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 Ayalist 2009年10月の日記(前半) 

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10月1日 10月の綾辻さん〜♪

初旬 本格ミステリ作家クラブHP 執行会議メンバー・今月の一言(綾辻さん、今月は出てるかな?)
10日(土) 江戸川乱歩フォーラム2009 三つ巴ミステリートークバトル 綾辻行人×喜国雅彦×北村薫
26日頃 綾辻行人『Another』(角川書店)刊行
10月下旬 第13回日本ミステリー文学大賞新人賞選考会

今月は、なんといっても『Another』刊行! サイン会もあるかもしれません、情報が明らかになり次第お伝えします。「ダ・ヴィンチ」「野性時代」あたりで特集組んでくれないかなあ、期待してまっせ。
江戸川乱歩フォーラム2009、ハガキとFAXは10月2日必着、ネット上の応募は2日の24:00と、ここには書いてあるんだけど、こっちには5日の17:00締切ってなってるのよね。ま、念のため明日締切のつもりで、参加希望の方は早めに応募しましょう。

二階堂さんの日記に、乱歩賞授賞式の写真が。綾辻さんは行かれなかったのかな? お、杉江さんのブログにも、受賞者のスピーチから二次会の模様まで書かれているぞ。

背景は「鏡」です。

10月2日 某所でお絵描きをし始めたら止まらなくなっちゃって(笑)。五輪の開催地はまだ決まらないのかな(今、3日の0時です)。

まみやさんのブログ経由で知った、エクストリームアイロニング。こっ、こんな競技(?)があるんですねー(笑)、世の中にはまだまだ、私の知らないびっくりなことがあるもんだ。

10月3日 みんなのうたで見た高橋三千男さんの絵がすごくキレイ(リンク先でMovie見られます)。

10月10日の「江戸川乱歩フォーラム2009」、当選ハガキ、来ました。ネットでは締切が5日17:00に延びてますね。まだ間に合いますよ〜。

あちこちで話題になってます、神奈川近代文学館で「大乱歩展」開催。詳しくはこちらを

10月4日 お月さまがまんまるー。

ちょっといろいろ検索してたら、「リトルバスターズ!」というゲームに行き当たりました。シナリオを担当した方のブログに、“美魚と美鳥の名前は「暗黒館の殺人」から拝借した”と書いてあって、えーっ。まとめサイトの下のほうには「美魚ルートで登場する本のタイトルは?」というのがあって、知ってるミステリ本の名前がずらずらと。こちらもだいたい同じ内容ですが、「西園美魚オススメの本まとめ」。うーむ。

アンドレだのばあやだの、名付けた本人も忘れているような(笑)落描きページが、またまたリニューアル。「ぶんぶんぶん 虫けらだー」。こういう、ゆる〜い絵はもう、湯水のように湧いてくるのよね(笑)。

10月5日 『迷路館の殺人〈新装改訂版〉』(講談社文庫)の発売日が11月13日に決定。楽しみです!

 Ayalistビルヂング、ひとまず工事終了。

10月6日 本格ミステリ作家クラブ、更新されてます。今月は綾辻さんの一言があるよ。お、参加者のレポートも。

「CIRCUS」という雑誌の存在を初めて知りました。なんでも今月号の特集が「今最高に面白いミステリー」だそうで。ふうん。「一般誌のミステリ特集は、ざっと立ち読めばいいや」ってのが普段の私なんですが、聞くところによると「六角館の殺人」という誤植があるとか(笑)。これは買ってじっくり探してみるかと(おいおい)。
「六角館の殺人」の他にも、クリスティーの「アンドロイド殺し」という、そんなんあったら読んでみたいわ(笑)という誤植がありまして。でもね、同じ特集の中に「十角館の殺人」「アクロイド殺し」という正しい題名も出てきてるわけ。ほんの1、2ページめくったところに、同じ本のことについて書いてあったら、編集段階で気づけよと。ミステリなんてあんまり読んだことない人たちが作ったんだろうけど、そんなの関係ねー(笑)。あ、それから、「米澤穂信はミステリ・フロンティアの出身」とも書いてあったなあ。おいおい、スニーカー・ミステリ倶楽部の二作がなかったことにされてるよ。
綾辻さんに関しては、「一級建築士(安井俊夫さんです)が選ぶ建築的に面白いミステリーBEST10」に『霧越邸殺人事件』がランクイン。十角館の平面図の一部も「犯行現場の作り方」から転載されていました。それから、「ミステリー三賢人(戸川安宣さん・杉江松恋さん・早川書房の川村さん)が選ぶ、このトリックがすごい!BEST10」で、杉江さんが『時計館の殺人』を一位に選んでくれていました。
ちなみに、私が一番反応した記事は、伊坂幸太郎さんインタビューのラスト。アラン・パーカー監督の映画「バーディ」!リアルタイムで映画館で観たよ。たしかにあのラストは、ある意味鮮烈だったなあ。そっか、伊坂さんはああいうのを狙ってるのか、なるほどなるほど。

