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 Ayalist 2005年3月の日記(前半)

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3月1日 3月の綾辻さん。25日「IKKI」5月号、「月館の殺人」第4話。ミステリーランドはいつになるのかなあ。

 小路幸也(しょうじ ゆきや)『そこへ届くのは僕たちの声』(新潮社)読了。植物状態の人の声が聞こえる奇跡、中途半端な誘拐未遂事件。「ハヤブサ」というキーワードをきっかけに、それらの事件と点在する幾人もの人たちがつながってゆく中盤が面白かったです。大人と子どもの信頼関係も心地良いし。これでもう少し文章が達者だったらなあ。

 日記の背景は「ねこ曜日」。描き終わってから、草原より空や宇宙のイメージだったかなあと思いましたが、まあいいや。

3月2日

「死にたい」とまで積極的ではなくても、「もう生きていなくてもいいかなあ」くらいは、誰でも一度や二度は思ったことがあるのではないでしょうか。そんな時はぜひ『幽霊人命救助隊』を読むべし。死ぬのはとりあえずこの本読んだ後にしておきなさいって(で、読み終わった時は気持ちが変わっていることを祈る)。──集団自殺のニュースを見てこんなことを考えておりました。

3月2日(その2)

 MYSCON6 児童向けミステリ企画(仮)。古今東西の児童向けミステリについて、思い思いに語り合ってみませんか、だそうです。ええと、トラックバックってのは同じブログ内じゃないとできないの?

3月3日 以下3件はメールマガジン「講談社ミステリーの館」3月号より得た情報です。

 有栖川有栖『モロッコ水晶の謎』(講談社ノベルス)刊行記念サイン会
 東 京:3月13日(日)14:00〜 三省堂書店 有楽町店 03-5222-1200 整理券先着200名
 大 阪:3月19日(土)14:00〜 旭屋書店 本店 06-6313-1191
 名古屋:3月20日(日)13:00〜 星野書店近鉄パッセ店 052-581-4796
 名古屋:3月20日(日)16:00〜 三省堂書店 名古屋高島屋店 052-566-8877
 3日20:00の時点では、東京の三省堂以外の3店鋪のHPではまだ情報がアップされていません。
 名古屋はダブルヘッダーですか、凄いなあ。4月発売の「メフィスト」では、台湾で先日行われたイベントの模様を有栖川さんご自身がレポートして下さるそうですので、こちらも楽しみ。

 第32回メフィスト賞受賞作、真梨幸子『孤虫症』。試読が出来ます。発売は3月下旬。

 映画『ローレライ』公開を記念して、原作『終戦のローレライ』と映画の壮大なる世界を一挙公開。
 日時:3月2日(水)〜4月3日(日)(3/21を除く月・火は休館)
 場所:講談社 K‐スクエア
 映画関係の展示多数。著者サイン本や映画サントラCDなどの販売あり。宣伝用DVD、ポスター、号外などの特別プレゼントもあるそうです。

◆◇◆

 長らく更新の止まっていた幾つかのページを整理。リンクを切っただけで削除はしていないので、しばらくは検索などで引っ掛かってくるかもしれませんが。

3月4日

 雪です雪。午前中ずっと降っていましたが、春の雪なのですぐ融けちゃいそう。でも、mihoroさんが普段使っている車はノーマルタイヤなので、道が白い間はしばらくどこにも行けません。

 ポプラ社と云えば、子どもの頃読んだ怪人二十面相シリーズの出版元ですが、そうか今は「かいけつゾロリ」なのね。我が家の男の子たちは皆小学校低学年でこれにハマりました。今は毎晩次男くんに読んで聞かせてます(イシシとノシシの声真似はできるんだけど、ゾロリは難しい‥って、別にアニメの声帯模写をやらんでも(笑))。そう云えば、『文庫版・少年探偵江戸川乱歩 全26巻』『文庫版・怪盗ルパン 全20巻』は2月発売と聞きましたが、まだ出ていないのかなもう出ているそうです。なま楽の画面は予約受付中になっていますが、1冊1冊は在庫ありになってました。装幀は藤田新策さん、雰囲気いいですね。

3月5日

 佐々木倫子『Heaven?(4)』(ビックコミックス)帯の推薦文を綾辻さんが(都鞠さん情報)。ううむ画像からだとはっきり読み取れないぞ。明日、じゃない、今日本屋へ行って見てきたいけど‥行けるかなあ(雪がとければ)。

