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7月26日〜8月2日 旅行のためお休み。
8月3日
午前6時。
乳白色の朝靄が立ちのぼる湖面を遠目に望みながら、涼やかな森の中で読む『時計館の殺人』。
いいですね〜。雰囲気満点。
午前2時。
真っ暗なフェリーの寝台で、小さな懐中電灯の灯りを頼りに読む『時計館の殺人』。
これはこれで、迫力満点。
◆◇◆
しばらくのご無沙汰でした。ただいまです。
まずはお詫びを(あらら)。
今月の予定表、幻冬舎文庫の発売日がずっと「1日」になっていましたが、3日が正しい日付けです。もし、1日の日に本屋さんを一所懸命探しちゃった人がいたら、ゴメンなさい。
で、幻冬舎文庫の今月の新刊には、森さんの日記本第2弾が。親本持っているんですけどね、あとがき目当てについ、買ってしまいました。「一番読者の少ない本シリーズ(中略)のファンは、それだけより抜きの精鋭と自覚していただければ」ですって。えへへ(何を喜んでいる)。
『どすこい(安)』もつい買ってしまいました。文庫が出るまで待とうかと思っていたのですが、解説の喜国さんにしてやられました。綾辻さんはともかく「法月さんを」の部分で爆笑(本屋で)。我孫子さんの歌は何の替え歌なんだ?‥とか考えているうちに、ついレジへ(笑)。
『サイバラ茸2』(講談社)には、麻雀でずたぼろの綾辻さんが載ってます。カラーページの『デカピンでポン!』の部分と、あともう一箇所(「ミステリ作家なのに人のしかけが全くよめない」だって。くすっ)。
そういえば、麻雀名人戦や麻雀最強戦はなくなっちゃったのでしょうか。綾辻さんは今でも名人なのかな?
ずたぼろといえば、旅行から帰って来た今の私(笑)。いえ、楽しい旅行だったのですが、かなりサバイバルな一週間でありました。
去年と同じく家族で北海道へ。宿泊はすべてテント(一泊800円(5人で)でっせ)、食事はほとんど自炊。出費の大半を占めたのはフェリー代ですが、食事は持ち込んだほか弁、夜は大広間で雑魚寝ですから、こういうのは「豪華客船の旅」とは云えないのでは(笑)>ミナさん。
せっかく行ったんだから去年と違う場所をまわりゃいいものを、同じ場所(然別湖)に連泊して済ませてしまうところが、いかにもうちの家族らしく。
それではあまりに寂しいとごねる私の希望を叶えるべく、唯一行った観光地らしきところが、ドラマ「北の国から」の「五郎の石の家」でした(でも中には入れないの。遠巻きに眺めるだけ。ちぇっ)。
◆◇◆
えーと、旅行中色々あったようですね。
まずは、掲示板を賑わせていた『綾辻読本』。角川のHPにあった『綾辻行人完全ガイド』(もう少し洒落た名前はないのか)というのが正式名称なのでしょうか。
9月中頃発売予定という情報もあります。内容は、グラビア(おお!)、インタビュー(楽しみ)、コミック(角川だからきっと児嶋さんだろうな。喜国さんでも嬉しいな。サイバラさんでも(笑)。綾辻さんご本人の絵とか(まさかね))などなど。生い立ちの部分は、ダ・ヴィンチの解体全書みたいに小さい頃のお写真が載ると嬉しいな。豪華寄稿陣というのも、どんな顔ぶれか気になるところです。
書店に並ぶ様々なムック本を見るたび「綾辻さんについてのこういう企画本があればいいのにな」と思っていたので、今回のことは素直に嬉しいです。ただ、15周年でいろんな企画があり過ぎて、雑用が増え過ぎるのも‥。『暗黒館の殺人』の執筆に集中させてあげたいなあと、思わないでもないです(させてあげたい、なんて僭越ですよ>自分)。
角川でもうひとつ。児嶋都さんによる漫画版『緋色の囁き』が、9月1日発売。でも、1日って日曜日なんですけど、いいのかな。とりあえずこの日にちでサイトには載せておきますね。
某所には「10月1日」って書いてあったけど、どちらが本当?
