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 Ayalist 2008年6月の日記(後半) 

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6月16日 思いっきり地元なので行ってきたよん、三崎亜記さんのミニサイン会レポ

再読するなんて無意味、時間の無駄でしかない……と思っていたことが自分にもありました(雲上四季)。「読書に割ける時間は有限で、この世には未だ自分が着手していない面白い小説家の、面白い作品に満ち溢れているから」というのも、若者らしい前向きな姿勢だとは思うけれど、私の場合はもうとても好きなものは見つかってしまったので(笑)、それを繰り返し読んでいればいいのと思わないでもない春の夕暮れ。

ブロガーは好意に飢えている(Something Orange)。ううむ、「砂漠でひとり言」、分かるなあ。ただ自分の場合は情報サイトで、ブログとはちと立ち位置が違う(と思っている)んだけど、反応がないのは特に反論がない(か、全く読まれていない)証拠だと思っております。反論・意義申し立てだと、電光石火、矢のように速攻で飛んでくるからなー(笑)。

ついに7月の発売予定に『フロスト気質』(上下)を見つけました。ということは、当然「猫丸気質」を書いてくれますよね、倉知さん(笑)。

すみませんすみません、似てない壁紙ですみません‥。

6月17日 

「幽」第9号は6月27日発売決定。座談会で「明後日締め切り、今書いてます」とおっしゃっていた綾辻さんの短篇は、「鈴」。そっか、この前のサイン会で「次号は休載」とおっしゃっていたのは、『Another』4月号休載のことだったのね。年に二回しか出ない「幽」で一回休まれると一年お目にかかれないことになっちゃうもんね、良かった良かった。深泥丘シリーズの短篇は、これからは雑誌掲載時に読んじゃうことにしたので、ううむ27日が待ち遠しいぞ。

巷で流行っている これ、ぱらぱら読んでたらけっこう面白かったので、先月購入。血液型で性格がすべて決まるとは思わないし、就職試験とかで差別を受ける(B型は採用しない、とか)のはカンベンしてほしいけど、でも「●型気質」って傾向はやっぱり多少はあるような気がします。昔勤めてたところは、とあるメーカーの基礎研究所だったんだけど、研究室はB型がやたら多かったもんなあ(笑)。
我が家は、ダンナと長女がB型、それ以外はO型。B型って周りから決め付けられるのを嫌がりそうだから、こういう本も素通りだろうと思ったら、意外や意外、二人とも熟読(笑)。長女はしみじみ「すごく当たってる気がする」と云っておりました。

6月18日 流行のチュニックを試着‥くそっ、私の体型だと妊婦にしか見えんっ(泣笑)。

「本屋のほんね」で紹介されている京都の本、いいなあ、これを片手に京都の本屋めぐりをしてみたい。いえ土曜に上洛する予定ではあるんですが、速攻日帰りだからもったいないったら。

6月19日 

ローゼンメイデンのお好きな綾辻さんは『観用人形(プランツ・ドール)』も読まれたかしら。川原由美子さんのこの漫画、以前から存在は知っていたんだけど、なぜか読む機会がなくって。もっとホラーかと思っていたけど、意外とコメディーの要素もあるのね。なに、カラーページもある愛蔵版が出てるのか。川原さんの絵はめちゃめちゃ好き〜。

6月20日 仕事一段落、根性で映画ハシゴ(笑)。昔は二本立てが当たり前だったもんなあ。

明日、花園にいらっしゃる皆さま、どうぞよろしく。

6月21日 

花園大学の講演会、行ってまいりました。300人は越えていたような、大盛況でした。しかもミステリー講座十回目ということで、記念のファンの集いが。サントリーがスポンサーとなって、ビールにワインに軽食に、こんなの初めて。でも肝心の綾辻さんと有栖川さんは、抽選で当たった人たちにサインをしたり、タバコ休憩で外に出たり(笑)と、ほとんどその場にいらっしゃらなかったのが残念。