3月6日

 今日の日記はすんごい長いです、すみません。「講談社ミステリーランド」について、ちと思うところを書くぞ、と。書店員でもなく出版関係者でもない素人の妄言ですので、アホなことや失礼なことをいっぱい書いているかと思いますが、どうぞお許しを。ツッコミがありましたら遠慮なく掲示板にてお願いします(っていうか、一般読者にはどうすることもできないことばかり、講談社の人が読まなきゃ意味ないじゃんな内容になってしまいましたが、ま、いっか。最近のmihoroさんはこんなことを考えていたんですよーということで)。

テーマ【講談社ミステリーランドをもっとメジャーな存在にしたいっ!】
[目的]ミステリーランドにもっと売れてほしい。その方法を考える。
[背景]2003年夏から刊行が始まった「かつて子どもだったあなたと少年少女のための ミステリーランド」。爆発的に売れているんなら問題ない(笑)んですが、実際はどうなんでしょうか。重版の声もちらほらとは聞こえてきますけど、近所の書店を見るかぎり、扱いは非常〜に小さいです。配本がストップしてしまった書店もあります。
 コンテンツはすごくいいと思うんです(既刊14冊のうち3冊しか読んでいない私が云うのもなんですが)。ネット上の書評を見れば軒並み高評価。年間読了数が3ケタに達するお歴々の感想ですから、信用できますよこれは。なのになのに‥
 中身がいいのにもったいない!大々的にヒットさせたいっ!「本の復権(ルネッサンス)を願い」と講談社のページには書いてあるけど、私にはただ願っているだけにしか見えません。七夕じゃないんだから、願うだけじゃルネッサンスなんて一生訪れないって。行動せいよ行動を。
 それでは、現在私が歯がゆく思っている点、こうしたらいいんじゃないかと考えたことを、以下に書きますねー。
[問題点]
1.
誰に売りたいんだよ誰に。── 篠田真由美さんの日記(2002/12/04)は引用もリンクもできないので(くそっ)、要点をまとめますと、企画が立ち上がった当初は「少年少女ミステリー図書館」というレーベルだったのが、それだと児童書売り場に置かれてしまうので、現在の「かつて〜」になったのだそうな。
 ちょっと待て。なんで児童書売り場だとまずいのだ?
(ちなみに私の住んでいる地域の書店を調べたところ、児童書売り場で売っていた書店が7店中2店ありました。図書館も、K図書館では一般書の棚に、U図書館では「ヤングアダルトコーナー」(中高生向き)の棚に。まちまちですね)
 児童書売り場に置かれたくないってことは、出版社は大人を購買層と考えているんでしょうか。でも「ミステリーランドってジュブナイルでしょ」と、買わずに(もしくは読まずに)いる人は、ネット巡回して感じるんですけど、意外と多そうですよ。
 表紙はイラスト、挿絵もあって、活字は大きくルビも振ってあります。明らかに子どもが読めるように配慮した本なのに、児童書売り場には置かれたくないと云う。でも大人には「子ども向けの本でしょ」と敬遠される。なーんか、ちぐはぐなんですよねえ。
2. 値段が高いよ。── 宇山さんごめんなさい、とまず謝っておこう。下の[参考記事]を読めば分かるように、理念は素晴しいです。祖父江さんの造本も素晴しいです(スリーブケースがきつすぎて、本の出し入れに苦労するけど(笑))。でも、やっぱり高いよ。ネット巡回していても「高い」という声があちらでもこちらでも。今のような売り方では残念ながら、価格がネックになってます。
[解決策]
1.
大人と子ども、両方に売る。
 なんだい和洋折衷というか、いちご大福というか(笑)‥いえいえ、真面目に話してます。ミステリーランドの最大の特徴は「大人と子どもが一緒に読める」だと思うのです。子ども(小学校高学年以上を想定してます)はもちろん、大人が読んでも読みごたえのあるミステリ。親と子が、先生と生徒が、一冊の本を一緒に楽しめる。このことは大いに宣伝すべきです(宣伝については3. で述べます)。