来月発売の「ダ・ヴィンチ」12月号に、『Another』のインタビュー記事が載るようです。楽しみ。ところで、11月号で私が一番「おおっ」と思ったのが、これ。
 イジマカオル『最後に見た風景』
ググって画像をいくつか見てみましたが、洋服とかが綺麗すぎて、イマイチ死体に見えないなあ。でも、折よく展覧会をやってるんですね。週末行ってみようかな。「伊島薫 写真展」。銀座では、他にも「新日本耽美主義宣言」にも行きたいし、あと丸の内で「人・形展」も見たいし。忙しくなりそうです。
話はちょっと戻って、綺麗な死体(っぽい写真)というと、『GOTH』単行本のカバー裏が好きでした(文庫にもあの写真、載ってたよね)。ドラマだと、「ツイン・ピークス」は見てないので、「冷たい月」のオープニング(これはいいよ、ゾクゾクします)とか「沙粧妙子 最後の事件」とか、かな。

10月7日 うちの子たちの通う学校は、高校も小学校も明日休校になりました。皆さんも台風、お気をつけ下さい。

10月8日 台風、本州は通り過ぎたようです。ひと安心。

あれ、この間まで1890円って書いてなかった?いつの間に1995円に上がったんだろう。『Another』、けっこう分厚い本になりそうですね。
お、今日は都内某所で綾辻さんのインタビューがあった模様(杉江松恋は反省しる!)。「ダ・ヴィンチ」に載るやつかしらん。というか綾辻さん、もう東京に来ていらっしゃるんですね。あそっか、明日は鮎川哲也賞の贈呈式だからか。でもって明後日が“三つ巴トークバトル”です。

10月9日 

前川淳さんの『本格折り紙』第二弾が出ました。といっても、題名は『本格折り紙√2』。ルート2です。帯の推薦文をまたまた綾辻さんが書いておられる模様。画像が小さくて字がはっきり読めないのですが、「綾辻行人氏(ミステリ作家)さらに大絶賛!!」の文字が見えます。これは買わねば(^^)。
 

明日の江戸川乱歩フォーラム、参加される皆さま、会場でお目にかかりましょう(といってもタッカーホールは広いので、会えるかな?)