講演の模様は、8月発売の「メフィスト」に載りますが、ここでもレポは書きます、データベースですからね。ただし録音不可だったので、細かい内容に関しては自信がないです。

今日(22日)もまたこれから出かけなきゃならないので(大学の友だちに会いに東京へ)、とりあえずダイジェスト版を。
綾辻さんの今後の予定。
・『Another』年内には終わっていたいなあと。
・『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1)』(四六版ソフトカバー)、7月24日発売。表紙、カワイイです。
・安楽椅子探偵は、10月3日・10日放映(この間発表になった日にちは間違いでしたね、やっぱり)。
・『迷路館の殺人<新装改訂版>』(講談社文庫)は2009年2月発売予定。前の文庫版あとがきやエッセイ集には「1.5〜2倍くらいの長さの完全改訂版『大迷路館の殺人』を還暦祝いに」とありましたが、さすがにそんなには加筆しないそうです。多少手は入れられるそうですが。
・『十角館の殺人』講談社YA!ENTERTAINMENT版が9月発売予定。表紙絵は山下和美さん(天才柳沢教授の方ですよね、森博嗣さんの日記の漫画、面白かったなあ)。
・『びっくり館の殺人』講談社ノベルス版が11月発売予定。ミステリーランドが単行本以外の形態になるのは、『探偵伯爵と僕』に次いで二冊目かな。

今までのミステリ・ジョッキーは読み手の立場で話していたが、今日はお互い自作を取り上げるので、書き手の立場でお話を。/有「この対談、普段は講談社の社屋の中、わりと立派な部屋でやっているんだけど、それって自分のイメージと違ってて。どっちかの家で夜中にぐだぐだと話してるって感じだった」綾「でもそれだとまとめる編集さんが大変でしょ」有「しかも今日はこんな人がいっぱいいる中で、‥ま、いーわ(笑)」/綾「ネタバレって云い方はキライ、ネタバラシですね」/「黒鳥亭殺人事件」舞台は丹後。奇しくも迷路館の舞台が丹後で、綾「モデルは間人(たいざ)って場所なんですよ」有「? そこ、駅ないやろ」綾「この人の頭の中には鉄道の地図しか入ってないから」有「地名=駅名ですからね」綾「しかもこの家、外装が真っ黒で‥まったくどっかで見たような」有「(暗黒館とは)規模が違うよ」綾「離れぐらいの感じですね」/有栖川さんによる自作解説。どこから思いついたとか、どのようにつなげていったとか。「原理から作るほうが成功率高い」/有栖川さんによる「陰の伏線、陽の伏線」の話。/有「衝撃度はあまりポイントにならない。時代劇だってミステリ以外の小説だって、意外な展開なんてのはあるし。手がかりがどれだけ美しく置かれているか、カッコいい出し方ができるかが重要。こんなこと、本格ミステリしかやらないでしょ」/シリーズキャラは、有「楽。」綾「有栖川さん、しょっちゅう「もう寝てないねん、来週締め切りなのにトリックのかけらしか浮かばへん」なんて云ってて、でも結局は「3日で50枚書けた」。僕は絶対できない」/有「キャラも、最初の頃はそんなにいいとは思っていなかったけど、何度も書いているうちに、グローブみたいにだんだん手に馴染んでくる」綾「その例えは分かりやすいですね」/佳多山さんの深読みに、作者たち大いに驚く。有「すごいと思いません?」綾「(自分では)考えてなかったでしょう」/「意外な犯人」綾「最初は「フェラーリは見ていた」にしようと思ったんだけど、この企画で取り上げるには長すぎ(100枚)て。「赤いマント」は枚数的にはちょうど良かったんだけど、本に収録されていないから(参加者に事前に読んでもらえない)」/綾「手癖というか、発表するメディアに合わせて、ならではの仕掛けを考えてしまう」有「映像でしかできないことをと考えてるのに、それノベライズしようっていうんだから、そりゃ苦労するわ、世話はない」/綾「(挑戦状の書き方、氏名を書けの部分)何が何でも当てさせまいとして、小ざかしいですね」有「ここまでやるか、と高く評価してますよ」/100枚に満たない枚数だといいものが書ける気がしないという綾辻さん。有「(綾辻さんが大好きだという泡坂さんや連城さんの短篇は)頂点に近い部類、理想が高すぎるから」/休憩を挟んで質問タイム(事前に紙に書いたものを提出、そこから選んで、お二人がハガキを紹介するDJ風に読み上げる)。あとで詳しく書きますので、一部分だけ。「タスポ作った奴、死ねばいいのに(ある編集さんの言葉)」/「大丈夫でしたよ。「いの家」だし」/「『砂男』ここで全部云おうか」/「だまれ、ニセ暗黒」/「ノベライズするならオリジナル」「またそんな面倒くさいことを」/「友だちがクイーン書くんだって、すごいなあ。サインもらおう」/「安楽椅子探偵ザ・ムービー、そして次はハリウッドリメイク版」/「阪神優勝したら、俺は特番見るぞ」/「鮎川先生に「大阪弁出ないですね」って云われた」/京都弁・大阪弁・神戸弁の違い。「「とー、とー」お前は仮面ライダーか」/「こういう場では優しいね。普段はけっこう毒舌なんですよ」/「猫をなでるのは仕事だから」/「着メロが「サスペリア」と「犬神家」」

