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 Ayalist 11月の日記(後半)

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11月16日

 背景は「卵」。ええん、思ったように描けないよう(ぐすん)。

 先日掲示板で話題になった「子ども向けの本」について、コラムにまとめてみました。長いですけど、よろしかったらどうぞ。

11月17日

 乙一『ZOO』(集英社)読了。
「僕の右端と左端がつまってます。」これは挟み込みチラシに書かれた著者の言葉(直筆)。悲惨だが前向き、残酷だが透明、乙一さんにしか描けない物語が10編も入っていて、読みごたえあり。ミステリ的仕掛けも随所で楽しめるしね。
「陽だまりの詩」には泣かされたし、「神の言葉」は再読にもかかわらず快哉を叫んだ(暗黒系、好きなんですよ)けど、一番好きなのは「SEVEN ROOMS」、やっぱこれだな、私は。
 ただひとつ残念だったのが、あとがきが収録されていないこと。Web上で公開されてはいるけれど、もはや乙一さんのあとがきは芸の一部(?)なので、きちんと本に載せるべきでした。読みが甘いぞ、集英社。

 あちこちの書評サイトで『ZOO』の感想を読んでみたら、笑っちゃうほどお気に入り作品が違うのねみんな(笑)。あと、苦手な作品をはっきり書いている人も多かったな。私は10編ともそれぞれに好きでしたけどね。

【このミステリィ、なぁ〜んだ?】(御器所さんの問題
第21問:ミステリィのタイトルを複数使ったアナグラム。もとのタイトルは?
 叩けば埃の見える小舟好き、すごいブーム
「ば」とか「ぶ」が鍵だとは思うんだけど‥あっ、ひとつ思いついたけど、残りが分からないなあ。

11月18日

「本格ミステリ冬の時代」はあったのか」(情報元:たそがれSpringPointCAPRICE CENTERLocked Room)を読みました。ふうん。綾辻さんがもしこれを読んだら何とおっしゃるか、その一点のみ興味あり。

 ついでに。福井健太さん殊能将之さんが取り上げていた、西尾維新さん『きみとぼくの壊れた世界』(講談社ノベルス)の中の一節。
「古典にもっと親しむべきだという意見はよく言われるものだが、そんなもの、たまには初代ファミコンで遊べと言われているみたいなものだからな」
 はあ?クイーンやカーはファミコンで、今のミステリはゲームキューブとか? んなこたないっしょ(笑)。

11月19日

 ラジオの公開生放送を見に行ったつもりが、番組そっちのけで隅のテレビでやってた映画の予告編特集に釘付け。あー、やっぱり映画は良いなあ(うっとり)。さしあたって観たいのは『キル・ビル』と『木更津キャッツアイ』だな。

 今読んでいる『2分間ミステリ』に落丁が。P121〜152が重複してて、P153〜184がないの。いやはやびっくり、こんなことってあるのね。

11月20日

■ 関ミス連冬の大会 ゲスト:我孫子武丸さん(情報元:流星通信
  日 時:12月21日(日)時間は未定
  場 所:大谷大学(京都)
  詳しくはこちら ただいま質問募集中
(大谷大学のページ、安孫子武丸って書いてあるよ、むかむか。)

■ 有栖川有栖さん『白い兎が逃げる』(カッパ・ノベルス)刊行記念サイン会
(情報元:ALICE In MysteryLand 掲示板 詳細が分かり次第お知らせします)
  日 時:12月6日(土)
  場 所:ジュンク堂仙台店

 光文社ご愛読者感謝祭(2003/11/01〜2004/2/05)。対象書籍に「帯折り返しにキャンペーン案内があるノベルス・文庫」「GIALLO」なんかもあるので、購入者はどうぞ。

11月20日(その2)

 殊能将之『子どもの王様』(講談社)読了。
 子ども視点での語り口が自然で巧いです。子どもの王様の正体は読み始めてすぐに分かりました。ペンキの1件は、素直に感心。そしてこの結末は、考えさせられましたね。正義の味方は悪を滅ぼしました、めでたしめでたし‥とはならない現実。苦いけれど、その分心に残りました。
 著者が自らの子ども時代を語ったあとがきが、すごくいいです。そういえば『くらのかみ』はあとがきがなかったな。小野さんの少女時代、ちょっと知りたかったです。

11月20日(その3)

 栃木はあんなかよ!(笑)<ドラマ「マンハッタンラブストーリー」をたまたま今日初めて見た私。きゃー、キョンキョンが踊ってる〜(妙なところで喜ぶ私)。遠山景織子はレギュラーなんですか?