10月10日 あとでちゃんとしたレポ書きますが、とりあえず抄録をざっと(間違いがあったらゴメン)。

「ミステリー小説講座 江戸川乱歩フォーラム2009」/1000人はいなかったと思います、サイン入り歌舞伎の台本が当たる抽選会の番号から推察するに5〜600人ぐらいの入りだったのかな。年配の男性がけっこう多くてね、リアルタイムでの乱歩ファンなのかも。/舞台向かって左から、綾辻さん、北村さん、喜国さんが着席。綾辻さんが司会進行役。仲良し三人が乱歩の思い出を和気藹々と語り、それを昨日の贈呈式で上京した友達作家さんたちが会場で聴いているという、ほのぼのアットホームな感じのトークショーでした(見かけた作家さん→有栖川さん、貫井さん(背が大きい〜)、竹本さん、児嶋都さん、国樹さんと宇山夫人もお見かけしました。他にもいらしてたんじゃないかな)。最初に壇上に上がった立教大学の藤井淑禎先生が「人の出入りの絶えなかった乱歩の家の応接間でくつろぐような、そんな気分でゆったりお楽しみください」とおっしゃっていた通りに。
喜:自分の紹介欄の「みうらじゅん賞」に大爆笑。告知の際に、喜国の受賞歴のとこだけ何もないのはマズいと、スタッフが検索して探してくれたんでしょうね。気遣いに感謝。/昨日の鮎川哲也賞贈呈式で乾杯の音頭をとった北村さんの挨拶に、みんな感動。「『鷺と雪』という、本格ミステリでもある小説で直木賞をとりましたと、本格の父である偉大な先輩の鮎川先生にこの場で報告できるのが嬉しい」(あ、鮎哲賞の写真が野間美由紀さんのTwitterで見られます。過去ログがどんどん流れていっちゃうので、今のうちに〜。綾辻さんも写ってたよ。)/綾:僕らは、乱歩と実際に面識のあった先輩作家(鮎川さんとか中井英夫さんとか)から話を直に聞けたぎりぎりの世代なのだが、みんな乱歩の話はほんとに嬉しそうに、目を輝かせて語っていた。/子供の頃の乱歩体験は? 北:小学生の頃、雑誌で見た覚えがある。まだ小学校の図書室にはなくて、お小遣いをためて一冊ずつ買っていた(120円ぐらい)。ポプラ社版ではなく、光文社版。(一方、綾辻さんと喜国さんはポプラ社版)/喜:小3の頃、図書館で男子同士で取り合った覚えが。少年探偵団ものは光文社が版権を持っていたので、ポプラ社はまず、大人向けの乱歩作品をリライトしたものを出していた。『緑衣の鬼』苔だらけの女の死体が水の中を〜なんて描写、今の時代だったら許されないんじゃないかと。北:今の時代のほうがなんでもアリなんじゃない? 喜:いや、僕は漫画家なんで、けっこう規制は厳しい。綾:青い鳥文庫も殺人はNG。なんで、はやみねかおるさんの作品でも、青い鳥文庫だと「あ、これは死んでないんだな」と分かっちゃう(笑)。喜:古畑任三郎なんかだと、スポンサーとの兼ね合いで、車でひき殺すのはダメ、お酒に毒を入れるのはダメ、結果みんな殴り殺すになっちゃう。(笑)/北:子供の頃に読んだ版には愛着がある。光文社版を瀬戸川猛資さんが「書影を撮りたいんで貸してね」と云われて貸したら返って来なくて。折原さんの結婚式のときに「返してくださいよ」と催促したら「きみは執念深い奴だな」と云われた。(笑)喜:でも、その一冊で人生変わったりしたわけだから、ほんとに大切。/最初に読んだのは? 北:雑誌で見たのはたぶん『魔法人形』。あと『妖人ゴング』も覚えている。喜:とにかく、面白くて立て続けに読んだんでどれが最初かはっきりしないが、たぶん『妖怪博士』。挿絵のあったページは今でもよく覚えている(そうそう、私も同じです)。綾:僕は、小4のとき風邪で寝込んで、近所のお兄さんが貸してくれた『妖怪博士』が最初。すっごく面白くてどうしようかと思った。なので、去年の夏に『妖怪博士』の文庫の解説を頼まれたときは、断れなかった。/マイ・フェイバリットは? 北:『魔法人形』、『宇宙怪人』。喜:『大金塊』。あの暗号を真似して自分でいろいろ作った。綾:『透明人間』、『宇宙怪人』。二十面相がだんだん人間じゃないものに化け始めて‥。(笑)(まだ三分の一しか書いてない、続きは後ほど)