 理想は、一般向けの単行本売り場と児童書売り場、両方に置いてもらうこと(これは書店の場合ね。図書館は1館に1冊でいいです)。それが無理なら普段は一般向けの棚でいいですから、せめて夏休みと12月だけでも児童書売り場にミステリーランドの専用コーナーを設けてもらうよう、書店に働きかけます(誰が?講談社の人が)。夏休みの宿題には、たいてい読書感想文がありますから、そのネタ本に(ミステリーランドは何故か夏休みの話が多いので、季節的にもぴったり)。12月はクリスマスプレゼント用に。プレゼントには最適ですよ、造本が綺麗だと映えますしねえ(^^)。単行本としては割高な価格だって、ゲームソフトよりは遥かに安い!子どもがゲーム脳になる心配もない!(いや、ゲームを悪者にするつもりはないのですが)
2. まずは大人の財布を開かせる。
 本当は、「○○ちゃん、誕生日に何が欲しい?」「ミステリーランドの本!」とか、子どもがなけなしのお小遣いを握りしめて「ミステリーランドの新刊、出てますか?」と書店のカウンターにやってくるとか、そういう光景が見られるようになるといいのですが、それは少し先の目標としましょう(ゲームソフトに比べりゃ半額以下なんだから、子どもが買いに来たっておかしくないんだけど)。まずはターゲットは、大人です。
 著者のファン‥こいつらは黙ってても買うので放っておいても大丈夫(笑)。
 本をよく読む人‥ネットをやる人だったら、ミステリーランドのHPを充実させれば興味をひくことができるかも。だいたいねえ、ミステリーランドのページは、現状じゃ全然ダメですよ講談社。あれじゃ単なる買い物かごです(HPの改良案については3. で述べます)。他には、講談社の書籍に挟み込みのチラシを入れ、ミステリーランドが大人にも楽しめる本であることを宣伝するのもいいかもしれません。
 あとは、いかに普段本を読まない大人にPRするか。悲しいかな、読む人より読まない人の方が人数的には遥かに多いですからねえ。一番の狙い目は、小中高生の親と祖父母、学校の先生「朝の10分間読書」を取り入れている学校の多いことからも分かるように、学校が率先して読書を推奨している時代なんですよ今は。だからある意味ラッキーです。子どもに「学校で読書の時間があるから、本を持っていかなくちゃならないんだけど」と云われたものの、親は何を買ったらよいか分からない<自分が読まないから(笑)。先生も何を薦めたらよいか分からない<自分が読まないから(笑‥えませんぜ)。彼らは情報を求めているはずです。子どもの頃受験戦争をくぐり抜けてきた典型的なマニュアル世代なので、お手本がないと不安なんです。そこにぽんと「こういうお薦めのシリーズがありますよ」と提示してあげると、たぶん食い付きます(笑)。
 さらに祖父母の世代になりますと、孫に何か買ってやりたい、でもゲームは良く分からないし今一つ気が進まない、おやこんな綺麗な本が、なになに大人も子どもも楽しめる「ミステリーランド」、これだったらプレゼントにちょうどいいかも(と上手く事が運べばいいですけどね)。宇山さんのおっしゃる「1冊の本を一生大切に」という精神も、年輩の人ほど共感を覚えるのではないでしょうか。
3. 宣伝する。
 2日も書き続けていたらだんだん飽きてきました(笑)が、もう少しです、頑張りましょう(読む方も大変でしょう、大したこと書いてありませんから、飛ばしていいですよー)。
 テレビCMは効果絶大でしょうが、莫大なお金がかかる(よね、多分)ので無理だろうな。挟み込みチラシ、雑誌に(文芸誌だけじゃなくて、主婦向けの雑誌や漫画誌、ゲーム誌なんかにも)広告を出す、書店用ポスターや専用POPを作って配付する、くらいはできそうですが、どうでしょうか(もうやっているなら、それでよし)。「大人も子どもも(一緒に)楽しめる」というのを重点的に宣伝しましょう。
 全国の図書館、全国の小中学校の図書室に揃えてもらうのも、本のPRの一環と考えれば効果があると思います。全国に行き渡らせても数千冊の売り上げにしかなりませんし、図書館ではスリーブケースは捨てられちゃうだろうし‥でも、あの凝った造本が図書館や図書室だと意外と活きるんですよ。ミステリーランドは普通の単行本に比べるとひとまわり小さいので、書店で新刊本の棚に並べられると埋もれちゃうんです(笑)が、図書館だとまわりの本が色褪せているので、ミステリーランドの背表紙の金文字と布張りの発色の良さがとっても映えて目立つんです。目立つのはいいことです、ちょっと読んでみようかなって気になりやすいですからね。さすが、造本にお金がかかっているだけのことはある(まあいずれ色褪せてしまうかもしれませんが(笑))。
