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 Ayalist 2010年1月の日記(前半) 

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1月1日 2010年、今年もよろしくお願いいたします。

1月の綾辻さん。第30回横溝正史ミステリ大賞の選考会があります。選評が読めるのは、「野性時代」4月号あたりかな。それから、25日発売の「活字倶楽部」2010年冬号「人気作家大アンケート」で、例年どおり回答が読めると思います。

1月2日 実家に行っておりました。綾辻さんの記事の切り抜き、ありがとね>妹。

さて、新年明けてちょっと暇ができたので、昨年の本&映画のマイベスト、いってみましょうか。
まずは映画。DVDも含めて68本鑑賞。年間50本が目標だったので、昨年はずいぶん頑張ったなあ。個人的には、映画館に通うようになった高校生の頃からずっと「ホラー映画だけはゴメンです」で生きてきたのが、『ナゴム、ホラーライフ』の影響で“ホラー解禁”と相成ったことが一番大きな出来事でした。一本観るとめちゃ消耗するので、和む境地にはほど遠いんですけどね(笑)。私のホラーのツボは「美少女」「血しぶき」「割れるガラス」ということも判明。で、昨年観た中でのホラーベスト3は、「サスペリア」「フェノミナ」「エスター」です。アルジェントは「サスペリア」「フェノミナ」の他にも「サスペリアPART2」「サスペリア・テルザ」の計4作品、DVDまで買ってしまいました。「サスペリアPART2」のパッケージ裏には、私がホラー映画を避ける元凶となったあの人形の写真がどーんとあって、もうねえ、ひとつ屋根の下にそれがあることが、自分でも信じられません、いまだに(笑)。

ホラー以外では、邦画は「ディア・ドクター」。これはぜひもう一度観たいなあ。ものすごく練られた脚本、達者な俳優、西川美和監督はやっぱり凄い! 洋画ではクリント・イーストウッドの二作品が良かったです。「グラン・トリノ」「チェンジリング」、どちらも見応えある傑作でした。

小説の映画化もいろいろありましたが、私のベストは「重力ピエロ」。あの原作をよくぞここまで、と感心(まあこれには異論の有る方もいらっしゃるでしょうが)。「ヴィヨンの妻」は原作未読ですが、映画として非常によくまとまっていたと思います。

「おっぱいバレー」は、まっとうな青春映画の佳作。「空気人形」は、エロいけど非常に心に残りました。ペ・ドゥナの「これ塗ると、線、消せるよ!」の仕草と表情がすっごく好き。「私の中のあなた」も良かった。重いテーマなんだけど、家族がキラキラしていました。「ウルトラミラクルラブストーリー」もけっこう好き。「南極料理人」も期待どおり。

「風が強く吹いている」の林遣都はほんとに天才ランナーのような走りでびっくりしました。「フィッシュストーリー」の森山未来のアクションは必見。「ガマの油」の小林聡美も良かったです。特別ファンじゃなくても、若い頃浴びるように聞いた音楽には無条件で反応してしまうことを「マンマ・ミーア!」「THIS IS IT」で実感。「3時10分、決断のとき」「パッセンジャーズ」「7つの贈り物」もわりと好きだなあ。「バーン・アフター・リーディング」の、脳みそ筋肉のバカ・ブラピも(笑)。

1月3日 

昨日の日記の続きです、今度は昨年読んだ本の中からマイベストを。ちなみに読了数は75冊。秋〜冬は綾辻さんの再読にハマって、ぴたりと数字が動かなくなりました(笑)。今年こそは、目指せ100冊。
トップはどうしても綾辻さんの著作になりますわな(笑)。『Another』は、前にも書きましたが、人がいっぱい死ぬホラーであり、「What?」「Why?」「How?」「Who?」四つの謎を抱えるミステリであり、中学生たちが理不尽な「超自然的自然現象」に立ち向かう青春小説であり。刊行日から投票締切まで一週間足らずだったにもかかわらず、年末の各種ランキング上位に食い込むという快挙を成し遂げました。でも個人的には、中学生たちが頑張る青春小説っていう部分が一番好き。鳴ちゃん、カッコいいー。
『ナゴム、ホラーライフ』は、Web連載中からかなり影響を受けまくっていたんですよね。お二人の語りがあまりにも楽しそうだったんで、とうとう私までホラー映画の樹海に足を踏み入れてしまいました(笑)。本の挿絵も可愛かったなあ。
『ミステリ・ジョッキー(2)』も大事な一冊。ちなみに、今回取り上げられた作品の中で著者自身のものを除くと、私が一番心に残ったのは「なにかが起こった」とラヴクラフト。あれ、両方とも有栖川さんが選んだ作品じゃん(笑)。(この項、明日に続きます。)