J-ミステリ倶楽部も1日に更新されています。
レンタル先のJP-NETが突然、掲示板サービスの一部を終了してしまいました。で、「こころおきなく。」も留守中に消失(泣)。近々再開しますので、しばしお待ちを。
◆◇◆
谷山浩子さんのコンサート、広島、仙台、福岡、名古屋でもあるそうです。お近くの皆さん、この機会にいかがでしょうか。
ところで、浩子さんのHPではコンサートアンケートのページという目玉があって(面白いのよ、これ)、いつの日かここに掲載されるのが夢だったのですが、なんと、留守している間に載っていました。きゃあ、嬉しい〜。でもしっかり年齢バレてるし。ちょっと恥ずかしい〜。
(ちなみに私、法月綸太郎さんと3日違いの同い年です。運勢や性格が似てるってことになるのかな。でも私は「もう少し悩めば?」っていうくらい楽天的なんですけど(笑))。
8月4日
御器所さんの問題、第28問。
「脈はあっても心臓はない。落ちることはあっても昇ることはない。巻くことはあってもほどくことはない。隠れんぼはしても鬼ごっこはしない。これ、な〜んだ?」
う〜ん、「葉」でしょうか(「葉脈」「落葉」「葉巻き」「葉隠れ」)。
生協の「地場とれたて野菜」のコーナーにあったトマト。うれうれでたいそうおいしそうなのですが、段ボールの値札に書かれていたのが
「梅沢富美男も愛食」
何故突然この名前が(笑)。だいたい梅沢富美男って栃木の人だったの?
昨日書くのを忘れてました。あんな本こんな本とエッセイ&対談の項を更新。
前者は、皆さんのご協力なしにはできないコーナー。書き込み、ありがとうございました。何を読もうか迷った時にはぜひ、参考にして下さいね。
8月5日
昨日は曇っていたので比較的楽でしたが、それでもこの湿気。ぐへえ。
今回の背景、浩子さんの「青色帽子ツアー」のつもりですが‥時計や螺旋階段も入れたかったんだけど、上手く描けなかったんです。くすん。
「冷たい水の中をきみと歩いていく」もいずれ描きますね。大好きな歌なので>じゅんぼさん。
しかし昨日の雷は、久々に迫力ありました。
栃木は雷の多い土地柄(夏はほとんど毎日鳴ってるかも)。旅行中も録画予約はできないです(雷が落ちるとビデオデッキが壊れるので、コンセントを抜いて出かけるのが常)。
その代わり、午後早い時間に夕立ちがあると、夕方虹が見られます。栃木に来るまでは一度も見たことなかった虹、こちらに来てからは何度も遭遇。
空にかかる七色の掛け橋、綺麗ですよねえ。日が傾くにつれすぐに色褪せて見えなくなる儚さもまたいいです。自然は偉大な芸術家。
高橋克彦さんの『偶人館の殺人』(角川文庫)、題名もどこかで聞いたことあるようで(笑)気になりますが、表紙の写真が吉田良さんの人形。しかも、私が一番気に入っている写真ではないですか、これは。
この構図、すごいインパクトありますよね。怖いけれど美しい。文才のある人だったら、この写真一枚見ただけで物語が編み出せそう。
コラムをひとつ。「千と千尋の神隠し」についてちょこっと書いてます。
8月6日
来月6日(金)発売のダ・ヴィンチ10月号、解体全書neoに綾辻さんが登場します。とっても楽しみ(^^)。
本格ミステリ・マスターズの特集もあるようです。
ダ・ヴィンチ、今日発売の9月号には横溝正史さんの特集が載っています。
角川文庫の横溝正史生誕百年フェア、新しい装幀の文庫6冊、帯の推薦文は、
『三つ首塔』瀬名秀明さん、『八つ墓村』貴志祐介さん、『悪魔が来たりて笛を吹く』赤川次郎さん、『仮面舞踏会』高橋克彦さん、『迷路荘の惨劇』宮部みゆきさん、『夜歩く』楡周平さんです(ダ・ヴィンチさん、誤植がありましたよ。貴志"佑介"ではなく"祐介"です)。
あと「とにかく怖いホラー小説」の第3位に『殺人鬼』シリーズが。ちなみに第4位は『屍鬼』、ご夫婦揃ってランクインですね(でも『屍鬼』はそんなに怖いって思わなかったけどなあ(むしろ哀しかった)。『殺人鬼』も怖いというよりは痛い小説かも)。
乱歩賞受賞、三浦明博さんの『亡兆のモノクローム』は『滅びのモノクローム』と改題されて発売になりました(講談社)。
あまりこういう受賞作って読まないので‥というか、他に読む本が多すぎて新人さんまで手がまわらないってのが本音ですが。
児嶋都さんによる漫画版『緋色の囁き』、角川のHPでは発売日が「9月1日」、でも先月発売の活字倶楽部の広告には「10月1日」、どちらが本当?
