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 Ayalist 2009年2月の日記(前半) 

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2月1日 もう2月かい!早いなあ。背景は「ガラスの天球儀」です。

2月の綾辻さんは、まずは本格ミステリ作家クラブのトピックス。「野性時代」3月号には『Another』連載と、道尾秀介特集に質問を寄せられています。今月はたしか横溝賞の選考会もあるんじゃなかったかな。

2月2日 

これ、読むの楽しみなのよね〜、道尾秀介『鬼の跫音』。作者による自作解説。角川のサイトには著者がしゃべっている動画もあるよ。お、この動画のページ、過去二年間にさかのぼって、いろんな方が出演されてたんですね。

2月3日 節分。のり巻きを家族でわいわい食べました。恵方って今年はどっちなの?(笑)

二月になりましたが、第9回本格ミステリ大賞の候補作がそろそろ発表になる頃でしょうか。ちなみに本ミスの順位は、『山魔〜』『ラットマン』『完全恋愛』『聖女の救済』『青銅の悲劇』『裁判員法廷』『妃は〜』『ペガサスと〜』『エコール〜』『官能的』『狐火の家』でした。この中から選ばれるのか、11・12月に刊行された作品が入ってくるのか。五作品、読む気満々で待ってま〜す。

2月4日 

本格推理小説の名手、直木賞作家の泡坂妻夫さん死去(読売新聞)。突然の訃報に呆然。未読がたくさんあるので、これから読もうと思います。『泡亭の一夜』で戦後間もない頃のエッセイを読み、ああ、父と同じ世代の方なんだなあと、とても親しみを覚えたものでした。ご冥福をお祈りいたします。

2月5日 多くの方々が、泡坂さんに哀悼の意を表しています。私が巡回したサイトの中から一部をご紹介。

「泡坂妻夫氏逝去」(戸川安宣さん) あげられた書影は、意外にもミステリではなく『泡坂妻夫マジックの世界』
「思い切ってお声がけして、長年のファンであることを告白し、『幻影城の時代』の泡坂さんのエッセイのページにサインをいただきました。得難い思い出です。」(太田忠司さん)
「ド新人のわたしがファンですと言うのを目を細めて聞いてくださり、新作の話までしてくださりました。パーティのあと廊下のソファで、残っていた数名の作家を相手にコインマジックを披露してくださいました。あの時の思い出はわたしの心の宝物です。」(柴田よしきさん)
「私は絶対に『湖底のまつり』をベスト1に選ぶ。推理作家の創作意欲をかきたてる技巧的な作品。」(折原一さん)
「穏やかな性格で、お顔から笑みを絶やされることがなかった。座卓の前に座られたところは、居職の職人の風情があった。」(杉江松恋さん)
「立春を待たずに逝かれてしまったのですね。とても悲しいです。」(野間美由紀さん)
「泡坂先生から頂いたサイン(書き損じ付)は、いつもお守りみたいに持ち歩いています。」(児嶋都さん)
「ベスト5のつもりが、既に8作選んでしまいました。挙げていけばキリがありません。」(政宗九さん)
「パターンを崩していながら精緻な美しさを見せるその紋様は、氏の小説にも繋がるもの」(前川淳さん)

掲示板でみっつさんも書いてくださいましたが、『湖底のまつり』(創元推理文庫)の解説を綾辻さんが書いておられます(エッセイ集『1987-1995』にも収録)。とても愛のこもった、素敵な解説です。綾辻さんと泡坂さんは、本格ミステリの他にも「マジック」という共通項があるので、余計に思い入れが深いのではないでしょうか。『湖底のまつり』への特別熱い想いはもちろんのこと、泡坂さんのデビュー作「DL2号機事件」、『しあわせの書』、『生者と死者』、『弓形の月』、『陰桔梗』、『11枚のトランプ』、『乱れからくり』などにも言及されています。
綾辻さん編集の『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』(光文社文庫)には、「病人に刃物」(『亜愛一郎の転倒』収録作)が選ばれています。巻末の収録作解題には泡坂作品全般の解説も。亜愛一郎三部作に「ちょっと信じられないくらい高レベル・高密度の作品集」「現代の本格ミステリーを語るためには必読の名著」と賛辞を贈られています(でも、どちらかというと長篇がお好きみたい)。
もうひとつ、第1回本格ミステリ大賞の候補作になり、一票差で大賞を逃した『奇術探偵曾我佳城全集』(講談社文庫、上巻にあたるのが「秘の巻」、下巻にあたるのが「戯の巻」、これは順番を守って読んでね)をご紹介しましょう。綾辻さんの選評はこちらに花園大学シンポジウムのときも、この作品をお薦めしていらっしゃいました。
 『湖底のまつり』は書影も在庫もないや、がっくり。
   

2月6日 第29回横溝正史ミステリ大賞、決定。大谷剛史さんの『ディオニス死すべし』。大賞・テレビ東京賞同時受賞、すごいな。

上のほうにも書きましたが、Ayalist百万ヒットを記念して、手ぬぐいを作りました。なぜ手ぬぐい?いやなんとなく、おめでたいっぽくないですかね(笑)。タダです。送料もかかりません。mihoroさん、大判ブルマーです、いやいや、大盤振舞いです。ご祝儀と思って、もらってやってください。応募方法はリンク先を見てね。どうぞよろしく〜。