1月4日 今日で終わる予定です、2009年マイベスト、本の巻。つづき。

野村美月さんの『“文学少女”』シリーズを読破(まだ外伝&短篇集は続いていますが)。ネタ本の文学作品は未読なので、あまりいい読者とは云えないんですけどね。ミステリ的に突っ込みどころはあれど、伏線の妙味もあってけっこう楽しんじゃいました。ただ今、年表作成中(おいおい)。

2009年の道尾秀介は凄かった!と、個人的には大絶賛。それまでの著作もほぼリアルタイムで読んではいたけど、『鬼の跫音』『龍神の雨』と、文章がますます研ぎすまされて、一段階上に来たなーって感じです。「流れ星のつくり方」以外はなぜかスルーされてることの多い『花と流れ星』も、私は好き。ちょっとユーモアのある真備シリーズの文体も、いいよなあ。

高野和明さんの『6時間後に君は死ぬ』は、最終話「3時間後に僕は死ぬ」が特に秀逸! こんなダークな話がよくぞ本屋大賞を獲ったなーの、湊かなえさん『告白』も面白かった。三崎亜記さんは断然短篇が好き、『廃墟建築士』も傑作でした。桜庭一樹さんの『私の男』は、構成にやられたな。本格ミステリ大賞候補作では、『完全恋愛』『ペガサスと一角獣薬局』が双璧。

あとは、『儚い羊たちの祝宴』『抒情的恐怖群』『サクリファイス』『夜にはずっと深い夜を』あたりが良かったです。

1月5日 仕事始めは明日なので、今日はちょっとのんびり。

巷では芥川賞・直木賞の候補作が発表になりました(お、辻村さんは地元山梨で注目されてるぞ)が、私の興味はむしろ、本格ミステリ大賞の候補作。「本格ミステリ・ベスト10」の上位五作は、『密室殺人ゲーム2.0』『身代わり』『Another』『追想五断章』『新参者』なんですが、それらがそっくり候補作になるとは限らないんだよね。11月以降に刊行された作品が入ることもあるし。
まあ、この五作は読もうとは思っているのですが、西澤さんの『身代わり』はシリーズもの。実は西澤作品は、『七回死んだ男』『パズラー』ぐらいしか読んでいないのよ(汗)。で、シリーズの既刊についてお訊きしたいのですが、刊行順だと
『解体諸因』(講談社文庫)(短篇集)
『彼女が死んだ夜』(角川文庫)(幻冬舎文庫)
『麦酒の家の冒険』(講談社文庫)
『仔羊たちの聖夜』(角川文庫)(幻冬舎文庫)
『スコッチ・ゲーム』(角川文庫)(幻冬舎文庫)
『依存』(幻冬舎文庫)
『謎亭論処』 (祥伝社文庫)(短篇集)
『黒の貴婦人』(幻冬舎文庫)(短篇集)
これで全部でしょうか。この順に読めばいいのでしょうか。

日経新聞に綾辻さんのインタビューが掲載されたようです。「語る」というコラム記事なんですが(副題は「作家 綾辻行人氏 「近い過去」から今を照射」)、日付が不明。朝刊か夕刊かも不明。たぶん12月だと思うんだけど(もしかしたら11月?)、もしご存知の方がいらしたら教えていただきたく、よろしくお願いします。(今日はお願いばかりで、すみません〜)

1月6日 わ、かわいい!これは買おうっと、ケロロの切手(笑)。

本格ミステリ作家クラブ、今月の本格トピックス更新。綾辻さんは、アルジェントのお話。ところで、本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジー文庫版が今月出ますね。今回の題名は『珍しい物語のつくり方』。ハウツー本みたい(笑)。ええと、佳多山さんと黒田さんと道尾さんかー
こんなのもできますね。『森でクイーンを読んでいた』(よっ、本格者!)。『盗人、最後の逆襲』(ハードボイルド?)。『砕けちる水死人ゆらゆら』(ホラーだ(笑))。

た、たしかに‥。これは気づかなかったなあ。「エレベーターは「エレヴェーター」なのに「レベル」はレヴェルじゃないのね」(SSF読書部)。

1月7日 皆さん、お正月休みに読んだんですね、『Another』の感想がどっと増えてる

この写真、双子みたいにそっくり(笑)。

もひとつSFつながりで。『今日の早川さん』今春3巻&ドラマCD発売。へええっ。

1月8日 我が家は虫歯で破産するかも(笑‥ってる場合じゃないぞ)。どなたか猫目島(@深泥丘奇談)に連れてってくれー。

本屋大賞の一時投票締切が11日だそうです。全国の書店員さん、『Another』未読の方は、この三連休にぜひ!(っても、書店員さんは休みじゃないだろうけど) 分厚いですけど、するするっと読めちゃいますよ。そして、良いと思ったら投票してくださいね。ぜひぜひ〜。