10月11日 「江戸川乱歩フォーラム2009」ざっくりご報告、その2。

乱歩話の続きに行く前に、お三人の今後の予定を先に書いておきましょうか。
本格ミステリ作家クラブ10周年の記念書き下ろしアンソロジーが出ます(ただし今の時点では版元未定)。一人一人の枚数は少ないながらも、にぎやかな内容になりそう(25〜30名が参加されるとか)。綾辻さんや有栖川さんは「以前書いたリレー小説があったね、あれを載せよう」ということになったようです。もしかして新聞に連載された「かえれないふたり」かな?(綾辻さんのエッセイ集の「二〇〇三年を振り返る」参照のこと)
北村さんは、まず「小説新潮」誌上に掲載されている短篇「飲めば都」シリーズ、これが来年あたり本になるかと。「オール讀物」誌上では、北村さんのお父様の日記をネタに書かれるとのこと。
喜国さんは、『迷路館の殺人〈新装改訂版〉』(講談社文庫、11月発売)の表紙絵。「正しい迷路館の入り口を書きました」とのこと。12月に、マラソンに関することを書いた新書(小学館だったかな)が発売に。あと、『魔Qケン』のことを綾辻さんがおススメしてました。喜国さんご自身は「ミステリ描けないんで。良く云えばロジック、悪く云えば屁理屈」と謙遜してましたが。あと、今月の15日にジュンク堂池袋本店で、大森望×喜国雅彦「世紀末本格ミステリ漫談1995-2000」なるトークショーが。「題に“本格ミステリ”ってあるんですけど、二人とも本格ミステリ作家じゃないですから。本格ミステリ交友録をしゃべります」 それから、「暗黒館の私家版、早く作ってね」と綾辻さんに催促されていました(笑)。五年分のイン・ポケットはすでに綾辻さんから渡されているんですって。
綾辻さんは、今月末に出る長篇『Another』。「自分で云うのもなんだが、すっごいです」と、大プッシュ。「ホラーで今まであまりされていなかった試みを」「ホワイ・ハウ・フー・(あともひとつ何だっけ?)ダニット、四つの謎があって」「一方の代表作が館だとしたら、もう一方の代表作」「装幀も、思わず手に取らずにはいられないような」魅力的なものらしく。(先日インタビューされた杉江松恋さんも、すばらしいページターナーぶりで、綾辻さんの新しい代表作となることは間違いないとおっしゃっていますから。ふっふっふ、ご期待あれ〜。)もっとも最後に「まだ出てないから何とでも云えるよね。なんちゃって」と照れ隠し。『Another』の後は、講談社の「書き下ろし100冊」に取りかかるようですが、これ来年の11月が期限で、それまでに本にするには来年8月までに書き上げなくちゃならないらしく。「もうピンチ」とおっしゃっていました。「奇面館?」と喜国さんに訊かれてましたが、どうも違うものになりそう。(予定についてはここまで。トークショーの中身はまだまだ続く)

10月12日 「江戸川乱歩フォーラム2009」ざっくりご報告、その3。

今でも乱歩は読まれ続けているようだ。喜:ジュニアもので、名探偵が出てくるのはあるけど、二十面相のような魅力ある敵キャラはなかなかいない。最初は“和製ルパン”だった‥だんだんコスプレ怪人になっちゃうけど。(笑)/北:ラーメンズの小林賢太郎に明智を、片桐仁(北村さんの教え子だそうです)に二十面相をやらせてみたい。/綾辻さん・喜国さん世代は、「わんぱく探偵団」というアニメを楽しんだ。喜:小学生が(車の)バンを運転している。(笑)自分は、実家がクリーニング屋でバンがあったので、近所の子のヒーローだった。(笑)/女の子も少年探偵団を読んでいたのか? 喜:有栖川さんの奥さんは乱歩ファン。綾:当時、小学生男子はホームス派とルパン派に分かれ、有栖川さんはホームズ派だったが、二派の間にひとりの女の子がつかつかとやってきて、「私は乱歩がええわ」。そう云ったのが、今の有栖川さんの奥さん。 三人:いい話だなあ。(笑)/綾:自分も少年探偵団を真似て、作品目録を作った。中身は十作ほど書いたところで飽きてしまったが。喜:当時の構想が館に活かされている? 綾:いや、全然。(笑)/綾:乱歩とは三回の出会いがある。最初は少年探偵団、その後に大人向けの乱歩、そして研究者としての乱歩。北:乱歩は、本格ミステリをすごく大事にした人。実作は少し違うんだけど。軍人将棋のミステリ版があったら面白いだろうなと、竹本健治さんと話をした。/喜:一番熱心に古本集めをしていた頃、乱歩邸に行って、たしかにあの蔵を見て蒐集熱に火がついたところもあるのだが、一方では、当時の作家たちからサイン入りで送られた本が乱歩邸にはごろごろあって、乱歩には勝てないと寂しくもなった。/喜:乱歩は売れた作家なので、お金さえ出せばだいたいの本は手に入る。売れなかったヤツほど手に入れるのは大変だ。/最初に出た貼雑年譜復刻版(30万円)を三人とも持っている。シリアルナンバーが、綾辻さんはたしか七番。喜国さん、有栖川さん、折原さんと番号が続いているらしい(笑)。綾:乱歩邸に行ったときは、本物の貼雑年譜が机の上に無造作においてあって、それを見たときは「生きててよかった〜」と思った。喜:いきなり入り口に、夢野久作サイン入りの『ドグラ・マグラ』があったりして、これはオレを試しているのかと。(笑)自分は、戦前作家の夢野久作や大下宇陀児に、一緒に行った山口雅也さんはクイーンの原書に歓喜し、京極さんはひたすら江戸時代の文献を。(笑)/北:綾辻さんは、最近なかなかミステリの新作を書いてくれないとファンの方々心配しているようだけど、アイディアは山のようにあるから心配ないと。綾:いきなりそこに来る。(笑)山ほどあると云ったかどうかは定かでないが、ネタはわりと豊富にあって、ただ書くのが遅いので。喜:(綾辻さんは)売れっ子で、書くだけじゃ終わらないから。十年以上前に云ってた「奇面館」は? 綾:しーーっ。‥ずっと手もとに置いとく間に、他とネタが被ったり、今更このネタはないよなあという気持ちになってしまったりで。/北:昔の名作は読んで覚えているんだけど、新作は読んでもなかなか覚えていられない。ただ、トリックそのものより、処理の仕方が現代本格ならではだったり、さばき方の妙があればいいのではないかと。綾:マジックの世界でも、原理はとうに出尽くしたと云われるが、それをどう組み合わせどうアレンジして見せるかという部分でやりがいはある。前例を知らずに書いてしまうのは怖いが、たとえ先に書かれていても、自分が書けば自分なりのものが書けるという自信はある。北:ネタはさほどでも、泡坂さんが書けば傑作になる、とかね。(まだ続きます、残り三分の一)