2月7日 記念手ぬぐい、まだまだ受付中。どうぞよろしく。

「サスペリア・テルザ」、公式サイトに綾辻さんの推薦コメントが。本格ミステリ作家クラブのトピックスでも、「いやあ、幸せ幸せ。」と、トロトロです(笑)。

2月8日 記念手ぬぐい、あと20名、まだまだ受付中。どうぞよろしく。

島田荘司『透明人間の納屋』(講談社ノベルス)帯の推薦文を綾辻さんが書かれています

2月9日 記念手ぬぐい、あと10名様になりました。よろしくお願いします。

手ぬぐい製作をお願いした「手ぬぐい工房ポスター堂」担当の方からメールをいただきました。手ぬぐいの布の端が裁ちっぱなしなのは、「日本手ぬぐいの端は、切りっぱなしが普通なのです。乾きやすく、雑菌も繁殖しにくいというメリットがあります。お使い頂くうちに、ほつれの部分が、フワフワとフリンジのようになってくるかと思いますので、どうぞそのままお使い下さい。長く飛び出した糸は、ハサミで切っていただければOKです。」だそうです。なるほど〜。
今回、「岡」という薄手の生地で製作したんですが、もう少し厚手の「総理」より丈夫で、さらっと手触りが良いのが特長だそうです。折りたたむと丁度良い厚みになるので、使い勝手も良さそう。
今日のお昼までに申込みいただいた方には、午後発送しました。今週中には届くと思いますので、しばらくお待ちください。それ以降にメールを下さった方々は、明日以降の発送になります。もうちょっと待っててね。発送が済んだ方には今晩(と云いつつまだ全部送れていませんすみません、今10日の朝ですが、順次送ります‥)メールを送りますので、ご確認ください。品物が届いたら、ぜひ広げて見てみてね。

「容疑者Xの献身」DVDスペシャル・エディション、特典ディスクの内容が判明。さすがにブルーレイまでは手が出ない、というかこの映画にそれほどまでの画質を私は必要としないので、スタンダードかスペシャルか、迷ってたんですよ(DVD自体は買う気満々)。うーん、「メイキングオブ雪山登山」は別にどうでもいいけど(笑)、「容疑者Xの誕生!〜ガリレオシリーズ ベストセラー秘話」というのは、ドラマのことなのか原作のことなのか、ちょっと気になるなあ‥と書きながら検索してたら、おお、これのことか?「担当編集者の証言」ということは東野さん自身が出てくるわけじゃないのか??

2月10日 ばたばたばた。

2月11日 

ちょっとばたばたしてるので、後でまたちゃんと更新しますね。とりあえず事務連絡のみ。手ぬぐい、10日までにお申込みいただいた方の分は、11日朝、発送を済ませました。メールの返信は今日中に何とか。今手元にあるのは六枚。残りわずかですけど、まだ受け付けております。いやあ、こんなに早くもらい先が決まるとは、管理人、感激しております。ありがとうございます。

2月12日 手ぬぐい、申し込み締め切りました。ご応募、ありがとうございました!

あちこちから情報いただきました、ありがとうございます。ポプラ文庫クラシック 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ、続刊出ます。3月5日発売予定。
『地底の魔術王』、解説:喜国雅彦さん(キター!)
『透明怪人』、解説:藤谷治さん
『怪奇四十面相』、解説:成井豊さん(キャラメルボックス、キター!)
『宇宙怪人』、解説:穂村弘さん

2月13日 なんと、「13日の金曜日」、今日公開なんですねー。

手ぬぐいは、本日最後の便を発送する予定です。メールの返信も順次いたしますので、もうしばらくお待ちくださいね。

掲示板にて情報いただき、ありがとうございます。<チーム・バチスタの栄光>スピンオフ本「ジェネラル・ルージュの伝説」が2月発売。書き下ろしだそうで、海堂さん、働くなあ。(ちなみに本小説のほうは、映画を観終わった後に読むことにしました)

「野性時代」3月号、『Another』連載第28回です。総力特集「道尾秀介に気をつけろ!」(めちゃめちゃ力入ってる特集です。読み応えあり)の、作家11人からの質問状に綾辻さんも寄稿されています。

2月13日(その2) mihoroさん、ホラー解禁!? 詳しくはこちらをどうぞ

2月14日 

異端の遊戯展(黒木こずえ・児嶋都・成田朱希・丸尾末広)、2月16日から28日まで、銀座スパンアートギャラリーにて。みゅうさんに教わった、「秘密」原画展も見たいんだよなあ。行くとしたら27日か。

2月15日 

「読者ハガキの挟み込み状況を調べてみた」(ぼくのミステリな備忘ログ)。すごい、よく調べましたね。私は、新刊買ってもたいていはすぐに読まないので、感想ハガキもほとんど出したことないです。出版社の方、すみません。

「ミステリファンとして見逃せないのは、越前敏弥さんがエラリー・クイーンのドルリー・レーン四部作の新訳を始めたことでしょう」(パン屋のないベイカーストリート)。『Xの悲劇』(角川文庫)が出たのは、「今月の編集長」で あさのあつこさんが選んだからだと思っていたら、そうか続刊も出るんですね。

リンク先、『深泥丘奇談』既読の方はどうぞ。「医師は見た、‥」。事実は小説より奇なり?

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