今日「ミステリーDX」をぱらぱらっと見たけど、コミックス近刊についての記事は見当たらなかったな。正式な発売日、分かり次第お知らせしますね。
8月7日
『緋色の囁き』漫画版、発売は10月1日(火)になったそうです。
「‥‥むむむ、やはり恐るべし、児嶋都」とは綾辻さんのお言葉。
それにしても、ここ2、3ヶ月は本がいっぱいでますね。怒濤の秋。
今日の深夜と来週(7、14日(水))、テレビ東京の深夜番組「ゲームWave」にかまいたちの原作者「ユニット・あたま(我孫子武丸さん・田中啓文さん・牧野修さん)」が出演するそうです(詳しくは我孫子さんのe-NOVELSへの道!を)。
「ユニット・あたま」はすでに解散しているそうですが(笑)、プッチモニに例えるくらいだから、メンバーの入れ替えとかもあったりして(それはないでしょう、でもあったら面白いな)。
8月7日(その2)
暑いです。昼間、子供を引き連れてBOOK OFFに避暑に行ってました(笑)。
ちょっと思うところがあって、コラムなどが入ったeaster eggの置き場所を変えました(前よりもっと見つけ易くなってます)。
日記のページの一番下に並んでます。
8月8日
有栖川有栖『山伏地蔵坊の放浪』(創元推理文庫)読了。
土曜の夜、スナック『えいぷりる』に集う常連相手に、各地を放浪する山伏が聞かせる「探偵談」7話から成る連作集。
作者の云う「派手めのトリック」は、ちょっと突拍子もないぞと思いましたが(これは、ことごとく真相を見破れなかった莫迦な読者のたわごとと聞き流していただいて結構です(笑))、全編軽妙な感じで楽しめました。聴衆も、ただ話を聞くばかりでちっとも活躍の場がないんですけど、これはこうした系統の探偵小説のお約束なのかな。
英題がカッコいいです。
ちかさんの摩天楼夜想曲が50000Hit達成。記念のイラストをいただきました(ギャラリー別館)。お忙しい中、それでもあちこちのサイトへの投稿を続けていらっしゃるちかさん。頑張って下さいね。
8月9日
次の更新は13日の予定です。
本日、講談社文庫発売日。メフィストも発売になっていました。
メフィストに掲載されている喜国雅彦さんの「ミステリに至る病」、綾辻さん飛んでましたね(笑)。暗黒家の殺人、笑っちゃいました。
IN・POCKETは毎月買っているのですが、『暗黒館の殺人』は綾辻さんの云いつけ(?)を守って読まずに我慢。そんな状態がもう1年以上続いているんですね。
ほんとは読みたくて読みたくて。完結はまだかな。ノベルス上下巻になるのでしょうか。それとも超分厚いサイコロ本か?
来月は光文社文庫から宮部みゆきさんの『クロスファイア(上・下)』が発売!(待ってたのだ) 『屍鬼』が『呪われた町』なら、これは『ファイアスターター』ですよね。
京極さんの『絡新婦の理』も出ます。1年ぶりの文庫化(でも当初の予定通り)、表紙の張り子作りが律速段階なのかな。とはいえ、新作『陰摩羅鬼の瑕』は本当に今年中に出るのでしょうか(出ないに100カノッサ!)。
8月10〜12日 帰省のためお休み。
8月13日 今日の日記は長いぞ〜(><)
ほんの少し留守にしている間に、すっかりうらしまの管理人です。
こうなったら背景も、のんびりモードの「テングサの歌」を(^^)。何を隠そう、私は「♪南部の次の岩代駅」を見に、一人旅を敢行したことがあります。
岩代駅、小さなふつーの駅でしたね。ベンチにテングサはありませんでしたけど(当たり前)。真っ青な海あり、深い山あり、南紀の旅は楽しかったな。スピード違反で切符を切られたことも、今ではいい思い出(笑)。
今年の秋は「綾辻の秋」。新刊予定がめじろ押し〜。
▼『最後の記憶』(角川書店)8月30日(金)発売。
7年ぶりの長編、ホラーです。今週末発売のKADOKAWAミステリ9月号に書影が載ると嬉しいな。
サイン会は来月開催されるかもしれません(場所、日時は未定)。おそらくは、会場となる書店で『最後の記憶』を購入しないと、整理券がもらえません。サイン会に行きたいと思っている人は、慌てて近所の本屋さんで買っちゃわない方がいいかも(お金と置き場所に余裕がある人は2冊買ってもいいんですけど‥)。
サイン会情報は、分かり次第当サイトでも告知します。
▼児嶋都さんによるコミックス『緋色の囁き』(あすかコミックスDX)
10月1日(火)発売。
巻末には綾辻さんと児嶋さんの対談も掲載されるそうです。
児嶋さんの漫画版『緋色の囁き』、綾辻ファンの間でも軒並み好評でした。原作に忠実に、でも一部児嶋さんならではのアレンジも入っていて、私は好きでした。
雑誌掲載時に見られなかった人は、この機会にぜひ。
あ、でも、原作を未読の人は小説を先に読んでね。
▼『ミステリ作家徹底解剖 綾辻行人』(角川書店)10月5日(土)発売予定。