6月22日 

MYSREC2008が開催されます。詳細はこちら
日 時:7月5日(土)14:00〜17:00
場 所:ルノアール新宿3丁目ビッグスビル店6+7号室
参加費:1000円〜1500円程度(含むワンドリンク)
申込み:リンク先のメールフォームより。締め切り6月30日(月)

UNCHARTED SPACEのフクさんが、毎日皆川博子さんの講演会レポをつづっていらっしゃいます。今月これだけ予定が詰まってなかったら、聴きに行きたかったです(><)。京都の息子さん(=綾辻さん)もいらっしゃっていたそうだし。レポは詳細です、必見(でもまだ続くみたい)。

6月23日 花園大学で募集しているミニミニ小説。妙な縛りが多いですが(笑)。

21日は、気合いを入れて始発の次くらいの電車に乗ったら、10時に京都に着いてしまって(笑)、時間があったので一人ツアーをしてきました。
これが「深泥池」です。『深泥丘奇談』の名前の由来となった、有名な心霊スポットなんだそうで。ちょっと奥に行くと、池なんだか沼なんだか草っ原なんだかよく分からない(笑)。
ところで看板をよく見ると、
 「みろがいけ」やんけ!こりゃびっくりだー。

花園の講演会は参加者が多かったので、サイン会は無し。その代わり、抽選で何名かに後日サイン本が講談社から送られることになりました。ただ、先生方のご好意により、20名ずつ計40名は会場でサインをいただける運びになり。これが普段クジ運の悪い私にしては珍しく当たりまして、またまたびっくりだー。サインをしているときは写真OKということだったので、撮らせていただきました、この日の綾辻さん(講演のときはメガネが違ったんだよ)。

6月24日 映画「ぐるりのこと。」がすごく良かったです。身近にいてくれる人を大切にしようと思ったよ。

『てのひら怪談(百怪繚乱篇)』帯の推薦文が綾辻さんのだっ! 本屋で見つけて嬉しかったよー。(あれ、最初は帯付きの画像だったのに、替えちゃったのね楽天さん(泣))
 

6月25日 

筒井康隆氏がブログ 「人に見せる最後の日記」(朝日新聞)。そのブログはこちら。画像が大きくてびっくりしました。縦書きというのも面白いなあ。筒井さんといえば「ファウスト」に書かれるそうですが、肝心の「ファウスト」はいつ発売なんだ?

