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5月1日 5月の綾辻さん。
初旬 本格ミステリ作家クラブHP 執行会議メンバー・今月の一言 13日(水) 第9回本格ミステリ大賞公開開票式 15日(金) シアターN渋谷「サスペリア・テルザ 最後の魔女」イベント 綾辻行人×矢澤利弘
「サスペリア・テルザ」イベントの詳細はこちら。当日10:30から劇場窓口にて入場整理券を配布。イベントは19:10の回の上映前に行われます。 15日は私も渋谷に行く予定。でも整理券が取れなかったら昼間の回に映画を観ます。それから同じ日に、バラハクとかヴォーリズ展にも行っちゃおう。こんな組み合わせの人は私しかおるまいて(笑)。あーでも、「いけちゃんとぼく」映画の公開はまだ先なのね。くそっ、「鈍獣」は一日違いだ。どちらも栃木の上映がなくってさあ(交通費かかるからできるだけ一日に予定を詰め込もうとする自分(笑))。
♪袋井〜ここがふるさと 背景は「袋井市歌」です。
5月2日 「名探偵の掟」を見ようと思ったのに、テレビの電源が入らない〜(涙)。がんばれHITACHI。
この不具合↑、たまに起こるんですよね。ネットで調べたら、同じケースをいくつか発見。しばらく経つと何事もなかったかのように復活するので、まだ修理には出してないんですが。 えーと、気を取り直して、こんなことをやってみました。「過去の本格ミステリ大賞を振り返ってみたよ(極私的記録)」 私が毎年候補作を読んでいるかというと、ぜんぜんそんなことはなくて(笑)。でも五作品読んだ年は「インターネットで選ぶ〜」に参加したりもしてたんですが、パソコンが壊れたりパソコンが壊れたり(泣笑)したために、自分の書いた選評がぜんぜん手元に残ってない。おっと、第2回のだけは日記の過去ログで見つかったぞ(この年は投票企画はなかったのですが)。なんかすっごくエラそうな文章書いてて恥ずかしいですね。 第1回は、候補作が『奇術探偵曽我佳城全集(泡坂さ〜ん(涙)』『凶笑面』『壷中の天国』『火蛾(古泉さんはいま何処)』『美濃牛(殊能さんも新作出ない‥)』。お、この年のは全作読んでます。今のところ唯一、綾辻さんが長篇でない作品に一票を投じた年でもありますね。この五作から選ぶとすると、私も「曽我佳城」だなあ。「壷中」は大好きだけど、本格かと云われるとちょっと「うーん」と思わないでもないので。 第3回は、『オイディプス症候群』『GOTH』『法月綸太郎の功績』『マレー鉄道の謎』『聯愁殺』。ええと、未読が三冊もあるや(苦笑)。『聯愁殺』を文庫にしてほしいなあ。 第4回は、『赫い月照』『くらのかみ』『七度狐』『スイス時計の謎』『葉桜の季節に君を想うということ』。うわ、いまだ読んでないのが二冊ある(汗)。「葉桜」の仕掛けはかなり好きだけど、私の中では「スイス」のほうが本格としては上。ただ、再読したら評価が変わるかも(おいおい)。
第5回は『暗黒館の殺人』『紅楼夢の殺人』『生首に聞いてみろ』『螢』『臨場』。この年は五作読了、「暗黒館」に投票した覚えもはっきりありますが、ほかの四作をどう評価したのかは、あんまり覚えていないや、うーむ。 第6回は、『ゴーレムの檻』『扉は閉ざされたまま』『向日葵の咲かない夏』『摩天楼の怪人』『容疑者Xの献身』。開票式に行った年だ(^^)、候補作も全作読了。倒叙ものを本格と見なしてよいのかどうか分からないと云いつつ「扉は」に一票入れました。 第7回。『顔のない敵』『シャドウ』『邪魅の雫』『樹霊』『時を巡る肖像』、「邪魅」が未読なんですが、読了したものの中では「シャドウ」「時を」が一歩リード、かな。