角川のHPでは『綾辻行人 完全ガイド』となっていましたが、こういう題名になったようです(まだ変わる可能性もありますが)。「解剖」って、すごいですね。まさか殺っちゃんが解剖するんじゃないでしょうね(笑)。
ご本人のインタビュー、楽しみです。「かなり意表を突いたコンテンツ」とはいかなるものなのでしょうか? 豪華な寄稿陣にも期待。
漫画用オリジナル原作による、児嶋都さん描き下ろしホラー短編も収録される予定だそうです。わくわく。
さらに! 『最後の記憶』『徹底解剖』『緋色の囁き』の3冊連動プレゼント企画も進行中、とか。ここぞとばかりに角川、商売しはりますねえ(笑)。
ところで、15周年企画本は講談社から出してほしかったとの声も、ちらほら聞きます。確かに角川書店から出る綾辻さんの小説は『最後の記憶』が初めてで、馴染みのある出版社というわけではないですものね。この辺り、どういった裏事情があったのかは定かではありませんが。
『暗黒館の殺人』刊行が15周年に間に合えば理想的だったんだろうなあ、などと想像してみたり。
▼『どんどん橋、落ちた』(講談社文庫)10月発売予定。
親本刊行から3年。早いですね〜、もう文庫化ですか。
単行本は読まない、文庫化を待ってた人には朗報ですね。本格ミステリの原点ともいえる犯人当てが5編収録されています。綾辻さんならではの不思議な味わいもあります。ぜひ謎解きに挑戦してみて下さい。
(こういう本格の短編も、秘かに次作を期待しているんですけど、予定はないみたいで残念。)
◆◇◆
ジュンク堂池袋本店の「JUNKU
連続トークセッション」、『日本の洋館 全6巻』(講談社)の発売記念として、藤森照信さんのトークセッションが開催されます。うわあ、行ってみたいなあ。
藤森照信トークセッション「日本の洋館」
日時:10月6日(日)15:00〜
場所:ジュンク堂池袋本店 4Fカフェ
定員:40名(申し込み先着順(電話または来店時に))
問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)
8月14日
『殺意の時間割』(角川スニーカー文庫)読了。
スニーカー文庫のミステリ・アンソロジーも4冊目。相変わらず豪華な執筆陣です。
赤川次郎「命の恩人」
さすが赤川さん。冒頭の引っぱり方なんて上手いなあ。読後感もいいです。
鯨統一郎「Bは爆弾のB」
題名は、やはりスー・グラフトンを意識しているのかな。本家は『危険のP』まで翻訳されているようですね。
さて鯨さん、この調子で果たして『C』もあるのでしょうか。
近藤史恵「水仙の季節」
流れるような文章が上手い。題名はちょっと平凡だったかな。
西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
キャラにはあまり惹かれなかったけれど、二人の会話で推理が進んでいく様が面白いです。
はやみねかおる「天狗と宿題、幼なじみ」
油断していました。やられた〜。夏休みらしい好編。
8月15日
ネットで本を買われる皆さんへ。
『最後の記憶』、こちらでは19日まで予約受付中だそうです。
本体価格1600円‥あれ?角川のHPで1450円となっていたのは、私の目の錯覚だったのか?
◆◇◆
Ayalistでは、年末に「綾辻先生応援メッセージ」という掲示板企画を毎年行っていたのですが、今年は作家生活15周年に合わせて、この時期にやることにしました。
題して「** 15周年おめでとう掲示板 **」。
15年前、あなたは何をしていましたか?
え、生まれていなかった?そういう人もいるでしょうね‥(^^;)。
私は、ミステリとは縁遠い生活でした。綾辻さんのデビューも全く知らず、もっぱらショートショートや軽いエッセイ集なんかを読んで、日々過ごしておりました。
デビュー当時からの綾辻ファンという人もいらっしゃるでしょう。
つい最近、綾辻さんの小説を読み始めたという人もいらっしゃるでしょう。
出会いの時期は人それぞれ。読み始めたきっかけも人それぞれ。
熱心なファンでも、にわかファンでもかまいません。
ご一緒に、綾辻さんの15周年をお祝いしませんか。
掲示板の書き込み期間は9月半ばまでとします(何日に締め切るかは、サイン会の日程が分かってから決めます)。
途中、新刊発売があったり、サイン会があったりしますから、「まずは15周年のお祝いを、次に本の感想を、次にサイン会の感想を」なんて風に、ひとりが複数回書き込んでもOKです(ただし、本のネタバレ感想はご遠慮下さい)。
よく、締め切り過ぎてから「書きたかったけど忘れていました」っておっしゃる人がいるので、余裕を持って早めに、ね。
心のこもったメッセージ、お待ちしています。
掲示板の入口は、こちらです。
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