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神がどんな無慈悲な仕打ちを行なおうとも、どこかで蝶々は
はばたくのだ ★ 有栖川有栖「蝶々がはばたく」より |
遊びっていうのは、片手間に、他のことに気を取られながらやっても、ちっとも面白くない。 全身全霊で打ち込めるからこそ、遊んでいて楽しいんだね。 ★ 倉知淳『壺中の天国』より |
人によって効かない薬があるように、私の小説が無効だという層は確実に存在して、しかも大多数です。 でも、少数でも効く人に関しては一生責任を取り続けたい。それが私の生まれてきた意味だと思っています。 ★ よしもとばなな 読売新聞コラムより |
本当に好きなことを、流行り廃りに関係なく、ずっと飽きないで 夢中になれるものを持っている方がずっとマシだと思わないかい。 ★ 倉知淳『壺中の天国』より |
そうか、待つには信じるのがいい。 ★ さだまさし『自分症候群』より |
なにくそと気合いを入れれば、何となく勝てるような気がする。 ★ 倉知淳『壺中の天国』より |
子供の頃に抱いた夢から、凄くまっすぐにここまで進んできたんだ、この人は。 なんてね、びっくりして、何だか感動しちゃって。 ★ 綾辻行人『最後の記憶』より |
人にはそれぞれ、生きかたというのがある。百人いれば、百通りの生きかたがあり、 おそらく人は、自分以外の人間の生きかたをうまく理解できないだろう。 ★ 乙一「声」より |
誰が作ったのかわかる、というオリジナリティが、おそらく最上のファクタだろう。 ★ 森博嗣『ミニチュア庭園鉄道』より |
不幸せとは幸せの正反対ではなく、幸せをつくろうとするプロセスなのです。 ★ 江本勝『結晶物語』より |
この仕事に一生をかける、それは理念なくしては存続しないであろう。 ★ 志村ふくみ『色を奏でる』より |
理屈がないと価値が認められないほど、私たち人間は愚かではないはず、と私は思っている。 ★ 森博嗣『今はもうない』より |
すべての情報はその発信母体の呪縛から逃れられない。 ★ 森博嗣『今はもうない』より |
作品のみに語らしめよ。作品が良ければなおさらだ。 ★ 福井健太HP「CAPRICE CENTER」より |
「そう、暑さなんかに負けられない──」「たたかえ、よりきり仮面」 ★ 倉知淳「たたかえ、よりきり仮面」より |
──バッタが。 ──バッタの飛ぶ音が。 ★ 綾辻行人『最後の記憶』より |
「竹本さんが人見広介なら、どんなパノラマ島を作る?」「うーん、でっかい碁盤があるのかなぁ」 ★ 喜国雅彦『本棚探偵の冒険』より |
「一瞬のフラッシュの中に全人生を描き出す」 ★ 『悪夢が嗤う瞬間』より |
友人と不実な他人との区別もはっきりついて、せいせいした。 倉知淳『壺中の天国』より |
日記もまた作品である ★ 未読王HP「未読王購書日記」より |
「よそはよそ! ウチはウチ!」「そんなマメまきのようなことをいわれても」 ★ 佐々木倫子『動物のお医者さん』より |
悪意はないに越したことがない、と思うのである。 ★ 我孫子武丸『人形はこたつで推理する』あとがきにかえてより |
どんな作品にも、必ず「好き」だと言ってくれる人は存在しているのだと思います。 ★ 加納朋子「第10回創元推理短編賞選評」より |
こだわりというのは役に立たないことに拘泥するという意味ですから、 褒め言葉じゃないですよね。自慢することでもない。 ★ 京極夏彦「推敲作業とは何か」より |
「誰でも自分を自覚するべきだ。でないと。‥‥見ている側が馬鹿馬鹿しい」 ★ 米澤穂信『愚者のエンドロール』より |
映画にしろ、小説にしろ、人間にしろ、こき下ろす言葉を書き込むと 人間レベルが1下がることを小生は信じていた。 ★ 乙一「小生物語」より |
教訓はなんにも含まれて居りませんから皆さんは安心して読んで下さい。 ★ 内田百けん『王様の背中』序文より |
小説を微分すると、俳句や詩になる。 ★ 乙一「ZOO」より |
小さい頃に『少年探偵ブラウン』を読んでいらした読者の方から、数多くお手紙をいただいています。 小さい頃の読書体験というのは大切なものなのですね。 ★ 『2分間ミステリ』編集部 |
”Let me share
this whole new world with you ”という言葉が、まさに作者と読者の関係だとぼくは思うのです。 ★ 瀬名秀明『贈る物語Wonder』はじめに より |
「Bor〜n!」「‥in
the USAも歌いなよ」 ★ 映画『ピンポン』より |
── 異形なる ”私”に ── ★ 綾辻行人『フリークス』より |
大きい声では言えませんが、殺すのはいつでもできるのです。今でなくても。 ★ 吉本ばなな『N・P』より |
私は、本格ミステリというのは、「説得」と「納得」の小説だと思っている。(中略) そして、その「納得」に「驚嘆」が加わるようであれば、それは本格ミステリとして傑作だと言えるだろう。 ★ 恩田陸『象と耳鳴り』文庫版あとがき |