第8回のは政宗さんとこに過去ログとして残っておりました。一応記録として日記にも残しておこう。長いので読み飛ばしちゃっていいですよ。 五作品とも、読んでいる間とても楽しかったです。本格ばんざい。 いかにも現代的なゲーム感覚の設定を盛り込んだ「密室殺人ゲーム王手飛車取り」と「インシテミル」。前者は、ひとつひとつのネタはどこかで見たことあるような、本格ミステリという枠組みの中ではさほど突飛なものではないんだけど、これだけ惜しげもなく大盤振る舞いされると、やっぱりすごいなあと素直に感心。後者は、物語中盤まで本格ミステリのお約束事の通用しない視点から語られるところが、とても新鮮でした。いかにもな小道具が次々出てくるのに、ミステリマニアが(表向きは)ちっとも登場してくれない。我々は、本の中で何人殺されようがどんなに陰惨な事件だろうが、観客席から舞台を眺めるようにそれを楽しむことができるけど、この小説では自分も惨劇の只中に放り込まれたような臨場感が味わえました。いやあ、怖かった。 大盤振る舞いといえば、「首無の如き祟るもの」もそう。謎が列挙されたページには鳥肌が立ちました。それらがすべて解かれ、しかもその外側にさらに仕掛けがあって。思わずページを前に繰って確認しちゃうという、本格ミステリの醍醐味を味わえた作品でした。 「女王国の城」は、多くの方が抱くであろう「15年ぶり!」という感慨なしに取り掛かった(前三作を読み終わったのがつい先月)私ですが、江神シリーズは本格ミステリのスタンダードだと改めて確信。初心者に「本格ミステリってどういうもの?」と訊かれたら、迷わずこのシリーズを手渡すでしょう。犯人へとたどり着くたった一本の道。シンプル・イズ・ベスト。でもこのロジックを隙なく組み立てるのは、並大抵のことではないなとも思いました。 と、「女王国の城」を褒めちぎっておいて、投票は「密室キングダム」というのは我ながら何故なんだ(笑)。「密室キングダム」は、気取った文章がイマイチ好みでなかったり、情景を思い浮かべるのに手間取ったり、瑕疵はあると思うんですよ。でもこの分厚い一冊にこめられた志の高さは並大抵のものではない。なにより、本格ミステリとしての「品格」を一番強く感じました。この作品を、本格ミステリ大賞という場で評価しなくて他のどこでするんだっ(推理作家協会賞の候補にはなっているようですが)という思いから、一票を投じることにしました。
5月2日(その2) テレビはついたりつかなかったり。なので修理を頼むことに。
はてな訪問うごメモ記帳第11回「森見登美彦さまを訪問!」。ご自身のブログの話や新刊『恋文の技術』の話などなど。
ネットは怖いなあ、「2009年の本格ミステリ刊行予定」(ミステリあれやこれや)。綾辻さんの項を見てくださいまし。いえね、この方は本に書いてあるまんま抜き出して箇条書きにしただけなんですが(「探泥丘」「ミステリ・ジョキー」は間違い、正しくは「深泥丘」「ミステリ・ジョッキー」ですけど)、ネタの『馬鹿野郎ども』まで並べて書くか普通?(笑) こういう「うっかり情報」が下手すると一人歩きしちゃうのがネットの怖さなんだよね。だってさあ、「俺ミス」読んだ人は誰も『馬鹿野郎ども』が本当に出るとは思わないでしょうさ(笑)、だけどネット上で上記ページだけしか見てない人は、ホントかウソかの判断つかないもんね。 とあるトークショーで綾辻さんが、その頃「暗黒館」の連載が始まってちょうど一年経った頃だったんですが、「来月完結です。7月には本になります」っておっしゃったのね、もちろんジョークで(笑)。その顛末も含めて私はレポを書いたんですが、他所の掲示板でそのジョークを真に受けて「暗黒館は7月刊行」って書いちゃった人がいて、そこを発端にニセ情報が流布し、慌てたことがありました。正直、誤読までは責任取りきれないけど、でもうっかりしたことは書けないなあと。1ヶ月間毎日更新したって、そのうち1日分しか読まない人もいるし、100行書いたって1行しか読まれないこともある。WEBなんてそんなもんだよね。かと思うと、ダウンロードまでして熟読してくれちゃう人もまれにいたりするから、ええと‥何が云いたいかよく分からなくなってきました(笑)。