 ネットの宣伝効果は、正直それほど期待できないとは思うのですが、昨今は小中学生が学校の授業でインターネットを使う時代ですから、彼らが読んで楽しいページに、ミステリーランドのHPを作り変えましょう。これはお金かかりませんよ(笑)、手間だけです。感想メールを募集して公開したり、書評リンクを作ったり。配本予定がなくても月1回は更新してくれると嬉しいな。著者インタビュー(自分の書いた話についてはもちろん、作家自身の子ども時代の話も聞きたいぞ)とか、制作者(編集者や装幀家)の裏話なんかも定期的に読めるとなおいいですね。次回配本予定も、今までのように本が出てからじゃなくて、事前に進捗状況を流してほしいなー。
4. レーベル名は「ミステリーランド」だけにする。
 え、最初からそうですか? えーと、これは本当に個人的な意見(今までのも全部そうですが(笑))なのですが、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というのは長過ぎます(考えた人には悪いけど)。もうちょっと覚えやすい、すっきり短いキャッチにすればいいのに。
 それから、宣伝の際に「ミステリー」を前面に出し過ぎると今の時代マイナスかも、と思ったことも一応書いておきましょうか。最近、学校で陰惨な事件が起きたり、未成年が事件を起こしたり、いやな時代でしょ。ミステリーというとどうしても犯罪や殺人を連想しがち、「こういうご時世に、子どもにそういう書物を読ませるのはいかがなものか」なんて云い出す大人がいないともかぎらない(<短絡的な考え方する人、大っ嫌いなんだけどね、私は。でも、そういうツッコミが入って売れなくなるのは悲しいし)。だから、冒険譚とか「不思議な謎が解けてしまう不思議」(<有栖川さんの名言)とか、そっちのカラーを売りにした方が成功しそうです。
5. 文庫化(青い鳥文庫みたいな感じ?)する。
 第1期の執筆陣、26人もいますよいつ終わるんでしょうか(笑)。第2期はミステリ以外が専門の作家さんにも参加してもらう予定だと宇山さんがおっしゃっていたような‥まあそれはさらに先の話なので置いといて。
 価格の高さがネックになっているのなら、廉価版を出せばいい(宇山さんの方針を思いっきり無視してすみません)。でも、今すぐ出してしまっては、せっかく志の高い本を作った意味が薄れてしまうから、第1期26作揃ってしばらくした時点で全巻揃って一斉に文庫化、というのはどうでしょうかね。表紙は単行本を上手く活かす(つまり同じイラストを使う)のがいいなあ。ラノベ系イラストは遠慮したいぞ(笑)。
6. ミステリーランドの装幀が「第38回造本装幀コンクール展 文部科学大臣賞」を受賞したこと、ご存知でしたか? こういう冠はばんばん宣伝に使いましょう。価格の高さも賞効果で少しは帳消しになるかも。
7. とにかく売れても売れなくても、途中で企画を打ち切りにはしない。当初の予定を消化するまで、最後まで続ける。
 最初は3ケ月ごとに3冊ずつ配本という話でしたが、もうすでにペースは落ちています(笑)。いえ、いいんですいいんです。第1期、第2期と予定していた作家さんがみんな作品を出すまで、長く長く続けてほしいですから。せめて、子どもの頃にミステリーランドを読んだ世代が親になるまでは、意地でも続けましょう。続けてこそ、企画が成功だったかどうかが分かる、息の長い仕事だと思うのですよ。
[参考記事]編集者、宇山さんの言葉
 担当編集者より(bk1)本なんて読めればいいじゃないかという考え方もあると思いますが、人生を決定づける一冊にもなりうるものです。そんな宝になる本が、このミステリーランドの中にあったらいいな
 講談社ミステリーの館決して安くない本ですが、手にとって見てもらえば、いかに本って素敵なものか一目瞭然です。親から子へ、子から孫へと読み継がれる本作りを目ざしています
 AllAboutJapanこの企画が立ち上がった当初、安価で持ち運びやすい形にしようという意見が大勢を占めていた。でも、僕は、釈然としなかった。今、本って、読み捨て、買い捨てでしょ?本をもらう喜び、買う喜び、手に入れる喜び、そういうものがなくなってきている。それを、子どもたちに伝え、大人たちに取り戻してもらうには、それなりの手触りがないと。とにかく、一生、宝物にしてもらえるような本にしたかったんです