10月12日(その2) 「江戸川乱歩フォーラム2009」ざっくりご報告、その4。

綾:最近は、本格ミステリがたくさん書かれていて、お腹がいっぱいな状況だから。自分はこのところ、ぬるい深泥丘奇談みたいのしか。喜:でもあれこそ幻想系で、乱歩に近いんじゃ。綾:そっちばっかり書いてると、アリスさんが怒るんだよね。(笑)/喜:「第二の横溝正史」「平成の横溝正史」ってうたい文句はあるけど、「第二の乱歩」ってのは、ない。イメージが一つにくくれないから。/ここで、映画「盲獣vs一寸法師」の話に。田中美絵子議員がヌードになったと最近話題に上った作品。石井輝男監督の遺作で、すごくいい出来というわけでもないが、マスコミにあれほど叩かれる理由はないと。/乱歩は映像化には恵まれていない。横溝は「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」があるが、ああいう決定打がない。北:乱歩の作品は、イメージに負うところが大きいからではないか。/乱歩の一般向け作品で好きなのは? 北:短篇だと「鏡地獄」「目羅博士」。長篇はそれぞれに世界があって、いい。喜:ではあえて中篇から「陰獣」。綾:「孤島の鬼」。異形の傑作。喜:「孤島の鬼」の洞窟のシーンを自分も描きたくて、『月光の囁き』のラストを洞窟にした。/喜:絶筆となった「悪霊」の続きを誰か書いてくれないものか。最初の一行を書かせたら、乱歩は天才。

まとまりがなくてすみません、あとでちゃんとレポとしてまとめますので。

10月13日 自分の作った壁紙に、おののいてどうする(笑)。

次男が通っている小学校は二学期制なので、ただいま秋休み中(明日まで)。長男・長女の高校は三学期制(ややこしい)なので普通に学校はあるんだけど、木曜まで定期試験なので今日・明日はお弁当を作らなくてよし。楽なんだか、自分の時間が持てなくて忙しいんだか、よく分からないここ数日です。

と云いつつ「エスター」は鑑賞。とってもまっとうというか、定石をきちんと押さえた正攻法のホラー映画でした。驚愕の真相というよりは、納得の真相だったな。エスター役のイザベル・ファーマンは凄かったですよー。

10月13日(その2) 

江戸川乱歩フォーラム2009、参加者のブログをいくつかご紹介。
「バトルというよりはパーティー」(昼下がりの迷宮〜)その4まであります、とっても詳細。
「乱歩とミステリについて好き勝手しゃべっておられました(笑)」(月のない夜に歩こう)この方は歌舞伎も見て来られたんですね。
「本好きなマニアのただのオフ会と言う感じで(笑)」(NICA)そうそう、出口に有栖川さん、いらっしゃいましたね。
「北村さんは自由な人でした」(いいたい放題)そうそう、出口に(以下同文)。
「みんな大人になっちゃったなぁ」(招き猫日記)おや、C塚さんのブログでした。
「とりかごってなんだろう」(まかみか・ぶろぐばん)こちらは河内実加さん。
あ、それから。トークショーの中でちらっと出てきた、フランス版「陰獣」の映画はこちら

10月14日 フォーラム、とりあえず写真はアップ(講演中は撮影不可でしたが)。こちらからどうぞ

10月15日 外出していたので、お休み。

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