5月3日 テレビはコンデンサー交換で15800円(ぎゃー)、でも五年補償が使えたのでチャラに。
季里さんのCDを購入。オカリナとギターが奏でるアイリッシュ。あまりにきれいな笛の音と旋律の美しさに涙が出てきます。おススメ〜。
さて話は全く変わりまして。次男の国語の教科書に、三好達治「雪」が載っているのですが。 殺っちゃんひと仕事。ってその「眠らせ」じゃないから。 南極のタロとジロ。いやそれも違うから。 すぐこういうくだらない方向に発想が行っちゃうから、学生時代の読解問題の点数が惨憺たるものだったんだぞ、自分(笑)。
5月4日
『Another』読了っ(連載されてた「野性時代」を整理し、順に並べて一気読み)。ひゃーっ、綾辻ホラーは確実に進化してます。今、二度目を読んでいるところ。感想は、本が発売されてから「こころおきなく。」に書きますね‥と云いつつ、ちょこっとだけ。設定が、一見ゆるいようでいて実はすっごく緻密。「自分が当事者だったら、どうするだろう」と考えさせられるし、もちろん「びっくり」もあり。あと、自分はあんまりキャラ読みしないたちなんですが、とある登場人物がぴしっとカッコよくて大好きになりました。あー、綾辻さんの小説を読んでるときはほんとに幸せだなあ(^^)。
「Lの世界とゾウリムシ」(眞鍋かをりのココだけの話)。ゾウリムシの合コン話が面白い〜。
空中キャンプの「バーン・アフター・リーディング」感想。いいなあ、英語ができる人は。こういうふうに楽しめるんだね。
5月5日 GW、いかがお過ごしですか。連休っても、高校生の子どもたちは毎日部活で普段とあんまり変わらないや。
5月6日
ポプラ文庫クラシックの少年探偵団シリーズ、新刊が出ました(前回からもう二ヶ月経っちゃったのか!早いなあ)。今回のラインナップは、『鉄塔王国の恐怖』『灰色の巨人』『海底の魔術師』『黄金豹』。巻末解説は、小川一水さん、杉江松恋さん、小路幸也さん、仲俣暁生さん(小川さんと小路さんは「巻末エッセイ」となっています)。
あれ、「ダ・ヴィンチ」がないぞと店頭を探しちゃいましたが、発売は明日だったか。「ナゴム、ホラーライフ」の特集記事が出るのは、来月発売の7月号かな(追記:8月号みたいです)。
5月7日
「ナゴム・ホラー・ライフ」はいつの間にか『ナゴム、ホラーライフ』になったようですね。WEB連載中は前者だったんだけど、本格ミステリ作家クラブの「今月の本格トピックス」では後者に。あ、1月に出た「活字倶楽部」にも『ナゴム、ホラーライフ』と書かれてました。しまった直しましょう。
初野晴さんサイン色紙を二名にプレゼント(講談社ノベルスHP)。
元の持ち主どんな人 書き込み残る古本「痕跡本」が人気(asahi.com)。売値は4500円から8万円って、それ高すぎでは?(笑)
あ、この本面白そう、メモメモ。〈著者に聞きました〉『気持ちにそぐう言葉たち』金田一秀穂さん。
5月8日
少女幻想綺譚−その存在に関するオマージュ。渋谷Bunkamuraにて、5月13日から20日まで。おっ、会期ぴったり、15日に行ってこようっと。
わ、これおもしろいや、確かに“読めてしまう”コピペ"。リンク先の画像をクリック拡大して、あなたもトライしてみよう。
5月9日 図書館本も読まずに返しちゃって、『Another』にどっぷりひたっております。
ところで、『Another』は英語の題のまま本になるのかなあ。あんまり例がないような‥と思ったら、よしもとばななさんの著作にあるか。『SLY』とか『N.P』とか。
政宗さんのインターネットで選ぶ本格ミステリ大賞、締め切りは11日の23:59です。五冊読み終わった方は、ぜひぜひ。
こういうパロ、大好きー。アナログマ。もとネタの地デジカはこれね。アナログマのうた(リンク先YouTube)も名曲です。しっかしみんな、仕事早いなー(笑)。 あ、歌と云えば久しぶりにこんなのも。カレーパンのうた。これも名曲。
5月10日