3月7日

 本格ミステリ作家クラブ「今月の本格トピックス」に、綾辻さんの「私の愛する本格ミステリ・ベスト3」が掲載。昨年9月にGIALLOに載ったものですね。それから会報の最新号には、本格ミステリ大賞の候補作を決めるにあたっての予選委員の選評と選考経過が。う、う〜む、『暗黒館の殺人』の評価が分かれ紛糾したようです。結局議論では合意に達せず、決選投票を行うこと2回。大変だったんですね。候補に挙がった作品は、5作の他には『天城一の密室犯罪学教程』『アルファベット・パズラーズ』『イニシエーション・ラブ』『硝子のハンマー』『監獄島』『キマイラの新しい城』『パズラー』。

 西原理恵子さんの『毎日かあさん カニ母編』が、文化庁メディア芸術祭のマンガ部門優秀賞受賞。すご〜い。しかも鳥頭の城によると、『毎日かあさん〜お入学編』(毎日新聞社)が3月26日発売予定。おおっ、これは楽しみ。都知事と対談って‥何か怖いもの見たさって感じですな(笑)。

 近所のシネコンのロビーでは常時、近日上映予定の映画の予告編を流しています(^^)。結構な本数あって、いったん見始まると一時間くらい釘付けになってしまう私(笑)。昨日は「ZOO」が見られました。うおお、これは絶対映画館で見るぞ〜。勢いに乗って『ZOO』再読中。

3月8日

 最初に情報を知ったのは書店員の店売配達日記だったかな、三省堂書店のポイント制導入。でも「1冊につき3ポイント加算、100ポイント(34冊分)たまるとどの店舗でも使える300円券がもらえる。ただし、その券が使える時期は5月と11月」という条件付き。安い本を数多く買うほどお得なのね(笑)。
 私が良く行く栃木のL書店では、何年も前からポイントカードを導入しているので、何を今さらという印象。100円で(たしか)1ポイント加算、1ポイント1円としていつでも使えます(有効期限はあったような)。高価な本を買う時はなるべくこのお店で購入しています。

 今日は絵本を4冊読みました。
 江國香織/いわさきちひろ『パンプルムース!』(講談社)(<リンク先で編集者のコメントが読めます)。新聞広告を見てひとめぼれ、速攻買いました。ちひろさんの絵に江國さんのひらがなの詩が。見た目はやわらかだけど中身は相当に鋭いです。これはいい!
 七戸優『箱少年』(パロル舎)。だいぶ前にここの日記でも紹介した本。ちょっとレトロな少年の絵と短い文章がいい感じ。七戸さんのサイトには「制作秘話」があります。
 エドワード・ゴーリー『まったき動物園』(河出書房新社)。「まったき」の意味が分からなくて(笑)。原題は「The Utter Zoo」“完全な動物園”。ゴーリーらしい奇妙かつユーモラスなアルファベット本。短歌調の訳も最高。
 エドワード・ゴーリー『おぞましい二人』(河出書房新社)。ひたすら淡々と綴られる物語。絵だけ見ていると、ぽわ〜っとした感じ(笑)なんだけど、現実に起こった事件を題材にしているという点で、他のゴーリー本と一線を画する読後感がありますね。

 一昨日の日記はあんまり長いんで(笑)日記のページに移しました。掲示板に書き込みたくさん、ありがとうございました。ミステリーランド、このまま長く長く企画を続けてほしいですね。「自分が子どもだったら、あの装画では手に取らない」ってのはすごく分かるぞ(笑)。子どもの頃を振り返ってみるに、ある本がお気に入り昇格するかどうかは、物語の内容より装画にかかっていたからなあ。

3月9日

 居間の本棚(小説以外の本やらなにやらが入っている)を整理。古い雑誌や本を大量に整理して、二階の納戸(mihoroさんの私物は納戸に積んであります、自分の部屋がないから(涙))に置いてあった本を入れたら、あれ、入り切らないぞ、みーみーみー(泣)。
 さて、日曜日の外出に向けて課題図書を読むとしますか。

3月10日

「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2005」(by 政宗九さん)いよいよ投票が始まります。締切は5月10日23:59。今年はめずらしく5作読了しているので(シリーズ物が少なかったのと、一番分厚いのを最初にクリアしていたのが勝因かと(笑))私も参加します。「本格について語るのは百年早い」と常々云っている若輩者ではありますが、まあ「枯れ木も山のにぎわい」かと。
 大勢参加すればするほど盛り上がると思うので、5作読了した方は、ぜひぜひご一緒に参加しましょう!

