、書き足しました。もうちょっと脚本がなあ、詰めが甘いと思うんだよな、もったいない。

そうだ綾辻さんの2月の予定を未だ書いてなかった(汗)。後でまた更新します。

2月9日 

遅ればせながら、今月2月の綾辻さんの予定。
初旬 本格ミステリ作家クラブHP「今月の本格トピックス 執行会議メンバー・今月の一言」
12日(火) 「野性時代」3月号 『Another』連載第18回
25日(月) 「ナゴム・ホラー・ライフ」第14回(牧野回)
29日(金) 綾辻行人『深泥丘奇談』(メディアファクトリー)刊行!
ちなみに三月は、「ダ・ヴィンチ」4月号に綾辻さんと東雅夫さんの対談(『深泥丘奇談』について)が、「野性時代」4月号に横溝正史ミステリ大賞の選評が(該当作なしでしたが)掲載される予定です。

「ナゴム・ホラー・ライフ」、うっかりこちらでご報告し損ねていましたが、12月に二回も更新があったんですね。また月一回・25日に更新ペースに戻っています。この勢いだと、今年中に一冊の本にまとまるんじゃないかな。

『KATAN DOLL RETROSPECTIVE』(DVD付き特装版)来ましたあ! 素晴らしい本で大満足。写真は以前の写真集と同じものもあるけど、吉田良さんの解説が付いてるし(特装版のみ)、ご家族の方々のエッセイも載ってるし。綾辻さんの寄稿もあります。

恩田陸『いのちのパレード』(実業之日本社)読了。屋根裏で見つけた宝箱みたい。ふたを開けると、どこの国とも分からぬ得体の知れない、しかしとてつもなく魅力的なものが次から次へと出てきます。禍々しくも美しく、途方もなく壮大で愛しくなるほど身近な。ぴんと来ない人もいるだろうけど、私にとっては極上の短篇集でした。恩田さんの果てしない想像力に拍手。素晴らしい!
恩田さんの文体って硬派というか、無駄のない的確な描写力は短篇を紡ぐのにとても適してると思うのです。多くの読者や著者自身も「短篇より長篇の人」という認識が強いようだけど、私はむしろ恩田さんの短篇や短いエッセイにこそ魅力を感じるんだよね(『小説以外』もすっごく好き。まだ全部読んでないけど(汗))。

今月文庫化された、石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』。WOWOWでドラマ化されるんですね。しかもなんと、続編『君の望む死に方』が来月刊行、そのドラマも合わせて三月末に放映されるそうです。WOWOWは観られないので、本のほうを楽しみにしようっと。

2月10日 

掲示板にて情報いただきました。「公募ガイド」3月号に「今年こそミステリー!」という特集が。島田荘司さん、若竹七海さん、そして綾辻さんのインタビューが載っています。題して「ミステリー小説を書く人へ」。綾辻さんは「やっぱりミステリーをたくさん読んで欲しい」と云っているのに対して、島田さんは「読書歴も、教養もなくていいんです」と、きっぱり。もちろんその後に「自分が考えるミステリーはこれだ、という創造性と問題提起意識を持って欲しい」と続くんですが、なんだかびっくりしてしまいました。

祖父江さんと喜国さんは多摩美の漫研仲間だったんだそうです。へぇ〜!

「もっとすごい!!このミステリーがすごい!」20周年記念永久保存版。個人的にはまあ、おもしくない部分もあるんですが(笑)、歴代一位の全作家インタビューは読み応えあり。鮎川哲也さんの投票なんてのも載っていて、おお〜と思いました。

2月11日 

「ミステリーズ!」の連載エッセイ「私がデビューしたころ」、毎号楽しみに読んでいます。2月号は有栖川さんの「二十年目を迎えて」。

どこが速報じゃい、という気がしなくもありませんが(笑)、本格ミステリ作家クラブHPが更新されました。昨年の授賞式や座談会レポ、そしてアンソロジーのこともちゃんと載ってるぞ、よしよし。今月の本格トピックス、綾辻さんは新刊の宣伝です。発売まであと二週間ちょっと!

お、私と本の趣味がわりと合いそうな人、発見。(本だけ?と云わないように(笑))

2月12日 「野性時代」3月号、『Another』連載第18回です。

2月13日 

掲示板にて情報いただきました。『深泥丘奇談』サイン会が3月2日、9日にあります。場所は未定。詳細が分かり次第お知らせします。

映画館のハシゴ。「L Change the WorLd」、松山ケンイチのLは完璧。福田麻由子の目ヂカラもすごかった。工藤夕貴の貫禄もさすが。ただ物語はかなり大味。序盤は「お、前作と上手く絡めてるなあ」と期待したんだけどなあ。
一方、「チーム・バチスタの栄光」は面白かった! 原作未読で行ったのがかえって良かったのかも。

2月14日 

我孫子武丸『狩人は都を駆ける』(文藝春秋)読了。さらっと読めるけど、なかなか苦い部分もあり。ハードボイルドというなら、カッコいいシーンがもう少し見たかったなあ。

2月15日 『深泥丘奇談』サイン会詳細が決定いたしました。

3月2日(日)14:00〜 烏丸三条店(075-212-5050)(詳細はこちら)先着150名 電話予約可
3月9日(日)14:00〜 ジュンク堂池袋本店 1Fエントランス(03-5956-6111)(詳細はこちら)先着200名 電話予約可
・開催店舗にて『深泥丘奇談』を予約、購入した人に整理券配布。
・整理券に必ず名前を記入のこと。為書なしのサインはお断り。
・サインは一人1冊、本書のみ。
・当日は、全ての録音・撮影は禁止。
ジュンク堂は、「整理券配布は2月26日(火)10:00より」とありました(電話予約も26日から)。サイン本の取り置き予約はできないそうです。サイン会当日は、整理券の番号と関係なく先着順だそうです。

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