清志郎と云えば、青空に突き抜けるような「トランジスタ・ラジオ」と、井上陽水とのコラボ「帰れない二人」が好きだなあ。後者は、映画「東京上空いらっしゃいませ」で牧瀬里穂がくるくる踊って歌って(歌は吹き替えだったけど)いた曲でもあります。
MYSCON 10、昼の部ゲストは、湊かなえさんと小路幸也さん。夜の部は犯人当ての企画もあります。
5月11日
メールでかなり長い文章書いて、送信ボタンを押したら、しばらくグズグズ止まったあげくに、画面に赤文字ボールドで「error」。ぎゃー本文消えちゃったー(涙)、というようなことを夜中にやっておりました。ぜいぜい。
5月12日
15日の映画館イベントで綾辻さんとともに出演される矢澤利弘さんのサイト、DARIO ARGENTO Geometry of Horror。心底アルジェントがお好きなんですね。
ドラマ「名探偵の掟」。松田翔太くんは、セリフがくぐもってイマイチ聞き取りにくいのが難ですが、すっ転んだりピョンと飛び上がったりの動きはキレがあっていいですね。今のところ、富士山の回(第三章)が一番面白かったなあ。お、私と同じところに注目している人がいるぞ、名探偵の掟 ロケ地情報。お屋敷や洋館がよく出てくるのよね。
5月13日 おめでとうございます!辻真先さん‥じゃなかった(笑)、牧薩次さん。
というわけで本日、第9回本格ミステリ大賞が決定いたしました。小説部門は、牧薩次さんの『完全恋愛』、評論・研究部門は、円堂都司昭さんの『『謎』の解像度』が受賞。ぱちぱちぱち。わ、公式サイトにもう得票数まで載ってる。けっこう差がついたんですね、意外でした。有効投票数57‥うーん、やっぱり会員の半数以下。これ以上は伸びないのかなあ。ところで贈呈式は6月13日だそうなので、受賞記念座談会は翌日の14日かな。楽しみ〜(行く気満々)。 辻さんのHPを久しぶりにのぞきましたが、最初の頃から比べるとだいぶ様変わりしているような。「おくりびと」に「ヤッターマン」、『山魔〜』『1/2の騎士』『造花の蜜』などなど、最近の映画やミステリも精力的に観たり読んだりされているようです。お、このページには綾辻さんのお写真もあるぞ。これは「ミステリーズ!新人賞」授賞式の時のものかな。今日、公開開票式に同席された方によると(知人が最低三人は招待されてます(笑)。Ayalist常連さんが毎年誰かは出席しているよね)、綾辻さんも『完全恋愛』に一票投じられたとか。実は私も、政宗さんとこの企画で、『完全恋愛』に投票したのよね。 瀬名秀明さんによる『完全恋愛』書評がこちらに。それから、評論研究部門の受賞者、円堂さんのブログはこちら。
bk1では予約が始まりました、綾辻行人・牧野修『ナゴム、ホラーライフ』。版元は、理論社じゃなくてメディアファクトリーなんですね。
映画「フィッシュストーリー」を観てきました。原作は未読ですが、これは伊坂ワールドど真ん中でしょう、テイストがぴったり一緒。逆鱗の歌もすごくイイ。中村義洋監督の作品は観るの四本目なんですが(「アヒル〜」は未見)、正直、正攻法すぎてちと退屈な部分もなきにしもあらず。ストーリーも、四つの時代がつながるのは予告で分かっていたので、それ以上の驚きはなかったですが、でもキャスティングはどの人もハマってたし、面白かったです。森山未來が、あり得ないほど(笑)カッコよかったー。
5月14日 5/23、王様のブランチで道尾秀介特集をやるらしいです。
明日は渋谷に行きます。整理券とれますように。いざ、「サスペリア・テルザ」!
5月15日
今日は、渋谷→田町→新橋→渋谷と、あちこち移動し歩き回ったので疲れました。いつもは電車の中で読書がはかどるんだけど、ぜんぜん読めなかったなあ。
「サスペリア・テルザ」のトークショーは15分ほどだったでしょうか。ばっちり整理券とって聴いてきましたので、レポは後ほど。とりあえず写真はこんな感じ。
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