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 Ayalist 2009年8月の日記(前半) 

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8月1日 やけに涼しいんですが、ほんとに8月なんか?

8月の綾辻さん。昨日ご紹介した「銀座百点」のエッセイ掲載。6日発売の「メフィスト」に「ミステリ・ジョッキー第8回」が掲載。他にもあるかな、乞うご期待。
ところで、MJの第二巻は、第一巻と同じペースで一冊にまとまるとすると、11月頃に発売になるかも、ですね。また可愛いイラストの表紙が見られるかな。

背景は「約束」です。ううむ、ちょっとイメージ違うかなあ。

8月2日 

万人にお勧め‥かどうかは分かりませんが、私と好みの合う方は、ぜひぜひ。高原英理さんの『抒情的恐怖群』(毎日新聞社)。短篇が七つ収められています。平山夢明さんの書くものと題材が似通っているところもありましたが、あちらが「ロック」なら、こちらは「琵琶法師の語り」(?)といった感じかな。程よく枯れて、淡々と、怖いながらも奇妙な味わいがあって、良かったよ〜。
 
著者は評論の著作のほうが多いんですが、デビュー作は小説の「少女のための鏖殺作法」。この題名がまたえらく禍々しくてそそります(単行本には収められてないみたい、読んでみたいなあ)。と云いつつ私、「鏖殺」が読めませんで(笑)、でもこの言葉どっかで見たことあるよなあ、そう云えばアリプロの歌詞に出てきそうな漢字だよなあと少し調べて「亡國覚醒カタルシス」に行き当たりました。はいはい、「愚カノ民ハ 鏖サレル」ね!(鏖殺=おうさつ、鏖サレル=みなごろされる、です。皆さんは読めました?)

8月3日 大森望さんのサイン本が買えるよ。「予価2520円」、どんだけ分厚いんじゃい(笑)。

8月4日 日光の「扇の的弓道大会」を見に行きました。


那須与一の故事に倣って、湖上に浮かんだ小舟の上の扇を狙います。ま、実際は扇の形をした鉄板(?)なんですが、矢が当たると穴があくのね、すごい殺傷力。この日はどうせ雨になるんだろうと無防備に臨んだら、晴れ間がのぞいて、めちゃめちゃ日焼けしちゃいましたよ。「関東はすごい雨」と前日云ったのは誰だい、折原さんかい(笑、いやいや、天気予報がそう云ってたんですよね)。
参加者は1669人(!)、ほとんどが凛々しい袴姿で、壮観でした。中禅寺湖で遊ぶ観光客(というより、早くに弓の順番の終わった中学生)の乗った手漕ぎボートやスワンボートが、風に流されちょくちょく射場に乱入、そのたび競技が中断(笑)。一所懸命漕いでるのは分かるんだけど、オールの向きが逆だよ君たち(笑)。
舟上には、扇を持った美しい女性‥の代わりに、巫女姿のマネキンがいるのも微妙(笑)。「あれを狙わないように」と事前に説明があったとかなかったとか。

8月5日 “最恐”映画ランキング。えー、俊雄くんより伽倻子さんのほうが怖いと思うけどなあ。貞子さんは‥うーん、もう一回映画を観てみようかな。

8月6日 「メフィスト」発売。ミステリ・ジョッキーは北村薫さんがゲストです。

アニメは一回も見たことないんですが、次男と一緒にこんなものを見に行きました。
  等身大ガンダム〜!

他にも、フジテレビとか、渋谷Bunkamuraの「奇想の王国 だまし絵展」とか。息子のお目当てだったお台場合衆国のはねトびブースは「180分待ち」の表示が出ていたので、あっさり素通り(笑)。入場料払ってたら意地でも見ようと粘った(笑)と思いますが、息子が手帳持ちで「本人とその介助者」はタダだったのよ〜、ふふふ。だまし絵展も思ったよりずっと混んでて、会場入ったら人垣できてて絵が見えない。といっても「○時間待ち」というほどではなく、一枚の絵の前に数人がいるって程度です。お目当てのアルチンボルドだけでなく、エッシャーやマグリットも見られて、満足満足。家に帰ったら娘が「バイクの人のは無かったの?」。バイクの人?ああ、福田繁雄ね(笑、バイクというのはこれのこと)。一点だけだけどありましたよ。本城直季の写真も二点あって、意外と大きくて驚きました。

8月7日 昨日の写真を取り込もうと思ったら、カードリーダーが古くて認識してくれない(涙)。

“曽根の鼻”って地名があるんですね(笑)。いえ、つい先日、曽根圭介さんの『鼻』を読んだもので。

日本推理作家協会の会報、先月から始まったリレー・エッセイ「翻訳の行間から」がとても面白いです。翻訳者のお話ってあんまり聞く機会なかったからなあ。「『容疑者Xの献身』は東野圭吾にしか書けないが、『ダ・ヴィンチ・コード』はぼくにも訳せなくはないのである」、なるほど〜。

「片思いだったようで」(道尾秀介@あらびき双生児)。あはは、「CREA」さっそく読んでみようっと。お、米澤さんがこれに対して弁明(?)してる。桜庭さんも悲しがってたそうで(笑)。

8月8日 

先月はコメントが無かった(よね?)けど、今月は載りました、本格ミステリ作家クラブ 8月の本格トピックス。今月発売になる有栖川有栖さんの『46番目の密室<新装版>』に解説を書かれているそうです。おお、これは『水車館の殺人<新装改訂版>』の逆パターンですね。楽しみだ〜。