11月21日 遅くなってゴメンね

 虹を見ました。弧が、ほぼ180度分見えました。子どもたちと一緒になって「すごい!すごい!」と大騒ぎ。
 子どもの頃は虹なんて、絵本でしか見たことなかったな(in 神奈川)。栃木に住むようになってからは、二年に一回は見ているかも。それだけ夕立が多いんですね。

 長女さんが夢中になっている「怪談レストランシリーズ」、おお、これは結構ホラーではないですか。こういうのが好きならば、そのうちあんなのこんなのも読ませちゃる〜と、手ぐすね引いている私(笑)。いいのか?いいのよ。

 長男くんには『鉄道模型Nゲージを楽しむ 2004』を、次男くんには『14ひきのあさごはん』を、そして私は『猫の名前』<これ、本屋の店頭で一目惚れ。ああ、お金がいっぱい飛んでいっちゃったわ(ため息)。

11月22日 行きたかったな、朗読会

 大極宮のお三方(大沢在昌さん・宮部みゆきさん・京極夏彦さん)の自作朗読会2、九州公演(小倉)があります。詳しくは大極宮をどうぞ。同ページには、先日15日に行われた東京公演の模様がアップされています。CDは出るかもしれないのね、そうかそうか。

 松嶋奈々子の生茶のCM(♪行ってみたいと思いませんか〜っての)が好き。前のすべり台バージョンも良かったけど、あのナンセンスさがたまりませんね。にこにこ。

 アンケート その1
ミステリサイト管理人の皆さんへアンケート」(政宗九の視点
 締切は25日(火)24:00。

 アンケート その2
2003年版 読まずに年が越せるか!」(月の裏側
 こちらはもう5年もやってる企画なんですね。今まで知らなかったさ。締切は12月10日(日)。

11月23日 連休の中日

 小学校のバザー、役員の私はてんやわんやの午前中でした。午後は次男くんを連れて、かいけつゾロリショー(本屋にゾロリの着ぐるみが来店)と仮面ライダーショー(デパートの特設会場にて)を、はしご。お母さん、ガンバリマシタ。勤労を感謝してくれ〜。

 有栖川さんや山口さんや京極さんや、関西方面は講演会ラッシュの時期ですね。行かれた方、いかがでしたか。

11月24日 

【このミステリィ、なぁ〜んだ?】(御器所さんの問題
第22問:ミステリィのタイトルを複数使ったアナグラム。もとのタイトルは?
 まさか異国でタコ踊りとは。実はあの子、肉屋のスミスさん
 最近は考えるのが億劫になってきました、だって難しいんだもん。

ドナルド・D・ソボル『2分間ミステリ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。
 推理ゲーム本の類いには、普段はあまり触手が動かない私ですが、これは別格。なにしろあの「少年たんていブラウンシリーズ」の作者ですからね。ああ、懐かしい!思いっきり楽しみました。
 mihoroさんの戦績は、70問中正解39、不完全ながら正解7、ハズレ21、ちょっと疑問3。正解率50%は低すぎですね。
 71問目は懸賞クイズになっています。早速応募しよっと。

11月25日 

佐々木丸美『崖の館』(講談社文庫)読了。
 奥付を見ると「昭和63年」とあります。今から15年前の文庫、ということは、親本が出版されたのは20年くらい前でしょうか。
 デビュー作『雪の断章』が斉藤由貴主演で映画化された頃は、佐々木さんの本がずらっと平積みになっていましたっけ。講談社文庫のピンクの背表紙、表紙の味戸ケイコさんの絵が印象的でした。あれだけブームだったのに今では絶版、復刊ドットコムでも交渉凍結なのは意外(著者の意志を尊重して、ということらしいです。詳しい経緯は「M's neige」を)。
「佐々木丸美さんの書いた本格ミステリがある」と聞き、古本屋で見つけてきました。

 前置きが長くなりました、感想を。高校生の涼子の一人称で話が進むのですが、これがどうも甘ったるくて初めの頃は正直、読み辛かったです。でも、いくつかの事件の真相が最後にすべて明かされる段は、圧巻。特に犯人の独白は、読みごたえがありました。

11月26日 しめきり〜

 暗黒館の締切時期ですね、今月も無事乗り切ったかな、綾辻さん。

『匣の中の失楽』三万円豪華本の話(情報元:ふわふらやじろべえ)は、もう少し具体的な内容が分かったら、サイトに書くことにします。

 一昨日ご紹介した『2分間ミステリ』のお話をもう少し。問いと答えが交互に書いてあるのは単なる推理クイズ集、本書はさらにミステリ短編集の趣があります。問題はもちろんのこと、質問(わずか1行)も、解答も、短いながらもきちんと小説になっているんですよね。短編に必須(と私が思っている)の切れ味、謎解き+αのあるところが好きです。
 国内にも、岡嶋二人さんの『ちょっと探偵してみませんか』(講談社文庫)という秀作があります。この作品集には、わずか四文字の解答というのがあって、これなどは切れ味鋭すぎてゾッとしたほど。