 日本推理作家協会賞の候補作、5作品全部当てられた方には何か差し上げますby 杉江松恋さん。え〜、何だろ何だろ。協会賞って長篇短篇関係なく一人一回しか受賞できないのよね。過去10年の受賞作家を見ると‥歌野晶午/垣根涼介/伊坂幸太郎/浅暮三文/有栖川有栖/山田正紀/古川日出男/法月綸太郎/光原百合/東直己/菅浩江/天童荒太/福井晴敏/横山秀夫/東野圭吾/香納諒一/北森鴻/馳星周/桐野夏生/真保裕一/梅原克文/京極夏彦/黒川博行/折原一/藤田宜永/加納朋子/山口雅也(敬称略)。こりゃ獲ってない人(かつ、昨年本を刊行した人)を探す方が難しいかも(笑)。昨年の各種ベスト10を見ると、ふ〜む、あの人とあの人と‥、名前は挙がってないけど、恩田陸さんもありかなあ。

 相変わらずINOさんの右脳TVは面白いですね〜。「ベッドが藁」って、ハイジじゃないんだから(笑)。星を見ながら干し草のベッド、憧れたものです。

 ひいろさんが「ミステリーランド」について反応して下さっています。「ヤクルト古田や眞鍋かをりに読ませることができれば」ってのは一理あるかも(笑)。それでも、テレビの視聴者数や新聞の購読者数に比べたら2〜3ケタ少ないよね。
 ブログの登場で、トラックバックやキーワードによる横のつながりは、確かに以前よりは増したけど、まだまだ個人サイトは一部を除いて「カラオケ状態」(by 森博嗣さん)だと私は思います。みんな自分が歌うのに一所懸命、他人が歌ってる時はひたすら次に歌う歌を決めている、という感じ。速報性はピカイチだが玉石混交、真贋は自分で判断というのが現在のネットではないでしょうか。今後どうなってゆくかは分かりませんが。
 でも、出版社はもっともっとネットに敏感になって活用しろよもったいないじゃん、と常々思いますね。サイン会情報や新刊情報、いの一番にアップして下さいよ〜。

 4月の文庫新刊予定を書店にてチェック。京極夏彦『姑獲鳥の夏』分冊文庫版(上・下)4月15日発売って‥なにこれなにこれ。上下巻は嫌い、分冊にはしないって昔テレビでおっしゃってたのに京極さん。みゅうさんがおっしゃるように、映画化に合わせてって事なのかなあ。表紙用に新たに張り子を作るのかしら(それはないと思うけど)、あ、映画の画像が表紙かな。
 古処誠二さんは初の文庫化、でも『フラグメント』(新潮文庫)って‥そんな作品あったっけ?? 伊坂幸太郎『ラッシュライフ』(新潮文庫)は買います!読みます!

3月11日 アナザーコード「有栖川有栖先生からのアドバイス」。凝ったページですね、パズルになってるよ。

 安野光雅『空想の繪本』(講談社)読了。安野さんの絵本は、トリッキーなものも自然を描いたものも、みんな大好き。この本は、過去の作品についての解題エッセイがたいそう興味深かったです。

 光原百合さんインタビュー。『最後の願い』について、いろいろ語られています。次作はミステリではなくファンタジーの予定だとか。

 毎月の楽しみになりました、佐野洋さんの「文芸3点」(朝日新聞掲載)。今月は沼田まほかるさんの『九月が永遠に続けば』が取り上げられています。「仲間だけに通じる造語や語法を並べ立てた文章を書く人もいるが、言葉を選び抜いた、しかも文法に則った文章の方が、より強く訴える力を持っている」に、共感。