いつかは私も死ぬのです。ほんのつかの間の別れなのです。 ★ 佐々木丸美『崖の館』より |
どのような形にせよ、人をアッと言わせる快感がたまらなかったのだ。 たとえそれが滅亡につながろうとも問題ではない。 ★ 佐々木丸美『崖の館』より |
でもうちー、人をバカにする人はキライっちゃ。一生懸命やっちょる人のこと、バカにする人は好かん。 ★ 紡木たく『瞬きもせず』より |
「この子、ちょっと遺伝子的にまずそうなので堕ろすことにしたの」「あら、そう」 ★ 柄刀一『ifの迷宮』より |
「私はこういう人間です」という人は、一度ベールをお脱ぎになってはいかがでしょうか。 ★ 森博嗣の「浮遊研究室」鳳凰編より |
今から大沢オフィスに入れば、百四十回直木賞が待ってます ──って直木賞とるより大沢オフィス入るほうが難しそうだけど(笑)。 ★ 大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!』より |
広大な言葉の世界の前でひざまずき、辛抱強く、その美しさを掘り起こしてゆく。 そうすることがつまり、小説を書くということなのだ。 ★ 小川洋子「感謝の言葉」(本屋大賞2004受賞)より |
わたし体が弱いので、ピアノは年に一度しか持ち上げませんのよ!!その日が今日!覚悟なさいっ!! ★ 遠藤淑子「ポトスの恩返し」より |
作家志望者が見つめるべきは、長い時間をかけてその姿になった、自分自身の本棚です。 大切にしてきた本に片っ端から星を付けられますか? きっと無理だと思う。 それが貴方の個性です。他のものなんか身についてやしません。 ★ 津原泰水 aquapolis 掲示板より |
ジャンルに分けるのも、白か黒かで判別するのも、作者の立場から言うと重要ではないのだ。 ★ 乙一『失はれる物語』あとがきより |
読書って一体何だろうな、と黄泉は思った。 ★ 東野圭吾『超・殺人事件』より |
「よくって? わたくしたちは、けっして、いまの目の前の読者にだけ書くのではないの。 十年後、二十年後の読者のかたがたに向けても、書かなくてはならないの。 そうでないなら、わたくしはあなたを軽蔑してよ、わかった、ひろみ(←?)」 ★ 久美沙織「創世記」第2回より |
一週間仕事と看病にあけくれバタバタしてたら食欲わいて、もりもり食ってたら 体重ふえて血行よくなって健康になる自分がキライ。やつれたりとかしてみたい。 ★ 西原理恵子『毎日かあさんカニ母編』より |
よほど貧窮していない限り、書き手はとにかく書きたいのであって、できれば、カネ儲けのことなんて忘れたいのよ。 ★ 久美沙織「創世記」より |
しあわせも人形も自分の手に持てる範囲で ★ 西原理恵子『毎日かあさん カニ母編』より |
世の中なんて、うまくいくか、いかないかのどっちかよ。まあ、統計学的にみて、 五十パーセントはうまくいくわけですよね。四捨五入しちゃえば、十割だわ。 ★ 加納朋子『ななつのこ』より |
「この字は、なんて読むんだ。こんな字は日本にはないぞ」って言ったら(笑)、これは「犀(サイ)」だって。 ★ 土屋賢二×森博嗣「教授・助教授「書く」語りき」より |
大きくなったらサツジンキになりたい ★ 我孫子武丸「ママは空に消える」より |
「作家は処女作に向かって成熟する」 ★ 太田忠司『僕の殺人』(講談社文庫)あとがきより |
自分が何者かになれる、と思えるうちは年齢は関係なく青春だと思うんですよ 伊坂幸太郎 どこぞのインタビューより |
金がなくても、仕事が忙しくても、家が狭くても、子どもが小さくても、奥さんが許してくれなくても、 やりたいことをやっている人は、とっくにやりたい放題やっている。それができるように、なんとか工夫をする。 やりくりをして、苦労して、数々の犠牲を払ってでも、それを実行している。 ★ 森博嗣『工作少年の日々』より |
新品のまな板の上でイワシをさばいたら、 残虐な殺人事件が起きた新築の家のフローリングみたいになってしまった。 よっぽどホッケーマスクをかぶってイワシを叩こうかと思った。 殊能将之「mercy snow official homepage」より |
好きだからといって上手だとは限らない。 ★ 森博嗣『工作少年の日々』(集英社)より |
「お月さまには隠しごとができないんだよ」 ★ 有栖川有栖「わらう月」(『ペルシャ猫の謎』(講談社文庫)収録)より |
記憶喪失使うミステリはダメです。大抵面白くない。 ★ 有栖川有栖(北村薫『ミステリ十二か月』「全身本格」対談より) |
私は絶対に、本当はひまなのに忙しいと言ったりしない。 たとえどんなに効果的でも、そういう安っぽいテクニックはいやだ。 ★ 吉本ばなな『白河夜船』より |
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