 青猫屋敷に、山口雅也さん講演会のレポがアップされています。やはりチェスタトンは「短編ミステリの理想形」ですか。ブラウン神父、読むのが楽しみだわ〜(^^)。

11月27日 見つからない

 新潮文庫の新刊は、今日も見つかりませんでした。発行が遅れているのかな?『オーデュボンの祈り』〜。

 発売から一ヶ月、ミステリーランド篠田真由美さんの本が、栃木の本屋を何軒まわっても一冊も見あたりません。発売日からチェックしているのに一冊も。いまだに実物を見たことない私であります。同時期発売の有栖川さんやはやみねさんの本はあるのに。すっごく売れているのか、初版の発行部数が少なかったのか。いや、後者はちょっと考えにくいな。
 講談社さん、お店に置いてないと、売れるはずのものも売れませんよ。もっと上手に商売しましょうよ〜。

 年末恒例のベスト10本、このミスは8日(月)発売(なのかな?6日の土曜あたりには出そうな気が)、本格ミステリ・ベスト10はなんと1日(月)発売だそうです。原書房さん、頑張りましたね。
 今年は綾辻さんの新刊は出なかったので、興味の対象はもっぱら「私の隠し玉」。来年こそは『暗黒館の殺人』の年になるでしょう、いくらなんでも

11月27日(その2) ええっ

 さっきファウストのメールマガジンが届きました。小生物語という伏線はありましたが、”「ファウスト」第2号にはあの乙一さんがやってきます!!”に、ちとびっくり。

11月28日 ありました

オーデュボンの祈り』をようやく購入できました。わーい。
 他にも、買い忘れていた『クイーンの色紙』や、恩田陸さん推薦の『はなれわざ』(クリスチアナ・ブランドって今まで知らなかったのですが、山口雅也さんの講演会レポに影響されて俄然読む気が。文庫の表紙画がシンプルで良いわあ)を購入。あ、朱川湊人さんのも買ったよ〜>青猫さん。朱川さん、私と同年代の人なんですね。ホラー大賞受賞作『姉飼』(あついすいか、改め遠藤徹さん)は、表紙からしてただ者ではない雰囲気。最初のページをぱらっと読んだら、うわあ、これは気持ち悪くて面白そう〜(笑)、でも、文庫待ちかな、私の場合。
 マイケル・スレイドの『暗黒大陸の悪霊』は、法月さんの推薦文がそそりますね。最後の6ページって、なになに?(これはまだ買ってません)

 乙一さんの新刊が見つかりません(最近の日記はこればっか(笑))。角川の単行本(2日発売なのか)はともかく、光文社の絵本はどこ売り場を探せばいいんでしょう。文芸書の新刊?絵本のコーナー??

11月29日 もうすぐ師走

 早いなあ、もうすぐ12月ですね。「足利銀行に公的資金注入」のニュースに不安がつのる栃木在住のmihoroです。ローンがチャラになるんだったら嬉しいですけど(そんなこたあない)。

 通常掲示板、夕方から夜にかけてなかなかアクセスできません。もしかして皆さんもそうでしょうか? 移転先を探してみるかな。

 乙一さんの『失はれる物語』や京極さんの『後巷説百物語』は来月頭に出版されるようです。「あとこうせつひゃくものがたり」って読んでた人、手挙げて(はあい‥)。「のちの〜」が正式名称なんですね。

11月30日 ♪雨降りお月さん

 朝からどしゃぶり。日中は小降りになりましたが、洗濯物が乾かないったら。雨が続くと乾燥機が欲しくなるんですよねえ、で、晴れると忘れる(笑)。

朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(角川ホラー文庫)読了。
 表題作は、第10回日本ホラー小説大賞の短編賞を受賞。中編「鉄柱(クロガネノミハシラ)」も同時に収録されています。巻末の選評はネタバレがあるので、本編を読んでからどうぞ。
 優しく柔らかな文章が心地よいです。「白い部屋〜」は、”月が啼く”という言葉の美しさ、静謐なイメージにすっかり心を奪われました。「鉄柱」は、死生観についてしみじみ考えさせられる秀作。よく「死ぬ時は誰でも、ひとりだ」なんて云うけど実は、周りの人に何の影響も与えずにひとりで死ぬなんて不可能なんですよね。

 ポンツーンが雨に濡れてふやけて届きました(笑)。12月号の「ミステリーの書き方」はなかなか読みでがあります。来月号は東直己さんと石田衣良さん。

 

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