3月12日

 有栖川有栖『モロッコ水晶の謎』(講談社ノベルス)読了。一番のお気に入りは掌編「推理合戦」。『ジュリエットの悲鳴』の時も思ったけど、有栖川さんのショートショートは上手いですね。物語が短かければ短いほど、一文一文の担う役割が大きくなり、それだけ作家のセンスが問われると思うのですよ。読者に推理させるタイプの話ではないにせよ、こういうの好きだなあ。

 明日は、地球を生きる子どもたち写真展と、モロッコオフに行ってきます。マリアの心臓も行くかも。

3月13日

 今朝、栃木は(風は冷たかったけど)快晴だったので、「もう3月だもんね、季節は先取りしなくちゃ」とばかりに薄手の上着で颯爽と出かけたら、
 東京は雪でした。ありえねー(泣笑)。
 寒い中、あちこち歩き回って予定を消化。日付けが変わる少し前に、家にたどり着きました。ええと、詳しいことは明日以降の日記に書きますが、「太田忠司さん、『黄金蝶ひとり』第21回うつのみやこども賞受賞、おめでとうございます! 講演会、一般人も参加できるならぜひぜひ伺いたいです。地元ですし(^^)」「マリアの心臓で4月、恋月姫の展覧会があるらしいです。ご本人もいらっしゃるのかな」「天野可淡の展覧会、もしかしたら来年あたりあるかも」「渋谷のブックファーストに初めて行きました。羨ましいなあ、品揃えが豊富で。こういう本を目立つところに置くから思わず買っちゃったじゃないですか ← 小説の単行本は滅多に買わないくせに、画集となると途端に財布の紐をゆるめまし妖怪に取り憑かれる私(笑)」「密かにモロッコとモンゴルの区別がついていなかったmihoroさん(大馬鹿)」「モロッコ料理は意外と薄味、野菜が豊富、コーヒーはたこ焼きの匂い(謎)」

3月14日

 なるほどー、ブログ外部からトラックバックを送るには、こういうツールを使うわけやね。でも、AyalistトップのURLからトラバしたら、過去ログ倉庫に日記を入れた時にリンク切れになっちゃうなー。ううむ。

「森博嗣の浮遊研究室」最終回。そういえば最近は御器所さんの問題をやっていなかった(だって難しくて)。

『推理力』(双葉社)が文庫化されて『脅迫状であてましょう』(双葉文庫)に。綾辻さんや我孫子さん、喜国さんも出てますよ。

 昨日は、渋谷のマリアの心臓、行ってきました(^^)。入り口から7歩あるけば部屋の端、というくらい狭いスペースに人形が飾られています。照明は暗いけど、それほど倒錯っぽいディスプレイではなかったので、好感触。今回の展示は恋月姫さんの人形が多かったですね。恋月姫の双子人形を近くで見ようと顔を近付けたら、ジリジリジリ‥危うく蝋燭の炎で自分の顔を焦がすところでした(笑)。
 KATAN DOLLも3体あったかな。硝子ケースに入れられているものもあったけど、直に飾られているものもあって、感激。KATAN DOLLと並んで腰掛けることができるなんてもう!
 たまたまお店で会った年輩の男性、どうも口ぶりからすると片岡佐吉さん?KATAN DOLLを30体くらい所有していて、来年展覧会をやりたいとおっしゃっていました。うわあ、期待大。とりあえず来月は恋月姫さん(新作あり)、5月はアンティーク・ドールの展覧会を予定しているそうです。

3月15日 モロッコオフについては、こちらをどうぞ

 今だったら宇都宮が“戦場”にになりつつある。3月下旬に喜久屋書店が950坪書店をオープン、4月に新星堂が1100坪複合店をオープンという具合。ただでさえ紀伊国屋・八重洲・リブロ・いけだ書店に加えて地元法人も大型店舗を持っているのに。まさに全国規模の仁義なき闘いというか・・・。知ったかぶり週報より)えええ、それはびっくり(地元の話ですみません)。でも、その坪数のほとんどは駐車場だったりして(笑)。
 店鋪の数を増やすのもいいけど、それよりも品揃えを豊富にしてほしいなあ。A店にない本は、B店、C店、D店、E店どこに行ってもないのよね、今の状態だと。

 尾崎翠さんの「第七官界彷徨」を読みましたが‥ううん、よく分からなかったぞ。確かにジャックやねむの木や片恋の唄は出てきましたが‥。でも、お話の淡々とした語り口や文章の味わいはわりと好き。

 

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