ダ・ヴィンチ「今月の注目本130」コーナーにおけるお詫びとご報告。契約ライターに書かせてたって部分はとりあえず置いといて、どの本についての記事がお詫びに該当するのか、全く書かれていないので(まさか130冊全部ってワケじゃないでしょ?)、読み手としては釈然としません。どの記事は信用できてどの記事はダメなのか、はっきりせいっちゅーの。

8月9日 

地震があったとき、居間のテレビでオンラインゲームをやってた長男、リアルタイムで他の面々からコメントが。
 >地震だ
 >地震〜
 >かなりゆれてる
 >どこ?
 >関東
 >ちょっとNHKのニュース見てくる
と画面上で会話しつつ、ゲーム続行(笑)。よかったねー、停電になるほどじゃなくて。

第41回メフィスト賞受賞作の『虫とりのうた』、ホラーとミステリの融合作だって、ちょっと気になります。

ミステリ・ジョッキー、犯人当ては著者の思惑にすっぽりハマってあえなく沈没。くそっ、くやしいぞ。北村さんが解答篇の後、極端に無口になったのも、きっと同じ気持ちだったんじゃないかと(笑)。

8月10日 

「CREA」9月号、買いました。女性誌売り場なんてふだん全く行かないので、探すのに手間取りました(笑)。読書特集、とにかく名前の挙がっている本が多くて、利用価値高そう。「ミステリーの匠28人のこの作品を読め!」には、綾辻さんの写真&お名前も載っています(できれば一冊は最近の著作を挙げてほしかった気も)。新世代ミステリー作家特集もよかったな。道尾さん──米澤さんの芸(?)、楽しまさせてもらいました(笑)。

8月11日 如呂塚、整理中。

我がことのように思った方も多いのでは。地震で崩れた?大量の本に埋まり女性窒息死(読売新聞)。なぜ退職した翌日に?と、ミステリ者は余計なところが気になってしまったり。(退職ではなく「退社」でした、私の早とちり、すみません)

全日本大学ミステリ連合、大会のゲストは辻村深月さん(杉江松恋は反省しる!)。詳細はこちらに。同じ日の記事、忘れられない三人の編集者も面白かったというかびっくりさせられたというか。

8月12日 

何軒行っても、何軒行っても、『46番目の密室』売って〜ないよ♪ と、「エアーマンが倒せない」の替え歌を歌ってる場合ではありません。あった!と思ったら新装版じゃないし。栃木の田舎にはまだ届いていないようです、明日も探索に行ってきます(解説が綾辻さんなのです)。あ、でも、講談社文庫の新刊、早瀬乱さんの『三年坂 火の夢』に綾辻さんの絶賛帯がありました。こちらはゲット。「乱歩賞史上、屈指の異色作!僕はこれ、大好きです。」おお、手放しで褒めていらっしゃいます。関ミス連の講演会のときも「ほんとにいいですよ〜」とおっしゃっていましたっけ。

昨日に続いて杉江さんのブログより。「バカミスのこと、もう少し」に出てくる“バカミスという用語に嫌悪感を表明しておられる作家”は、綾辻さんのことかしらん。根拠その1:関西の方である。根拠その2:「実は嫌いなのです。「バカミス」という言葉と、それによって生じてしまうある種の思考停止が。」とエッセイ集に書かれている(『アヤツジ・ユキト1996−2000』P290 脚注<いや〜、この発言の出典がなかなか思い出せなくて、てっきりなにかの講演会でおっしゃったものだとばかり、自分の書いたレポを片っ端から読み返しても見つからず。もしかしたら『ミステリ・ジョッキー』だったかもと、それも読み返したけどやっぱり見つからず。エッセイ集にたどり着いた頃には、すっかり夜も更けてしまったよ。昔はこういうの、ぱっと思い出せたんだけどなあ‥)。

掲示板にて情報いただきました。皆さんいつもありがとうございます。「図書館教育ニュース」1177号(2009年5月8日発行)に綾辻さんが載ってます。バックナンバー、取り寄せ可能か訊いてみますね。

8月13日 

「文藝春秋」芥川賞選評をぱらぱらと。後進の作家を育てる気持ちがあるのなら、候補になった各作品について講評を述べてあげたほうがよいのでは。定められた字数の中で、自前の文学論を滔々と述べられてもなあ‥という気がしますが、どんなもんでしょう。都知事はまたやってくれたぜ、「っちゃかめっちゃか」。正しくは「しっちゃかめっちゃか」だよね、それともなにかい、江戸っ子は「ひ」と「し」の区別がつかないってか?(笑)

今日は買えました、『46番目の密室 新装版』。あとがき三つに解説二つ、おまけ盛りだくさん。

深川さんが感想を書いている「ドッグ・ソルジャー」、これ、綾辻さんが新聞に推薦コメントを寄せられていた映画ですね(エッセイ集『2001-2006』P148 参照)、わーお。
映画と云えば。「人形霊」、DVD買っちゃいましたよ。こりゃ怖そうだなあ〜>青猫さん。

ムスカの中の人だよ〜>息子よ(笑)。対談 寺田農×桜庭一樹。異色の組み合わせですが、けっこう面白いじゃん。

ダンナが鼻をふくらませて、「静岡の地震で亡くなった人の部屋には、本が1000冊もあったんだって!」と云ってきたので、「いやあ、1000冊なんて別に、私の知ってる人たちの中では珍しくも何ともないから」と、『本棚探偵の回想』の中の日下三蔵さんの部屋の写真を見せたら、「これ‥部屋?」と絶句してました。ちょっと例が極端すぎたか(笑)。

8月14〜15日 お盆休みということで。

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