1月9日 新古書店でばかすか買い物をしたのに、抽選に参加できる期間“外”だった‥失敗。

「新年の読書特集 私の「読む」スタイル」(朝日新聞)。女優さんから宇宙飛行士まで、いろんな方々の読書スタイルが。しかし、冒頭の「2010年は国民読書年」ってなにそれ。なんかいまいちパッとしない企画だなあ

「ダ・ヴィンチ」の“この本にひとめ惚れ”というコーナーに取り上げられていて、気になった本。『花泥棒』。(こことかここにも) まずは実物を見てみたいけど、近所の書店には売ってないだろうなあ。

Twitterは、アカウントがなくても外から閲覧できていいですね。へえ、高校の図書館にサインが飾ってあるのかあとか、だからいつ頃発売するんだよ太田さんとか。

1月10日 

「いいのか文部科学大臣。」(道尾秀介@あらびき双生児)。大臣が、巷で売れてるからという理由だけじゃなく、ちゃんと自分も読んだ上で薦めているんだったら、いいんじゃないでしょうか。

なにっ、今度はルパンシリーズが、昔の装幀で文庫になるんですか。うーん、これは子どもの頃に全部は読んでない気がするなあ。え、「瀬戸川猛資をして「原作よりも面白い」と言わしめた、南洋一郎リライト版」とか聞いちゃうと、がぜん気になります。

1月11日 如呂塚やら予定表のページやらをがしがし追記中。

1月12日 

「「ドラクエIX」などDS版4作品が廉価版で3月4日登場」。えー、今月頭に「IV」を中古で買ったばかりだよう。もうちょっと待てばよかったか。
ドラクエは、PS版の「III」をほんの一時間ほど遊んだことがあるだけで、きちんと取り組むのは今回が初めて。次男は大喜びで鼻息荒くチャレンジしてましたが、読めない漢字がけっこう出てきて、早くもメゲぎみ(いいよキミにはレベル上げを頑張ってもらうから)。部活から帰ってきた長女もがしがしハマってます。「RPGはたるいんだよなあ」と云ってた長男も‥って、あんたは週末、センター試験でしょうがっ(笑)。

あっ、これは見逃してました。ミスフェスのときに太田忠司さんが「中井英夫さん、というと普通は『虚無への供物』でしょうが、敢えて『とらんぷ譚』。ああいう文章を書けるのなら、命を賭けてもいいです」とおっしゃっていたので、ずっと気になっていたんですよね。新装版が先月出たのかあ。来月も引き続き出るみたいです。
 

1月13日 

人生初“映画館で観る3D映像”は、「コララインとボタンの魔女」予告編でした。おお、奥行きが。字まで立体(奥にあったり手前にあったり)になるんですね。
でもってもちろん予告を観に行ったわけじゃなくて(笑)、本編は「アバター」。冒頭の、無重力状態で人間がふわふわ回ってるシーンでもう、ド肝を抜かれました(どうやって撮ったんだろうあれ)。全体的にはなんだか既視感のあるお話でしたが(もののけ姫とかナウシカとか、清水玲子の「天使たちの進化論」「22XX」とか。ラピュタもあったなあ)、長尺をまったく飽きさせずに最後まで引っ張るスピード感は、さすがキャメロン。これから観に行かれる方(3D映画はなんかいろいろ方式があるらしく、私が観たのはXpanDで、他の方式だと違うのかもしれませんが)、ぜひ映画の途中で敢えてメガネを外してみてください。日なたと日陰ぐらい、明るさが違うから。翼竜みたいのに乗って空を飛ぶシーンなんて、鮮やかさがもう全然。できたら、3Dじゃない通常版を観て比較してから、感想を書こうかな。

1月14日 

少し前の「CIRCUS」という雑誌の誤植のせいかは分かりませんが、どうして『六角館の殺人』と勘違いしている人がこんなに多いんだろう。こことか、こことか、こことか、こことか、こことか、こことか‥(不毛なのでやめましょう。ブログのコメント欄はさらに間違い多し)。館が六角形だったら、メンバー全員泊まれないよね(笑)。あ、このひとは「八角館」だって。さすがに他の数字はないだろう。「角館」ですので、お間違えなきよう。

1月15日 

本格ミステリ作家クラブのアンソロジー文庫版『珍しい物語のつくり方』、本日発売。その帯によると、「第10回本格ミステリ大賞公開開票式」は、なんと5月15日、土曜日です! 今まで「平日の昼間じゃ行けないよう」と残念に思っていた方々、今年はチャンスですよ。当たるのは抽選で10名ですが、本を買って応募してみましょう。私も出してみようっと。

初めて、永久歯を抜きました(虫歯がひどくてね)。麻酔でぼおっとした頭でお店に行って、勢いでDVDを四枚も買ってしまいました。あちゃー(笑)。

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