「授業の神髄はときめき」 北村薫さんが講義録出版(朝日新聞)。この本、先日の座談会で買わせていただきました。読むのが楽しみ(^^)。

恩田陸の巻 少し怖くて、でも温かい(読売新聞)。「富士山」の例えがいいですね。

「ダ・ヴィンチ」7月号の「雨の日に読む物語」という特集に『霧越邸殺人事件』が取り上げられていましたが、私は雨の日よりは寒々しい雪の日に読みたいなあ。読む物語の季節と実際の季節、できれば合っていたほうがいいとは思うけど、実際はそこまで気にしていられないというか、ぱっと手に取ったものを読んじゃいますね。

6月26日 待ちぼうけ〜♪ レポをがしがし書いてます。三つもあって、いつ終わることやら。

6月27日 インディー・ジョーンズ。来週は観に行けるでしょうか‥。

いつの間にか雑誌もネット書店で買えるようになり、コンビニ配達に手数料がかかるようになり‥ふにゃあ。あれ、でも楽天では「幽」は売ってないのか。
本日「幽」9号発売。綾辻さんの怪奇短篇「鈴」が掲載されています。深泥丘シリーズ(私は勝手に「のような気がするシリーズ」と呼んでいますが(笑))連載第9回。なるほどこういう結末に、あそこが何気につながって、上手くできてるなあ。文章きれいだなあ(うっとり)。

6月28日 

「幽」の連載をリアルタイムで読んでいらっしゃる方は少ないかとも思いますが、「鈴」の感想をネタバレOKこころおきなく。に書きましたので、どうぞ。

INOさんの日記はいつも面白いのですが、今回も笑ったよ、IKEAで売ってるぬいぐるみのセンスがおかしい
オセロ/アフタースクール(Junkland)。映画「アフタースクール」絶賛評。劇場で観逃した方も、DVDになったら観てみてね。私も観たけど、ほんとよくできてるから。

石田黙展からちょうど1年(頭蓋骨の裏側)。私が行った日はむちゃくちゃ暑くて、なので真夏にあったものだと勘違いしておりました。そうだよ6月だったよ。

今月読んだ本(個々の感想はブログでどうぞ)。『今日の早川さん(2)』『錯視芸術の巨匠たち』『ナイフ投げ師』『絶叫城殺人事件』『黒笑小説』『神様のパズル』。『絶叫城殺人事件』は表題作が一番面白かったな。「月宮殿」のファックスも印象的。『神様のパズル』は映画も観たんだけど、あれだけ設定をいじっておいて、なおかつ原作どおりと感じさせるのは凄いなあ。
特筆すべきは、スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(短篇集です)。全然知らない著者だったんだけど、「深泥丘魔術団」をほうふつとさせる題名に惹かれて読んでみたら、これは面白かった!でも読むのにめちゃめちゃ時間かかった!(笑) あらすじにすると一、二行ですんでしまいそうな話に費やされた膨大な量のイメージと言葉たるや‥! これぞ小説の醍醐味だよなあ。「ナイフ投げ師」で心つかまれ、「空飛ぶ絨毯」でめろめろになり(空飛ぶ話にゃ弱いんです、着地点も好き)、「新自動人形劇場」で感心しまくり(あらすじにまとめると一文で終わってしまう話を、懇切丁寧に書き綴ることによって生まれる説得力)、「私たちの町の地下室の下」でうっとりし(なんでだか感覚が分かっちゃうのよね)。柴田元幸さん(ゴーリーの絵本を訳した方!)の訳もいいです。あ、WEB本の雑誌でも取り上げられています。評価は★★★が三人、★★★★が一人、★★★★★が一人。うんうん、そんなもんでしょう、お好きな人にはたまらない一冊なんじゃないかな。

6月29日 

毎回派手な色使いの「yom yom」表紙。今回はなんと、パンダが茶色。日焼け‥じゃないよね、白いところは毛なんだから。泥汚れ?(笑)
 

6月30日 

「小説推理」8月号に、第30回小説推理新人賞 選考座談会が載っているそうです(みゅうさん情報)。選考委員が、綾辻さん、有栖川さん、光原百合さん。

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